イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

再び嫌いな言葉シリーズ ~ほぼブラジル(←意味不明)~

2019-08-28 22:55:49 | 世相

 先日の“嫌いな言葉シリーズ”令和第一弾の補遺です。

 ①~④まで来たので、

 ⑤「心のケア」:“PTSD(心的外傷後ストレス障害)”という言葉と概念が定着・・というより濫用、軽用されるようになるのと軌を一にして蔓延してきた言葉ですが、気味が悪い。「寄り添う」より輪をかけて図々しい。「きいたふうなクチきくな」と言いたくなる。ちゃんと腰の入った“PTSD”治療してくれる気なら、「精神のケア」「内面の手当て」ぐらいにしてほしい。“心(こころ)”と来られると、ものすごく余計なお世話感、上から感、無神経感ズカズカ土足感が臭う。psychological traumaを“心的”外傷と訳してしまったところからそもそも始まっているのだろうが、病んでいる傷ついている状態をどうにか癒そう治そうと本気で思うなら、“心”までは、“心”だけはそっとしておいてほしい。“心”は世界中に一つしかない、自分だけのものだから。三人称の他人に“心”を冠して来られると、“情”の湿り気や体臭がただよってくるから図々しいんですよ、純粋に“精神医学”の、乾いた、澄んだアプローチで来てほしい。

 ⑥「静かな環境で」:女性・女系天皇問題、女性宮家問題論議から身重の小泉進次郎夫人滝川クリステルさんまで。これはもう、即、言い換えよう「マスコミ門前払い、ネットのイジり・ツッコみ無用、あっち行けシッシッ」

 ・・まぁ、確かに最近は、誰かしらの“人の顔・容姿”“出自”“家族”のからむ話題は、昔みたいに局や社の腕章社章つけてマイク持ってカメラしょって追いかけて来る手合いだけ警戒していればいいってもんじゃないですからね。津々浦々そこらじゅうに野次馬・私設マスコミがいてスマホ撮ったりアップしたりつぶやいたりしているから、頼む静かな環境で!って言いたくなる気持ちもわかる。でも『静かな環境で』って言えば、「コレを破るヤツはうるさい、やかましいヤツ=居てはいけないヤツらなんだ」と、「静か」を求めた自分のほうに理がある、正義だ、ってなっちゃうからね。善意も悪意もツッコみ・茶化し・いじり、ぜんぶシッシッ追っぱらって「消え失せろーー!」って言い張れるほど、アンタのソレに理はあるかい?って話です。

 ⑦「ほぼほぼ」:コレ何よ。いつ誰が言いだしたのよ。ぺーぺーのレポーターでも、BSフジ反町理さんクラスのベテランキャスターでも、油断してるといきなり言うね。なんで「ほぼ」シングルじゃいけないのか。ほぼを二乗にしたことで、シングルほぼとどう意味が違ってくるのか、ニュアンスに差が出るのか、明確に伝わったことが一度もない。「うん、ここはやっぱり『ほぼ○○です』じゃなく『ほぼほぼ○○です』と言うべきだな」と腑に落ちた経験皆無。あまりにも意味が、というより、意図がわからないから、“嫌いな言葉”に入れるしかない。「ホボ」の響きが軽くて短いのが不満なら、「十中八九」とか「九分九厘」「おおかた」「過たず」「疑いの余地なく」「高い確率で」・・座りのいい副詞フレーズなんぼでもあるだろうに。

 この「ほぼほぼ」問題に限らず、何かしら言いたいことがあって修飾語を選ぶときに、昔から使われてきた、年輪のある、キャリアもある言葉の中から選ばずに、苦しまぎれに二乗にしたり新語ひねり出して、やっつけの泥縄みたいに使うのはカッコ悪いよ。仲間内のダべりで思い付きで口走って「何それウケるー」とか言い合ってる分にはまだギリ微笑ましいけど、全国媒体でいい大人が真面目くさってクチにしてたら本当にカッコ悪いから。「品格を疑う」なんてフォーマルな事じゃなく、皮膚感覚的にカッコ悪い。言葉を使う、ものを言うことに対する姿勢がまるごとやっつけに見える。

 あんまり意味がわからないから、記事タイトルも意味わからなくしてやった(ドヤッ)。

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世にも嫌いな言葉シリーズ ~みんな自分が好きだから~ 

2019-08-23 17:56:05 | 世相

 海の向こうでアラン・ドロンさんが脳梗塞で手術後療養中、なんて報が入って、83歳じゃもうさすがにね―『太陽がいっぱい』ってより「体調がいっぱいいっぱい」だよねとか、何日も間を置かずにピーター・フォンダさん死去79歳、あらら、オムニバス映画『世にも怪奇な物語』つながりで?そういえば姉さんのジェーン・フォンダさんてまだ存命だっけ?『世に怪』第3話のテレンス・スタンプさんは?等と、不要不急な事を気にしているうちに一週二週と過ぎてしまいました。

 気になったらすぐ調べて、気にならなくなるまでここで書いてしまうという、10年少し前まではできていたことができなくなってそれが当たり前になっている今日この頃。

(ちなみにあとのお二方は81歳、80歳でバリご健在です)(←バリ島に住んでいるという意味じゃなくて)(←当たり前田)

 そろそろ、久々にまとめてみたくなりました“嫌いな言葉・読みたくない聞きたくない&使いたくない言葉シリーズ・令和第一弾

「寄り添う」:言い換えたほうがいい。「カネは出さない汗もかかない、共感するだけ」「共感するとクチで言うだけ」

 大きな天災や殺傷事件が起きると「被災(or被害)者に寄り添って・・」「遺族の方々に寄り添って・・」、社会保障政策の話題になると決まって「障碍者に寄り添って」「難病患者さんに寄り添って」「支える家族に寄り添って」・・・寄り添われるのは大体、“辛い目に遭った・現に遭っている人”、強者と弱者で言えば弱者と決まっていますが、耳で聞いても、活字で読んでも気味が悪い。身の毛がよだつ。

 好意も頼り甲斐も感じていない誰かしらが近距離に勝手に来て、その体温や息遣いが感じられるような生理的な気持ち悪さがあるだけじゃなく、“別の場所からわざわざやって来て、わざわざ近くに立つ”という、暗黙の恩着せが臭う。

 或る人の苦痛や苦悩は、いくら共感だの同情だの言っても、そっくり肩代わりして、自分が痛んで、その人をゼロにラクにしてあげることはできない。昔からある言葉で普通に「(誰某の)身になって」考える、「(誰某の)立場になって」アイディアをつのる、策を練る、カネを集める、のほうがずっと実働感があるし頼り甲斐も相談し甲斐もあるのに。

 だいぶ前になりますがこのブログのこの“嫌いな言葉”シリーズ(シリーズなのか)で書いた「(生徒とor我が子とor現実と)向き合う」の、“真っ向取っ組み合い対決刃傷流血沙汰を避けたい腰の引け方”ともどこか似た、自分を安全地帯ラクチンゾーンに置いて物を言う図々しさが鼻につく言葉です「寄り添う」。

「居場所」:被虐待児童、いじめ被害生徒、登校拒否生徒、ニート・引きこもり、ひとり親、独居高齢者等“孤立”と見なされる境遇の人への方策、指南として「居場所を見つける」「居場所を与える」とハンコで捺した様に言われるが、居“場所”なんて、人に見つけてもらわなくても誰にでも、どこにもあるから。廊下でも公園でも物置でも、居ることができるだけでいいならそこらじゅうにある。

 必要なのは場所じゃない。人として敬われ厚遇され大切にされること。子供ならチヤホヤ、蝶よ花よと愛しがられること。他のどの人よりも自分は優れ、尊く、価値があると思わせてくれること。なんならそう錯覚させてくれること。

 そうしてあげるにはカネがかかるから、カネ無しにそうしようと思ったら人に汗かいてもらわなきゃならなくて、人に汗かかせるにはやっぱりカネが要るから「イバショを見つけてあげる」と、花や流水をかたどった打ち物の干菓子のような、気取った言い回しをする。生クリーム、ナマ果物たっぷりのじゅわじゅわなケーキならカネがかかるから。

 ①もそうですが、“本気でやるならカネを出さないといけない”“カネをかけずに状況を好転させることは不可能”という生々しい現実をマスキングする魂胆があると、こういう言葉づかいが湧いてくる。政も官も民間も“自分のフトコロは痛めたくない”人ばっかりだから、この手の干菓子言葉はあっという間にテレビでもラジオでも活字媒体でも使われるようになる。

「働き方」:ご存じ「働き方“改革”」ですっかり耳になじんでしまいましたが、これも言い換えたほうがいい「働かせ方」「雇い方」「こき使い方」改革と。

 働く側、時間と労働を提供して対価を受け取る側が先に動いて“改革”が成ったことはない。改革できるのはいつも、人を雇って経済を回し利潤を得て賃金を払う側のみ。労働提供側が状況を揺るがすことができるのは、昔懐かしい大規模組織労組による争議=ストライキで経済活動をストップさせることだけ。

 「働き方改革」という言葉を考え出して普通に使い流通させる人たちの脳内は、いまだ昭和の大規模スト時代の幻影に支配されているのでしょう。

④「(私は)~~~と思っていて、~」:最近のテレビ・ラジオのコメンテーター、評論家言葉。どっちかというとワンフレーズ・ワンセンテンスが長い、女性の発言者が専ら言うかなと思ったら、男の大学教授やネット媒体出身作家・編集者も最近こういう話し方をよくしてますね。切らない。「~~~だと思うんですよ。だから~・・」と、前段と後段を切って、接続詞でつなぐことで因果関係を明確にしようとしない。

 言いたいことは「だから~」以下のほうが主要で、「~~と思っていて」はその前提というか原因。原因があるから、主に言いたいこと=結果、結論がある。

 「~~と思っていて、」と、切らないで結果に行かれてしまうと、その“思っている”前提・原因部分は、この話者が勝手に思って前提にしているだけなのにもかかわらず“聞いている人、同席している人全員が同意して受け入れている共通公的前提”であるかのような図々しい論法に聞こえる。

 あ゛ーーうまく表現できなくてもどかしい。でも本当にここ2年ぐらいで増えたよ、これ式の話法。小耳にはさまるというか飛び込んでくるたび「・・勝手に思ってろ」って、“結果・結論”部分を聞き切る気が失せる。国際政治の三浦瑠麗さんとか女優で農業プロの高木美保さんとか、見た目きれいめが売りの女性だけじゃなくて、社会学者で芥川賞ベテラン候補の古市憲寿さん、共同通信社太田昌克さん、尾木ママこと教育評論家尾木直樹さんなど、男性でもどっちかというとエモーションこすって来る系の男性コメンテーターがやたら言うから。んで、大体「~~と思っていて、~」を使うときには一人称言わないのね。「この“ワタシ”に決まってんだろ」という、静かでかつ揺るがない自己愛がにじみ出る。

 まともに長時間話を聞いたことがありませんが、山本太郎さんなんか言ってそう。党首討論など出てきたら確かめよう。

 最近見ないし情報もないけど、小室圭さんも言ってそうだな。でも訊かれて答える以外原稿・下書き無しで筋道の長い話するイメージ湧かないからなあ。

 圭氏の母上なら・・って、聞きたくないし話させたくないか誰も。

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走れ孝太郎 ~天下のサラブレッド41歳~

2019-08-09 16:11:56 | 芸能ネタ

 一昨日(7日)の小泉進次郎議員と滝川クリステルさんのダブルめでたい発表の後の、各方面フォロー報道(「本当はホレこんなに計算された発表日程だった」等)の中で、ひそかにいちばん株が上がったのは進次郎さんのおニイ小泉孝太郎さんではないでしょうか。

 進次郎議員=「めでたい、お相手ともども華ありお似合い、でもデキ婚微妙」→プラマイゼロ“前日と変わらず”、クリちゃん=「前からしたたかだと思ってたらやっぱりしたたかだった」→同じく“前日と変わらず”、に対し孝太郎さんは、“いい兄貴”感があふれ出ていて、前日比△100円ぐらいになったと思います。

 話題のトマト柄シャツ、月河は初見の画像がちっこい画面だったのでイチゴに見えました。『警視庁ゼロ係』で屋上栽培してたアレだな?とすぐピンと来ましたが、7月からの今Seasonはトマトになってたのね。イチゴはバラ科ですが、トマトはナス科なので、「ナスビの花にはムダがない、みんな実と成る」という意味を秘めた、すでにお腹にデキてるカップルへの、婉曲で上品(?)な考えオチ的ハナムケかもしれない(んなことないか)。

 何が微笑ましいって、三代も四代も大臣や代議士を輩出してる政治家一家のアラフォーの長男坊と次男坊が、おウチ飲みしながら「オレ今度結婚するんだ」「(彼女の)写真見る?」なんて言ってる世界があるの、なんかホッとしますよね。二人ともいいトシなだけじゃなく、幼いときに実のお母さんが赤ん坊の末弟連れて家を出ちゃって、男手で育って来た、非常に特殊なご家庭の息子さんたちです。

 おニイが早くから芸能界志願で政治家業にタッチせず、二人まったく別の道を歩んできたのも良好関係の元かもしれない。同じ政治家界の鳩山兄弟とか、角界の若貴兄弟とか、兄弟同じ世界でお互いの手の内ハラのうちを横目で見ながら並走でやってると、やっぱりクソッとかケッとかチッとか思うことが多くて徐々にプライベートでもヒビが入っていくのかも。

 芸能界では、高嶋政伸・政宏兄弟とか、渡哲也・渡瀬恒彦兄弟など、良い感じの兄さん弟さん結構いますけど。男子限定血縁世襲でもってる歌舞伎界なんかなら、もっといるんじゃないかな。不勉強でよく知らないけど。『いだてん』の中村勘九郎さんにも、二つ下の七之助さんという弟さんがいるし。

 芸能界は、角界や一国の政界と違って、たとえば俳優でも“フィールドやキャラの棲み分け”が可能ですからね。うち揃って総理総裁、横綱という“頂上のひとつっきりの椅子”を目指してるわけじゃない。

 たぶんここで書くのは初めてじゃないかと思いますが、月河はここしばらく、「好きな俳優さんとかいる?」と訊かれたら(“とか”には、アーティスト・芸人・キャスター・男子アナ等“媒体に顔晒す業全般”が包摂されると見られ)、「いる。小泉孝太郎くん」と答えているんです。

 もっと前からぞろぞろいる、おもに特撮ヒーローorアンチヒーローOBの諸君をさしおいて、なんで孝太郎さんかといいますと、何がいいってこの人「ラク」なんですね。

 「好きな男性芸能人は?」という質問への答えとして、実にラク。俳優としての活動期間がそこそこ長く(約18年)、休養や充電や干され期間が挟まらずほぼ出ずっぱり、知名度、顔認知度が過不足なくて、しかも「この人と言えばアノ作品のアノ役!」と、ほか全部思い出せなくなるほどのものすごい大ヒット作、当たり役があるかっつったら無い。色染まって取れなくなる級のゴシップもない。

 いちばん好都合なのは、「好きな俳優さんいる?」に「小泉孝太郎くん」と答えると、ヘンに食いつかれたり掘り下げられたりしない。「あー・・」って、わりと“きれいめ”に会話のテンションが落ち着く。「おぉー(ニヤニヤ」「・・へぇー(怪訝→ドン引き」「えーウソー(嘲笑」「・・誰?何に出てる?(無知」とかのリアクションを、絶対呼ばない。「結構、出てるよね」「売れてるよね」、せいぜい「(演技)うまくなったよね」ぐらいで“この話題終了”してくれる。

 たとえば、「高橋一生さん」「佐藤健くん」「綾野剛さん」なんて答えると、『いだてん』の金栗四三さんじゃないけどばばばばっ!と作品名や役柄名が幾つか、たちどころに出てきて「アレ見てたんだー」「ああいうの好きなんだー」・・ってことは・・と、映画やドラマにとどまらない趣味嗜好を類推されまくる。「横浜流星くん」なんていま答えたら、えらいこったよ。寿命縮まるよ。逆座標で「古田新太さん」「リリー・フランキーさん」なんてのもいたずらに燃料投下する。

 ・・まぁこういうのは、質問されたり勝手に答えたりする“客側”のラクさですが、孝太郎さんの側の持ち前の“ラクさ”の源は、失礼を承知で言えば“副業感”だと思う。

 脇レギュラー多数、主演シリーズ作も少なからず役者稼業二十年選手になろうかというアラフォー男性俳優さんつかまえて失礼も甚だしいので、もっと穏当に“初々しさを失っていない”と言ってもいいんですが、この人の、正視に耐えないほどの大根君だった頃~ヤなヤツ、クセ者役までこなせるようになったコンニチまで、常に持つ“うっすら、でも途切れない余裕ぶっこき方”“ガツガツしなさ”、“微量浮いてることへの無自覚”を表現するには、“副業感”以上に適切なワードが思いつかないのです。

 「この人、別に役者やらなくても人生困らないだろうなあ」という安心感、チカラの抜けどころが常に用意されている。名士の二世で何不自由ないお坊ちゃまだから当然・・というだけでは、必ずしもありません。有名大御所俳優の二世タレントなど、バラエティで自虐トークとか罰ゲームやらされていてもどこか「親父が偉いから出させてもらっていい気なもんだよ」と嫌悪感をかき立てるだけですが、孝太郎さんの場合、“別に困ってない”感じがほぼ百パー好感のほうにつながっている。これは孝太郎さんの持つ、演技力とか容姿などの芸能スペックとは別建ての“才能”と言っても良いでしょう。

 もうだいぶ前になりますが、ここで“長嶋一茂さんのハードルの低さ”についてポジティヴに書いたことがあります。“常に比較される対象(=父・長嶋茂雄さん)が凄すぎるから、劣っても誰も「しょうがないよね」「あのレベルを求めちゃ酷」と非難しない”“人生の最初に(父親と比較されるに決まっているのに果敢に)野球を選択したから、やめたあとイマイチでも「野球ばっかりやって来たんだし」と斟酌してもらえる”という、一生もののギフトを一茂さんも持っていますが、非難はされず斟酌はしてもらえても、“好感”にまで至っているかというと、やはり疑問符が付く。“天然”(=ポジティヴ)と“イケシャアシャア”(=ネガティヴ)の間でかなり(野球選手だけに)(?)スウィングしている。

 “別に困ってない”をポジティヴな持ち味に変換できるのはやはり才能です。孝太郎さんは胸を張っていい。困ってないんだから、張らなくてもいいか。どっちなんだ。

 役者が“副業”っぽいなら、本業は何かというと、やっぱり“変人政治家一家の長男坊=おニイ”。つまりは、急に前日比値上がりしたわけじゃなく、元から高値安定株だったのでした。なんだかむしょうにトマトが食べたくなったぞ。 

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みんなもちつけ ~クリステルを振り捨てない~

2019-08-07 16:00:22 | ニュース

 小泉進次郎議員と、滝川クリステルさん結婚だって。しかもデキ婚だって。

 うひゃひゃひゃひゃひゃひゃ。クリちゃん例のオリパラ東京招致の「お・も・て・な・し」ぐらいから、国がらみ公的がらみの広告塔or案内役的なお仕事多いし、接点はいかにもありそうだったけど、先行するFRIDAYとか文春砲とかが無かったので、サプライズ感なかなかでしたね。

 気がつけば2013年9月7日早朝ブエノスアイレスから生中継されたあの招致決定からもう6年経つのだなぁ。経ったから実開催もあと一年弱に近づいてるんだけど。お肌もも体型もほとんど変わらないように見えるクリちゃんも、調べたら1977年10月生まれでもうすぐ42歳ですと。デキ婚てのはどうなの?クリちゃんはタレントアナだからまぁアレだけど、進次郎くんは役者や芸人じゃなし国会議員でしょ?・・という向きもありましょうが、女性がお母さんになれるタイムリミットは厳しいものがあるのでね。お互い思い立ったら「すぐやる課」ですわ。

 3歳年下1981年4月生まれ進次郎さんに「この(会見の)あと、文書で(正式報告を)・・」と促されて囲み記者団から離れるとき横を向いたら、確かに白いワンピのお腹が他の部位に比べてふっくら厚めでした。

 ミヤネ屋で読売新聞の橋本五郎さん、元阪神タイガースの独身部長赤星憲広さんなどのひとしきり驚愕コメント一巡のあと、宮根氏「とりあえずコマーシャル行きましょう、コマーシャルの間に落ち着きましょう」と言ってたのが笑った。アンタが落ち着けと。

 まずは横須賀の小泉家に、女っけが入ってよかった。人の家だし別にどうでもいいんだけど、正月とかお盆休みに「久しぶりに家族全員集まった」ってときに、独身の野郎ばっか三人ってのもね。どんな話に花を咲かせりゃくつろげるのかと。

 純一郎パパは男の子を欲しがってそうだけど、月河は何となく女の子だといいなァと思います。野郎三人で寄ってたかってお姫さま扱い、宝石扱い。見ても触ってもニオイ嗅いでも、ぜんぶ新鮮。一気に家の中が賑やかになるだろうけど、一丁間違えれば犯罪になりそう。クリステルママ見張ってないと。

 「木を隠すなら森に隠せ」じゃないけど、“職域や方向性が近しくて、いかにも距離近そう、接点ありそう、会ったり話したりの機会多そう”ってのも、むしろ盲点で、野次馬マスコミから注目追尾されにくいのかもしれませんね。ちょっと前の、プライベート恋多き派蒼井優さんと、喪男代表南海キャンディーズ山ちゃん(山里亮太さん)とは真逆の方向性で、どちらもご本人たちは狙って戦術組んだわけじゃなかったでしょうが、結果的には最強になった。

 マスコミ、写真誌、スポーツ新聞夕刊紙、TVレポーターの皆さんは今夜あたり“大反省会”でしょうな。「誰か、今後のネタのエサもらって伏せて協力してたヤツいるだろ!絶対いる!」と血で血を洗うスパイ探しが繰り広げられるかもしれない。

 ざまぁ見さらせ。何の関係も恩恵もないけど、なんか気分いいね。

 純一郎パパが報告聞いたときの「(結婚は)一度はしたほうがいい」ってのも、実感があってなかなかよろしい。進次郎議員も、少子化対策、子育てサポート政策、これからは言いっぱじゃなく発言にも重みが出て政治家として階段を一階上ることになるでしょう。次の改造で、御祝儀入閣の目も出て来ましたよ。

 遊説に集まる女性ファンは若干減るかな?でもあんまりいい年になるまで結婚しないでいると、それはそれでヘンな噂を呼びますからね。入閣バージンのうちのいまが潮時かも。とりあえず「お・し・あ・わ・せ」に。

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7ペイ顛末 ~イザヤ・ベンダサン氏ありせば~

2019-08-02 21:16:43 | ニュース

 天下のセブン&アイHDが満を持して世に送り出したスマホ決済システム“7pay(セブンペイ)”の、デビュー僅か一か月でのまさかのセキュリティー大失態すごすご撤退、で、はしなくも露呈した流通小売業界の“キャッシュレス化あたふた狂騒曲”ぶり。

 経済産業省が中心になって、ここ数年、押しに押されている“キャッシュレス化”、流通小売の現場での人手不足救済のためとか、東京2020に向け、より一層のインバウンド招致のためとか、いやいやすべての末端購買行動を全国津々浦々吸収把握して、全体主義国家ばりにビッグデータ集積するためだとか、いろいろ理由付けされていますが、月河と同じ弱小零細泡沫消費者の皆さん、ぶっちゃけどれくらい利用されていますか“キャッシュレス”。

 諸外国に比べて普及浸透が遅れていると言われる我が日本のキャッシュレス決済、月河家では長年消費の主導権を握ってきたのが高齢家族その2とその1で、もちろんクレジットカードすら一般的でなかった時代に人生の大半を過ごしてきていますから、「モノを買ったのに現ナマを出さない」「現ナマが出て行っていないのにモノだけ増える」事に多大なる抵抗を示します。

 彼ら曰く「たとえば1万円のモノを買ったら、財布の中がモノと入れ替わりに1万円分寂しくならねばならない」。

 モノを買うということにリアルなフトコロの痛みが伴わないのは途方もなく危険である、「カードをやたら勧めて使わせるのは、痛みをマスキングして、より多く、本当は要らないモノまで買わせようとする商売人の手口だから、ゆめゆめ乗せられてはならない」という意味のことを日常よく言っております。

 地域的な事情もあるかもしれない。当地は専門店会が発行する割賦信用販売カードが、大手の銀行系・流通系より一足早く若い専業主婦・OL層に普及したため、この時期にすでに“お局さま”年代だった人たちには“クレジットカード=月賦でモノを買う(質素倹約の精神の薄い)人たちの使う物”という、どちらかというと基本ネガティヴなイメージがついて回っているように思います。彼らは月河が1万5千円ぐらいの洋服や機器を分割手数料のかからない2回払いで買うのも感心しない様子です。「いま1万5千円ないなら、5千円ずつ貯金して、3か月後に買え」と言いたいみたい。3か月も経ったら、服ならソールドアウトか時季遅れ、デジタル機器なら次バージョンになってるっつうの。

 思うに、彼らは基本、モノが無い、しかも一億総貧乏でおカネも無いという時代に幼少~青春期を過ごしてきているため、「自分の手元にあるカネ以上の値段のモノをいますぐ欲しい、支払い完済より先に手に入れたいと思う、その料簡が人としてけしからん」価値観が骨の髄までしみついているのでしょう。

 月河も実はキャッシュレス化にあまり積極的ではありません。

 あまりどころか、気が進まないことおびただしい。銃口突き付けられて「キャッシュレス決済にしないと殺すぞ」と脅されたら、その時に考えればいいくらいに思っています。

 勤め人時代に勤務先のやむなき付き合いで途方もなくいろんな系統のカードを作らされましたが、高齢組に揶揄されるまでもなく、カードがあったところで結局、銀行口座の額を上回る消費はできません。“今日のいま使っていい金額”だけ口座から下ろして財布に入れ、さっき千円減った、いま千五百円減った、だからあと何千何百円残ってる・・とリアルにビクビクしたり安心したりしながら買い物するほうが、何週か後に“えーッいつの間にこんなにチリツモ?”という額がドーンと口座から落ちるよりも、一周回ってストレスが少ないと思います。

 月河はスマホユーザーではありませんが、7payのセブン&アイが発行しているnanacoカードは、4年ほど前、地元近隣にセブンイレブンが移転オープンして間もなく、レジのおねえさんのお薦めでなんとなく作って、いまも保有はしています。「ポイントが付きますよー」と満面の笑みで自信満々にお薦めしてくれたんだけど、チャージと残高の管理が面倒で、ポイントの恩典に浴さないうち、この地元のセブン店舗だけで3~4回使って、ほどなく休眠プールに入りました。

 他に当地ではローカル公共交通系カードがあり、こちらは日常の移動・帰宅に必要欠くべからざるものですから、nanacoよりちょっと前、テレフォンカード式磁気プリペイドカードが廃止になってからは、毎日携帯して切らすことなくチャージし続けていますが、交通機関以外の、おもに駅直結の商業施設やモール内のサービス店舗でも電子マネーとして使用できる範囲が年々広がっているにもかかわらず、交通機関乗車料金以外に使ったのは一度か二度です。クレジットカードを登録してのオートチャージも気が進まず、最小単位の千円ずつちょこまか現金チャージして今日にいたっています。

 何というか、この、“カード”という名の手のひらに乗るサイズのプラスチックの小片に、或るスキルのある人が或る装置を駆使すれば読み取れる個人情報がぎっしり詰まっていると思うと、落としたり失くしたり盗まれたりしたら・・という恐怖が、カードをケースから出し入れするたび毎に常に脳裏の一端をよぎるわけです。

 こういう不安は、高齢組には逆にわからないらしい。

 「なに、現金小銭ジャラジャラ入れた財布だって、落とすときは落とすし盗まれるときは盗まれるじゃん」と、コンビニでも美容院でもカードで支払う知人は笑います。「盗まれても読み取られないためにID登録して、10ケタからのパスワード登録して、それをまたノートに書いたりして管理させられてんじゃん」と。

 しかしですよ、たとえば、昨今有り得ないけど、現金10万円入った財布を持ってたとしましょう。盗まれたら10万円損するだけですみます。盗んだ10万円に『月河』と名前が書いてあるわけじゃないから、戻って来る可能性もありませんが、使われた先から、泥棒よりもっと悪い人に辿って来られる心配はない。

 然るに、カード一枚盗まれたら、カードローンで限度額いっぱい不正使用される以前に、登録してある住所氏名生年月日固定電話番号も盗み読まれる公算が大。

 そしてカードにはもれなく金融機関口座が紐付きになっています。

 言われるまでもなく、残高だって大してありゃしません。財布にある現金に毛の生えたようなもんです。

 しかし口座には履歴がある。入出金が記録されている。当方の買い物した店、場所、電気ガス光熱費、上下水道、納税額、還付額、医療費薬剤費、どこで仕事して幾ら振り込まれたか、ボーナスが幾ら出て前期前々期に比べ幾ら減ったか増えたかまで、見る人が見れば読み取られてしまう。

 だからそれを不正に読み取られないようIDやらパスワード認証が・・と前述の知人や世間の多くの人は言うでしょうが、それって月河のカードなら月河だけが知っていて、月河が韓国時代劇みたいに椅子に括りつけられてギーコラ拷問されて吐きでもしないかぎりこの世の誰ひとり知らないまま、というわけにはいきません。カード会社のデータ倉庫に、合い言葉よろしく原簿が保管されているわけです。

 これこそパスワードどころじゃなくがっちり十重二十重に電子ロック施錠されているに違いない。と思いたい。

 ・・・けど、おぉ今般の7payのような事案が、現に発生したではありませんか。世界のどこかから、ロックがどんな巧妙で悪質で暴力的なアクセスを受けて、どれくらいの確率でどの程度の情報を漏洩させてしまうかまったくわからないのです。

 キャッシュレス決済は便利です。それは認めます。しかしその便利は何項目もの、知られずもがなの個人情報を白旗かかげてお預け、提供することで担保されている。便利な決済サービスを提供するセブン&アイのような会社、カード発行元が当方の、絶対悪用されては困る、命に代えても守秘してもらわなければ許せない情報を、どれくらい真剣に、スキなく保管してくれているか、信用しようと思えば信用できるけれども、疑問符付け始めれば無限大に疑問符が並んで行く。 

 今回、月河の年代にとっては1970年代「あいててよかった」のキャッチで認知したセブンイレブンも、いまはこんなサラリーマン然としたおじさまたちが経営陣なんだなあ・・というのもある意味軽い衝撃でしたが、本来“切らして困ったモノ、急に必要になったモノが、深夜早朝でも買える”というきわめてアナログな消費者サービスから始まったコンビニエンスストアの会社が、キャッシュレス電子決済というデジタルの極み、会社のそもそもの出自を思い返せば不得意に決まっているサービスを、急ごしらえでカバーしようとして、案の定大しくじりにしくじったのは腑に落ちる結末の様にも思いました。

 やっぱり、性に合わないこと、任じゃないこと、同業の誰よりも隅々熟知している自信がないことには手を出さないに限ります。

 月河も、まぁ銃口突き付けられなくてもキャッシュレスユーザーにいずれなるかもしれないけど、カードを出し入れするたびに脳裏をよぎるイヤぁな感じに、慣れないよう、鈍感にならないようにやっていきたいと思います。

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