12月14日(水)のつぶやき（読んだ本、『ひべるにあ島紀行』 再読）

(@rinakko) 2016年12月14日 - 10:43
【ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)/スウィフト】を読んだ本に追加

	ガリヴァー旅行記 (岩波文庫)
	スウィフト
	岩波書店

 

(@rinakko) 2016年12月14日 - 10:49
【ひべるにあ島紀行 (講談社文芸文庫)/富岡 多恵子】

	ひべるにあ島紀行 (講談社文芸文庫)
	富岡 多恵子
	講談社

　再読。“スイフト”の伝記と“わたし”のアイルランド紀行に、“わたし”が書き綴る架空の国ナパアイでの滞在記…と、今から過去へ現実から虚構へと曖昧な境界を自在に行き来する重層的な作品。『ガリヴァー旅行記』にもみられる厭世観や人間憎悪、女嫌い、ステラとの特異な恋愛（激しい友情？）…などなど、スイフトの生涯に纏わる謎についての思案の件は面白い。
　ナパアイ国では異様な風俗が流行り、“わたし”が連れ歩く少年ケイは妖精にさらわれてしまう。堕天使でもある妖精たちの斜陽、日の当たらない冬の国（ひべるにあ）の小昏い光景、そのもの哀しさが全篇に行き渡る。儚いがゆえに美しい。

(@rinakko) 2016年12月14日 - 12:49
《パスカル・キニャール・コレクション》て！　全15冊って、ててててて！