城崎にて、ゆったりん旅 温泉編 その1

 城崎二日目です。 
 ぎりぎりにチェックアウトをして、駅前のコインロッカーへと向かいました。それから温かいものが飲みたくなり、ふらっと入った喫茶店でカフェオレをいただいて人心地です。エンジンかかるかな、ぶるぶるぶ…。
 静かなジャズの流れる、こだわり満載な雰囲気のお店でした。

 そして、前もって決めておいた順番にしたがってのーんびり歩いて行った先は、「城崎文芸館」です。やはりここは外せません。
 ここの軒下でツバメが子育て中でした。 
 伝統工芸・麦わら細工の展示室もあって、なかなか私のツボ。小さなこっぽりを、記念に購入しました。

 志賀直哉の初版本などの展示に、書簡や葉書。白樺派の作家の中に、谷崎や川田順の名前などもあり、「ほうほうほう~」と見入ってしまいます。
 つくづく、城崎って文人墨客に愛されていたのだなぁ…と思いながら、同じ地を踏んでいることがじわじわと嬉しくなってきました。
 あ、でも白樺派はそんなに読んでいません。有島武郎が割と好きだったかな。志賀直哉なんて、新潮文庫の『城の崎にて 小僧の神様』くらいで、『暗夜行路』は、教科書で読まされた羊羹の件がすごく苦手で、読まず嫌いになってしまいました。なはは…。

 文芸館を出てからも散策を続けます。城崎の町並みや風景、とても素敵でした。この風情、観光地化され過ぎていないからこそ保たれているのかも知れませんね。
 味のある浴衣姿のおじさま、思わず背景に入れさせていただきました。

 立ち並ぶ旅館と柳の緑。
 
 お昼時になりましたので、前日から目を付けていたお店で昼食としました。魚屋さん「おけしょう鮮魚」の二階にある「海中花」というお店です。 

 昼食と言いましても、私たちが何とか定食を選ぶはずもなく、単品でそそられるものを頼んじゃいます。もちろんビールで!
 まずは私の即決、岩ガキ。わーい♪
 ほのかに甘く、素晴らしく美味でした。とろける…。
 だーさんの選んだ白キスの天ぷらです。これ、残すところがなかったですわ。美味しかったー。


 アジの造りも、
 

 甘エビのかき揚も、
 おお、おいじい…。

 そしてこちら、私がぜひ頂いてみたかった、のど黒の塩焼きでっす。思ったほど大きくなくて安堵しつついただくと、きゃあ美味しい!
 もっと淡白かと思いきや、とても旨みのあるお魚ですよ。流石は高級魚。 
 途中からは熱燗で、贅沢な昼食になってしまいました。

 食後は駅前で時間をつぶし(ビール休憩)、いよいよバスで旅館へ送ってもらいます。この日の旅館は…、老舗旅館「西村屋」です。ここに泊るのが、とっても楽しみだったのですよー。

 到着時のおもてなしはお抹茶でした。栃の実の羊羹と一緒に。   続く。

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