イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

パソコン蛮機?

2008-05-07 00:47:40 | テレビ番組

3日のひかりルーター発煙の危機を乗り越えた4日(日)に、今度はPCがニッチもサッチもなトラブルを起こし、2日連続で“寝るだけ”の時間帯にフリダに貼りついてきりきり舞いする破目に。こういうとき、やっぱりサポートは年中無休24時間対応してくれてこそ、ですね。待つこと約12分少々でPCメーカーのテクニカルサポート担当の男性(推定30歳前後)に到達。

この人がまたまたえらく親切で、小一時間電話越しにPC遠隔操作ああでもないこうでもないとやり合った結果、結局原因不明のまま、「テクニカルではなく、機器修理担当と連絡取ってみて下さい、それで問題が特定できなければマイクロソフト社のホームページから、ソフト面を洗ってみたほうがいいかも」となり、なにひとつ解決せずキャリーオーバーでPC終了。目も手も声も疲労困憊のうちに就寝。

ところが人生っちゅうものはわからないもので、翌日6日、起動させてみたら前夜まったく言うことを聞かなかったマウスでの操作が平常に戻っている。

電話越しに前夜、ここをクリックしてここのチェック入れてこれを削除して…と延々やってたことが、一度電源オフって新規に起動させて初めて反映されたってことなのかな。それともPCの機械的ご機嫌がすぐれなかっただけなのか。

そのまた前日、ルーター交換にともなう無線LAN再設定でひかサセレンジャーが、キーボード・マウス駆使していろいろ悪戦苦闘してった直後でもあり、親切なテクサポマンにアレかも?これかも?と電話越し提示されるままあらゆる可能性を検討してみたのですが、結論「やっぱりPCはわからん」

『花衣夢衣』は今日27話でした。今週アタマの26話から昭和41年、双子ヒロイン揃って33歳時制に背景が移り、真帆は吉田真希子さん、澪は『開運!なんでも鑑定団』の脱力アシスタントMCでおなじみ吉田真由子さんにキャストスイッチ。

あー、でもこのドラマえらく残念なんだな。ここへ来て残念度右肩上がり。ヒロインたちはルックスも雰囲気もじゅうぶん過ぎるほどアダルトに変貌しているのに、三角関係の相手役・将士(眞島秀和さん)をはじめ、周りの脇役さんたちが全員据え置きキャストなので、真帆と、あるいは澪と同じ画面に並び立ったとき、20歳時制の尾崎亜衣さんの真帆、あるいは由衣さんの澪と並び立っていたときに演出されていた、恋心や親心・師弟愛などの情念が連続してこないのです。彼女たちが誰とどんな会話をする場面でも“初対面”に見えてしまう。

昨日の26話、先に独立した兄弟子の安藤(長谷川朝晴さん)にすすめられて澪の嫁ぎ先よね屋を訪れた真帆が、来店客を玄関先まで送りに出てきた将士と鉢合わせする場面。将士が振り向き、真帆と視線が合うまではスローモーション映像なのですが、尾崎亜衣さんが演じていた20歳真帆と、13年後33歳の吉田真希子さんの真帆があまりに似ても似つかない上、眞島さんの将士と真希子さんの真帆との2ショットで絵的な悲恋シーンがいっさいないまま突然ここに来て出会っているので、ドラマ上は“13年ぶり運命の再会”としての、ドラマチックBGMを目いっぱい使った演出、眞島さんも「…えっ、まさか、あの愛しい、本当は別れたくなかった真帆さん!?」という表情の演技をしているのが、完全に浮いているのです。

再会したときは二児の父、しかも承知の上とはいえ、妹の夫。胸かきむしられるせつないシーンのはずなのに、どうにも木に竹を接いだよう。

04『愛のソレア』でもヒロイン美保が前田綾花さんから荻野目慶子さんへという劇的な絵的キャストスイッチはあったけれど、スイッチしたときには相手役の洋一(半田健人さん)はこの世になく、悲恋の対象は2世の恭一(堀江慶さん)に交代していたので、美保が再び許されぬ恋の炎を燃え上がらせても、絵的な連続性のなさからくる違和感はありませんでした。

前田さん美保の身請け旦那役・長谷川初範さんだけが荻野目さん美保時代に入っても据え置きキャストでしたが、第一部での“呉服屋の道楽若旦那”より実年齢(放送当時49歳)に近くなった感さえあって、“旦那だけ不釣合いに若いまま”感はなかった。

『花衣~』の場合13年という時間が経過しているのに、ヒロインだけが独走で老け…いや大人に成長して、相手役・脇役は据え置きという違和感は、ドラマ世界全体に微妙に不協和音を鳴らしています。

“超”のつく庶民的・素朴な風姿の尾崎姉妹が“美しい双子”との設定でスタートした第一部から予兆はあったのですが、このドラマ、いろんなことが“嵩上げ”“上げ底”なんですな。“背伸び”ならぬ“背伸ばさせ”“ゲタ履かせ”と言うべきか。

具体的に言えば、“美”とか“甘さ”“ロマンティック”“パセティック”といった、昼メロ的非日常感に不可欠の要素が、軒並みゲタ履かせ。

先の真帆×将士店先再会シーンの大仰なスローモーション演出も典型的にそうですが、同じく26話で独立準備のために上京し安藤のマンションを訪れた真帆に、若い男弟子ふたりがあからさまに“美しい妙齢女性を紹介されたときの若い男子”のステレオタイプリアクション「やる気が出ます!」「独身…ですか?」もそう。見たとこ高校出たてみたいな男の子が、あれだけ年上の、もっと言えば年上なだけの女性に普通、うっとりドギマギなんかするわけないじゃないですか。

ドラマ的には“友禅修業中の弟子が、趣味のいい着物を端然と着こなした和の美女を見たんだから”というところで“ゲタ”の説明にしたいんでしょうが、どう見ても“端麗”や“趣味のよさ”“和の着こなし”“友禅作家らしいオーラ”など青年弟子たちをそわそわさせそうな要素が、圧倒的な“年かさ感”を凌駕しているとは思えないから、観てるほうとしては「ババア相手に何騒いでんだよ」となってしまう。

“テンションのインフレ”感と言ってもいいかもしれない。東海テレビ制作のこの枠ではおなじみとなっている“狙ったネタ感”とも似て非なるんですな。

『鑑定団』でしか見たことなかった真由子さんが演技一応ズブの素人ではないとわかったのは収穫でしたが、お話シリアス度のいや増すはずの大人篇、ちょっと心配な船出です。

コメント
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