イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

悲しい女になっちまったよ

2008-05-12 22:15:24 | アニメ・コミック・ゲーム

『炎神戦隊ゴーオンジャー』GP1311日)、謎の親分さんドックーゴ(極道の逆さ読み。『特捜戦隊デカレンジャー』世界では当然アリエナイザーでしょうな)役でとてもVシネチックな目ヂカラ俳優さんが登場!と思ったら菅田俊さんでした。

菅田さんと言えば、TV化はされなかった『仮面ライダーZX』よりジャンパーソンより、月河は吉右衛門さん版『鬼平犯科帳』第2シリーズの『本門寺暮雪』“凄い奴”役がいちばん印象深いんです。すごいでしょうクレジットの役名が何の誰兵衛でもなくいきなり“凄い奴”ですからね。

長谷川平蔵の剣友で托鉢無宿井関録之助(夏八木勲さん)は池上本門寺の石段に後頭部をぶつけて昏倒したことで危うく難を逃れましたが、無敵を誇る平蔵でさえ決め太刀を辛くも受け止める瞬間に鼻緒が切れて、あわや上段からばっさりいかれるかを、先刻参道の茶屋で餌を与えてあやした柴犬が駆け寄ってきて、凄い奴の足元に吠え付いてくれたため、間一髪隙を見つけて斬り抜けたのです。

ドラマ化された鬼平シリーズ百十何話中に登場した数々の剣豪・剣客の中でもこの“凄い奴”、『下段の剣』松岡重兵衛(吉右衛門版では江原真二郎さん)・『雲竜剣』堀本伯道(同じく露口茂さん)とその不逞の息子虎太郎(同じくスマートブレイン花形社長…じゃなく中康治さん)と並ぶ、最強の使い手のひとりと言っていいと思う。

その凄い奴菅田俊さんと、若干腰つきが胸騒ぎとは言え五分にわたり合ったんだから偉いよ連(片岡信和さん)。ブルー連のキャラは、世話好きで弱者に優しくて料理上手で頭がよくて、そのうえイケメンで、望ましい“夫”“ボーイフレンド”“息子”の要素をぜんぶ兼ね備えていますから、全国のママさん視聴者はランチャースターターずばりいちコロでしょうな。

ドックーゴも娘のぶーこりん(小野明日香さん)も実は本当に宇宙人。「ばいびー」とUFOに乗って帰っちゃいましたね。早輝「こんな展開アリー!?」走輔「なんでもアリだろー!」のように、もともとファンタジーなゴーオンワールドに、デカレンワールド(?)をもひとつオンした劇中劇ならぬ“ファンタジーinファンタジー”構造。こんな屋上屋なら大歓迎です。

菅田さんのドックーゴをケガレシア様(及川奈央さん)が接待中、陰で見守るヨゴシュタイン様がキタネイダス様を「なあ、キタネイよぉ」とさりげなく極道口調伝染ってるのもおもしろかった。

ただ、ブルー連以外のメンバーのファンにはちょっと物足りないお話だったかな。ヒキガネ蛮機が「ガイアーク一のスナイパー」を自称していたことだし、軍平&(ターゲットははずさないぜ!)ガンパードとのガチ対決エピを期待した向きも多かったかもしれません。

月河は“マシンガン”蛮機でも“ライフル”“リボルバー”蛮機でもなく“銃爪”蛮機を名乗ってきた時点で、(OPテーマ曲がロカビリーだし)「“ツイスト”ネタで来るんじゃないか」とかなり確信を持って見ていたんですが、意外や『デカレンジャーvs.アバレンジャー』のサウナギンナン同様、名古屋ネタで来ましたか。ドラゴンズ2年連続日本一、そりゃ見たかったぎゃー(意味不明)。2年連続わが地元・北海道日本ハムファイターズがお相手できるかどうかは、いま現在きわめて微妙な状況になってますが。

コメント
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