バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

脳の摂食調節機構

2007年11月24日 | 医療 医薬 健康
摂食は、すべての動物に共通する、生きるために必要な栄養分を摂取する行為です。そして、摂食が正常に行われないと、私たちの体にさまざまな弊害が現れるので、個人個人に見合った適切な量と質の食物を摂取することは非常に大切です。そのための摂食調節のしくみはもともと私たちの体に備わっています。例えば食事を始めるとしばらくして満腹になり、それ以上食べられなくなります。また。反対に一定時間以上食事をしないと空腹になり、食事をせずにはいられなくなります。さらに必要な栄養素、たとえばビタミンCが足りないときには、自然と果物に対する欲求が強くなったり、ナトリウム欠乏になると、手づかみで食塩を食べるいわゆる「食塩欲求」などもみられます。今の日本には、毎日の摂取カロリーを計算してダイエットに励む人が大勢いますが、基本的には日常の食事の際にいちいち栄養素やエネルギーを計算しなくても、このような「自然の摂理」により摂食の調節は行われるようになっているのです。では、私たちの体に備わっている摂食調節のしくみとはどのようなものなのでしょうか。 東京都神経科学総合研究所

抗がん剤副作用抑制剤 きむらやが特許取得

2007年11月24日 | 健康・栄養機能性成分
 鳥取県境港市渡町の海藻モズク製品販売業「海産物のきむらや」(木村隆之社長)は二十二日、抗がん剤副作用に対するモズクのぬめり成分「フコイダン」を含有した抑制剤の特許を取得した、と発表した。国内の食品中小企業で薬剤の副作用抑制剤に関する特許取得は同社が初めてという。NetNihonkai 2007-11-23

万能細胞の成功を称賛 ローマ法王庁立アカデミー

2007年11月24日 | 生命科学 生物誌
 【ローマ23日共同】京都大と米ウィスコンシン大がそれぞれ人の皮膚から万能細胞をつくったことについて、ローマ法王庁(バチカン)の生命科学アカデミー所長でカトリック聖職者のスグレッチャ氏は「人(受精卵)を殺さず、たくさんの病気を治すことにつながる重要な発見だ」と称賛した。22日、ウェブ版バチカン放送が伝えた。
 法王庁は、生命は卵子が受精したときに始まるという考え方に立ち、受精卵を壊してつくる胚性幹細胞(ES細胞)による研究に強く反対してきた。法王庁の公的機関の長が、今回の研究を論評するのは初めて。 スグレッチャ氏は「(受精卵を壊す)これまでの研究方法は『人を助けるために人を殺す』という考え方に立った、誤った科学と言える」とした上で「日本人と米国人はわれわれの声を聞いてくれ、研究に成功した」と話し、科学者たちの努力をたたえた。中日新聞 2007年11月23日

大腸菌におけるゲノム機能の体系的解析

2007年11月24日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
大腸菌は過去の蓄積の多さ,研究手法の充実等から最適の研究対象の一つである。本研究では,まず大腸菌全遺伝子の破壊株の作成を行うことにより未知機能の解明や他の遺伝子とのネットワークの解明が期待される。また,全遺伝子(ORF)のクローン化を行い,この目的のために開発されたベクターにクローン化し,宝酒造と共同で大腸菌のDNAマイクロアレイの開発を行った。次に,アミノ酸配列の類似性から各ORFをグループして,分類,機能推定,進化・系統解析を目的としたクラスター解析や,DNAマイクロアレイを利用した遺伝子ネットワーク解明のためのソフトウェア開発を進めている。機能解析には,完成した破壊株のセットやクローン等のリソースを用い,網羅的にかつ簡便に機能の類推に結びつくようなアッセイ法の確立を行っている。解析結果はリソースのデータも含め,データベースを構築し,インターネットで公開している。J-Store 研究報告コード R013000200

ポリ(ADP-リボース)グリコヒドロラーゼ活性欠損胚性幹細胞株

2007年11月24日 | 医療 医薬 健康
特開2004-73198 出願人:国立がんセンター
要約【課題】 新規の抗がん剤、虚血性疾患治療薬の開発に有用であるES細胞株及び非ヒト哺乳動物を提供する。
【解決手段】 ポリ(ADP-リボース)グリコヒドロラーゼ遺伝子のいずれか一方または双方が不活化されていることを特徴とする胚性幹細胞株及び非ヒト哺乳動物。詳細>>ekouhou.net

細胞融合法及びその方法によつて得られた融合細胞

2007年11月24日 | 医療 医薬 健康
特開平5-68554 (ヤクルト本社)

要約:【目的】 複数の遺伝子情報からなる機能を一括して、目的の宿主細胞、特に酵母菌細胞に導入する細胞融合法を提供することを目的とし、さらに具体的に、本法を用いて例えばセルラーゼ産生能を有する酵母菌を得ることを目的とする。
【構成】 所定の遺伝子を有する菌類の分生子又は菌糸体の被験細胞を非栄養条件下で倍数体誘発剤に曝して微小核を形成させた後に前記細胞を細胞壁溶解酵素で処理してプロトプラストとし、酵母菌を細胞壁溶解酵素で処理してプロトプラストとし、前記2つのプロトプラストを融合させるものであるため、複数の遺伝子群からなる有用生産物の遺伝子を、主に微小核に組込みその他の不必要な遺伝子群が雑種形成にさほど関与しないようにでき、異属間プロトプラスト融合における雑種獲得頻度を向上させ、得られる異属間雑種の遺伝安定性を向上させることができる。更に、具体的 に得られた融合細胞として、セルラーゼ産生遺伝子を有するトリコデルマ・リーゼイと、サッカロマイセス・セレビシエとを融合したTRSC-2,TRSC-3,又はTRSC-4を開示するものである。詳細>>ekohou

選択マーカーとして多糖分解酵素遺伝子を含むベクター

2007年11月24日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
特表2003-519469 「選択マーカーとして多糖分解酵素遺伝子を含むベクター、このベクターにより形質転換された宿主、形質転換体の選抜方法、形質転換体の選抜用培地及びその製造方法」

要約:本発明は、選択マーカーとして多糖分解酵素遺伝子を含むベクターとそのベクターにより形質転換された宿主と、本発明のベクターを用いて外来遺伝子が導入された形質転換体を選抜する方法と、選択培地及び選択培地の製造方法に関する。本発明によるベクターは、従来のβ-ガラクトシダーゼを選択マーカーとして含むベクターに比べ使用方法が簡便である。色の発現のために使用される試薬を含めて全体の費用が非常に安価である。広範の宿主細胞に利用できるという利点を有する。詳細>>ekouhou.net