4月25日

 角田光代訳『源氏物語 5』を再読した(角田源氏は初めて)。
 
 「若菜」から「鈴虫」まで。「若菜」は流石の面白さで、容赦ない因果応報の巻。
 もうそんなことも起こるまい…と安心していた矢先、光源氏に信頼を裏切られた紫の上は、それまで考えてもみなかった将来への不安まで抱く(辛…)。
 女三の宮を迎えることを決めた光源氏が、以前と同じように紫の上が妬いてくれると思い込んでいる辺り、如何なものか。紫の上から見て、女三の宮は嫉妬するには身分が高過ぎるし、そもそういう気持ちが薄れて心が離れつつあることもわからないのか…など。
 女三の宮もただ気の毒で…。

 あとがきにもあったけれど、六条御息所の怨霊がここまで残っているのは何故…とあらためて(え、ファンがいたから?)
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