9月に読んだ本

2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:21冊
読んだページ数:6578ページ

いつも手遅れいつも手遅れ
読了日:9月30日 著者:アントニオ・タブッキ
カメラ・オブスクーラ (光文社古典新訳文庫 Aナ 1-1)カメラ・オブスクーラ (光文社古典新訳文庫 Aナ 1-1)
読了日:9月28日 著者:ナボコフ
死者の誘い (創元推理文庫)死者の誘い (創元推理文庫)
読了日:9月27日 著者:ウォルター・デ・ラ・メア
踏みはずし (白水uブックス―海外小説の誘惑)踏みはずし (白水uブックス―海外小説の誘惑)
読了日:9月25日 著者:ミシェルリオ
親衛隊士の日親衛隊士の日の感想
やでやで(と、言ってしまうが)。とても、面白かった。ぐでんぐでんに。言と事…。えんやさ………。
読了日:9月24日 著者:ウラジーミル・ソローキン
アニルの亡霊アニルの亡霊
読了日:9月23日 著者:マイケルオンダーチェ
閉じた本 (創元推理文庫)閉じた本 (創元推理文庫)
読了日:9月21日 著者:ギルバート・アデア
ディビザデロ通り (新潮クレスト・ブックス)ディビザデロ通り (新潮クレスト・ブックス)の感想
とてもよかった。特に後半が好きだ(官能も秘密も)。とりとめないイメージたちが散らばり重なり、そのまま胸にこごる読後感。アンナの〈愛おしさの地図〉に、思いを馳せる。流浪の民の女を愛した、何度も名前を変える泥棒。デュマを朗読する少年の声、ガラスの破片。シャリヴァリから逃げてきた夫と幼妻。ロマンの物語を読んでいる、また別の少年。それらは繋がっていたはずなのに、ぷつりぷつり…途切れてしまう。途切れたまま、一篇一篇の詩のように光る。愛おしさの残像となって。“わたしは失ってしまった人たちを遠くから見つめる。”174頁
読了日:9月20日 著者:マイケルオンダーチェ
カウガール・ブルースカウガール・ブルースの感想
ひやあ、面白楽しかった! いささか過剰(エロも遊びも大真面目も…)とも言える語り口が、この突飛な物語には似つかわしく、型破りな魅力を際立たせている。奔放。溢れんばかりな自由礼賛! より好みな作品は「香水ジルバ」だけれど、こちらも堪能した。ぶっ飛んだ。ロビンズ作品、もっと読めたらいいのに。
読了日:9月19日 著者:トムロビンズ
西洋絵画の巨匠 ファン・エイク西洋絵画の巨匠 ファン・エイクの感想
「シャムロック・ティー」の再読に合わせて借りた画集。“科学調査に負うことが大”というフランドル絵画研究で浮かび上がった、新たなヤン像の件。斬新なテクニックのこと、機知に富んだ画家の戯れについて…などなど、とても興味深い内容だった。全図と部分、拡大図と、至れり尽くせりで堪能した。
読了日:9月18日 著者:元木幸一
シャーロック・ホームズの最後のあいさつ: 4シャーロック・ホームズの最後のあいさつ: 4
読了日:9月17日 著者:アーサー・コナンドイル
紅豚紅豚
読了日:9月15日 著者:森福都
世界幻想文学大系 第16巻 B ペルシーレスとシヒスムンダの苦難 下世界幻想文学大系 第16巻 B ペルシーレスとシヒスムンダの苦難 下
読了日:9月14日 著者:紀田順一郎,荒俣宏,ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ
世界幻想文学大系 第16巻 A ペルシーレスとシヒスムンダの苦難 上世界幻想文学大系 第16巻 A ペルシーレスとシヒスムンダの苦難 上
読了日:9月13日 著者:紀田順一郎,荒俣宏,ミゲル・デ・セルバンテス・サアベドラ
ミスター・ピーナッツミスター・ピーナッツの感想
とても大きかった妻が、ダイエットでみるみる小さくなる件(痩せたい妻と、変わり過ぎて欲しくない夫の本音w)とか、ハストロールとハンナの話が面白かった。エッシャーの絵のような構造や閉塞感は、再読してこそ堪能できるのだろうと思うが、今はお腹いっぱい。
読了日:9月12日 著者:アダム・ロス
暗き炎 下 チューダー王朝弁護士シャードレイク (チューダー王朝弁護士シャードレイク) (集英社文庫)暗き炎 下 チューダー王朝弁護士シャードレイク (チューダー王朝弁護士シャードレイク) (集英社文庫)の感想
おおお面白かった! 下巻に入るとはらはらな 展開で、益々引き込まれた。シャードレイクの活躍ぶりといい、あらたな相棒の存在といい、楽しめて満足だ(今後、バラクとガイの絡みをもっと見たいな)。それにしても、少女エリザベス側の事件の真相については、当時の人々が、処刑の公開や熊いじめ等を娯楽にしていた心理と併せて考えると、表と裏に過ぎないようにも思えた。人の暗い欲望が、包み隠されていない。時代のうねりそのものの激烈さに魅入られつつ、踏みにじられた命の多さにも戦慄する。ともあれ、16世紀のロンドンを存分に堪能した。
読了日:9月9日 著者:C・J・サンソム
暗き炎 上 チューダー王朝弁護士シャードレイク (チューダー王朝弁護士シャードレイク) (集英社文庫)暗き炎 上 チューダー王朝弁護士シャードレイク (チューダー王朝弁護士シャードレイク) (集英社文庫)
読了日:9月8日 著者:C・J・サンソム
失踪者たちの画家失踪者たちの画家の感想
とてもよかった。まず不可思議な都市そのものに、戸惑い、引き込まれた。まさに迷宮だった(119歳にならないと把握は無理、ですと)。さっき語られたばかりの物語が忽ち押しやられ、次の物語へと置き換えられる。いったい何が本当なのかが分からなくなっていく展開に、自分もまた失踪者の一人になりかねない、他人事じゃない…という気持ちに陥りつつ、ふらふらとついていった。(喪失の物語はどうしても懐かしく…)。
読了日:9月6日 著者:ポール・ラファージ
海底バール海底バールの感想
ふふふ。面白楽しかった!
読了日:9月5日 著者:ステファノ・ベンニ
名もなき人たちのテーブル名もなき人たちのテーブルの感想
素晴らしかった。本当に、とても。静かな詩のように響く語り口が、幾度もぐうっと胸に迫る。過去を手繰り寄せたどり直す眼差しと、11歳の視点が交差する。不意にゆさぶられ泣きたくなる。そんな文章の一つ一つが心の淵へ沈んでいくのは、甘哀しく格別な心地だった。少年、冒険、友情。あえかな恋。愛おしく遠い、オロンセイ号の日々。優遇されないキャッツ・テーブルには、3人の悪ガキと個性的な面々。だが物語は、記憶が呼び覚まされることによって、様相が一変する。船上の21日間が、いあわせた人々のその後を変えてしまうことになったとは
読了日:9月3日 著者:マイケル・オンダーチェ
シャムロック・ティー (海外文学セレクション)シャムロック・ティー (海外文学セレクション)の感想
大好きなので再読。精緻に編まれた模様に眸を凝らすうち、記憶がするりするり…解れていく感覚の、なんと楽しく甘やかだったこと。隅々まで堪能して、深々と満足の溜め息がこぼれるばかりだ。一日一日が余すことなく、守護聖人たちの霊力と物語に守られているこの世界が、本当に好きだ。今回は先に、この機会にと戯曲「青い鳥」を読んでみた。“目をよく見えるようにする大ダイヤモンド”の魔法と、後半で詳らかにされる効能の内容は、少し似ているのね…と思った。
読了日:9月2日 著者:キアランカーソン

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