本が好き!な、りなっこのダイアリーです。週末は旦那と食べ歩き。そちらの報告も。
本読みの日々つらつら
2月5日
@rinakko
【アサイラム・ピース/アンナ・カヴァン】を読んだ本に追加
再読。いつだったか私はこんな場所にいた。そして今だってやっと壁一枚分、隔てられているだけかも知れない。きつくて苦しいけれど懐かしい。
“数限りない闘いと破壊が繰り広げられている惑星。そこに住むある種の人間の内に、どうしようもなく失意と死に向かう志向性があるのも、ある意味で無理からぬことではないだろうか。そして、その結果として、実際に人の形をとったものが――一種の亡霊のようなものが、世界中を徘徊しているというのも、ありえないことではないと言っていいのではないだろうか。”
@rinakko
アンナ・カヴァンを読んで「あちら側」と思ったことないわ(そういう感想の人にナイスされてもやった)。
2月3日
@rinakko
【最後の九月/エリザベス・ボウエン】を読んだ本に追加
再読。
“いまや私はひとつの形容詞の下に投げ込まれ、ある資質のなかで一生這いずり回るのだろうか、コップのなかの一匹の蠅のように?”
“あれがキスされるということなんだ。たしかに衝撃だったが、心のなかは空洞だった。彼女は孤独で、未来のないことがわかっていた。目を閉じて努力した――船に酔ったとき、ウェールズのホーリーヘッドとキングズタウンの間でみじめに閉じ込められたときのように――非実在のなかに囲われていよう、そこは理想的な非在の場所で、シャボン玉のようにまん丸で透き通っているのだ。または彼女は非現実的で派手なパーティに出ているか、あるいは硬い砂の上を走っている。”
1月に読んだ本
1月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:3692
心の死の感想
再読。ボウエンの少女たちの内でも、ポーシャの寄る辺なさは際立っている。少女のイノセンスと孤独、心の死。“イノセンスは、つねに虚偽の位置にいる自分自身がわかるので、心のなかがイノセントな人々は不正直になることを学ぶ。自分自身の用法で話す言語が見つからないので、不完全に翻訳されることに自らをゆだねてしまう。彼らは孤立している。(略)親愛の情を示す我々の現行のシステムはあまりにも堕落していて彼らには機能しない。” “期待とは夢の最も危うい形であり、夢が夢であると気づいたときに目覚めた世界で試練が始まる。”
読了日:01月31日 著者:エリザベス・ボウエン
十二神将変 (河出文庫)
読了日:01月25日 著者:塚本邦雄
ドレス (河出文庫)の感想
再読。
読了日:01月24日 著者:藤野 可織
ある詩人への挽歌 (創元推理文庫 M イ 1-2)の感想
再読。
読了日:01月21日 著者:マイケル・イネス
その姿の消し方の感想
再読。
読了日:01月18日 著者:堀江 敏幸
燃焼のための習作の感想
再読。
読了日:01月17日 著者:堀江 敏幸
ファイナルガールの感想
再読。
読了日:01月14日 著者:藤野 可織
おはなしして子ちゃんの感想
再読。
読了日:01月14日 著者:藤野 可織
ケルト 再生の思想――ハロウィンからの生命循環: ハロウィンからの生命循環 (ちくま新書)の感想
再読。
読了日:01月13日 著者:鶴岡 真弓
愚かな薔薇 (文芸書)
読了日:01月08日 著者:恩田陸
「知の商人」たちのヨーロッパ近代史 (講談社学術文庫)
読了日:01月06日 著者:水田 洋
葛原妙子歌集
読了日:01月04日 著者:葛原妙子
1月31日
@rinakko
【心の死/エリザベス・ボウエン】を読んだ本に追加
再読。ボウエンの少女たちの内でも、ポーシャの寄る辺なさは際立っている。少女のイノセンスと孤独、心の死。
“イノセンスは、つねに虚偽の位置にいる自分自身がわかるので、心のなかがイノセントな人々は不正直になることを学ぶ。自分自身の用法で話す言語が見つからないので、不完全に翻訳されることに自らをゆだねてしまう。彼らは孤立している。(略)親愛の情を示す我々の現行のシステムはあまりにも堕落していて彼らには機能しない。”
“期待とは夢の最も危うい形であり、夢が夢であると気づいたときに目覚めた世界で試練が始まる。”
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