イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

滋養刑事ガー&リック

2011-07-31 23:54:48 | 健康・病気

前記事のニンニクトークの続きです。

免疫力対策としてのニンニク歴は浅いほうだと思うので、自分のための復習も兼ねて書いています。

プチ遍歴のすえ辿り着いたA社のニンニク卵黄は、安定した効果をあげてくれていました。て言うか、いまも欠かさずリピって、効果バリバリあげ中です。店で売っているクスリのように、イザ体調を崩してしまってから対症療法として摂るのではなく、何でもない、むしろ体調良好で吸収力も盛んなときに、きちんきちんと身体の中に入れておく。ニンニクの有効成分はアリインとかいうらしいですが、有効成分を有効化するサイクルを体内に、体調のいい、体力のあるときにこそ作っておくわけです。

これができると、たとえば、13粒推奨で普通なら11粒摂るところ、今日はこれからきついスケジュールが待っているぞというとき、2粒いっても、ちゃんと2粒分効いてくれる。

強い味方につけたなという実感がやっとできた頃、つい先月ですが、「たぶん今日が2011年でいちばんクソいそがしい日になるだろうな」という日がやってきました。何しろ朝5時起床、出先と自宅を2往復、在宅時間に家族の食事と自分の食事と差し入れ弁当を作ってUターンという、普通の日の正味2日半ぶんの労働を1日でやれって話。折りしもこの1年のちょうど半分折り返し地点も間近、ここを越えたらあとの半年ゃ寝て暮らすぞ(←無理)ってな勢いで早朝、弾丸のごとく出発。

よし、何かカラダにカツ入れてボー燃やしてくれるモンないか!と飛び込んだ直近のコンビニのドリンク棚。健康ドリンクというと、わりとおなじみで味を知っているのは、非高齢家族が出先からよく持ち込んでいる、菅野美穂さんCMチオビタドリンク、浜崎あゆみさんのエスエスエスエスエスカップCMと言えば以前キャラをつとめていたイスラエル人ボディビルダーが不法就労だったことがあるアスパラドリンクCM見たことはないけど近くのドラッグチェーンでよく目玉商品になってる常盤薬品のグロンビター辺りですが、その日は2011年に二度とない(と願いたい)特別な日です。スペシャルなやつで胃の腑からスペシャルなハッパかけたいではないですか。

そこで目に止まったのが黒ニンニクの力

CMしまくられている“ウコンの力”と同じ、ハウス食品のシリーズだということはネーミングと缶パケのデザインからすぐわかりました。チオビタやアスパラなどおなじみ系がだいたい茶色の小ビンなのに対し、ボトル型のアルミ缶が新鮮。“黒”ニンニクってのも凄みがあって効きそう。缶パケ正面の、ニンニクの切り口のイラストなど、『海賊戦隊ゴーカイジャー』のエピソードタイトルバックのようでもあり。

えっ、あれ?でもハウスのニンニクの力って、白いボトル缶じゃなかったっけ。ってことは“黒”のついたコレは、戦隊で言えば強化フォームなのかな。『天装戦隊ゴセイジャー』におけるスーパーゴセイジャー、『獣拳戦隊ゲキレンジャー』におけるスーパーゲキレンジャー(…以下略)なのか。でも“医薬部外品”ではなく“清涼飲料水”になってるけど?棚はドリンク“剤”の棚だし?

……四の五の言わずに論より証拠、まずはひとつ買っていってみる。250円。うぉお、チオビタアスパラのたぐいより100円がとこお高いけど。100ml、清涼飲料水。トクか損か、あんまり考えると買えなくなるな。

「発酵黒ニンニク500mg」。正面のキャッチ、コレを信じるか。効いてるか効いてないか、飲んで12時間かそこらのうちにはっきり体感できるのがニンニクのいいところでもあるし。

それでも朝イチ、これから行動を起こす時間ですからね。飲んだことのない初モノ。万が一、臭くなっちゃ大変ですから、飲んだ後、うがいのできる場所まで行ってクイッ。

第一印象、

「うわっ甘めぇ~~~!!」

黒ずくめに赤・金の、何とはなし“族”っぽいパケデザインからは想像もつかない甘さです。甘いったってジュースのようではないけれど。表示「清涼飲料水」でなんとなくもっと薄いとばかり思い込んでいたので、ちょっとカウンターパンチ。

“薄めのシロップ”という感じ。危惧していた臭いはほとんど感じませんでした。発酵黒ニンニク500mgもさることながら、原材料にある、りんご果汁・グレープフルーツ果汁30%があずかって力大な甘さかも。甘くしたことで飲みやすくなってるのかどうなのかは議論の分かれるところでしょうが、とりあえず、“精のつくものを飲んだ”感はある甘さ。

一応これで元気100倍!とまではいかないものの65倍くらいにはなったような気がして、無事、2011年のザ・ロンゲスト・デイは乗りきりました。

その後、お安い6缶カートンを入手してこの日以降もリピート。“発酵”“黒”ニンニクというところの有り難味、プラスアルファ感のようなものはいまだ実感できませんが、ニンニクの成分の良さを活かした良心的な製品だと思います。

ただ如何せん、冷蔵庫でキンキンに冷やして飲まないと、甘さ、濃厚感が限度を超えるので、ニンニクの最大効果のひとつ“カラダを温める”までが遠回りです。いったん、冷たい液体として胃の腑に入ってから、やおら温めはじめるもんでね。いまは夏だからいいけど、冬場、寒い戸外に出て戦闘開始なとき、冷えてる液体を飲む勇気があるかどうか。ここらが、唾液でも飲み込めてしまう小さいツルツル粒のニンニク卵黄とは違う困ったところ。まぁ、いまのペースでリピり続けていたら、冬までには、室温でも飲める程度に甘さ慣れするかもしれない。

それから、まさに強化戦士!といった感じの、“ニンニクの力スーパーもネットで廉価の店を見つけて試してみましたよ。こちらは120mlと若干スリムロングな缶。黒プラス“スーパー”らしく、ボディのゴーカイ風ニンニク切り口イラストも、ビカッと光っておる。

果汁類が入っていないので、飲もうとクチに近づけただけでむわっと(ニンニク単体臭ほどは生々しくない)クスリっぽい独特の匂いがあり、ニンニク摂ってるなーという実感は、“黒ニンニクの力”よりも強くて直球です。オンラインショッピングなら、“黒~”の250円より1本当たりの単価がお安いところがいくらでも見つかるので、月河のように“黒~”の果汁由来の甘さに引いた人にはこちらのほうがお薦めか。“黒~”で500mgだった発酵黒ニンニクが、こちらには600mg。プラス高濃縮ニンニクエキスも120mg。さらにアミノ酸の一種であるシトルリン1000mg。ビタミンB1も配合。

120ml40kcalと、100ml51kcalの“黒~”より低カロリー。甘さ控えめの分の差でしょうな。なんだかハウス食品の広告宣伝マン化しておるな。

要は論より証拠。容量も小さめですし、まずはひとついってみて、自分に合うなと思ったらそれを続ければいいと思います。どのみちクスリではないので、より頻繁に、多量に摂れば効果が強まるというものでもないし、副作用でカラダの別のところがおかしくなるということもない。

特にニンニク由来の健康アイテムは、“他人に臭わないかどうか”という、社会人にとっては厳然たる関門があるので、ただ摂ってそれなりスルーではなく“摂ったその後の自分、摂る前と比べてどうなったか、元気になったか、ならなかったか”にコンシャスになる。摂る者にほどよい緊張をうながすところが好きです。

それにしても、このシリーズでは、元祖白いボトル型缶の“ニンニクの力”だけが未体験で、噂によると高濃縮ニンニクエキス100mgと“~スーパー”に比べるとケチ…いや抑え目ながら、無臭加工ですっきり飲みやすく女性向きとのこと。徐々にニンニクオタクになりつつある月河としては一度お願いしたいのですが、近隣の、比較的大きなドラッグストアでも置いてないんですよね。やっぱり“清涼飲料水”だからかな。

ドリンクものでもファストフード、スイーツなど食べモンでも、お芝居や映画などエンタメソフトでも「女性向き」とキャッチコピーされた商品を試すとことごとく合わない、“血中女性濃度”が極低な月河に通用するか。かかって来いカモン。

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疫を免れると書いて

2011-07-28 00:09:43 | 健康・病気

風邪に立ち向かうに正攻法は、前の記事で延々展開した様なクスリの小細工、それも、病院にかかる時間も手間もフトコロも惜しんだ、“手持ち在庫”とお店で買える手近な薬とを足したり割ったりでどうにかしようという姑息なそれではなく、日頃の身体の免疫力です。免疫力あるのみ。リスペクト免疫力。ハレルヤ免疫力。フォーエバー免疫力。

いやね、実際、時は7月葉月、巷は風邪インフルの流行期ではなく、感染したり保菌したりして飛沫飛ばしまくっている人の絶対数も少なく、当然出先や往復で飛沫を拾うリスクも低く、そもそも流行期に比べて湿度も高くて飛沫自体しにくい環境にあることは火を見るより明らかなのにノドが腫れてしまう。

ウチの中にも職場にも、月河より体力も劣り年齢も高い、あるいは年齢こそ若いけれどもべらぼうに不摂生な手合いが山ほどいるというのに、そいつらをさしおいて月河ひとりが感染する。

これ、すべては免疫力です。季節的なリスク、環境や生活習慣のリスクの低さを埋め合わせてお釣りが来るくらい、月河の個人的な免疫力がズバ抜けて低いからこの結果を招いたのだ。おのれ免疫力。どうしてくれよう。市中引き回しの上磔獄門か。車裂きの刑か。代わりがいないから処刑しちゃいけない。

…それじゃ褒めて育てよう、というわけではありませんが、免疫力に栄養を与えて強化する方向で、数年前は贔屓の通販スキンケアメーカーがオリジナルで製造している、プロポリスと高麗人参エキスと紫蘇油とのコンビネーションソフトカプセルを、毎年秋口ぐらいから常用していました。

効きそうでしょう、字並びからして。プロポリスですよ。高麗人参ですよ。コグリョ(高句麗)の後身のコウライ。コグリョ建国は東明聖王、諱(いみな)は『朱蒙(チュモン)』。全81話。高麗は『太祖王建』。全200話。ひぇー。手が出ない。

…それはともかく、摂り始めて3冬ぐらいは「コレのおかげで冬場も風邪知らず」という手応えがあったのですが、4年め辺り、秋口を待たず、お盆休み明けぐらいに、遅めの夏バテのようにドカンと熱を出してしまい、「免疫力が必要なのは風邪の流行る冬場に限ったことじゃなし、やはり年間通して摂ってないといかんか」と再考してみたのです。でもって、気がつくと、春も夏もずっと細く長く服み続けるとしたら、結構なお値段なんですよ。プロポリスも高麗人参も、本物ならかなり希少な成分ですから。

で、ちょうどその頃、料理で油に香りを移すために炒ったガーリックスライスを何の気なしにクチに含んでカリカリかじってみたら、アラ不思議、手足も体幹もぽかぽか温ったまってくる。

よし、これからはニンニクだな、ニンニクの時代が来たな(?)と思い、ニンニクメインの食品やサプリメントを片っ端から、少しずつ試してみました。

最初は、プロポリスと同メーカーが製造販売している、ニンニクと生姜エキスのコンビネーション糖衣錠をいってみましたが、これはまったく、気持ちいいくらいくっきりはっきり何の効果もなかった。生姜も身体を内から温める系の成分で、相性はいいはずなんですけれどね。素直にナマをすり下ろして生姜湯で飲むのがいちばんのようです。

それからひょんなことでサンプルを入手したニンニク卵黄。これもびっくりするほど多種類、多ブランド出回っていますね。ニンニクと言えば常食する上であの強烈かつ特異な、外出や人との会話が憚られる臭いがいつもネックになるのですが、このソフトカプセルのタイプがいちばん“安全度”が高いと思う。

TVCMで耳タコなY社、D社、KK社や、インナー通販大手とタイアップで販売しているRS社など、ひととおり試して、結局いちばん小分けな10日分パッケージで売ってるA社のをリピートしています。小分けだと若干割高感があるけれど、定期お届け購入などを利用すれば回り回って結局おトクなんですね。

どこのメーカーのどれがいちばん効くかは人の体質によって本当に個人差があります。何をもって「効く」「効いた」の証左、手応えとするかも含めての個人差。月河はとにかく、身体が温まる感じ、特に手や足指や耳などの末端部に“血がかよってる感”が継続するようなら、効いていると言えるし、事実、風邪もひきにくく、ひいたなと思っても、ひどいときのピークの症状の“五~六合目”辺りまでで後退していきました。

ニンニク卵黄に関しては特に、ボトルであれジップバッグであれパッケージを開けて、商品が手つかず満タンに入ってる状態で匂いを嗅いでみて、ニンニクよりもタマゴ臭が顕著に来る製品は、月河には効きませんでした。卵黄油に比べてニンニクエキスの含有率が少ないのだと思います(ニンニク臭単体で強く来るのもそれはそれで問題ですが、そういう商品にはついぞ出くわさなかった。出回っているあまたのニンニク卵黄商品、ニンニク臭を“殺す”についてはかなり細心で、洗練されているとみました。ここをクリアしないと売れないもんね)。

でね、これで、ニンニクは期待を裏切らずやっぱりいい!との実感を得たので、一歩踏み込んで挑戦してみたのです。

(この項続く)

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イブのすべて

2011-07-24 22:14:57 | 健康・病気

いつものことながら、悪い事は重なったり続いたりするものでして、前記事に書いた、指の流血プチ大惨事(プチなのか大なのか)で、縫ったの縫ったあとくっついたのくっつかないの、いつ抜糸するのと23回通院しているうちに、この時期としては10年ぶりくらいの、ノドに来る風邪を盛大にひいてしまいました。

これはね、十中八九、行きつけない救急病院の待合ロビーでもらってきたウイルスだとにらんでいるのですがね。エチケット無用・飛沫飛びまくりのイヤーな咳をしている高齢患者さんとか、熱さまシート貼られながらギャーツクそこらを騒ぎ回ってる小っこいクソガキ……ではなくて、えーと、元気な小さいお友達が、行く都度いましたから。

まぁ、今年の夏はいまのところ、北国のそれらしい、塵ホコリもウイルスも飛散しやすいカラッと乾燥した空気が続いているし、救急で飛び込んだ日に、冷房の室内とアウトドアとの温度差対策をしないで、おウチ着の軽装まんまで出てきちゃった月河も迂闊ではあった。

しかし、指のほうが縫い糸つけてペンディングのまま、今度は耳鼻咽喉科に行くってのもスーパー鬱陶しいし、新型肺炎だのインフルエンザだのにおびやかされて風邪のたびにナーバスになっていたここ数年の経験からいって、いつもひくいつものような風邪をまたひいちゃったけどいつもより治りが遅くてしんどい→しんどいカラダをひきずって耳鼻咽喉科へ行く→「急激に熱が出たのでなければインフルエンザではありません」と簡単に診断されて、ノドの痛み対策の鎮痛消炎剤と、鼻炎対策の抗ヒスタミン薬と、場合によっては咳止めを、せいぜい4日分か5日分処方されて「服みきっても快くならないか、ひどくなるようならもう一度来てください」と言われるだけなんですよ。

二十一世紀のコンニチ、ちょっともののわかってる大人の日本人なら皆さんご存知だと思いますが風邪の特効薬って未だ無いんですね。あるのは対症療法薬、個別の症状をおさえたり軽減したりする薬のみ。

曰く、熱が出たら解熱剤、咳が出たら鎮咳剤、ノドやアタマや身体のふしぶしの痛みには鎮痛剤、くしゃみ鼻水鼻詰まりには抗ヒスタミン薬。よっぽどひどい鼻炎なら、炎症した粘膜の回復再生を促すなんちゃらってのもあるか。…なんだかお薬メーカーのプレゼンみたいになってますが、とにかく、万障繰り合わせて、待ち時間にも耐えて病院にかかっても、結局は“市販薬よりは性能優秀な対症療法薬”をスズメの涙ほど出してもらえるだけ。

しかも、これも経験から言えることですが、病院って、さなきだに体調が悪くてしょうがない中、細切れの時間をやっと作って駆けつけるので、決まって待ち時間や往復の時間で、いまわずらっているのよりもっとタチの悪いウイルスを、免疫力の低下した身体が、百発百中ゲットしちゃうんです。行って得られるベネフィットより、リスクのほうがどう考えても大きい。

今回はコレ(←指)がコレ(←縫い中)だということもあり、この上さらに風邪で病院には何が何でも行きたくない。行かずにすませたい。早く治したいがために耳鼻咽喉科のお世話になるようになってから10年以上たっており、市販が認められている薬のレンジも広がり、世界に冠たる技術立国日本の自由競争の中、品質だっていい加減向上しているはずです。病院嫌いなものぐさ者のための、気休めみたいな甘っちょろい対症療法薬しか売ってはないということはないはず。

そこで、今回は市販薬にこだわってみました。

最近店頭で買えるようになった鎮痛消炎剤と言えば、いまをときめくロキソニンですが、このロキ殿、歯科で抜歯後とか、ぎっくり腰で整形外科などではわりと気前良く処方され、事実、シンプルに効くものの、咽喉科的ノドの痛み止めとしては微妙なんです。もう5年前ぐらいになりますか、熱とともに来た、ゴツゴツの石が寝ててもノドにつかえたような、呼吸が苦しいような痛みのときはロキソニンで本当に楽になった。生き返った気がしたくらいです。

ところが、今回のような、唾や食物を嚥み込むときにザラッ、ヒリッと、特にノドの“上のほう”=鼻に近いところで来る系の痛みのときには、期待ほどは効かない。

こういうタイプの痛みを訴えると、よく耳鼻咽喉科が出してくれるのがポンタールという大きめのカプセルで、主成分はメフェナム酸ですが、これはまず普通の薬局やドラッグストアでは販売していません。

次いで一般的なのがブルフェンという白い錠剤で、今回のような、熱はなく、あっても平熱の高めゾーン程度、治りかけだがちょっこし治り渋ってるだけみたいな局面では、ポンタールよりこちらを出されるほうが多かったような気も。

この薬効成分は、いろんなCMで耳におなじみなイブプロフェンというやつでして、これならいろんな市販薬があります。

何度も服んだことがあって安全牌なのはエスエス製薬のエスタックイブ錠。朝昼夕食後3回、13錠、4時間以上間隔をあけて、19錠まで。フルに服むとイブプロフェンが、1150mg1日では、えーと450mgになりますが、病院でブルフェンとして処方される際は、1200mg1600mgを上限とされるのが普通。

…んであれば、エスタックイブを19錠ではなく、12錠服めば、病院でブルフェンを処方されるのと等しい効果が期待できるのではありますまいか。ね、13錠で150mgなんだから、1錠当たり50mg60050で÷……ね、12錠ってことになるでしょ?

…………しかし早まるな自分。算術計算のみで突っ走ってはいかん。エスタックイブは鎮痛消炎オンリーのブルフェンとは違い総合感冒薬でありますからして、イブプロフェン以外の、鎮咳やくしゃみ鼻水鼻詰まりをおさえる成分も含有しており、これらの上限を勘案しての“13錠、13回”であるかもしれず、て言うかほぼそうに違いない。

特に取説に「せきをしずめ、たんを切ります。」とあるリン酸ジヒドロコデインは軽い麻酔系の鎮咳成分で、1日量9錠中に24mgしか配合されていませんが、一般的に「風邪薬をのむと眠くなる」「車の運転は控えて」と言われるその主因のひとつでもある。これを9錠を超えて服用するのは結構勇気が要るし、普通に危ない。

イブプロフェンなら1200mgまではセーフ…ならば、そうそう、鎮咳や抗ヒスタミン成分を含まない、鎮痛消炎オンリーの、同メーカー(エスエス製薬)のイブ錠というのがありますぞ。頭痛持ちの人や生理痛の重い人なら常備薬のひとつでしょう。12錠でイブプロフェン150mg1錠中では、÷275mgか。

ってことは、エスタックイブ19錠、プラス、イブ2錠で、450150、めでたくイブプロフェン600mgになる勘定。でしょ?

そこで、イブ錠を包丁で真っ二つに割り、イブプロフェン37.5mgの半錠を作る。

13回のうち、2回はエスタックイブ3錠とこの半錠、1回は同じく1錠を服めば、病院でブルフェン200mg13回で処方されたのと同じ量のイブプロフェンが摂取でき、エスタックイブ内のイブプロフェン以外の成分が取説上の1日量を上回ることもない。

唯一、気になるのは、3錠+1錠の回だけ、イブプロフェンの一時摂取量が225mgとなり、200を超えることです。

2錠を3つに割って、3分の2錠を3回、服めればいちばんいいんですけどね。イブ錠ってコーティング錠で、丸っこくてつるつるしているので、2つ割りまでしかできそうもない。そうでなくてもついこの間、もっとずっとざらざらで“的の大きい”南瓜をずこずこカットしていてさくっと流血したばかりだし。

ブルフェン=イブプロフェンがメインの市販薬と言えば、昨年暮れに、出先の繁華街のマツモトキヨシで「風邪でノドだけ集中的に痛いときいちばん効く薬っていうとどれですか」と訊いたら出して来てくれた、塩野義製薬のパイロンMK錠、サトウ製薬のストナアイビー錠、「アナタの風邪はどこから?」のCMでおなじみ、タケダの銀のベンザことベンザブロックLなどもありますが、いずれも1日の推奨服用量がイブプロフェン450mgで、あとは鼻水鼻詰まり対策や、咳止め、痰を切る対策の成分が少しずつ違う程度。ここらへんが、1200mgドンと出る、処方薬のブルフェンとの違いなのでしょう。

あと、市販薬の取説ではどれも“服用間隔は4時間以上”と記されていますが、調剤薬局でブルフェンを渡されるときはだいたい「6時間おいたほうがいいですよ、そのほうが胃を荒らすことが少ないし、6時間は効き目が持続する薬ですから」と説明されます。6時間間隔をあけるなら200mg摂ってもいい」とも取れるし、150mgなら4時間しか効かない」とも解釈できますね。

……とまあ、こんなふうに、手持ちの薬と、ドラッグストア行けば買える薬とでなんとか、どうせ対症療法しかされない病院処方と同レベルのセルフ薬物療法に到達できないものか??と電卓叩きながら考えているうちに、何だか、ブルフェンよりロキソニン向きの痛さになってきたような気もする。

そう言えば指を縫合した後、出された痛み止めがソレトン80mg錠で、これはイブプロフェンと同じ系統のザルトプロフェンという薬。メーカーが違うために名前が違うだけの同じザルトプロフェン=ペオン錠80mgが、確か“魔女の一撃”のとき整形外科で豪快に処方されてまだまとまって残ってたはず。鎮痛剤の宿命・胃の荒れ対策のセルベックスカプセルも同回数ぶん、一緒に出してくれてたんだよなあ。あっちはどうかしら。

…………薬とのこういう付き合い方は、あまりおすすめできませんけどね。処方薬は処方された通り、他の薬と併用せず服用、症状が消えたら服み残しは貯めずに廃棄。市販薬は取説通り、割ったり砕いたりせず服んで、3日以上服用続けて効かなければ、あきらめて打ち切って病院へ。

よいこのみなさんはまねをしないように。風邪には何より睡眠とバランスの取れた栄養、そして静養と禁酒ですからね(…一部、言うまでもなさすぎるのが混じった)。

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できちゃったケッコン

2011-07-22 23:53:36 | 健康・病気

病気・病院通い系の身辺雑記は書いててあまり楽しくないので、最近ここでも載せていませんでしたが、先日のトラブルはおもしろいくらい急展開だったし、いろいろ教訓、豆知識も得たので書いてみます。

いつも2日がかり~5日がかりで1記事書きあげるペースの当ブログ。段落と段落の間にひと仕事入ったり、出かけて帰宅して続きを書いてまた出かけたり、食事が2回とアルコールが3回ぐらい挟まったりするのは珍しいことじゃありません。先日も、邦ドラマ界の至宝・矢島健一さんの、硝石の如き爆発的慇懃無礼魂胆パワーから書き起こして、せっかく矢島さんを絶好の適所に配したにもかかわらずナニユエ『霧に棲む悪魔』がかくも散漫な読み味に終わったか?の核心に斬り込む、堂々の論陣を張ろうとしたところで時間切れ、入浴介助→就床タイム。

いったんPCも眠らせて、翌朝730BSプレミアムの『おひさま』の音声を背中で聞きながら、南瓜の皮を包丁でずこずこカットしていたら、何でもないところでずこっとすべって左手の指にさくっと入ってしまいました。切ったというより刺さった感触。

一気に流し台近辺、ちょっとした流血の大惨事(ちょっとしてないか)。こういうとき、「うわっこの忙しい時間帯にメンドくさすぎ!」というアセリが強すぎて、ギャーとか痛いとかは声出ないし感じもしないもんですね。ピリッときてにじむ程度の出血の負傷なら台所で年じゅうやってるので、救急キットのある所まで走ってって普通のバンドエイドを貼ろうとしたら、血の勢いが良すぎてヌメヌメしてくっつかないではありませんか。

それでお風呂場まで走っていって水道水でジャー流してティッシュで押さえて、止血用ケアリーヴの上から普通のケアリーヴ重ね巻きして、さらにラップで包んで、指の付け根の“心臓に近いほう”を輪ゴムで締めて、作業再開。『おひさま』は終わってしまっていました。

それから食事が済んで撤収して900頃、さて、もっとちゃんとテーピングしてから戦闘開始と思ってラップを開きケアリーヴを剥がしたら、剥がした途端にまたダー流血してやんの。出血部位を心臓より上にしたら止まりやすいと聞いたので、顔の辺りまで持ち上げてみるとアラ本当に止まった。止血用ケアリーヴをもう一度貼って、今度は、数年前足指を骨折したときに買ったテーピングテープを探し出して、細く切って、指の根元を鬼のようにグル巻きにしてみました。

もう出かける時間なのですが、手から出血しそうな状態で着替えや化粧をするのはとても気の進まないものです。ゴム手はめて恐る恐るやってたら、なんと、髪をまとめ終わった頃にはゴム手の中がヌメヌメ真っ赤になっておる。心なしか中がナマ温かい。

「絶対、血管切れてる」「そんなに血が出てて痛いと感じないのは、神経も切れてて、麻痺が残るかも」と家族のヤツらが寄ってたかって鬼のように脅かすので、平日でもあり、病院行くか仕方がない!と決心したものの、いちばん近くで、高齢組・非高齢組ともどもいちばん頻繁に受診している総合病院はもう午前中の受付は終わっている時間です。午後の受付は1230からで、診察が始まるのは1300から。公立総合病院のつねで、初診だと問診ブースに通されて、どこがどんな症状ですか?いつからですか?これまでに大きな病気や入院は?とミャクミャクと質疑応答しなければなりません。救急で血を流しながら駆け込んで行ったらその限りじゃないかもしれませんが、いずれにせよお昼休みが終わるまでは受付が開いていない。

こういうときは災害救急当番病院の出番ではないかと思い、PCを起こして検索しようとしたら、「救急病院なら毎日ココに載ってる」と、家じゅうでいちばん新聞を丹念に読んでいる高齢家族その1が、朝刊の市内面を広げて見せてくれました。

当地、平日の救急指定病院は3ヶ所。えーと、距離的にいちばん近そうなのはU記念病院です。心臓より高く片手をあげたまま電車やバスに乗ったんじゃ目立ってしょうがないからタクシーで行くしかありませんが、ここなら2区間ぐらいで着きそう。

しかしちょっと待てよ。当地ではU病院は民間としては有名どころで、故人となった先代の院長先生はTVローカル番組の健康コメンテーターとしても活躍した、ユニークなタレントドクターみたいなかたでしたが、脳血管外科のイメージが強いんですよね。南瓜の皮剥いてて包丁で切った指とか、いくら救急とは言え診てくれるものなのだろうか。

半信半疑で「これこれこういうわけで血が止まらなくて」と電話すると、事務的にソフトな女性の声で「すぐ対応しますからどうぞ」とのこと。

まぁ、ひと安心。ヌメヌメのゴム手をお風呂場でヌメッと取ってもう一度洗い流して、顔の高さで改めて止血絆貼って、今度は伸縮包帯で巻いてさっきの細切りテープで付け根を締めて、外へ出てタクシー拾って、乗ってる間じゅう顔の高さのまんま、片手ハンドパワーかはたまた即位の宣誓しようとしている人かみたいな格好でU病院に到着。

さすが救急病院、問診などはいっさいなく、処置室からすぐ看護師さんが出てきて、「何時頃切りました?どんな刃物で切った?包丁?カッター?スライサー?」とさくさく口頭で聴取して即、診察室へ。

救急当番と言えば、インターン終わりたてみたいなういういしいお医者さんが出てきそうなイメージでしたが、おや、白髪まじりの、結構風格のある先生が登場。「包丁ですかそうですか、包丁で切るとかなり深く切れるんですよね、チカラが入ってますからね」と、拍子抜けするくらい愛想よく親切。「あー、根元で縛りましたか、これね、やらないほうがいいんですよ」えっそうなの?「血行が悪くなって、かえって治りが遅くなるんです。もっと深いところにある動脈を傷つけた場合は、心臓に近い付け根で縛るのが有効ですけれどね、そうそう滅多なことで動脈は切れるものじゃないですし、切ったらビューッと噴水のように噴き出したり、どくんどくんと脈打ちながら溢れてきたりしますから、この程度ではすみません……(止血絆剥がしながら)あー、やっぱりまだ出血するなあ」そうなんですよ。それで来たんです。「一度ギュッと押さえてね、それで止まらなければ、何度やっても止まりません」じゃあこの4時間ばかりはムダにあせって、ケアリーヴだいぶムダにしちゃってたわけだ。

「…やっぱり、かなり深いですね」深いですか。愉快じゃなくてフカイですか。『あさイチ』の柳沢さんみたいになってるな。

「縫いましょう」うわ、やっぱり。切った傷で救急病院まで駆け込むと、十中八九、ここに行き着くとは覚悟はしていたが。

「麻酔してから(縫合)しますから」いや、麻酔してもらわないと困るし。「ちょっとチクッとするだけです」そう願います。心から。

……このね、「縫いましょう」のときの先生の声音が、微量「ワーイ♪」ってニュアンスだったのが苦笑もんでした。外科の医者って、『白い巨塔』の財前五郎ちゃんじゃないけど、基本的に切ったり縫ったり、積極的にやりたいものなのね。やりたくてウズウズしてるのね。

診察室の中の台に仰向けに横になって手を出して、指の付け根の右と左にチクッ、チクッと麻酔注射された感触だけで、あっという間にちゃっちゃと縫合完了。患部に屈み込んでじっと見て、縫い始めるときに先生が「…あー、相当深く切りましたね」ってもう一度「ワーイ♪」な感じでコメント。今度はワーイの後にかるーく「ぬふふ♪」も混じってたような。まぁ、あんまりしょぼい、「この程度で病院来んのかよ」みたいなキズよりは、そこそこキズらしいキズのほうが縫い甲斐があるってもんでしょうが、患者としてはふぅーーーです。

3針、きっちり縫って留めましたから」もっと縫いたかった?「今日はもう出血しないと思います」「切った後3日がいちばん感染のリスクが高いので、化膿止めの薬を3日分出しておきます。飲み切る前にもう一度診せて下さい」抜糸とか…?「1週間か10日後ですね。今日1日は濡らさない様に」…怖くてとても濡らせません。ゴム手の新しいのを買って帰らないとなぁ。クチのところをビニテで塞いで水が入らないようにするか。剥がすとき毛が毟れて痛いけど。

診療費4,000円ほど支払うことになりましたが、先生が終始、明らかにニコニコ、キモチ良さげだったので、むしろこちらのほうが“キモチ良くしてあげ料”頂戴したい気も。新手の援助交際みたいになるか。インターン明けっぽい青二才救急医にぶっすりビクビク処置されること考えたら、ベテランそうなニコニコ余裕な先生に当たってこっちもよかったから、差し引き行って来いか。

おかげ様でめでたく、やっと完全止血して帰途へ。まだ午後浅く日は高く、それにしても長い半日だったこと。顔の高さ上げは卒業して、普通に手を地面に向けてお薬をもらって帰宅すると家族から「風呂場から洗面台から、そこらじゅうテキカケッコン(滴下血痕)だらけだった」と、『CSI』の見すぎまるわかりなダメ出し攻撃。

「ルミケン(=ルミノール検査)やったらあすこも、ここもボーボー光る」だって。いつからウチは米沢さん(@『相棒』)の巣窟になったのだ。そこらに噺家や鉄道のDVD隠れてないか。それにルミケンって。小柳ルミ子さん大澄賢也さんなら10年以上前に別れてるし。

ホント、ああいうとき、うわーやっちまった!というパニクりがあまりに急に、瞬間的に襲うので、痛いとか血が出てるとかはあまり意識がないもんです。そう言えばあの先生、薬の処方箋を出すときに「化膿止めと一緒に痛み止めも3日分出しておきますが、こちらは麻酔が切れた後、痛くなければ服まなくてもいいですよ、痛みに関しては女性のほうが強いですから」と、やっぱり微量「ぬふふ♪」調で付け加えてましたっけ。知ってますよ。ついでに言えば“出血、流血にも女性のほうが強い”んでしょ。毎月、自分のを見てるから。

こんなわけでしばらく片手飛行。『霧に棲む悪魔』核心論陣張れるのはいつのことになるやら。『おひさま』での矢島健一さんは相変わらず過不足無しのいい仕事をしておられますねぇ。陽子ちゃん(井上真央さん)、ママになっても辞めないでね。もう少し萩原校長の出番が見たい。

女性の社会進出時代が始まったら萩原校長、「ワタシはカネテから女性の能力発揮こそこれからの日本人を育てる教育の根幹だと考えていたんです」なんて、絵に描いたようなしたり顔でのたまうのでしょうな。ドラマ時制でいま昭和21年だから、その頃には定年してるか。

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ああせい個ぉ性

2011-07-14 23:51:08 | 昼ドラマ

『霧に棲む悪魔』最終話(1日)で圭以(入山法子さん)のサプライズ記者発表にぶっ飛んでいた、龍村貴金属の宮下社長=矢島健一さんは、翌週からさっそく『おひさま』の安曇野国民学校改め新制・安曇野小学校の萩原校長にワープ。

放送期間、初登場日が、偶然、重なることなく“隣接”したおかげで、矢島さん得意の“機を見るに敏”キャラ2週にわたって堪能できましたな。こういう矢島さんの人物像、大好物です。職場にいたら思いっきり「大ッ嫌い」って胸張って言える。『ハゲタカ』のアイアンオックスも、『宿命19692010の財務省上司も、『華麗なる一族』の帝国製鉄社長も、微妙にニュアンスを変えながら、いつも“機を見るに敏と言うより、機を見るのが趣味、て言うか本能”“ハラにイチモツと言うより、すべてにイチモツ”“身体じゅうどこを切ってもイチモツ無い所がない”(←誰だいろんなこと想像したのは)。

人呼んで(誰呼んでだ)“ミスター慇懃無礼”

あるいは“魂胆でできている男”

矢島さんが、あらゆるご出演作で演じる役柄はすべて、日本の人間社会における“文化”そのものです。

『霧に~』の宮下社長は「忙しくなりそうだー!」とウキウキ張り切った途端に圭以さんの鶴のひと声で「バンザイ…無しよ」状態になってしまい、“のちの事知りたや”のままでエンドでしたが、『おひさま』の萩原校長という役は、陽子先生(井上真央さん)のような、“理不尽な環境でもせめて子供たちに良かれと、自前の健康な倫理観と軍国教育との狭間で悩みつつがんばって来た”教師たちが、戦後、落下傘的に来た付け焼刃進歩主義の偉そう管理職に抱く違和感、嫌悪感を体現するキャラとして矢島さん得意の持ち味を最大活用。キャスティング的にもお見事。

陽子ちゃんは今週めでたくご懐妊で、教師を続けるなら産休とらなければなりませんな。オンナ先生には何だかんだ理由つけて辞めてもらいたいらしい萩原校長のイヤミシーンは堪能できるかしら。

……『霧に~』のレヴューの続きを、矢島健一さんに事寄せて書きたかったのですが、ここまで書いたところで、PCキーを操作する手に外科的アクシデント発生。落ち着いてからまた行きましょう。終わったドラマだから、追いつかなくなる心配もないですしね。

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