イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

損して徳井取れ ~違う!そう!・・違う!~

2019-10-29 23:52:14 | 芸能ネタ

 「このコ、あの漫才のコだよね、名前通りになっちゃったね」と高齢家族がTVを見て言うので、なんで?と訊いたら、「言い訳が嘘くさいじゃない、ズボラだったとか無知だったとかさ、“中途半端(ちゅうとはんぱ)”リアルって、そのまんまじゃない」。

 ・・いやその、あれは“Tutorial”というコンピュータソフト用語もしくはゲーム用語からとったコンビ名であって・・と、紙にスペリング書いて説明しようとして、自分でもTutorialのなんたるかをよくわかっていないことに気づき、

 「Tutorが“個人教授”“お抱え家庭教師”ぐらいの意味だから、まぁ、個人ユーザー向けの“遊び方説明書”みたいなもんですわ。昔の人生ゲームとかダイヤモンドゲームとかだったら、ハコのフタの裏に印刷してあったようなヤツ」わかる?

 「・・なんでそんな名前つけたんだろうね」「さあ、ゲームが好きだからじゃない、お笑いコンビのコンビ名なんてあんまり意味ないから。下町生まれじゃないのにダウンタウンとか、男なのにアンガールズとか」

 「はー、ますだおかだも、マスダでもオカダでもないの?」「いや、あれは本当に増田と岡田」

 「タカトシは?」「あれも、なんとかタカヒロとなんとかトシカズ(・・違ったかな・・)」

 「テツアンドトモは?」「あれも・・・」

 ・・・・月河が元『オンバト』ウォッチャーだったせいで、うちの高齢組もムダにお笑いユニット名、芸人名をやたら記憶しているのでした。名前と顔とネタがあらかた一致してないけど。おかげで、ひとしきりえらい汗かいた。

 ・・でもまぁ、バラエティも、オートバックスや東京アカデミーのCMも知らない高齢家族が、チュートリアル未だ“漫才のコたち”と認識してくれているのにはちょっと救われました。

 めっきりガチネタ漫才やらなくなったと思ったら、徳井がピンで『人生最高レストラン』なんて大物ゲスト続々来訪番組のMCやってたりして、今度はいよいよ大河ドラマに俳優として進出かと思ったら、税金無申告ですって。それも直近まるまる三年分、1億1千何百万とか。

 て言うか、吉本興業からのギャラ受け取るための会社設立した2009年から、期限内に申告して納税した年いっぺんもないんだって。三年溜めては督促されてやおら申告、申告はしたけど納税はしてなくて、銀行預金もなんもかんも差し押さえられた時期もあったらしい。

 あまつさえ、その会社、設立時から社会保険も加入してなかったんだって。

 何なんだ。何やりたかったんだ。もう、よくネットの掲示板にある ┐( -"-)┌ヤレヤレ...

 こんな顔文字入れたくなってしまう。

 稼ぎがデカくなる一方で、少しでも払う税少なく抑えたいから会社作って、会社から給与もらう体裁にしたんだろうに、「会社にしたら税金はかからなくなる」とでも思ってたのかなぁ。それにしても、三年目にあせって申告してヒーヒー言わされたから翌年からはちゃんと期限通りやろうとした形跡がなく、また三年無申告、そのまた次の三年も・・というのが、ちょっと薬物依存的な常習性が感じられて、微妙に「アホやってら」と笑えない。

 諫めてレールに嵌めてくれる人が周りに一人もいなかったのか。・・いや、でも個人事業主たる芸人、芸能人が、「オマエ、ギャラどうやって回してる?」「税務申告書どう書いてる?」「これとこれとこれ、控除に入る?」なんて情報交換を楽屋でするとも思えないし。

 期せずして萩生田文部科学大臣の、民間英語検定試験導入についての「身の丈で頑張ってもらえれば」発言に野党のお決まり批判攻撃が集まっていますが、“身の丈に合わない事をする”というのはこういうことだよという見本ではないでしょうか。

 芸人なら芸が売り物、芸にたくさんの買い手がたくさん木戸銭払ってくれれば儲かるし、儲かれば課税される。されるけど稼いだ以上には取られない。なおかつ、買い手=客が来なければ儲からないから税金もチョボチョボもしくは取られない。・・・

 ・・・こういうシンプルな図式でずっと行けばどうってことなかったのに。逮捕立件までされていないとはいえ、これは考えようで刑事事件よりタチが悪い。オレオレ詐欺・特殊詐欺はターゲットに決めた高齢者から100万200万巻き上げる話ですが、徳井案件は全国のまじめ真っ正直な一般納税者から、広く薄―く少しずつかすめ取って、その分自分は払わずに済ませてクチをぬぐってた、「言ってこないうちは払わないでいいんだろ」とすっとぼけてた、という話ですから。

 他の番組ははなから何も見てないし、自粛してくれてもくれなくても個人的にはどうってこともないのですが、どうする『いだてん ~東京オリムピック噺~』、マラソンの札幌移転でマイルドにズコーとなった矢先にまた一難。

 タイミングもあろうに来週(11月3日)放送回から、役もあろうに大松博文・女子バレーボール日本代表監督役で登場予定でした。うわー、実在人物、しかもスポーツ史上の大偉人だから、架空の行きずりの一般市民役と違って、ゴマカシのしようがない。大松さんご本人は1978年に鬼籍に入っておられますが、ご遺族がバリバリ健在のはず。没後四十余年、令和のドラマに実名で登場とあってきっと楽しみにしておられたでしょうに、キャストが目下の、全国区で最も“旬”な不祥事タレントになってしまうとは。

 NHK側は「ドラマの流れを損なわない範囲で対応(=出演部分をカットして放送)したい」という方針の様ですが、コレ、シロウトが考えてもむずかしい作業だろうなあ。税務申告と違って三年待ってはくれない。放送日まで待ったなしのカウントダウン。

 徳井に高校時代バレーボール経験があるというのがこの役起用の理由らしいですが、1923年生まれでインパール作戦からの生還組、スパルタで鳴らした“鬼の大松”ですから、お笑いから起用するにしてももっとこう、いかつい系の人がなんぼでもいたろうに、なんで二枚目でぷよぷよで軟派臭い徳井だったのか、この件が起きる前からキャスティング報聞いて不思議だったのですが、起用されるからには、のちに参議院議員・文教委員長まで務めた大松さんの、“剛”で“強”なだけではない面も描かれたストーリーになっているに違いないと期待もしていました。

 この件のせいで、撮影済み完パケ放送待ちになっていた徳井出演ヴァージョンがまるごと永遠にお蔵入りしてしまうとしたらあまりにも残念です。いや、そんなに、演技する徳井を熱烈に見たいわけじゃないんだけど、キャスティングした意図が知りたいじゃないですか。「なるほど、こういう切り口で、こういうセリフがあってこういう演出、見せ方だから、この役にこの人が起用されたのか」と納得のひとつもしたい。いや、したかったところ。返す返すも惜しい事をしたものです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バッハじゃなかろか ~いろいろ・オッチョコ・チョイ略してIOC~

2019-10-25 20:53:42 | 夜ドラマ

 この前久々に『いだてん ~東京オリムピック噺~』に触れたのが災い(?)したのか、TOKYO 2020も、ドラマもなにやら不穏な空気になってますよ。

 開幕まで残り300日を切っていきなり札幌って。男女マラソンと競歩。バッハIOC会長「暑さを避けるため」って、東京の8月が暑い事なんか招致の時点から明々白々だったんですけど。

 まさか招致プレゼンでの「この時期のトウキョウは気候温暖でスポーツに最適で・・」という、安倍総理に高校生並みの英語力があったら原稿読んでてよく噴き出さなかったなと思う大ウソスピーチを、IOCの皆さん真に受けてたわけでもあるまいね。お医者さんも学校の先生もお母さんも「外出て運動なんかしちゃダメ!」とクチをそろえる猛暑炎熱地獄で42.195キロって、死人が出なかったらラッキーぐらいなもんだったんですけど、何が悲しくて、この期に及んで言いだすかなぁ。

 「すいません、どうしても招致したかったんで、すごく快適な気候だみたいに盛って言いましたけど、本当はマラソンとかできるようななまやさしい暑さじゃないんす東京って」と、東京側から白旗降参して出るのを待ってたんだけど、待てど暮らせどなかなか来ない、ええいバッハいきます!ってなっちゃったのかしら。

 札幌は札幌で、2030冬季大会招致立候補予定(市民的には盛り上がってない。おカネかかるしね)ですけど、こんな按配に東京が暑すぎることの尻拭いみたいに棚ぼたで花形種目だけ転がり込んでくるのは、むしろ痛し痒しじゃないでしょうかね。どこ発でどこにゴールするんだろう42.195キロ。北海道マラソンの開催で慣れてるったって、こちらはオープン市民マラソンです。オープンエアーの大通公園からスタートして、豊平川渡って、北海道大学の構内をとおって、道庁旧庁舎赤レンガ前をとおって、また大通公園でゴール。何のこっちゃない、2サスの浅見光彦さんシリーズとか、西村京太郎さんの鉄道旅ミステリーの札幌ロケコース巡りみたいなもんですよ。緊張感、おごそかさ皆無。限りなく北海道的。のどかでナチュラルでのんびり。警備なんかザルですザル。

 おまけに、この大会は毎年、8月の最終週の日曜日です。お盆休みを過ぎると北国の夏は一気に撤収して初秋っぽい空気になり、“(毎大会夏開催になる)オリンピックのマラソンを目指す選手の、手頃なトライアル機会”と“健康被害を出さずに完走できる”とをギリ両立させられるってことでこの時期に続いているので、同じ8月でも第一週に持って来られると、かなりバッハさんのご期待を裏切ると思います。温暖化の波はすでに北海道にも襲って来ていて、いまや札幌だって夏のピークはじゅうぶん高温多湿なわけです。

 大騒ぎして東京から会場を移して、「なんだ、これなら東京でそのまんまやったって大して変わらなかったよ」となる公算も大です。

 バッハさんが今更のエクスキューズに言う“アスリートファースト”に照らせば、「とりあえず東京よりゃ暑さがマシなのは確実なところに移す」と切り出されりゃ、いや東京がいい!絶対いい!と異を唱える人、唱える勇気のある人は少ないでしょうけど、そんなに選手の健康や競技しやすさを最優先に考えてくれてんのならナンデ8月よ?8月の猛暑のど真ん中にじっとりムンムン、台風ムクムクの温帯モンスーンの東京でやると、なして了解したのよ?ってことですわ。

 本来ならいちばん運動フレンドリーな気候の秋を避け年明け春先初夏も避け、プロスポーツシーズンの端境期にコンテンツが欲しいUSAテレビ局ネットワークにとっくに魂売っ払ったくせに何をいまさら、どのクチが言うアスリートファーストかと。はなっからUSA様のテレビ局様ファーストじゃないかと。

 毒食わば皿まで。ここまでカネまみれ欲得ずくで固めたイベントに、好きこのんで自分から噛んで、挙手して「やりたい!やらせろ!」と乗っかっていった東京です。小池百合子知事も「一番最後に聞かされた」と憤懣やるかたないようですが、すでに乗りかかって漕ぎ出した舟です。IOCにどれだけ、どっち方向に鼻づらつかんでヒョイヒョイ引き回されようが、最後までしがみついて追っ放されないよう踏ん張っていくしかありません。土壇場で鼻先から札幌に持ってくか。上等じゃないか。「変更の経費は出せよIOC!」ぐらい啖呵きってほしいものです。

 それにしても哀しきは『いだてん』、せっかくの東京2020協賛大河だったのに、フィナーレを飾る男子マラソンで金栗四三の遥か後輩たちが走り、メインポールに日の丸を揚げ君が代の響きを夢みる大舞台が大東京じゃなくなったら、企画1年半の汗と努力が水の泡・・とまでは行かないまでも、盛り上げ甲斐がなくなったにもほどがありますね。

 ドラマのストーリー自体が、とかく国際情勢や集金問題、派遣人選など“スポーツ以外”の難題山積で、オリンピックを愛しリスペクトする選手たちも役員・裏方さんたちも振り回されててんやわんや右往左往の連続・・というお話ではありましたが、まさに目の前の、令和のオリンピックへ向けてのリアルてんやわんやのほうが、ドラマのテンションスケールを期せずして上回ってしまったようです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8から10へ、その後 ~ジャブ山ジャブ子(←意味不明)~

2019-10-11 10:31:19 | ニュース

 わかりづらいとか紛らわしいとか、準備に手間暇かかるカネもかかるとか、消費者からも小売業者からもさんざんな言われようだった消費税率8→10パーセントアップ“軽減税率”、あと“キャッシュレスでポイント還元”、なんだかんだで走り出して二度めの週末になろうとしていますが、皆さん、もう慣れましたか。使いこなしてドンと来いの領域ですか。

 月河家も遅まきながら先月末の週末は幾手かに分かれて“駆け込み消費”の一端を担いまして、いま流し下の調理用品・清掃用品ボックスがロール式キッチンペーパーと、函ティッシュ型ペーパータオルの買い置きみっちりでドア開閉面倒くさいことになっていますが、大いなる経済循環の辺境の下流の弱小の末端の泡沫世帯の足掻きなんてせいぜいこの程度。

 これだけ仕込んだからとうぶんモノを買っておカネが出ていくことはないだろう!と思ったのはせいぜい一日か二日で、三日めぐらいには当たり前の様に消耗品もお菓子もドリンクも、いつもの店でいつものように買うようになりました。

 税率8パーと10パーの品目の決済時区分けやキャッシュレス対応に忙殺されたに違いない小売店さんたちも、少なくともうちの行動半径内では別にさしたる混乱もなく、お昼時の混雑時も夜8時以降の閑散時もさくさくお客さんをさばいていますよ。

 お昼時「中で食べると税金高いから」と敬遠されてイートインがガラガラなんてこともなく、いつも賑わってた時間帯はいつも程度には賑わっているみたい。車で来た人は、駐車場がすいていれば車内に持ち帰って中で食べるかもしれませんが、熱い飲み物などを熱いうちに飲みたい、休憩時間終わりまでに余裕持って食べたいというときに、660円の買い物を648円で済ませるために、こぼさないようおそるおそる一丁区画、横断歩道一本歩いて職場のデスクなどに持ち帰るってのも現実的じゃありません。 

 いまは暑からず寒すぎず、本州以西の皆さんには申し訳ありませんが大雨強風も少ない時期なのでインでもアウトでも一応選べるけれど、真冬ともなれば足元も悪く厳寒荒天の日もあり、税率2%アップなんか問題にせずイートインを利用する人はもっと多くなるでしょう。北国雪国では“買ったもの持って歩かなくていい”有難みは、年じゅう乾いた地面を短い靴で歩ける地方の人にはたぶんおわかりいただけないくらい、それはそれは大きいものでね。

 どこかのテレビ番組で軽減税率関連でやっていた“テイクアウトで買って、店を出て店の屋根のヒサシの下で食べたらどうなるんだ、店から店員が防犯カメラとか見て出てきて「ちょっとちょっとお客さん」つって2%追加払わされるのか”なんて疑問も無用だった模様。ヒサシ下でいきなりシュパーッて缶開けて飲んでる人もいるけど、ビール類・缶チュー缶ハイボール類はもともと10パーになっちゃってるし。

  ミネラルウォーターは8パーだけど、水道料金は10パー”ってのも結構、来ましたね。確かにミネラルウォーターはほぼクチに入るけど、水道水は洗濯にも掃除にも使います。六甲のおいしい水をボトルからゴッゴッ洗濯機に入れてシーツやおむつ洗う人はあまりいないと思う。そもそもミネラル度=硬度が高いほど洗剤も溶けにくく泡立ちも悪いでしょうし。

 逆に、「食べる!」って標榜すれば8パーになるなら、「ウチの子は特異体質で、金属食べるんです」と言い張れば、冷蔵庫や車も8パーで買えるかも。

 「ウチの子はもっと特異体質で、鉄筋コンクリート食べるんです」とプッシュすれば、マンションも8パーになるかも。

 「ウチの子はさらに特異体質で、を食べるんです」と叫べば、ダイヤモンドやルビーやエメラルドや、オパール、サファイアその他も8パー夢ではない。

 「そのダイヤモンドの立て爪はプラチナざぁましょ?そこはウチの子が」「お互いおカネがかかって大変ざぁますわねぇオホホ」おい!本当に食べるのか、ここでいま食べて見せろ!「外で食べたら10パーになるじゃござぁません?オホホ」「テイクアウトでウチで戴きますわ包んでくださる?オホホ」と逃げる。

 ・・・・・・・・・・まぁ個人的には駆け込み8パーゲットしたい高額商品なんてのもあいにくなかったので、むしろ、この機を待っていたかのように当地の公営交通が、初乗り&1区間につき10円値上げされたのが、じわじわとジャブの様に効いてきてます。

 ちょっと外回り遠出したり、行って帰ってまた行ってピストン運動したりするとチャージ式の交通系カードの減りが早い速い。当地のコンビニ・セイコーマートでも電子マネーとして使えるので、ふと気がつくと出かけるたびにチャージせざるを得なくなってるような気も。

 地元に近いセイコーマートがわりとヒマそうなときに、「うちのクラブカード(←ポイントためたり特定商品の会員割引あり)お持ちなら、電子マネー“ぺコマカード”作りませんか?」と言われたんですが、もうカードはええっちゅうの。4年前にセブンイレブンで同じような勧誘されて作ったnanacoカード、ずっと休眠してたのをこないだ“起こした”ばっかりだし、それよりずっと前、楽天市場でDVDかなんか初めて買った時に自動的に送られてきた楽天カードが、いつの間にかこれまた自動的に楽天Edy付きカードになってるし、だいたい電子マネーって、特に地方ではカードによって使える店と使えない店があって、結局全種類持って歩かなきゃならないので、言うほど便利でもシンプルでもない。

 あと、郵便料金ね。ハガキ62円が63円、封書82円が83円。いちいち旧来のやつに1円切手貼り足さなきゃならないし、気がつけば引き出しに、いつ買ったか思い出せない50円・52円、80円の切手や、官製ハガキも無視できない数量残っているので、これまたジャブの様にストレス。ハガキの宛名面に3枚も切手貼ったら、差出人の住所を書くスペースがない。スタンプの住所印おしたらはみ出す。

 横列に貼ったら、今度は宛名スペースが微妙になる。古い切手やハガキ、ぜんぶまとめて郵便局の窓口に持って行って、総額計算して新料金の額面のやつに交換してもらったらいいのでしょうが、一枚ずつに手数料がかかるんですよね。それもどうなのと。

 とりあえず1円切手をまとめて買ってこようと思ったら、そう考えた人が近所に多かったらしく、在庫が6枚しかありませんでした。6枚ぜんぶ月河が買ったら、飛び込んできて、いま、今日すぐ出さなきゃならない郵便がある!って人が困るかもしれないから、控えめに4枚だけ買うことに。

 もちろん1円×4枚で4円ナリ。この日の現金の買い物はこれが初めて。予想していたことですが、切手・ハガキは電子マネーもクレジットカードも使えないそうです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャンプ場の謎 ~道志たもんか?「あいどんのー」~

2019-10-08 16:18:30 | ニュース

 先月21日に山梨県のキャンプ場で行方不明になった小学一年の女の子の件、手掛かりがさっぱり見つからないまま捜索が捜査になり、大勢の素人ボランティアまで参加して、それをまた取材する報道陣に(たぶん)野次馬も集まって、今度はそのボランティアさんや報道カメラマンが山道から滑落したりして、プロの捜索救助を仰いだりもうてんやわんや。幼いお子さんの命が危ぶまれる事態だからあんまりおおっぴらに不謹慎な喩えも使えませんが、まさに木乃伊(ミイラ)とりが木乃伊、コントみたいなことになっています。

 不本意にも“現場”となってしまったキャンプ場のある同県・道志(どうし)村、調べてみたら人口1600人少々です。山梨県の東側県境で神奈川県と接し、“キャンプ銀座”とも称される、大小のキャンプ場が密集する所だそうですが、たぶん騒動のピーク時には、善意の人、そうでもない人とり交ぜてネイティヴ人口の5倍くらい動員したのではないかと思われます。トイレとかシャワーはどうしたんだろう。ボランティアさんも日帰り手弁当で来られるかたばかりではないような気もします。コンビニやごはん屋さんはあるのかしら。あったら特需で消費税率上げ前の駆け込み消費どころじゃない、一年分を二週間ばかりで売り上げて、今年の残りは寝てても遊んでてもいいくらいのウハウハ左団扇で「店休んでキャンプでも行くか!紅葉だし!」「・・ここキャンプ場だよ?」なんて・・・・・なってないかな。

 『いだてん ~東京オリムピック噺~』ウォッチャーとしては、ストックホルム大会のマラソンに日本代表として初参加したときの金栗四三選手のように、ゴールしてない?途中棄権もしてない?金栗どこ行った?どこにいる?と、代表チーム(とはいえ金栗入れて二名)の監督・団長たち異国の地で右往左往大騒ぎして見つからず、とりあえず全員宿舎のホテルに戻ったら、アラ不思議本人が部屋で寝てた・・みたいな、脱力だけどホッとする結末を期待したんですが、収穫なく迷走のままのようです。

 「事件性は薄い」とされていた早い段階から、警察が警察犬を伴って山道を探る場面もTVで見ましたが、訓練され鍛えられた警察犬くんが臭跡もたどれない、遺留品も、血痕のひとつも発見されないとなると、クマその他の野生動物に襲われたでもなかろうし、もう限りなく白旗、お手上げ状態に近い。

 月河家はかく申す月河本人、非高齢家族、高齢組および高齢組の高齢でなかった時代も含めて、「山があったらよけて通る」精神の、平坦舗装道路大好き軟弱者の集まりなので、キャンプ場なる施設の空間的・施設的常識がさっぱりわからないのですが、離れた都会からキャンプを楽しみに来るお客さんはほとんどそれ用のマイカーで訪れるのだろうし、そういう大きめの、多人数が乗れる車がずらっと並ぶ駐車場がほど近い所にありそうな気がするのですけど。

 車がからめば、空間は容易に飛びます。わずか数分から10分間ぐらい人目につかない場所を、身長125センチの華奢でおとなしい女子小学生が独りで歩いていたら、同じキャンプメンバーの一人の親をよそおった悪い人が、「こっちこっち」と手を引いて車列の合間を縫って、わーっと乗せて発進して走り去ってしまうなんてことはできないロケーションなのかしら。いかに小村でも観光客の集まる駐車場と名がつけば、車上荒らしや接触事故にそなえて、防犯カメラの1台や2台くらい装備してそうなものなのに。

 もちろん警察や自衛隊など捜索・救助のプロの皆さんがこれだけ長期間駆り出されたのだから、手掛かりの可能性のありそうな場所やモノはすみずみ洗い済みでしょうな。当初一緒にキャンプする予定だったご家族の私物のスマホ携帯などに撮られた動画も、所持していただけぜんぶ集めてチェック済みでしょう。たまたま近隣にいた別のグループのそれも調べられたはず。

 行方不明判明直後ドアタマの「事件性は薄い」「道に迷ってここらのどこかで動けずにいるはず」と、“7歳女児の足の推定行動半径”にとらわれた動きが、あとあと禍根を残さなければいいがなぁと思います。

 ちなみに『いだてん』の金栗選手は、本番当日のストックホルムの異常な猛暑に、いまで言う熱中症になって意識が混濁し走路を間違えてしまい、お茶会中の民家の庭に迷い込んで倒れたところを当家のご家族や来客たちにレモネードやらシナモンロールやら介抱されたものの、自分がオリンピックの日本代表でマラソン競技中だということは言葉の壁で「あいどんのー(I don’t know.)」しか言えず、とりあえず木陰で上着をかけてもらい爆睡しているところを現地の通訳たちに見つけられて、監督・団長が知らないうちに宿舎に運ばれていた・・という結末でした。

 実際、当日の暑さは金栗さんだけではなく他国代表選手(当時のオリンピックは欧米の白人選手がほとんどで、いま陸上界を席巻しているアフリカ系勢は皆無)にも厳しすぎるレベルだったようで、参加選手の半分が完走できず脱落、ドラマにも登場したポルトガル代表の選手は搬送はされたものの、意識が戻ることなく翌日死亡しています。

 金栗さんは期待されたメダルはかないませんでしたが、現地の名も知らぬ人たちの思いがけない善意のおかげで命拾いしたのです。

 この後、金栗がリベンジを期したベルリン大会は第一次世界大戦のために中止になってしまいますが、8年後のアントワープ大会、さらには12年後のパリ大会にも、漸く育ってきた日本陸上界の後輩たちを率いて出場した金栗、いよいよ現役を退き帰郷する際「三度のオリンピック出場でいちばんの思い出は?」と尋ねられ、じっと考えた末に「紅茶と、甘いお菓子がおいしかった」と答えます。

 三回出場して、アントワープの16位が最高、あとの二回は完走できずですから、記録だけ見たら悔しい、苦しい思い出しかなさそうに思いますが、その中で“行きずりに救護してくれた異国の人たちの優しさ”が、レモネードとシナモンロールの味になって、十数年の苦しさ辛さを突き抜け最後に金栗に残った。

 道志村から消えた女の子も、悪いほうに想像をめぐらすと、どうしても「悪い人が何処かへ・・」となってしまいますが、“いい人”の善意がなんらかの形で割って入って、いい方に状況を転がしてくれている可能性も皆無ではないはず。人探し・人命救助のプロアマ問わずこれだけの人数の熱量を集めたことがからっきし無駄になるとはとても思えません。いいほうのニュースを待ちたいところです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする