イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

もちろん雑煮のお餅でもない

2006-12-31 16:12:50 | デジタル・インターネット

2006年、泣いても笑っても残すところあと数時間となってきました。新聞各紙ではこの2~3日、ラジオも朝から、“今年の十大ニュース”的な企画をこぞって打ち出していますが、個人的には、まる一年ちょっと前までは“時代がどんなに変わっても、自分だけはネット・携帯・ゲームソフトには無縁で一生終わるだろう”としか思っていなかった、その自分が、この2006年、1月第2週からめでたく(めでたいのか?)ネットユーザーになってしまったことが最大のニュースであり、サプライズでした。

インターネットを始める前に、再三、自分で肝に銘じていたことはひとつ。

ネットはツールであって、本体ではなく内容でもない」。

これはいまも変わりません。

ネットとはお腹のふくれるお米のごはんでもなく、味とりどりのおかずでもなく、ただそれらを盛りつけるお椀や小鉢であり、それらをつまむお箸であるに過ぎない。

ネットを渉猟して、ネットに流布していることを読み聞きして、それがすべてであると思わないこと。

ごはんやおかずに当たるものは、どんなに汚れた世界、つらい時代であろうと、自分が生きて、汗をかき涙を流して、痛い思いやしんどい経験をし、腹を抱えて笑ったり、人を恨んだり憎んだり愛したりしていくことでしか掴めないのだということ。

これだけは忘れないようにして、ネット2年生への扉を開けようと思います。

このブログを始めたことも、十大ニュースの3番目ぐらいには入ります。10月の開設時、1st記事にも書いた通り、ネットの利点としてよく挙げられる“誰もが情報の受け手になれると同時に、発信源にもなれる”という常套フレーズに、月河はいまだに否定的です。否定的だからこそ、自分も“ネットの敷居の低さを利した発信源”の一員となってみれば、新たに見えてくるものもあるのではないかと思ったのがブログスタートの最大の動機でした。

特定分野の薀蓄をかたむけるでもなく、見聞きしたことへの雑感をメモのように記してきただけなので、何か調べたいこと、知りたいことがあって検索し、見つけてくれた方々には何の役にも立たなかったかもしれません。10月からの約2ヶ月少々、縁あってこのブログに立ち寄って、1ページでも読んで下さった皆さん、閲覧ありがとうございました。

特別、来年からはこういう方向性で書き進めたいとか、こんな方面のことは書かないようにしようとか、縛りだけは設けないで行くつもりです。縛ると、必ずどこかで続けるのが苦痛になり、挫折しますからね。

ただ、ささやかな願いとしては、楽しい、愉快な、笑えるニュース、(活字でも映像でも)語りたくて仕方がなくなるような良質な作品が、ネタとして採り上げ切れないくらい続出の年になってほしいということ。

それから、ブログ更新が難しくなる最大の原因はネタ不足でもサーバーの重さでもなく、自分を含めた家族の病気・体調不良だということがこの2ヵ月少々で身にしみたので、それが極力少ない年であってほしい。

これだけは切に願います。

では皆さん、どうぞ良いお年を。

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デカいハズレももちろんあるが

2006-12-30 21:16:20 | テレビ番組

終盤、怒涛の展開で27日(水)に最終回を迎えた『紅の紋章』については後ほどゆっくり腑分けするとしまして、先日来の我が昼ドラ回想録、気がつくとフジ系の作品ばかりで、裏のTBS系について全然、触れていませんでしたね。

先月のビデオデッキクラッシュ前は、居間と寝室に一台ずつデッキがあったので、かぶっても、是非観たいと思えば録画視聴両立可能なんですが。

13:00~の“愛の劇場”枠では2000年3月の『あっとほーむ』の主題歌を担当したVOICE of 2000というユニットに、かつて贔屓だったアーティストさんが週替わりで参加すると聞いたので、OPだけ毎週録画していましたが、本編は1話も観ず。

13:30~の“ドラマ30”枠では99年2月の『しおり伝説』、ケア施設で順番を待つ時間帯がちょうどこの時間で、パッと見、もともと好きな芸能界バックステージもののようだったので、中盤は結構な話数観ましたが、施設にかよわなくなってからは自然脱落。

02年の『太陽と月のかけら』、04年『虹のかなた』『メモリーオブラブ』、05年『聞かせてよ愛の言葉を』『ヤ・ク・ソ・ク』『デザイナー』『貞操問答』など、いずれも人気漫画や文芸大作をオリジナルにとったり、個性的な役者さん、特撮出身イケメンくん、韓流美形さんなどを集めてTV誌でも話題の作品だったのですが、ぜんぶ2~3話ないし数話でアウト。作品としては、『紅紋』辺りよりはよっぽど出来のいいものもあったようですけどね。

何でしょうか、この系列、みんな一様に“絵柄が白っぽい”ように思えて仕方がないんです。照明の加減でしょうか。そのせいで、シリアスなお話でもハートウォーム系でも、白々しく書き割りっぽく見えて、気持ちがストーリーにのめり込んで行けない。

屋外という設定のシーンでも“ちょっとムリヤリなスタジオセット撮影”が多いのは昼ドラ全般のつねですが、そういう場面ほど“建蔽率が低い”とでも言うか、妙に空間が多く、スカスカしている。

その空間の多さも、バブル期のカフェバーみたく、「おシャレでござい」と狙った簡素さではなく、何だか、フィクションを作り込むことに対する低体温のようなものが透けて見える感じ。

一方のフジ系東海枠のほうは、この枠のドラマを苦手とする人たちからは「画面が古くさくて薄暗い」「使い回しの小道具、置き道具でゴチャゴチャして貧乏臭い」と指摘されることが多いのですが、その古めかしさが月河にはなんとなく観てて落ち着きがよく、かなりトンデモなお話であっても入って行き易い。

置き道具の稠密感も、居心地よい田舎くささの域。インテリア小物、調度品など複数の作品にまたがる使い回しを見つけるのも、間違い探しクイズ(間違いではないが)みたいで、慣れると楽しみの一つです。

そうしたヴィジュアル面だけでなく、“人間(特に女性)の暗部や醜悪な面”を敢えて採り上げることをいとわない、勇気に似たものが一貫して感じられるのも、東海枠のほうが好きな理由かもしれません。TBS系のほうは、良くも悪しくも“ロマンチック”の呪縛から抜け出切れていないような気がします。

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最後のポーズはこまわり君?

2006-12-29 12:02:39 | CM

もちろん、番組本体より面白いぐらいのCM、また見たいと思わせるCMもたまにはあります。

桃井かおりさん。ちょっと苦手かなと思う女優さんだったのですが、『Uコンの力』のCMはとてもいいですね。

「朝、目が覚めたとき、“楽しい夜だった…!”って、思いたいじゃない?ねぇ!?」

「…ねぇ!?」って後ろの(“登場人物”ではなく“背景”という風情で演奏してる)楽団の人たちを振り返って同意を要求する、あの強引さがすごく桃井さんらしくて素敵。で、水を向けられた楽団の人たちが、一瞬でカット切り替わっちゃうんだけど、どう見ても完スルーなのね。あれが、コントっぽく、乗る仕草を見せたら全然つまらないCMになったはず。

“楽しい夜だった…!”って演歌歌手ばりにコブシを握り締めるところも微苦笑の誘い方が絶妙。多少なりとも、アルコール適量過ごしちゃった経験のある人なら、誰が何と言おうと楽しい夜だったっつったら楽しい夜だったんだ、そう思うしかないッ!思うんだッ!…って朝、絶対、ありますからね。

『Uコンの力』、以前は、山川豊さん・木の実ナナさん・黒谷友香さんと、芸歴も芸風もまったく接点無い、ワケわからない組合せがジャージみたいなお揃い衣装で登場し「高齢のd.o.s(←小室Pのユニットでこんなの居ませんでしたっけ?)か?」と思わせたり、V6年長組が路上で寒いコント繰り広げたり、いったいどんな層にマーケティングしてるんだか、見てるほうが悩むようなCMばかりでしたが、今作は結構なヒットではないでしょうか。

ただ、このCMには2ヴァージョンあって、「夜のお付き合いだってどんどん広がっちゃうわけよ」の前に、桃井さんが初監督した映画の1シーンが挿入されるほうの版は、かなり面白くないです。桃井さんにオファーしたときの交換条件だったんでしょうか。発売元さんが映画も協賛したりしてるのかな。

ま、このCMでの桃井さんぐらい味出してくれれば、この程度のご都合主義は笑って許しましょう。

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ニオイ消しよりまず換気

2006-12-28 12:35:02 | CM

TV番組はたいてい録画視聴で、CMは早送りするのでふだんはほとんど引っ掛からないのですが、たまにリアルタイムで観て、ガチでCM見せられると、とんでもない噴飯ものや卓袱台引っくり返しものに遭遇することがあります。

アレ?絵柄が何か見たことある?と思ったら、いつも昼ドラの合間に入っているP&GのCMでした。

台所に立っている女性ひとりと、居間のソファーに座った女性ふたり。台所の女性がこの家の主婦で、主婦友達のふたりがおしゃべりかたがた遊びに来ているという設定らしい。これが、ものすごい不快なCMだったということに初めて気がつきました。

ソファーの友達が急にイヌみたいに鼻をクンクンさせて「あら?ダンナさん煙草やめた?」

差し出がましいっつの。何でダンナの趣味性癖に踏み込んで指摘すんだ。

「今日に限って煙草臭くないわね」とはさすがに失礼で言えないと思ったら、「お宅、いい匂いがするわね、気持ちがいいわ」でいいでしょうが。

しかも、そう言われた、女主人である台所の女性が背を向けたまま得たりと微笑んで独り言「…ほうら来た。」

続いてその台所の流しに立てかけてある鉄板を友達が見咎めて「あら?昨夜焼肉?」

それに女主人また得たりと「…これも気づいた。」

「でもニオイしないじゃない?」

置き型除臭剤のCMだったんですね。

友達の家へ来て、キョロキョロ、クンクン、生活の細部をしきりに詮索して自分の家と心の中で比べる主婦。

比べられて嬉しいタネ(たかが除臭剤)を仕掛けて友達を招き入れ、そのタネに食いつかれるとほくそ笑む主婦。

何だか、“主婦ってこんな人種”と頭から決めてかかっている人たちが作ったCMのよう。

このCMを見て、「私もこの置き型FァBリーズを買って、友達を呼んでクンクンさせてニンマリしてみたいわ、すぐ買いにいこっ」と思う主婦がいると思ってるんでしょうかね。

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南アッパー、北まくら

2006-12-27 20:26:09 | テレビ番組

ここ2日ほどM-1グランプリ決勝進出組のネタから記事タイトル頂戴してるんで、今日は麒麟から。「お客さんから見て左ストレート」「ジスイズスティックパン」…ピンポイントではホント、優勝してもいい出来だったんですけどね。2ndでもうひとつ、噛んだりしてはじけ切れなかったですね。

クリスマス以降、ここのところ毎日変ホ長調の「いつもの発泡酒をヱビスビールにする」贅沢を地で行ってます。特別、お正月料理的なものは作らないんですが、家族の嗜好でおでんと茶碗蒸し、身欠き鰊(にしん)の昆布巻きは定番。年越し蕎麦と元日のお雑煮にも専用のだしをとるのが毎年の慣例。この作業を進めていると、毎日、夕食は“前祝い”。

赤缶の琥珀ヱビス初めて飲みました。味より、グラスに注いだ時の濃い目の色が綺麗ですね。味は……………正直、ゴールド缶のレギュラーヱビスとどう違うのか、あんまりよくわかりません。でもとりあえず美味しいです。ヱビス独特のオールドファッションなほのかな甘みが。泡の持ち、きめ細かさも、発泡酒とは格段の差。変ホ長調の二人も、お給料日後にはコレ、飲んでるのかな。ゴールド缶のほうかな。

ビールじゃなくウィスキー、特にバーボンだったら、格の差、味の差、かなりきき分けられる自信があるんですが、最近、ウィスキー飲んでないしなあ。

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