福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

合同展、個展、トークショー

2008年11月12日 | 過去のBLOG記事

展示が続いてバタバタしております。
とりあえずざっくりとご報告。


SOSEKI展
、オープンしました。
私はオープニングに行けなかったので、
設営の確認の際に撮った写真です。


始まりは昨年の1月。
夏目漱石の「夢十夜」が執筆100周年ということで
映画が公開され、こちも連動企画されました。


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こちらの壁は、
「ユメ十夜」展として制作された10点。
私の作品は左から2番目。


展示当時は会場が東京と大阪になってしまい、
5話ずつの展示でした。
はじめて一堂に展示出来ました。
その時、私が見た作品のうち
何点かは作り直した新作に変わっていました。


そして、あらたに「SOSEKI」展として、
夏目漱石の作品の数々がアート作品になりました。


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こちらは立体作品。きれいですね。


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「我が輩は猫である」が!名刺さし出してる。


という訳で、映像や立体作品が加わり
グレードアップされています。


IID GALLERY(世田谷ものづくり学校内)で開
催中。
11月16日までです。

www.r-school.net


お次は、個展in京都です。
会場はSfera Exhibition(京都Sfera Building内)。
3月に行われた浅草の個展、
札幌に続く第3弾の巡回展になります。
設営はあいかわらず大変でしたが、
何とかまとまり無事にオープンしました。


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会場の様子。
マネージャー増賀さんがパソコンで
右壁作品のキャプション制作中。
奥のモニターも設置され、
今まで映像作品と通常の切り絵作品は別空間にしていましたが、
今回はすべてがひとまとまりになりました。


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オープニングの様子。
関西での個展は初めてです。


知り合いもいないし、
告知もあんまりできませんでしたが、
予想以上に人が来てくれて嬉しかったです。
関係者の皆さんのおかげです。
ありがとうございます。


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今回は、こちらの作品が新作たち。


浅草の個展に来て頂いた方はご存知かと思いますが、
手塚治虫作品(「アトム」「ブラックジャック」など)と
漱石作品(「夢十夜」)が本来はありました。
しかし、今回はそれぞれの展示と同じ日程になってしまったため
展示出来なくなりました。
その代わり、この3点がピンチヒッターにはいりました。
右の作品は京都にゆかりのある作品だったので
丁度よかったです。


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例の吊るす&透かし系のものは
この階段から見えるガラスのところに。


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こちらのメインビジュアルもガラスの空間へ。


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日がさすとこんな感じに。素敵!


京都は只今、紅葉になってきて
観光シーズン真っ盛りです。
こちらの展示会場も繁華街に近く、
町家や古美術屋さんが並ぶ素敵な場所にあります。
Sferaはインテリア雑貨などのショップのビルで、
一見
ギャラリーとは気づかないかもしれませんが、
厳選された品物が並び美しい空間です。
カフェも入っています。
お近くにお住まいの方、
京都にお立ち寄りの方は是非是非どうぞ御覧下さい。


<展示情報>
RISA FUKUI KYOTO EXHIBITION 『KI RI GA』
福井利佐 個展「KI RI GA」@京都


会期 2008年11月7日(金)~12月7日(日)
会場 Sfera Exhibition
京都Sfera Building内)
住所 京都市東山区縄手通り新橋上ル西側弁財天町17
地図 http://www.ricordi-
sfera.com/building/map/index.html

時間 11:00~20:00  入場無料


さらに、今週末は友人の個展にてトークショーです。
先着30名様です。


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<日時>
11月16日(日) 19:00~20:00
対談 with 福井利佐
対談入場料:1000円(ワンドリンク付き、先着30名)
予約はこちらから

info@ongoing.jp


成田久「寝室展」
2008年10月31日 ~ 2008年11月24日
休館日:11月4, 5, 10, 11, 17, 18日
〒180-0002 東京都武蔵野市吉祥寺東町1-8-7
Art Center Ongoing
tel/fax 0422-26-8454


久ちゃんは資生堂のアートディレクターのため、
急遽撮影日程が入ったりするそうで、
その際は変更になったり
することもあるそうです。
ご了承下さい。


京都は、少し観光もできたので
また後日紹介出来たらと思います。
会期中、できればもう一回くらい行きたいです。
京都、よかった・・・。


* * * *


【関連記事】
歌舞伎鑑賞
始動
札幌巡回展1日目

個展in浅草 終了

「へんタイ」 展
収録&トークショー



静岡新聞広告賞

2008年11月07日 | 過去のBLOG記事

「手塚治虫展」のオープニングがあった日、
午前中は静岡に行っていました。
以前、審査員で参加させて頂いた
「静岡新聞広告賞2008」の授賞式がありました。


この広告賞は20年以上も続いている広告賞で、
みなさんベテランの方々。
私は今年初参戦させて頂き、
授賞式もただ行けばいいのかなくらいに考えていたのですが、
着いてみたら私もいろいろやることがありました。(←当たり前ですね。)


式の進行表を見たら、
なんと私が賞状の授与を任される事になっています。
公募展の部門は全部です。
さらに、またしてもまさかの人前でスピーチです。
式ではなく、その後の懇談会だったのがせめてもの救いでした。


それでは、写真で振り返ってみます。


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静岡新聞社(SBS)の最上階にて授賞式が行われました。


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まずは社長の松井純さんのお話があり、
最優秀賞の作品から表彰されました。


広告業協会賞や地区別、奨励賞の表彰が終わり、
いよいよ一般公募の表彰に入ります。


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心配顔でモニターを見る私。


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初の試み、表彰状を読み上げています。
ここで初めて書かれている言葉を見たのですが、
事前に一度目を通しておけば良かったです。
何とか言葉を読み上げましたが、
名前を間違えてはいけないと思い、
別のふりがながあるプリントを見ていたらつかえてしまいました。
不慣れですみません。


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途中から、プリントを見ない方が
スムースに読めることに気づいて
落ち着いて進める事ができました。よかった。


まだ自分の番でない時、不安が募る一方だったので
隣の眞木さんにいろいろ聞きまくりました。
眞木さんが親切にいろいろアドバイスして下さり、
とても助かりました。
本当にありがとうございました。


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式の最後は眞木さんの選評です。
今日の新聞や、モニターを使い大学の講義さながらに
わかりやすくお話をされていました。


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常にフラットな状態の眞木さん。大御所です。


席に戻った私は、
隣の静岡県広告業協会理事長の川原田さんにも
笑顔で「お疲れさまです。賞がたくさんあったね。」
と声をかけていただき、ひとまずほっとしました。
お気遣いいただきありがとうございました。
みなさん本当に温かくて、静岡はいいところだなあ~。


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式の後の懇談会では、眞木さんが、
受賞された方からサインを求められていました。
眞木さんの著書「一期一会」を持参していました。
コピーライターの世界では眞木さんはスターなのです。


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そして、問題のスピーチ。これでこの会が終了、
という最後の最後に登場の私。大役すぎます。
とりあえず、思った事をお話してみました。
数日前に桐野さんの授賞式でもまさかのスピーチがあったおかげで、
少しは落ち着いてしゃべれたのかも?
なんでも経験だと思うので頑張ります!


というわけで、初審査員、何とか無事終了!


このまま実家に寄らずに東京へトンボ帰りの予定でしたが、
1時間程新幹線の時間に余裕があったので、
フラッと帰ってみました。
普通に「ただいま」と玄関から入ると、
しばらくシーンとしてからドタドタっと母が
洗濯途中のゴム手袋のまま階段を降りてきました。
寄らないと思っていたのでビックリしたようです。
在学中などは頻繁にフラッと帰って来ていたので、
東京にいながら静岡から通っているかのような雰囲気さえ漂っていて、
さほど家族に驚きはなかったのですが、最近は少なくなりましたねー。
ほとんど仕事で帰っているし、泊まって行くとしても一泊です。
あんなに実家大好き人間だったのに。


この日は文春の締め切り日でもあったので、
ほとんど寝ていませんでした。
30分ほど仮眠をしようと横になりましたが、
飼い犬のミラちゃんが「一緒に寝るー。」と部屋に入って来て、
入ってくると「やっぱ出るー。」というのを繰り返すので、
案の定寝れませんでした(笑)。


この後、手塚展のオープニングのために東京へ。
さすがに新幹線で寝ました。


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当日の静岡新聞です。私の選評が!
これを見た地元の友人から連絡がきました。嬉しいです。
静岡は本当にほとんどの家庭が静岡新聞ですからねー。
すごいです。


今回は審査する側になったのですが、
客観的になってみて改めて気づく事も多く、
とても勉強になりました。
これからの自分の創作活動にもいい刺激になりました。
お招きいただいた関係者の方々、
そして審査員の方々ありがとうございました。
またひき続きよろしくおねがいいたします。


* * * *


【関連記事】
初審査員
個展後の私 メンテナンス

手塚治虫展オープン
ドコモダケ展
犬 (2)





手塚治虫展オープン

2008年11月04日 | 過去のBLOG記事
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「tezuka gene Light in the
Darkness 手塚治虫の遺伝子 闇の中の光 展」

がオープンしました。
渋谷PARCO パート1の6階、
パルコファクトリーで行われています。


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そのオープニングの模様です。


会場はちょっと狭いのですが、てんこ盛りです。
30名以上の作家が参加していますからね。


今回のテーマは「カバーアート」です。
手塚作品の漫画となった作品の表紙を各作家がリメイクしています。
短編などは含まれず、1巻以上になった作品の中からです。


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ということで、左側は
リメイクされた状態での漫画本の棚になっており、その場で読めます。
中身はもちろん手塚先生の作品です。嬉しいですね。


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展覧会場の最後は手塚グッズショップ。
漫画も売っています、限定商品も満載です。


注目はやはり京都の「一澤信三郎帆布」のコラボトートバッグでしょうか。
デパートにも卸さないし、京都の本店でしか販売しないというのに、
手塚先生の生誕80周年ということでご協力いただけ
たようです。
良く見ると「アトム」 のシルエットが染められていて素敵なバッグです。
他にもいろいろあります。
詳しくは会場で!


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ちなみに私の展示ブースはこちら。
かつてユニクロUT企画で
手塚プロダクションコラボ商品を製作させて頂いた時の
原画も展示しています。
私がカバーアートで選んだのは「鳥人体系」です。
(私の第一希望は「シュマリ」でしたが、今回は含まれていませんで
した。)
タイトルも入れる事になっていたので、文字も切りました。


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本になっている状態はこちら。


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レセプションがオープンです。
こちらはデジタル作品の方達の
プリントアウトされた作品がずらっと並んでいます。


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こちらは、唯一カバーアートではない「手塚治虫」
自身をオブジェにしたもの。
宇川直宏さんの作品です。吊り
下がっている物、すべて眼鏡です。
黒とピンクの所はベレー帽です。おもしろーい。


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ショップの横では、
メディアアート作品や手塚先生のドキュメントなどが見れます。


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そして、たくさんの取材陣がきていたのですが、
会場があまりに人が多かったので、少し離れてインタビュー。
って階段ですけど(笑)。


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さらに、取材を取材。
奥にディレクターの方がカメラで撮影しています。
ご協力頂いた「HITSPAPER」の佐々木さんありがとうございます。


今回は、さすがに手塚治虫生誕80周年ということで、
様々な新聞社やテレビを含めメディアの方々がいらっしゃっていました。
そういえば芸術新潮とかも今月は手塚治虫の特集だし

色々な所で特集を組まれているのを発見します。
でも、生きていれば80歳。まだまだ生きていてもおかしくない年齢です。
60歳でお亡くなりになられたのですから、早20
年が経ったという事ですね。
最後の最後まで全速力で駆け抜けたという感じがしますね。


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地下一階のロゴスギャラリーでは、
参加
作家の作品や関連商品が販売されています。
私関連は、作品集やタペストリー(手染めのため受注商品)、
手ぬぐいなどです。


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そしてこちらは知る人ぞ知る過去の作品です。
人の動きの連作の一部です。懐かしい。ロゴスで展示中です。


私的には、手塚治虫さんのご子息、
手塚眞さんにお会い出来た事が印象深いです。
まさか来ていらっしゃるとは思っていなかったのですが、
今回の企画を喜んで下さったのも手塚眞さんらしく、

場にも足を運んで下さっていました。
いざ、お会いしてみると(本人はどう思っているのかわかりませんが)
お父様そっくりで、何だか久々に衝撃でした。
多分私たちが見慣れている手塚治虫像の年齢と近くなって来たからでしょうか、
一瞬「漫画の神(手塚治虫氏)」とお会
いしたような気分になり、
ひたすら感動してしまいました。
本当に本人は何度も言われていて嫌かもしれないので、
不快でしたらすみません。
「マコとルミとチイ」を読んで
いた私の中では、
ずっと「マコ」の印象が強かったのですが、
その「マコ」が「手塚治虫」になっていて、
何だかわけもわからず感動しました。


そんな私情はどうでもよくて、展示は11月10日までです。
参加作家は、ドコモダケ展が若手作家の印象だとしたら、
こちらは中堅所といった印象です。
みなさん売れっ子なのによく集まったという感じです。
是非是非御覧下さい。


* * * *


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