5月26日(木)のつぶやき(読んだ本、『マルコーニ大通りにおけるイスラム式離婚狂想曲』)

@rinakko 17:50
【マルコーニ大通りにおけるイスラム式離婚狂想曲/アマーラ ラクース】を読んだ本に追加
マルコーニ大通りにおけるイスラム式離婚狂想曲
クリエーター情報なし
未知谷
 “狂想曲”というのがぴったり、こちらも面白かった! 舞台はローマ。チュニジア人になりすました実はシチリア生まれの男(スカウトされてスパイ活動中)と、ムスリム移民で秘かな夢を抱く既婚の女(元々あまり夫を愛していない…らしい)とが、交互に語り手となる章立て(「イーサー」と「ソフィア」)だ。
 ソフィアの章で詳らかにされるムスリムにおける結婚の実態(純潔の重みとか、女性にとって監督権が父親から夫へ移行するだけ…エトセトラ)には憤ったが、物語全体は明るくて暗澹とさせられないところが好きだ。イーサーのシチリア弁が大阪弁に置き換えて訳されているのもいちいち可笑しい(あほ言いなや!)。

 言語の境を越えたら名前まで変わってしまう。実名では呼ばれなくなる。じゃあそもそも名前とはなんぞや…という、『ヴィットーリオ広場のエレベーターをめぐる文明の衝突』から続いている名前についての省察も惹かれる内容だった。



@rinakko 22:20
建物の壁が黄色だったりオレンジだったり、ネコさんたち映えるなぁ。
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