バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

デング熱では血小板輸血の有効性は否定的

2017年04月05日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒
デング熱では血小板輸血の有効性は否定的
出血予防効果は有意でなく有害事象は増える可能性
2017/4/4 大西淳子=医学ジャーナリスト

 デング熱はしばしば血小板減少症を引き起こす。そうした患者には、予防的な血小板輸血が広く行われているが、その有効性を示した強力なエビデンスはなく、逆に有害となる可能性も示唆されていた。シンガポールTan Tock Seng病院のDavid C Lye氏らは、オープンラベルの多施設ランダム化対照試験を行って、予防的な血小板輸血は患者に利益をもたらさなかったと報告した。詳細は、Lancet誌電子版に2017年3月7日に掲載された。日経メディカル.2017-04-04

自家末梢血幹細胞移植の造血幹細胞動員促進薬

2017年04月05日 | 細胞と再生医療
2017/3/31 北村 正樹(東京慈恵会医科大学附属病院薬剤部)

 2017年2月22日、CXCR4ケモカイン受容体拮抗薬プレリキサホル(商品名モゾビル皮下注24mg)が発売された。本薬は、2016年12月19日に製造販売が承認され、2月15日に薬価収載されている。適応は「自家末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞の末梢血中への動員促進」。本剤は顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)製剤と併用使用し、1日1回0.24mg/kgを、末梢血幹細胞採取終了時まで成人に連日皮下投与する。なお、G-CSF製剤を4日間連日投与した後、末梢血幹細胞採取の実施9~12時間前に本剤を投与する。日経メディカル.2017-03-31