12月に読んだ本

2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:24冊
読んだページ数:7075ページ

魔の山〈上〉 (岩波文庫)魔の山〈上〉 (岩波文庫)
読了日:12月31日 著者:トーマスマン
空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)空がレースにみえるとき (ほるぷ海外秀作絵本)
読了日:12月29日 著者:エリノア・ランダー・ホロウィッツ
砂の本 (集英社文庫)砂の本 (集英社文庫)
読了日:12月26日 著者:ホルヘ・ルイスボルヘス
フランス幻想小説傑作集 (白水Uブックス (71))フランス幻想小説傑作集 (白水Uブックス (71))
読了日:12月25日 著者:
アラビアン・ナイトメア (文学の冒険シリーズ)アラビアン・ナイトメア (文学の冒険シリーズ)の感想
再読。素晴らしくてほれぼれ。悪夢に苛まれ人が内側から蝕まれていく…奇妙な流行り病が蔓延する15世紀のカイロを、夢からうつつ、から夢、醒めたと思っても夢また夢…とさ迷う。秘密の任務を担う(そうは見えぬ)バリアン。謎のイギリス人ヴェイン、眠りの館で力をふるう〈猫の父〉、娼婦ズレイカ、不潔な語り部ヨル…と、一癖二癖ある登場人物が入れ替わり立ち替わり現れ、街には見えない包囲網が張り巡らされ…(バリアンらりってる場合じゃない!)。分身物語の入れ子構造。酩酊と官能も宜しく、後半の脱線から人を喰ったラストまで堪能した。
読了日:12月23日 著者:ロバート・アーウィン
炎の戦士クーフリン/黄金の戦士フィン・マックール―ケルト神話ファンタジー (ちくま文庫)炎の戦士クーフリン/黄金の戦士フィン・マックール―ケルト神話ファンタジー (ちくま文庫)
読了日:12月21日 著者:ローズマリーサトクリフ
アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)アヴェロワーニュ妖魅浪漫譚 (創元推理文庫)の感想
アヴェロワーニュ年代記の12篇がよかった。降霊術綺譚の6篇は、ちょっと好みから逸れる…。
読了日:12月20日 著者:クラーク・アシュトン・スミス
少女への手紙 (平凡社ライブラリー)少女への手紙 (平凡社ライブラリー)
読了日:12月17日 著者:ルイスキャロル
魔術師のたいこ魔術師のたいこの感想
素敵。ヌンヌンヌー、歌いたいわ。“約束通りの風の道/東西南北正しい向きに ヌンヌンヌー/ヌンヌンヌー” “アスラクの布はヌンヌンヌー/白樺の皮になれ/ヌンヌンヌー ヌンヌンヌー”
読了日:12月16日 著者:レーナラウラヤイネン
古書収集家 (フィクションの楽しみ)古書収集家 (フィクションの楽しみ)の感想
絡め捕られ憑かれる読み心地は、大変に好みだった。3年前に妻を殺した友人(古書収集家)の事件、当時を回想する心理言語学者が語り手となってその真相を明かさんとする、が。不穏な冒頭から押し出されるがまま踏み入る、そこは暗黒の袋小路だった。渦巻く狂気と暴力の逸話の数々は、ざわり…逆撫でられる気持ち悪さで迫ってくる。それなのにどこか惹かれてしまうのか、あの話はいったい何だったのだろう…といつまでも気になるのだ。死者のためのホテルのこと、エーラス・ダンロス症候群のこと、中国の作家と息子の話…。反芻するとますます面白い
読了日:12月15日 著者:グスタボファベロン=パトリアウ
カレワラ 上―フィンランド叙事詩 (岩波文庫 赤 745-1)カレワラ 上―フィンランド叙事詩 (岩波文庫 赤 745-1)
読了日:12月14日 著者:
琥珀枕 (光文社文庫)琥珀枕 (光文社文庫)の感想
再読。やっぱり好きだ。昔々の中国、古井戸に長く住むすっぽんの化身その名も徐庚先生が、評判を聞きつけた県令に請われ、その12歳の子息趙昭之の塾師として教え導くそのやり方とは…。地続きのままに飄然と怪異が入り混じっていく、そこがまた滋味きくすべし…幻想怪奇譚7篇である。さらりと描かれているようで、女たちはきっちりやることはやるし(それでいて妖艶さは崩れず)、妖怪よりも人間のやってることの方がグロテスクだったりするしで、そんな作風が堪らない。今回好きだったのは、「太清丹」「飢渇」「妬忌津」(聊斎志異も読まねば)
読了日:12月13日 著者:森福都
ある青春 (白水uブックス)ある青春 (白水uブックス)
読了日:12月11日 著者:パトリックモディアノ
災厄の町〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)災厄の町〔新訳版〕 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
読了日:12月11日 著者:エラリイ・クイーン
九月姫とウグイス (岩波の子どもの本)九月姫とウグイス (岩波の子どもの本)
読了日:12月9日 著者:サマセットモーム
カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)カリブ海の秘密 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)感想
再読。
読了日:12月8日 著者:アガサクリスティー
新装版 図説 アラビアンナイト (ふくろうの本/世界の文化)新装版 図説 アラビアンナイト (ふくろうの本/世界の文化)
読了日:12月7日 著者:西尾哲夫
アラジンと魔法のランプアラジンと魔法のランプ
読了日:12月7日 著者:アンドルーラング
猫の目に時間を読む猫の目に時間を読む
読了日:12月6日 著者:鶴ヶ谷真一
吃逆 (講談社文庫)吃逆 (講談社文庫)の感想
再読。とりわけ読み返したかった話は「鬼市子」だった。
読了日:12月6日 著者:森福都
氷のなかの処女 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)氷のなかの処女 (現代教養文庫―ミステリ・ボックス)
読了日:12月4日 著者:エリスピーターズ
彫刻家の娘彫刻家の娘
読了日:12月3日 著者:トーベ・ヤンソン
不思議屋/ダイヤモンドのレンズ (光文社古典新訳文庫)不思議屋/ダイヤモンドのレンズ (光文社古典新訳文庫)の感想
素晴らしかった。どの話もとても好きだが、とりわけ表題作はどちらもお気に入り。「墓を愛した少年」のみ再読。
読了日:12月2日 著者:フィッツ=ジェイムズオブライエン
皮膚: 文学史・身体イメージ・境界のディスクール皮膚: 文学史・身体イメージ・境界のディスクールの感想
とても面白く読んだ。“皮膚”って何だろう…と、ふっと思うことが昔からあって。さまざまな次元から皮膚観が論じられ、その各々の項目も互いに関与し合っていく。時代を遡った考察も非常に興味深く、「4 脱皮」から「7 鎧の皮膚と母斑」の流れはすこぶるよかった。そしてやはり、文学作品を取り上げた箇所に入ると身を乗り出すほどに面白い。ヤーンの「岸なき河」やムージル「寄宿生テルレスの混乱」「特性のない男」、ホーソーン「あざ」、ニーベルンゲンの歌…などなど。とりわけ目鱗がごろごろだったのは、オンダーチェ「イギリス人の患者」
読了日:12月1日 著者:クラウディアベンティーン

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