福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

「父 定年退職」

2009年05月11日 | 過去のBLOG記事

かれこれ1ヶ月前になってしまいますが、私の父が3月いっぱいで会社を定年退職になり、家族で食事会が催されました。


退職

会場は静岡駅から近かったので、新幹線で駅に着いてそのまま徒歩で向かいました。


父退職花

花束贈呈。
真ん中2人が父と母。
兄が仕事で遅れるので、母の姉が変わりに贈呈。
父母共に還暦です。
お疲れさまです。
母は自営業で、実家の美容室を営んでいるので定年とかはないのですが、父を支えて来た功労賞として。

基本的に福井家のイベントごとは、母と近所に住む母の姉が企画しています。
母の姉夫婦は昨年揃って定年退職で、今年は母達の番。伯母さん達がお花やいろいろ用意してくださいました。
父だけの祝い事かと思いきや、母も祝ってくれて嬉しいです。


父退職

娘の私からはお酒をプレゼント。
父はお酒が大好きなのです。特に日本酒。
実家では父しかお酒を飲まないので、飲み過ぎにはくれぐれも注意です。

そして、春の静岡でとれる魚や旬菜をふんだんに使ったお料理でお食事会です。
遅れて来た兄も参加して、家族が全員揃いました。

ここ数年、おじいちゃんが元気で本当に嬉しい事です。
この日も、「42年間も勤めあげて、がんこ(すごい)にエラい事だ!」と父を褒めたたえてあげてくれました。

うちは公務員一家で、父は警官だったのですが、祖父も警官で、会社(うちでは警察署を会社と呼んでいる。)ではかつては上司だったということみたいです。
父と母はとても仲良しなので、てっきり恋愛結婚だとばかり思っていたのですが、どうも祖父が父に声をかけたお見合い結婚(婿養子)だったみたいです。
福井家は祖父も婿養子で、子どもも女姉妹だったので父が婿養子と、婿養子が続きましたが、現在は兄がいるので次ぎはお嫁さんがくるんでしょうね。
女系が強い一家で、母系の祖父母と暮らしていて嫁姑問題とか一切無く、近くに姉夫婦も暮らしていたので、私もてっきり婿をとるものかとずっと思っていましたが、考えてみたら兄がいました。婿をとる必要がありませんね。

先ほど、公務員一家と言ったのですが、母の姉は教員。父の兄夫婦も教員だったのです。
公務員とは、良くも悪くも世間知らずな感じの浮世離れした人が多い気がします。とくにうちは。父の兄など教育委員会、教頭、校長などをやる人物とは、後光がさした仏のような人になってしまいます。
しかし、子どもには一人も公務員はいなくて、父の退職により公務員はいなくなりました。

父は高校卒業後から警察学校に入学ということで本当に42年間のお勤めでした。
すごいことです。
おかげで私も兄も大学まで卒業できたのですから、本当に感謝です。
ありがとうございました。

これからはお隣の清水市で警備員のお仕事につくそうです。

父は多趣味で、定年退職後もやることはありそうなのですが、なんせ警察というとっても規制だらけのストレス大のお仕事を続けていた人が突然何もなくなるのは危険です。
退職後もお仕事があって安心しました。

私が小さい頃は、夜勤明けで帰って来たお父さんが昼間に寝ていて、「うちに泥棒が入って来た」という夢をみていたらしく、真っ黒い顔でうなされてるのとか見た事あります。「だれだー!」とか叫んでたり。
でも父自身は、110番通報の電話受けのお仕事なので、基本的に事件現場に行く事は無く、私も不安な気持ちになったという覚えもありません。
夏はよく「盆栽に水をかけてほしい。」と会社から電話をかけてきたり、お仕事よりも盆栽が気になるご様子でした。

盆栽以外の趣味は、釣りに魚の飼育、ツール・ド・フランスが好きなので自転車などです。自転車は一人で山にサイクリングに行ったり、時にはモトクロスバイクで一人でかけていました。あるときコケて危なく後続の車にひかれそうになったとかで、右半身がズザーとすりむけて血まみれで帰って来た事があったので、そちらの方が心配でした。
最近は、そんな過酷なロードツールは行わなくなり、登山や民族楽器のディジュリドゥ-に励んでいます。当時の父の私服は常に、イエロージャージ(ツール・ド・フランスの勝利者のウエアー)にスパッツというサイクリングファッションだったので、高校3年までずっと父親とはみんなそういう服装だと思っていました。現在はそんなアッパーな服装はさすがに着ていません。

ちなみに祖父は無趣味だったのもあるのですが、退職後に病気のオンパレードでした。
糖尿病→心臓病→体が動きづらくなり交通事故→心筋梗塞。と、糖尿病から発展するよくある例をそのまま辿っています。しかし、現在は車椅子生活ながら元気に生きながらえております。頭と口だけは達者なようです。

話はいろいろそれましたが、
お父さん、本当にお勤めご苦労さまでした。

食事会の風景。デザートのイチゴをほおばる私。横でいつものオーバーリアクションで話す母。


退職会

ほとんどの料理の写真を撮っていませんでした。唯一これ。


料理

楽しい食事会でした。
しかし、私はとんぼ返りでそのまままた新幹線で東京へ。
実家にも寄れず、滞在時間は2~3時間程度。
またゆっくり実家に帰りたいものです。



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