イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

あなたはひどいです ~編集もひどいです~

2018-10-31 15:18:21 | 海外ドラマ

 まぁいまさらながらお国柄と言うか、まるごと人品を疑いたくなるような“かの国”のニュースが一面に採り上げられているわけですが、持ち前の“臆面の無さ”が良い意味“でも”活かされているのは、やっぱり韓国ドラマなのではあります。

 前の前のエントリで触れた『その女の海』とともに8月下旬、夏の終わりから、途中下車したりまた追いかけてタラップにつかまったりしながらなんだかんだで秋深まる今日まで追尾しているのが『あなたはひどいです』(BS11月~金13:59~)。

 ・・・もうね、タイトルの身も蓋も無さが大半を語ってるでしょう。あなたはひどいです。本放送時の英語タイトルは『You are too much』だったらしいですが、これを、たとえば、えーと『あなただけは許さない』とか『魔女の欲望』とか『憎むほど愛して』とか(思いつきなのでご容赦を)、たとえばですよ、さもなきゃ『ヒドい女 ~虚栄の煌(きら)めき~』とかでなく、こう訳したのは日本側のセンスなわけで、“乗っかっていってやる”ほうもすでにかなりなレベルまで来てんなと思わざるを得ない。

 初っ端から飛ばしますよー。国民的大スター歌手と、そのモノマネを売り物にする無名キャバレー歌手とがふとしたことから知り合い最初はほのぼの交流を持つが、無名歌手の彼氏がスターに気に入られて禁断の両思いになり三角関係に・・あたりまで内容紹介を読んで、月河の大好物=華やか虚飾業界のバックステージものかと思って食いついたら、斜め上、いや斜め下かな?とにかくオーバードライブして出るわ出るわ。

 いきなりの交通事故から財閥の跡目争い、会長夫人の謎の自殺か殺人か?そして隠された遺言の行方、出生の秘密に生き別れの親子、嫁姑バトルに嫁同士の確執、さらには年齢差・格差恋愛と、「韓ドラならこういうの来るよね」と思われている要素が「ご期待ですかそうですか!しからば!」とばかり惜しげなく、これでもかとばかりぶちまけられます。

 “お約束”踏襲にいささかもためらいがない、この臆面のなさ、ベタでやると決めたら手加減しないでベタのみで貫くのがかの国ドラマの真骨頂。

 大スター歌手役で本業の歌唱を披露してくれるオム・ジョンファさんの貫禄な悪女ぶりもさることながら、物語の核心である財閥の叩き上げ会長役チョン・グァンリョルさんがやっぱりすごいし頼りになります。韓ドラに付き物の、怒鳴ったり号泣したりのパッショネートな演技より、“何を考えてるのかわからない”思案顔や、劣勢なのか勝算ありなのかどっちともとれる当惑顔が、この人、抜群にうまいのです。静の演技が濃いから、一気に動に転じたときの怖さや悲惨さがいや増しにすさまじい。

 『ホジュン ~宮廷医官への道~』が初見で、『朱蒙(チュモン)』の徐々に壊れていく先代王役で改めて見直した人ですが、今作のように「いねーよそんなヤツ!」「有り得ねーよこんな状況!」の連続が、「・・いや、居るかも」「有るかも」に点滅して、結局次回が見逃せなくなる。

 ダブルヒロインのもう一方、家族の生活を背負って毎晩モノマネパフォのステージに立つ下積み歌手役は、当初のキャストが序盤で病気降板交代となったせいか、どちらかというと巻き込まれヒロイン的立ち位置になり、物語を突き動かしていく驀進力は早々になくなったので、今作はかなりの比重でグァンリョルさんと、オム・ジョンファさん、そして『ホジュン』でもグァンリョルさんの厄介な母親役だったチョン・ヘソンさん扮する“最強のおばあ様”=会長母次第となりました。

 本国での本放送土・日全50話を、日本の月~金一時間枠におさめるのにどう切って貼ったものか、シーンとシーンとの間の繋ぎがえらく不自然かつ乱暴で、CM明けのシーンの冒頭に、切った前のシーンのBGMの最後のほうがチラッと聞こえたりするので、毎度微妙にストレスのたまる視聴なのですが、こういう、お世辞にもココロザシが高いとは言えないドラマに、人の鼻づらつかんで先へ先へと引きずって行くような野太いパワーがあるんですよねぇ。とんでもない最高裁判決も下りるわけだわ(それ納得してどうする)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

インフル予防接種2018 ~金で贖えるすべての苦痛~

2018-10-30 20:51:27 | 健康・病気

 今年も例年通り10月下旬に接種しておこうと思い、年に2回は扁桃腺炎でお世話になる耳鼻咽喉科クリニックに電話したのが月はじめの第一週。

 「ワクチンが入ってきて接種を実施できるのは今月半ばからになります」とのこと。

 半ばということは、えーと、15日(月曜)からの週からぐらいですか?と訊くと「そうですね、それ“くらい”です」とソフトでファジーなお返事。

 高齢家族がお世話になっている公的機関の大病院では3日(水)からすでに接種を始めていると聞きました。2回接種推奨の幼小児も多いからでしょう。大人としては、“流行に火がついた頃にちょうど免疫ができている”ぐらいのタイミングで接種するのが賢明なので、あまり急ぎたくはありません。

 んじゃ下旬にうかがいます、と言って、名前と診察券番号を告げてその場は切り、先週24日(水曜)に再度電話してみました。

 ・・インフル予防接種、もう15年以上毎年欠かさず接種していますが、その年によって抗体の構成が違いますから、3年に一度くらい副反応が半端ないことがあります。おおむね接種翌日と翌々日の前半ぐらいにはおさまるのですが、稀に、「本当に副反応か?新手の別の感染症じゃないのかオイ」と疑心暗鬼になるようなヘンな熱が出ることもあるので、できれば接種の翌日は接種元のクリニックなりが休診じゃないほうが安心です。金曜日や、祝日の前日は避けたい。

 「明日=25日(木曜)か、来週の月曜(=29日)に接種してほしいと思うんですがどうでしょう」と訊くと「すみません、今月の分はもう“完売”になりました・・」

 ・・蛭子能収さんの漫画みたいに“ガーン!”と額にスダレが下りました。

 完売って。カンバイって。Can Buy。All The Pain Money can buy.  ファストボール。20年ぐらい前自分内ヘビーローテーションアルバム。リードチューン『The Way』が邦題『哀愁のフリーウェイ』。なんでも“哀愁”付けりゃいいってもんじゃないだろうと当時思ったが、それはともかく。

 下旬にうかがいますと言った時にはそんなに早く完売するとは・・とちょっと泣き入れてみると、「スミマセン、予約するかお尋ねすれば良かったですね、申し訳ありません」・・予約制になってたのかよ!だったら速攻言っとけよ!と怒ろうかと思ったら「11月の分が、2日(金曜)か、遅くとも5日(月曜)には入りますので、いまから予約入れましょうか」と来たので、それじゃお願いします、と一応引き下がりました。

 2日は連休前になるから5日かぁ、予定より10日ぐらい遅くなるけどまあいいか、それまで風邪ひいたり扁桃腺腫らしたりしないようにしないと・・と思っていたら、1時間後に当のクリニックから電話が。「今日接種予定の患者さんから一件キャンセルが出たので、今日中に来られれば(接種)できますが来れますか?」だって。

 他の患者さんの分を打って合わないことないですか?年齢とか性別とか?と余計なこと訊いたら「成人一回接種分は内容同じですから大丈夫ですよ」とまじめに答えてくれたので、夕方、暗くなってから走って行きました。羽鳥アナの『スーパーモーニング』でちょっと前“身体の免疫力は午前中のほうが高いから、ワクチンで確実に免疫を作りたければ接種は午前がお勧めと言っていたので、明日午前中に行こうと思っていたけど、この際「有る時のコメのメシ」。意味が違うか。

 体温測定のあとルーティンの問診で診察室の先生(女性。総合病院勤務からのお付き合い)に、いやもう小さめのキリキリ舞いでしたよ、ナニユエ今年から予約制に?と訊いたら「ごめんなさいねぇ」・・今年は10月前半が思いのほか気候温暖だったため接種の動きが鈍く、いざ流行期に入って瀬戸際に殺到されると困るので予約を“お願いしている”とのこと。

 処置室の看護師さんも謝ってくれましたが、キャンセルをいち早く知らせてくれた機転に免じてお許し申し上げることにしました。

 副反応は、翌日だけうっすら赤くなってかすかーにモワッとした程度で、熱は出ませんでした。今年のワクチンは4種複合だそうですよ。現在体内で免疫体制着々構築中(と思われ)。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする