イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

カオダシ

2012-05-31 23:50:12 | 朝ドラマ

でも、NHK朝ドラの正面切った“ヒロイン顔出し型”OPって思い返すと例が少ないような。

月河は2008年の『瞳』から中途参入したクチですが、『瞳』は瞳(榮倉奈々さん)が暮らすことになる月島の中小路の四季を表現した動画で、瞳自身を含めて、特定できるキャストの後ろ姿はなし。『だんだん』は双子のダブルヒロインが育った出雲と京都の風物を、“縁(えにし)の糸”で結ぶアニメーションだったような。「だったような」ってのも大筋視聴しといてナンですが、最終盤はほとんど流してたもんでね。長期間多話数の連続ドラマって、終盤に盛り上がらず逆に熱が引く展開になると、あらゆることがまるごと薄くなるもんです。2008年の両作、どちらもヒロインのヴィジュアルやキャラより“日本のどこを舞台にした、どこの地方の空気感で展開するお話か”というローカル色を前面に押し出したOPでした。

近作でいちばん堂々とした“ヒロイン顔出し型”OPと言えば何と言っても2009年の『つばさ』でしょうね。“多部未華子さんas玉木つばさ写真集@川越”とでも言った趣きのスチールスライドショー。カメラマンの佐内正史さんみずから「“多部未華子”と“玉木つばさ”の中間の表情を」と狙いを語っておられるように、背景や衣装など、『つばさ』劇中の設定・ストーリーとリンクするようでいて微妙にはずしていて、“多部さんがつばさになる途中”とも、“もうひとりの自分=つばさに会いに来た多部さん”とも見え、要するにべったりドラマ本体に接続していない“離れ”のようなつくりで、全体が壮大な劇中劇のようだったこのドラマにおいては、なかなかの“呼び込み係”だったと思います。

…まぁ結果的には、多部さんか地元・川越、どちらかにあらかじめ興味と好感を持っている人以外は“呼び込まれてくれなかった”かもしれませんが。

一方、“顔出し無し型”OPで堂々とした、と言うよりよくもまあ思い切ったもんだというのが2009年下期の『ウェルかめ』。OPぜんぶアニメ。それもゆる萌えキャラアニメ。リアル鐚一文も無し。これは『ウェルかめ』がああいうドラマだったからこそできた、と言うより『ウェルかめ』以外どんな作品も無理なOPの作りでした。振り返っても、『ウェル』で思い出すのは倉科カナさんの豊満バストでも美波町の美しい海浜でもなく、大東俊介さんと武田航平さんのイケメン対決でも、ゾメキトキメキでもアルデナイデェでもなくひたすら“かめっ太くん”あるのみ。このドラマの主眼は和みと微笑ましさであって、“大人の分別”や“実社会のシリアスな面”や、論理的整合性は求めないほうがいいドラマなんだなということをわかりやすく伝えてくれる、これもまた優秀な呼び込みOPだったと言って良いでしょう。この項さらに続く。

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梅子「おーぴーって…あ、オペ?」

2012-05-30 23:45:40 | 朝ドラマ

『梅ちゃん先生』OPに感心しついでに、何年か前ここで昼帯ドラマのOPOPテーマ曲について書いたことを思い出しました。

“キャスト(おもにヒロイン)顔出し型”“顔出し無し型”

『梅ちゃん』は堀北真希さんの実写梅ちゃんと、クレイドールアニメの梅子が並び立ってますから、かなり念の入った“顔出し型”です。

月河が“朝ドラなるもの”としてどうにかこうにか記憶のある最古の作品というと昭和40年代前半の『おはなはん』『あしたこそ』や『信子とおばあちゃん』辺りですが、OPどうだっただろう?と思い返すと何も浮かんで来ません。何かしらの“地”にタテ書きクレジットだけだったんじゃないかな。クレジットにのせて若き日の樫山文枝さんや藤田弓子さんが微笑んだり躍動したりはしてなかったような。してたらもっと記憶に残ってるはず。当時は放送用のビデオテープも高価で上書き使い回しが普通だったそうですから、NHKアーカイブスとかでも再見のチャンスはなさげですが、もし視聴可能だったら、ドラマ各作本編以上に時代史的価値が出たでしょうにね。OP、特にドラマのそれって、「これはこういう雰囲気の、こういう味のドラマですよ」と未視聴の客に伝え、“小屋”に引き込む、有力かつ重要なパートだと思います。この項続く。

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わだうかだー

2012-05-20 14:42:26 | 朝ドラマ

『梅ちゃん先生』でいちばん見ものとして見ごたえがあるのは、OPの町内ジオラマとクレイドールアニメーションで決まりでしょうな。これはおおかた異論ありますまい。

木造2階建て住居兼の商店が並ぶ街、手づくり感あふれる看板の並び、中小路に手汲みポンプ、灯ともし頃にぎわう街頭テレビ、屋台に寄って来る野良猫ならぬ“町猫”。魚すくいやチャンバラごっこ、フラフープに興じる子供たち。白衣に黒い診察鞄をさげた、ちょっと面長に成長したワンテール黒髪の大人梅ちゃんが小路を歩き、町の人と立ち話をしたり、ほころび始めた梅の木を見上げたり。

以前の記事で『梅ちゃん』について「漫画にしたら人物がみんな3等身ぐらいになりそう」と書きましたが、このドラマの空気感や色合いを、どの役者さんよりも、どの場面のどのセリフよりも、このOPアニメが的確に表現している。“計算されたプリミティヴさ”とでも言いましょうか。

逆にドラマ“本体”を、このOPアニメの“実写長編化”と考えればハラも立たない。いや、ハラ立てながら毎度視聴してるわけじゃありませんが、なんかいろんなことが許せて、解決がつく気がしてくる。人物が記号的にプンスカ怒ったり、あっさり和解キャッキャしたりするのも、すべてはアニメだから。

このジオラマ、週6回、映る場面の並びが、クレジット人数に応じてか少しずつ違うのもポイント高いですよ。毎月曜はキャストのほかにスタッフクレジットも出るので、もともと15秒ぐらい全体の尺も長いのですが、月曜以外の曜日でも、アレ?昨日物干し台で布団を干していた奥さんが今日は出てこない?ネコはどこへ行った?と引っかかると、確かめたくなって翌日つい待ち構え目をこらしてしまう。なんならいままで映った全場面、捜査本部会議室のホワイトボードみたいにマグネットピンで留めて並べて、町全体のナビ地図作ってみたいくらい。“次回もぜひ見たいと思わせる”というのは連続ドラマ作りのはずせない要諦ですが、『梅ちゃん』においては本編ストーリーよりも、このジオラマアニメが大半その役割を果たしています。♪…しあっわせが~てれっくさそうにキミと目が合って~わだうかだ~ とOP曲が終わって本編に入ると、安心して画面から目を離し洗い物や野菜刻みに戻れる、ってぐらい、OPの牽引力が突出している。

“本体”への残念感はそんなこんなでだいぶ埋め合わせがつくのですが、埋め合わせつかない級の残念項目もあり、そのひとつが“音楽”です。音楽に、このドラマ驚くほど無神経です。

BGM単体では、たとえば梅子(堀北真希さん)が医薬品山道運搬で泥まみれになった制服を洗濯して干す場面や、典子さん(西原亜希さん)がさばさばと子持ちカミングアウトした場面などに流れた曲は朝ドラらしくさわやかアゲアゲ系の佳曲だと思うのですが、このドラマ往々にして、“さぁここから見せ場ですよ”“大変なことになりますよ”というアテンションどころでまるっとアニメ音楽全開になってしまう傾向があります。作曲の川井憲次さんが実写ドラマよりもアニメ音楽でより実績のある人だということを、選曲担当さんが意識しすぎて悪乗りしてやしないでしょうか。同じ川井さん音楽でも昨年のBS時代劇『塚原卜伝』や、土曜ドラマ『鉄の骨』などは音が出しゃばらず物語の地合いにちゃんと馴染んでいましたから、川井さん個人の責任ではないと思います。

OP曲も、SMAP歌唱を採用したことにはいまさら文句はありません。ちょっと年はくったけど依然老若に人気者だし、ソロではなくユニットアーティスト、それも結成20年選手であることで“チームワーク”“絆”のイメージもある。作品に張りと輝き、メジャー感を添える意味でも有効だと思うけれど、楽曲が微妙すぎませんか。

♪わかってるんだキミはくつ~ひも~を と木村拓哉さんソロの、ヌケのよさはないけれどこんもりあまーいヴォイスでしずしずと始まるのはいいけれど、上に向かう振幅があまりない、と言うか、ぶわぁ~~と歌い上げるフレーズが来そうで来ないまま終わるので、カタルシスがないんですよ。

まぁ、木村さんをカシラに、稲・草・香…あともうひとり問題のホレ…と思い出していくと、“澄明な声質で朗々”というタイプが見当たらない顔触れなので、どうしてもデートのような、近距離で会話する風な楽曲になりがちなのはわかりますが、もうちょっと前はもっとぶわぁ~~とした曲も歌ってたような気がするんですが。

……なんだか服士紳ルヤイロ店主みたいになってるな

劇中、オーディション挑戦してクラブ歌手に転身したあかね役=宇野実彩子さんの歌もかなり脱力もの。進駐軍時代に台頭した若き日の江利チエミさんや雪村いづみさん並みの洋楽ソウルをAAAの宇野さんに期待するのは無理かもしれませんが、劇中歌唱なんだから、“非凡な才能に聞こえるような聞かせ方”ってもっとあると思うのです。エコーきかせるとか、絵はクチパクで別録音の歌唱をミキシングして厚みを出してかぶせるとか、観客のノリやバンド奏者とのアイコンタクトを入れたカメラワークで見せるとか、何かしらありそうなもんじゃないですか。どう考えても歌える女優のイメージなかった尾野真千子さんでも、『ふたりの糸子のうた』で子役の二宮星さんとちゃんとデュエっていたのだから。

ニューオリンズでのあかねちゃんの歌って、贔屓目に聴いても“歌って踊れるアイドルにかぶれた平成の女の子”にしか聞こえない。このキャストで、このセンスのスタッフで“終戦直後の東京蒲田”を実写ドラマにしようという企ての“無理”が、あかねの歌に集中して表われてるようですらある。『瞳』で里子(さとご)OG・恵子役で、洗濯機回しながら歌ってるときのほうが上手く聞こえたんだから、宇野さんも今回は損な役回りでした。気の毒。

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緑(グリーン)の日前日

2012-05-05 22:16:01 | 特撮・ヒーロー

NHK FMの祝日不定期SP『今日は一日 ○○三昧』シリーズ、以前は午前中に始まって昼のニュースを挟み、夕食どきのニュースも超えて、日付跨ぐまでなんていう、“ザンマイ感”に殺人的なまでに満ち満ちた編成のときもありましたが、53日(木)の『今日は一日 特撮三昧』は、1215に始まって2245終了。連休中の小さなお友達にも、パパママ大きなお友達にもフレンドリーなフォーマット。

おかげで久々にじっくり聴けましたよー。途中、ローカルヒーローなど箸休めにできる薄めなコーナーを適宜はさんでくれたおかげで、熱い曲、アドレナリン促進系の曲の連打また連打にもかかわらず、結構ゆったりのんびり楽しめました。

メインゲストの長澤奈央さんが、第二部の深い時間までがんばってくれてました。本当に特撮が好きなのね。特定のジャンル、特定のキャラの濃いオタクというのじゃなく、“物心ついてからの人生で特撮を見ていなかった時期がない”ぐらいの、偏らない揺るぎない特撮愛。こういう女優さんの主役デビューがスーパー戦隊、それも“女性ブルー”ってのも何やら天の配剤。

『忍風戦隊ハリケンジャー』オーディションの応募書類“特技”の欄に、「戦うヒロイン役だから有利かも」と、レッスンにかよい始めたばかりの“少林寺”と書き、何度めかの面接で「キミ少林寺できるのか、やって見せて」と言われて、ものすごい「へなちょこパンチ」(←本人談)を披露、まぁ結果はめでたく合格だったものの、後から男の子メンバーに「アレはないよなー」とさんざん言われた…なんてエピソードも話してくれました。わはは。オトコノコメンバーのうち約一名、現在放送で名前言えない状態の人がいるわけですが、その後長澤さんは目に見えてアクションが上達され、身体の線も締まって眩しいばかりの脚線美。「いつ特撮の(出演の)お話が来てもいいように」準備怠りないそうです。『仮面ライダーW(ダブル)』でのリリー白銀も忘れられないし、またいつかシュシュッと揃い踏み、見たいですよね。約一名も早いとこ身辺整理して、信じた未来にがんばろう。

その『ハリケン』にもシュリケンジャーとしてゲストインしてくれていた大葉健二さんもお久しぶり。昨年は『海賊戦隊ゴーカイジャー』のクリスマス回で顔出し出演がありましたが、郷里松山でイベントプランナーをされていたとは初めて知りました。大葉さんと言えば芸名の字並びでもわかるようにJAC千葉真一さんの愛弟子なのですが、『バトルフィーバーJ』のバトルケニア=曙四郎役と、宇宙刑事シリーズのイメージがあまり強すぎて、その後どうされているのかなと思った時期がありました。病弱なお兄さんに代わりお母様の看病をするために郷里に帰られていたそうです。まだ当時30代前半、変身前と変身後をひとりで演じられる貴重なアクション俳優として、これからという時期だったでしょうに、師匠の千葉さんからも「おまえひとりが(家族の)犠牲になることはないじゃないか」と引き止められたそうですがよくぞ決心されたもの。現在は松山に本拠を置くイベント会社の代表取締役として、イベント・ショーの舞台監督やアクション指導、ローカルキャラクターのプロデュースもされていて、ある意味顔出し俳優以上に“ヒーロー界”草の根広報マン、育成コーチの役割を果たされています。

月河の様な地方在住で業界の中心から遠く、ナマのステージやライブに出かける時間も情報もなく、TVと、ビデオやDVDなどパッケージソフトしかウォッチ手段のない視聴者は、TVの顔出しでの新作の話題が聞こえなくなるとそれだけで「辞めちゃった?」「消えた?」ヘタしたら「干された?」などと思い込みがちなんですが、こういうかたちでのご活躍もヒーロー俳優として天晴れだし、ファンとして有難いことですね。今回の『特撮三昧』は企画から進行メインMCまでを一手に行なっている(らしき)NHKアナ界の“特撮部長”斎藤政直アナが現在NHK高松に着任中で、自然と高松からの放送になったため、お隣の愛媛県松山から駆けつけゲストインなった模様です。

大葉さん、昨年『ゴーカイ』で久しぶりに現在時制のスーパー戦隊と共演された感想を求められて、「僕らの頃のヒーロー役者はみんな顔が濃かった。ボクもこの通り(の顔)でしょ?(場内微笑)いまの子たちはみんな綺麗で、さわやかで驚きましたね。特に(ゴーカイ)グリーンの人なんか」、長澤奈央さん「あー清水クンですね、女の子みたい(に綺麗な顔)ですもんね」……わはは、聴いていたかなドン・ドッゴイヤー。もとい清水一希さん。向井理さん似。ヒーローのキレサワ化トレンドの代表に挙げられましたぞ。まぁ、『バトルフィーバー』当時の、褐色作りの曙四郎の野性的こってりっぷりに比べれば、最近作のヒーロー諸君は全員、それこそ清らかな水のようにさらさらさわやかではある。

また、挙げ切れないほどたくさんのヒーローソングを歌ってこられた串田アキラさんが、もとはと言えばNHK“ヤング101”のメンバーだったというのも月河は失礼にもまったく初耳でした。R&Bが好きで、特撮ソング初挑戦の『太陽戦隊サンバルカン』オープニングテーマ曲もレコーディングで自然とR&B風の歌唱になってしまい、当時のディレクターから「串田くん、違うんだよ、もっとカッコよく歌って」と再三言われたものの、串田さんの中での“カッコいい”歌い方はやはりR&Bのそれなので、どうしたらディレクターの言わんとする“カッコいい”歌になるかずいぶん悩まれたそうです。

ちなみに、当時は髪型もアフロだったそうですよ。1981年の作品ですから当時32歳。きゃー。アフロクッシー。見たかったような、見ないですんでよかったような。

月河にとっては『G12!チェッカーフラッグ』(@『炎神戦隊ゴーオンジャー』)♪カッ飛ぶ 轟く あぁジートゥエルヴ~とか『FLY OUTULTIMATE DAIBOUKEN』』(@『轟轟戦隊ボウケンジャー』)♪たぁいよぅぉを超えろ dreamin’ wing ! などがいまならいちばん速攻クチをついて出るフレーズですが、ハイでシャープで高揚感あふれ、でもどこか昭和アナログな人肌感のある串田さんのお声は、“カッコよさに凝りかたまっていない”ところが魅力なんだと思う。それがお若い頃傾倒したというR&Bの素養からくるのかはわからないけれど、カッコよさの中に内包される人間っぽさの分量が度を越して“ダサくなる”手前の非常に微妙なところで出し入れして、“人間っぽさもカッコよさのうちだよ”と逆の説得力をもって迫ってくるようなパワーが、串田さんの歌唱にはある。

こういう、ヒーローソングシンガーとして非常にユニークな個性を持った串田さんに対して、「カッコよく、もっとカッコよく」としつこく要求し続けたそのディレクターさんもある意味見上げたものです。串田さん、どうやっても「もっとカッコよく」ばかり言われるので、しまいには「わかんねぇよクッソー」的なノリで、いちかばちか、きーーーっちり譜面通りに歌ったら「それ、それだよ、やればできるじゃない」とOKが出て、「結局何がカッコいいんだろう」とますますわからなくなったとか。

このディレクターさん、あの影山ヒロノブさんにも、「もっとカッコよく」攻撃、しまいには「何でわからないんだ?もう、歌詞、声出して読め」と要求、影山さんにスタジオで歌詞全編音読させたこともあるというツワモノらしいです。いまや押しも押されもせぬアニソン王子の影山さんも元はベイ・シティ・ローラーズパクリなアイドルバンド出身ですが根はハードロック小僧なので、ヒーローソング参入当初はかなり難儀したと思われ。

串田さんしかり影山さんしかり、そのディレクターさんもまた然り。さまざまな音楽歴と志向を持った特異な才能が結集、たいへんなエネルギーを注ぎ込んで摩擦発熱し合って、コンニチまで脈々と伝統を築き上げてきた特撮ソング界なのでした。

そしてこの日は、“三昧シリーズ”では3年ぶりぐらいに、月河のリクエスト曲もオンエアされたではありませんか。1200台とっぱじめのスーパー戦隊コーナーではTVサイズだったので、まぁそれも本放送当時を思い出していいかなと思って送ってみたのですが、1900~のニュース後の“ディープな大人の時間コーナー”で拾われたため、なんとフルコーラス。いやぁ、最終話EDオールキャスト&スタッフクレジットロールでも“中抜き”でフルはなかったんじゃないかな。ちょうど夕食の後片付けの時間だったんですが、ヘッドホン装着して軽く走り回ってしまいました。やっぱりラジオでリクエストがかかるのは嬉しいものだし、かかるか?かかるか?とワクワクするのもいいもんですね。名前読んでもらえなかったのが残念でしたが。ラジオネームにインパクトが足りなかったかな。今度はいつかしら、三昧シリーズ。

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覚悟覚悟覚悟しろよ

2012-05-03 01:11:36 | 特撮・ヒーロー

特撮ウォッチャー、とりわけスーパー戦隊のファンなら皆、多少なりとも気がかりだと思うのですが、ハリケンレッド(@『忍風戦隊ハリケンジャー』)塩谷瞬さん、大変なことになってます。2002年の放送でしたから今年でシュシュッと10周年。昨年は『海賊戦隊ゴーカイジャー』でのレジェンド戦隊として他メンと揃い踏み、ちょっと髪に波がついてはいたものの変わらない熱さとさわやかさを見せてくれたのに。

戦隊が終了するとあっという間に存在感を失ってしまう俳優さんも残念ながら多い中、塩谷さんは映画『パッチギ!』主役をはじめ、ドラマでも『白夜行』『七瀬ふたたび』など、月河でもタイトルだけでメジャー作とわかる作品にたびたびレギュラー出演もあったのに、それらぜんぶを合算したよりここ数日の、今般のその、あの、例の問題での言及度のほうが高いというね。

しかしねぇ、塩谷さんも独身なら、お相手女性ふたりも天下晴れてのシングルですからね。二股=同時期にふたりの異性と親密交際ってのは、民放各局、情報系各番組ことごとくにサカナにされなきゃならんほど罪深いことなのか。今日なんか、出先での待ち時間、連休の谷間で客が少なかったのをいいことに、壁面のTV勝手にリモコンザッピングして見ちゃいましたよ。同じ会見映像使い回してるだけなんだけど、いや~すごいわ、コメンテーターのアタマ数が。キャスターも弁護士もスポーツ紙デスクもエッセイストも、“危機管理評論家”とかまで鵜の目鷹の目。絶対この中の半分は、コメント求められるまで「シオヤシュンて誰だそれ」状態だったと思う。

ところで、女性とちょっといい雰囲気になると「結婚しよう♪」と気安く言いまくる男…って、たまさか聞くけど、これだけ世知辛い時代、結婚したらタイヘンだと考える、臆病で真面目な人が巷に多いからどんどん晩婚化非婚化が進んでいる日本に、本当に実在するんでしょうかねえ。結婚しよう男。月河は一度も会ったことも見かけたこともないのだがなあ。都市伝説じゃないのか。そういう男たちのほうが月河をあらかじめ本能的に避けているから、月河の視界に入らないだけの話か。

でもま、塩谷さんがそういうタイプだとしても、結婚を餌に金品を騙し取ったとかしない限り、犯罪ではなかろうに。そのテの「♪」にたやすく引っかかって深のめりする女も、それなりのタイプなんでしょうし。今回の女性たちはいずれも、出るとこ出るつもりはないようです。スーパーモデルの冨永愛さんに、月河は初めて知ったけど料理研究家でレストラン経営者の園山真希絵さん、どちらも斯界ではすでに地歩のある人らしく、ちまちま賠償だの慰謝料だの言い出したりしなさそう。

財力面で自分より格上の女性を対象に選ぶというところも、歴然とヒモ体質っぽくて、ヒーローウォッチャーとしてはあまり感心はしませんが、それとて法に触れるわけじゃありません。男の甲斐性とか沽券にこだわるのも好みなら、強くて偉い女性に甘えるのが好みな男もいるでしょう。

今回は、同時進行した相手女性同士、顔見知りで親しい仲だったという点が塩谷さん、決定的“敗因”になったのではないでしょうか。「私と結婚前提交際中のはずなのに、あの子と熱愛報道!?」と知った、相手女性その1が、逆上して真っ先に男のほうに「ワタシというものがありながらナンデ別の女と写真撮られてんのよ、ブログでのろけてんのよ」と単身突撃してきてくれればまだ打開の余地はあった。女性その2のほうに先に行って、その1とその2で「どうなってんの」「えーマジー?」「ひどい男ね、私だまされてたわ」「私もよ」「許せないワネ」「そうよそうよ」みたいなノリになっちゃったら、もう男は形無しです。万事休す。ボスたること、勝者たることを本能的に欲する男性と違って、女性は腹の中で「ビッチが」「泥棒猫が」と思い合っていても「そうよねー」「ねー」と意気投合、共闘張れるものなのです。女性のこういうしたたかさの前では、塩谷さん程度の“系”ズル男なんか赤子の手をひねるようなもの。

下種な深読みをすれば、『ハリケン』当時に所属していた大手芸能事務所を離れて、独立したこともマイナスに出ているのかなという気が。塩谷さんとしては大手にいてはできない活動を自由にしてみたいと思って個人事務所を作り、『ゴーカイ』東映公式サイトのハリケン回ページで紹介されているような海外支援などにいそしんで来られたのでしょうが、これだけ何日も、マスメディアで火だるまになり続けた場合、火消しや対応指南にあたってくれる後ろ盾がないのはいかにも痛く、結果的には業界内で“味方が少ない”ことをさらけ出してしまいました。

求められたからコメントしただけとは言え、「オマエがソレを言うな」って人にまでグサグサ言われてますしね。「二股に文化はない」って石田純一さん、「ボクはかわそうとか、すり抜けようとはいっさい思わなかった」って、アンタはかわそうにもかわしきれなかっただけだろうに。いちばん酷かったのは泉谷しげるさんで、「(『Dr.コトー』で)島のロケ中に島の女に手を出して、空港でキスしてやがった」まではオフカメラでの素行を語る目撃エピでいいでしょうが、「演技がヘタでNG10回以上出して、次の回から(ドラマに)出なくなった」ってついでの付けっ足しに言わんでも。プロ俳優としてキモの部分じゃないですか。そんなに、目に余るほどヘタだと思ったんなら、演技先輩として現場で喝入れるなりしごくなりした上で、現場はねたらマスコミに「アイツ大根だよ」なんて陰口言わないのが大人でしょうによ。泉谷さんに大人を求めてもしょうがないか。

逆に考えれば、元パリコレモデルと料理&レストランプロデューサー、ともに日の当たる業界で活躍する、それもヴィジュアル的にも、年齢的にもまだカスカスの男ひでりでもない大人の女性を、「♪」ひとつでふたりいっぺんに本気にさせてしまったのだから、ある意味塩谷さんたいしたものです。誰かも言ってたけどこれから元・正義のヒーローの縛りにとらわれず、黒い役やねじくれた役をどんどん取っていけばいいと思いますが、当分、オファーしづらいでしょうねぇ。

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