城崎にて、ゆったりん旅 温泉編 その2

 二日目を続けます~。時系列でだらだら。  

 旅館に着いて一休みしたら、さっそく浴衣に着替えて旅館の下駄で外湯めぐりに出かけました。そも城崎温泉とは、温泉を共有財産として皆で楽しむ外湯によって発展した温泉町であり、浴衣に下駄が正装とされているそうです。粋さね。 
 その歴史はとても古く、1400年前にコウノトリが湯あみしたことで発見され、後に高僧道智上人の救世祈願の仏心によって開かれた…のだそうな。『古今和歌集』や『増鏡』にも、「但馬の湯」として語り伝えられているそうな。ほーう。  

 外湯は全部で七つ、泊まる西村屋の内湯を入れれば八か所のお風呂! 二日間で全部に浸かりますわよ~、いざいざいざ。 
 まずは一番遠い駅舎温泉「さとの湯」に浸かり、短めにしようと心がけつつも20分間ぼ~っとジェットに当たっていたら、めためたにのぼせて大変でした。脱衣所で、本当に倒れるかと焦っちゃった…。駅舎温泉なので歴史はありませんが、展望露天風呂に入り損ねたのは残念でした。  

 カラン、コロン、カラン、コロン…♪  
 お次はこちら、「地蔵湯」。泉源から地蔵尊が出た、のだそうな。
 気を付けて10であがるようにしたけれども、まだまだのぼせ気味になりました。  

 カラン、コロン、カラン、コロン…♪  
 3軒目はこちら「柳湯」です。中国の西湖から移植された柳の下から湧き出た、のだそうな。 
 お風呂は一番小さいくらいでしたが天井が高くて、檜の香りが良かったです。
 この辺で、逆上せないコツ(?)がわかってきました。  

 カラン、コロン、カラン、コロン…♪  
 ここらで1回目のビール休憩をしました。店先で地ビールの頂けるお店が何軒かあって、外湯めぐりの人々が吸い寄せられてしまう誘蛾灯のようでした。ふふふふ…ふ…、笑いが止まらないほどに、なんと美味しいビールでしたことかな(詠嘆)。  

 そして4軒目、「まんだらの湯」です。道智上人の千日祈願にて湧出した、のだそうな。
 ここの湯舟はなかなか深く、小柄だった里見が顔まで浸かってしまったというエピソードを文芸館で読みました。  

 順調に4軒回ってここでまたビール休憩。じゅわっと水分を吸収。頃合いな時間になったので、宿に戻りました。 
 カラン、コロン、カラン、コロン…♪  

 お部屋でしばらく待っていると、待ってました~の夕食の時間。可愛い仲居さんが運んでくれます。沢山歩いたし温泉で汗も流したし、残さずいただきますぞぅ。 

 まずは一献、旅館からの祝い酒をいただきました。金粉が浮いていましたよ。ほんの少し、お赤飯も付いていました。   
 では前菜。わか鮎蓼焼き、小茄子旨煮、紅かに絹田巻、鴨ロース、南瓜の松風…。
 梅みたいに見えるのは、小さな桃。  

 御造里は、鯵に天然鯛によこわ。最近、よこわに縁がありますね。
 

 椀物は、利久豆腐 アスパラ擂り流しです。
 これ、美味しかったです。アスパラの擂り流しなんて、初めていただきました。  

 含肴は、鮑のソテーです。
 濃いめの味付けでした。大好きな貝なので喜ぶ私。  

 箸休は、蓴菜(じゅんさい) 養老寄せ美味出しです。
 実は、予約時のアンケートで嫌いな食べ物を問われ、大和芋と書いたのですが、フロントで「どうされますか?」と訊かれて「食べます!」と答えたのがこれです。何となく食べられました。ガラスの色が綺麗ですねぇ。  

 焼肴は、伊佐木の二色焼、小メロン松前、茗荷です。  これも美味しかったー。胡麻みその方には牛蒡、麦みその方には茄子が巻かれていました。美味じゃ美味じゃ。

 台物は、黒毛和牛ロースしゃぶしゃぶ 夏野菜添えです。うっふっふ~。
 土地柄、但馬牛です。これが冬のあいだは蟹なのでしょうね。しゃぶしゃぶ、とても久しぶりでした。  

 酢肴には、青・白芋茎煎米香浸し 蛸油霜、梅肉というもの。芋茎がそんなに得意ではないのですが、ここのは美味しく頂けました。御食事は山椒御飯、留椀は赤だしのなめこ汁でした。  

 そして水菓子。これはジュレが美味しかったなぁ。夏みかんのジュレだったかしら?
 ご馳走さまです。  

 少しお部屋で酔いを醒ましてから、内湯をもらいました。 
 西村屋は露天風呂付きの部屋が人気ですが、私たちは予約が遅すぎて取れませんでした。でも、そのお陰でしょうか? 内湯がほとんど貸し切り状態で、露天風呂を心ゆくまで堪能しましたよん。城崎温泉は外湯めぐりがあるし、露天風呂付きの部屋にしてもあまり意味がなかったかも知れないです。 

 夜の締めくくりは、旅館のバーで。最初の内はちょっと…完全に出来上がった人たちがカラオケで騒いでいたので「うう…」という感じでしたが、その人たちが撤収してからは、お店のママさんたちとお喋りをしたりして(どんどんだーさんが饒舌になった)、しめやかに夜が更けたのでした。ジンライムでほろ酔い。続く。

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