9月7日

 @rinakko
 【哲学の女王たち:もうひとつの思想史入門】を読んだ本に追加
 
 とても面白かった。特に後半、現代哲学の女性たちが魅了的で格好良く、その著作を読んでみたいと思った。とりわけエリザベス・アンスコム、訳されたらいいのに。
 “アンスコムの研究はえてして、ひとつの範疇には収めにくいのだが、その哲学には特徴がある。それは心理や道徳の本質について、あらゆる根本問題を俎上にのせようとする野心である。” 
 “意図的な行為にも種類があって、その違いを理解するには、行為をどのように説明し正当化できるかを考えればいいとアンスコムは言う。”

 ”オルウォレは西アフリカの人々が自分たちの哲学的遺産に目を向けるべきだと訴え、ヨルバの伝統に秘められた知識体系は、西洋哲学と同じくらい豊かで緻密であると主張した。”(ソフィー・ボセデ・オルウォレ) 
 “アル=ヒブリは、イスラム法とジェンダー平等との接点に注目する研究を行なってきた。(略)つまり、どうすればイスラム法を二一世紀にふさわしいものにできるかということだ。” 
 “本来のイスラム教は家父長的ではなかったのに、歴史的な出来事がイスラム教の慣習を家父長的に変えてしまったのだとアル=ヒブリは言う。”(アジザ・イ・アル=ヒブリ)

 

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