福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

恒例父の日

2008年06月26日 | 過去のBLOG記事

福井家の毎年恒例行事、「父の日」がありました。

福井家の最年長は祖父なのですが、
毎年ほぼ父の日と誕生日がかぶるので同時に祝います。

祝われるべき人は私の父、いとこの父、祖父なのですが、
やはり主役は誕生日というビッグカードを持っている祖父になります。
今回は、静岡の名所「浮月楼」の個室を借りてお祝いしました。

fukui080625_1

福井家は母方なので、近所に住む母の姉夫婦なども参加します。
お酒飲むチームは奥側にかためられます。


fukui080625_2

「浮月楼」は徳川慶喜公の蟄居跡地にある料亭です。
その中にある、カジュアルな「浮殿」にて会食です。こちらはお庭の様子。
慶喜公の頃の物はこのお庭の一部しか残っていないそうです。
建物は戦争や静岡大火などで2度焼けてしまったそうです。


fukui080625_3

芝生が美しいですね。静岡の都心のど真ん中にあるため、周りはビルで覆われています。
目の前は西武デパート(現 PARCO)です。鯉好きの兄が、庭の鯉を見て喜んでいました。
ほうっておいたらずーと見ているかもしれないです。すかさず鯉の品評会をしていました。


fukui080625_4

会食のお部屋は、庭へ簡単に出られるお部屋になっています。


fukui080625_5

おじいちゃんとおばあちゃん。


おじいちゃんがすごく元気になって、憎まれ口をたたいていたので驚きました。
かなりご機嫌なようです。
食事を配達する女中さんにもちょくちょくからかって声をかけていました。
私はおじいちゃんの向い側に座ったので、そのフォローに必死でした。
浮月楼の女中さん達ご迷惑おかけしてすみません。
お食事も美味しくて本当に楽しい時間が過ごせました。

おじいちゃんは、元来発する言葉のすべてがふざけていて、
おばあちゃんがいちいちパー子のように「やだ!おじいちゃん。」と
反応するのが常でしたが、昨年、「もうダメか・・・」と
誰もが思うくらい何度も救急車で運ばれ、弱って痩せて静かになっていました。

ところがそこから驚異の復活です。今年はポロシャツをあげたのですが、
かなり痩せたからなーと母にサイズを聞こうと電話をしたら
「最近、また太ってきたみたいよ。」というので、「へー。」なんて思っていたのですが、
またまた驚異の食欲でした。みんなにお皿が配られている途中から食べていました。

おじいちゃん曰く「三途の河まで行ったけどな、やめて帰って来た(笑)。」
とのことでした。毎回言う台詞なので軽く聞き流しておきました(笑)。
一応自分がヤバかったということは認識してるんだと思いました。
久々に昔のおじいちゃん節が戻って来たので、
にくまれ口なのに「よかった。」と安堵してしまいました。


fukui080625_6

次の日は、午前中には東京に戻り、
シアターコクーンで「渋谷・コクーン歌舞伎」を観ました。


演目は「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」です。
主演は18代目中村屋の中村勘三郎さんです。
すごいおもしろかったです。毎年大人気というのも頷けます。
演出・美術が串田和美さんという方なのですが、この演出がすばらしいです。
現代風にアレンジされている所も絶妙です。
中村家は勘太郎、七之助と中村父子が頑張っていましたねー。
いやいやよかったです。私は仕事の関係で招待していただきました。
席は埋まっていて、左側の柱付近に無理矢理椅子を出していただいた席だったので、
最後の肝心なところがみれなくて「えー!」ってな感じでしたが(笑)、十分楽しめました。
発売と同時に完売みたいな公演が観れただけでも幸せです。
本当にありがとうございました。

* * * *

【関連記事】
帰省
資料
息抜き
お見舞い