9月13日(読んだ本、『彼方』)

 @rinakko
 上膊より缺けたる聖母みどりごを抱かず星の夜をいだかず──葛原妙子
 冥婚の雨はオルガン地方より──九堂夜想
 #詩歌蠱術函







 @rinakko
 【彼方 (創元推理文庫)/ジョリ=カルル・ユイスマンス】
 
 “この男は、さっきもいったとおり、ほんとうの神秘主義者なんだ。しかも、歴史上に類例のない異常な出来事を目撃したのだ。それで、ジャンヌ・ダルクとの頻繁な交渉が、神への情熱を尖鋭化したにちがいない。ところが、熱狂的な神秘思想と過激な悪魔礼讃とのへだたりは、わずかに紙ひとえだ。(略)彼は熱狂的な祈禱の態度をその逆の領土に移したまでだ。”
 “ともかく、研究する興味のあるのは、聖者と極悪人と狂人だけだ。”

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