2月3日

 @rinakko
 【最後の九月/エリザベス・ボウエン】を読んだ本に追加
 
 再読。
 “いまや私はひとつの形容詞の下に投げ込まれ、ある資質のなかで一生這いずり回るのだろうか、コップのなかの一匹の蠅のように?”
 “あれがキスされるということなんだ。たしかに衝撃だったが、心のなかは空洞だった。彼女は孤独で、未来のないことがわかっていた。目を閉じて努力した――船に酔ったとき、ウェールズのホーリーヘッドとキングズタウンの間でみじめに閉じ込められたときのように――非実在のなかに囲われていよう、そこは理想的な非在の場所で、シャボン玉のようにまん丸で透き通っているのだ。または彼女は非現実的で派手なパーティに出ているか、あるいは硬い砂の上を走っている。”

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