イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

勝っちゃいなよ

2007-04-30 16:27:25 | テレビ番組

土曜の東京競馬場をWINSの映像で観ていましたが、びっくりしましたね。メインレース・テレビ東京杯青葉賞発走直前に雷。ゲート集合前に2頭放馬した直後のような気がしますが、雷が来る!の気配をお馬さんが察知したのかしらん。

波乱の予感通り、1番人気のオーシャンエイプスがゴール前馬群に沈み、2番人気ナタラージャは向う正面で故障競走中止。スタンド前に帰ってくることはありませんでした。こういう場面を見ると、スターティングゲートって特攻機の空母みたいなものだなという気がします。

贔屓のマヤノトップガン産駒ですがエイプスは引っ張ったきりの手応えで来て、追い出したら伸びないのなんの。身体はデビュー時のユルユルから見ればだいぶ競走馬らしくなってきたけど、まだ競馬行っての挙措がフワンフワンしてるなぁ。でもこれで春クラシックの呪縛が解けて状態なり、持てる力量なりのローテに戻れるでしょう。こうなってから言っても説得力ないけど、どうもトップガンの仔が3歳春から同世代一線級に伍するのは居心地が悪いです。

鞍上・武豊という重石から解放されそうなのも月河には嬉しい材料。これで次走から心おきなく馬券も軸で買ってあげられそうです。

勝ったのはエイプスと同じブライアンズタイムの孫ヒラボクロイヤル。直線で幸四郎くんが兄貴を並ぶ間もなくかわして行くのは、昨年のソングオブウインドの菊花賞でもそうでしたが、実に気分がいい。こちらのお父さんはBT系でもダービー勝ち馬で皐月賞でも好走したタニノギムレット。3歳春に買っていい血統。幸四郎くんもそろそろダービー勝っときたいよね。

2着には、出走18頭中、父内国産馬でないたった2頭のうちの1頭トーセンマーチ(父フレンチデピュティ)。でも母の父はしっかりサンデーサイレンスです。

帰宅してテレ東『ウイニング競馬』の録画チェック。元ジョッキー吉沢宗一さんによれば、馬は雷さんは怖がらないそうですよ。驚くとしたら、引いたり、乗ったりしている人間が雷に驚いて、それに連動するのではないかとのこと。

昨日29日“昭和の日”の天皇賞・春は、昨年のクラシック2冠馬メイショウサムソンが勝負根性でハナ差勝ち。こうなると菊花賞馬ソングオブウインドの早期引退が惜しまれますね。皐月・ダービーを勝って菊だけ負けた馬の春天勝ちは珍しいのではないでしょうか。

月河は“エリモの服に福永”のノスタルジー馬券でエリモエクスパイアを買い、ゴール前卒倒しそうになりました。そこまで来るなら、祐…ユー勝っちゃいなよ(ジャニーさんか)!!て言うか、勝て!!しかし2着複勝でも1,420円って、付き過ぎだろう。ずいぶん人気無かったんだなぁ。祐一パパ・洋一さんのエリモジョージなんて覚えてる人もう少ないのかしら。こんな動機で買う月河がどうかしてるのか。

ちなみに、気まぐれジョージ逃げ切り天皇賞の年・76年の暮れに祐一くんが生まれたんだそうです。うわー。すごい年寄りになった気分。祐一くんも桜花賞・オークス・エ女王杯など牝馬のビッグタイトルの印象がいまだ強いので、そろそろ盾、とりたかったでしょうね。それには大レースで人気背負うタイプの馬に乗った時、もう少し勝負にこだわった乗り方が欲しいかな。

昨日は当地も日中は快晴でしたが、WINSを出た午後4:00過ぎはにわかに低い雲が垂れ込め風もひんやり。

帰宅すると『M-1リターンズ』が放送中。すわ、昨年の決勝の顔ぶれで新ネタ!?と思ったら、ひな段馴れ合いトーク。『笑いの金メダル』もいつの頃からかこんな感じになっちゃいましたね。もう見飽きてるんですけど、ひな段。

かりに、新ネタだったとしてもねぇ…いま、新ネタやりますと言われて理屈抜き万障繰り合わせて「見たい!」と思えるのは、昨年のM-1決勝組で言えば、せいぜい麒麟ぐらい(「麒麟はオマエがしっかりせな」)。あと敗者復活で入ったライセンスかな(「何でも乗ると思うなよ」「しんどいねんぞオレも」)。

笑い飯は正直、もうあの調子でしっかり演られれば演られるほどトゥー・マッチ。フットボールアワーははっきり、ネタに入る前に存在感がすれっからしになってきた。チュートリアルも5~6年前『爆笑オンエアバトル』で盛大に外しまくってるのを何度も見ているし。

一からネタを作って客に問うというのはおびただしいエネルギーを要する作業だと思いますが、ネタに行く前にTVの非ネタ番組や、写真誌・ネットのゴシップその他で“芸能人としての存在が消費される”というのがいまの若手芸人さんたちのつらいところ。

だから、いまお笑い系の番組でいちばん見たいのは?と言うと、やはり『ザ・イロモネア』のような他流試合・異種格闘技戦ものになってしまう。

視聴者がこうだと、芸人さんたちも前回の『イロモネア』でフット後藤がドサクサで言ってたように「ここまで漫才で積み上げてきたもんは何だったんや」って言いたくなるでしょうね。

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『S・M』をやってるかもしれない

2007-04-29 16:00:54 | テレビ番組

ぬぉほほほ、いかがでしょう。テンプレ衣更え成功。

あのね、いままでマニュアル通りにやっても成功しなかったわけがやっとわかりました。ステップごとに〔確認〕ボタンをクリックして「反映されねぇー!」と怒っていたのが間違いだったわけ。いちいち確認しないで、最終ステップまで一気に作ってとっとと保存してから〔確認〕クリック押せば、ちゃんと組み立て上がっていたんですよ。

梯子を一段上がるごとに、下を見て距離感確認しないでいられない、月河の用心深さというか小心翼翼がすべてを台無しにしてたというわけ。

非常に少数だと思いますが、月河同様、ブログ人で「テンプレ作って変えたいけど、ステップ1で確認押すといきなり表示がおかしい」とイラってるユーザーさんがおられましたら、都度確認は要りません。何も考えずに一気にステップ4まで行っちゃってください。なんなら表示項目並べ替えもスルーして、出たまんまを一度名前付けて保存してからゆっくり〔デザインの編集〕クリックしてやり替えればいいです。きっと月河に似て、仕事もひと手間ごとに出来を確認して自分的オッケーが出ないと次へ進めない几帳面なかたたちなのであろうと推察いたします。時代は“考えるより進め”。お互い割り切ってネットの荒波を乗り切りましょう(?)。

…ま、衣更えと言っても無料プランの範囲内でやってるブログのこと、レディメードのテンプレから選ぶだけで大したドレスチェンジはできませんが、カラー=オランダ海芋(かいう)の花が、月河は幼い頃からいちばん好きな花の一つなもので。花花してなく、ペーパークラフトのオブジェみたいな形がいいんです。

地色がこうなった分、前の方の記事でフォントカラー色文字が読み辛くなってるところがあるかも知れません。追々チェックして、必要があればなるべく見やすいように直していくつもりです。タイトルに反して“イエロー”ではなくなりましたが、引き続きイエローフローライト=黄色蛍石(ほたるいし)は探して行きますので、よろしくお願いします。

今朝は寝坊してしまい高齢家族が先に起きて、関口宏さんの『サンデーモーニング』を見ていました。この番組、て言うか関口さん、まだやってたんだなぁ。

エンディング間際、“今週の1枚”で「広い宇宙には別の恒星を“太陽”として公転する“太陽系”が存在するかもしれない」という、空想写真を取っ掛かりにした話題。「その中には地球のような生態系を持つ惑星があるかもしれない」「人間のような知的生命体がいるかもしれない」「私たちのような文明を持っていまも生活しているかもしれない」と、昔の少年誌みたいなお定まりの敷衍に「『サンデーモーニング』をやってるかもしれない」と続けて大受けとっていたのが、なんと軍事評論家の小川和久さん。

そこまで番組に愛想売らんでも…と思うけど、この人なんか和みますよね。“軍事評論家”という肩書きでTVに露出する何人かの中で、田岡俊次さんとか志方俊之さんなどは「オマエ本当は戦争やりたいんだろ?」「んで、自分だけは絶対死なないと思ってるだろ?」という気にさせる、独特な、消し炭のようなエグみがありますが、小川さんだけ異色。北朝鮮の核問題とか六カ国協議の話題がなくても、普通にワイドショー出て芸能ネタにコメントしたりしてほしいな。小川さんの出番増えるには、どっかで戦争起きたほうがいいのかな。起こそうか、戦争(起こすのかい)。

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真実一路!一発必中!

2007-04-28 16:02:29 | アニメ・コミック・ゲーム

いやー週日昼ドラ2本の併録してるとやはり夜、忙しいですわ。うちの地域の電波状態はUHFが特に良くないので、フジ系北海道文化放送(UHB)の『麗わしき鬼』をパソコンHDDで、比較的ましなTBS系北海道放送(HBC)の『暖流』をビデオデッキで録っていますが、再生、視聴、翌日の留守録チェックと、2台の、設計思想が根幹から異なる機械の操作だけで結構アタマ迷走します。

特に、夜も時間がなく、観たいなーと思いつつも数日分溜めてしまうようなときは、翌日の録画用のテープ・HDD残量チェックが必須。4月第3週から併録走りになって2週間、まだ一度も、どちらもミスってないのは奇跡。事が昼ドラの録画でなければ、ほとんど自分を褒めてあげたい(爆)。この細心なる用意周到さが人生の他の領域にナゼ出ないか(自分で言うな)。

こうなると、どうしても週1の番組は後回しになるのがつらいところ。『美味(デリシャス)學院』第4話(23日17:30~18:00)を昨夜再生視聴。

月河は当初、和食の虎堂役・天野浩成さんが贔屓で観はじめましたが、生徒たちより教官チームのほうが面白くて観てる人も多そうですね。チャイナ沖田(永山たかしさん)の、幼いんだかおっさんなんだかわからない質感がとてもいい感じ。アニメでは絶対出ない、実写ならではのキャラ立ちなんですよ。『アストロ球団』に続いて、永山さんはどうしてかくもヘンテコな髪型に違和感がないのか。

終盤に登場の女子部、先頭に立つ三条アゲハ役は一瞬、『sh15ya(シブヤフィフティーン)』の悠城早矢さんかな?と思ったら、EDクレジットで何と、デカイエロー木下あゆ美さんと判明。うわー。髪ショートにしてこれだけ変わる…というより、デカレン隊員服、今度は女子高生風“制服”のイメージ規定力の強さ改めて驚きました。コスプレファンやメイド喫茶ファンの気持ちがちょっと解った気がします。

木下さんと言えば、『怨み屋本舗』にも出演されていたんですよね。共演の寺島進さんも好きな俳優さんなので、観たかったんですけど、ウチの老朽録画機材最悪の時期だったことと、深夜はどうしても昼間~夕方枠の番組の録り貯め観るのに忙殺されがちで未チェック。

ここ数年の特撮で活躍した若手俳優、女優さんたち、ファンとしてはヒーロー・ヒロイン卒業後はできれば実写の大人向けシリアスドラマで、それもできれば昼や深夜よりゴールデンの高視聴率枠で、セリフや登場場面少しでも多い役で…と考えがちですよね。月河も最初はそれが“出世コース”だと思っていました。

しかし、ここ1~2クール、ゴールデンのドラマを幾つかウォッチしてみると、いまのTV界、要するに“製作費・宣伝費の額がゴールデン”なだけらしいのね。

俳優さんご本人は演技経験の蓄積とともに志向もはっきりしてくるでしょうし、所属事務所にはまた思惑があるのでしょうが、ヒーロー・ヒロイン姿をほぼ1年堪能させてもらった側から言わせてもらえば、張りぼてみたいな宣伝倒れの大作にちょこっと顔見せられるだけよりは、B級でもマニア向けでもいいから理屈抜き「次回も絶対観たい」と思える作品でじっくり味出してくれるほうがどれだけ嬉しいかわかりません。

デカレンジャー』つながりで、今週はデカレッド・載寧龍二さんと深田恭子さんの『富豪刑事』カップル熱愛か?報道なんてのもあったな。そう言えば『富豪刑事DX』の美和子お嬢さまがウェデイングプランナーに扮したエピソードで、ダミーのパンフ表紙に2人、新郎新婦姿で映ってましたね。身長も顔の小ささもナイスマッチング。出来すぎじゃないか。

ともにホリプロ所属、チョット宣伝臭も漂うけど、でかした、バン。デカレンのキャストオーディションで載寧さんをレッド役に抜擢したプロデューサーさんが、彼の魅力を一言“トッポイところ”だと言っておられました。深キョンにジャッジメント…いや引導渡しちゃえ。『FRYDAY』、当地、特にウチ近辺のコンビニでは土曜じゃないと店頭に並ばないんですが、まだ売り切れてないだろうな。

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企業秘密です

2007-04-26 17:18:46 | CM

えー、ネット上級者の皆様におかせられましては、携帯電話も当然常備、歴代最新鋭の機種を何代も渡り歩かれた上、中には同時に複数台を仕事にプライベートにと使い分けて、さぞや充実したITライフを満喫しておられることであろうとご拝察たてまつる次第ではござりまするが、…ぶっちゃけ、皆さんやったことある?月河はついにやっちゃいました。

『出がけケータイが見当たらなくなり、家中探し回って大遅刻』の巻。

月河が使用しているのは、いまだに01年5月型のデジタル・ムーバP651psのぷりコール、所謂プリペイド携帯です。バッテリーは、もって余命…じゃなくて寿命2年のはずですが、切れては充電を繰り返して、メモリー効果で着々と容量狭くなりつつもこの4月でめでたく5年。どんだけ使用頻度少ないんだ、って話。それでも5年前、高齢家族とその他の家族が相次いで体調を崩し病院二ヶ所と自宅との三角運動生活になったときは、移動中でも緊急事態を着信できる装置として、医療保険以上に心強い味方になってくれました。

もちろんネットやメール機能はプリペイドですから無し、電話と電話帳以外は空き時間にモグラ叩きゲームやるぐらいしかできませんが、5年の間にそれなりに個人情報も蓄積してるし、朝、さあ出かけようかって間際に、昨日外回りに持ってったバッグのいつもの内ポケになく、電源切ったら必ず入れる整理小引き出しにもなく、落としやすい上に裏地が傷むもとだから絶対にモノを入れないようにしてるコートのスラッシュポケットにも当然ないことがわかると、やっぱり、動転しますねぇ。

いつもながら小物でしっちゃかめっちゃかになってるデスクの引き出しにはそもそも携帯入れるスペースがないし、服と一緒に畳んで洋服ダンス入れたかも?まで考えて、ないとわかったときには、最悪の可能性、昨日の外回りで落としてきた!?で、自分で自分の番号にかけてもみました。当然つながりません。

昔の金田一耕助シリーズの加藤武さんじゃないけど「よし、わかった!」もうハラくくって、今日は全予定キャンセル、昨日の立ち回り先をぜんぶ洗って、店先とか訊ける所は訊いて、最終的には最寄りの交番に届け出てこよう、折悪しく外は雨だけど…と、昨日のバッグに傘を押し込むべく持ち上げると、なんとなんと。

さっき確かに逆さにしてガサ入れたはずのバッグの、狭いほうのポケットに何事もなかったようにおさまっているではないか。アンテナヘッドがポケットのコーナーに引っ掛かってたんかな。動転した人間が「ない、どこにもない」とマイナス志向で探すと、あるものも見つからないというサンプルを演じてしまいました。

いままでストラップ的なぶら下がりモノが嫌でいっさい付けないできたけど、今後は実感ある手ざわりの、パワーストーンのチャームでもゴチャッと持ち重りするぐらい付けとけば「ない、ない」騒ぎしないですむかな。それとも重くなった分落とすリスクが高まるだけかしら。ケータイ全盛の日本、今日もどこかでこんな“一人パニック”起こしてるユーザーが必ずいるのでしょうね。ホント、失くしやすいですよね、ケータイって。ね!?…えッ、月河だけ!?

あ、もちろん出先には遅刻のお詫びを入れましたよ。言い訳は…教えない(爆)。教えたら二度と使えなくなっちゃう(既に?)。

「女優の蒼井優さんに激やせ疑惑」。

蒼井さんと言えば03年の『14ヶ月 ~妻が子供に還っていく~』の高岡早紀さん若返った版、あと05年『タイガー&ドラゴン』でちょっと見かけ、いちばん可愛いなぁと認識したのがイオンカードのCM、という程度ですが、ご本人への興味より、なぜ激やせ“疑惑”って付いちゃうのか。見ればわかるでしょうに。て言うか、“疑惑”って不倫疑惑とか、年齢詐称疑惑とか、悪いこと専用の接尾辞じゃないのか。女優さんなんだから役作りのために短期間にヴィジュアルを変えなければならずやむなく努力してそうなってるか、最悪の場合病気かも知れないのに、“疑惑”って失礼ですよね。

「お痩せになりましたね」と質しにくい空気に、世間があるということなのかな。まぁ昨今は月河の周りのちっこい職場でも、ヘタに女子社員に体型がらみの話題振るとあっという間に“セクハラ問題”の火の手が上がりますからね。

あと考えられるのは、芸能マスコミ、やっぱり元祖・激やせ、宮沢りえさんの幻影をいまだ引きずっているのね。ふっくらめなアイドルの激やせ→悲恋、の連想ゲーム。いまだ上層部はおっさんが多いマスコミ界、このベクトルにはやたら萌えるんだなぁ。

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委員長は犬ドッグ

2007-04-25 18:02:32 | アニメ・コミック・ゲーム

どうしたいんだNHK。『ケータイ大喜利』(21日24:10~24:55)、板尾創路さんの醒めたコメントと今田耕司さんの“逆境に強い”仕切りが楽しみで、ついつい素通りできず今回も録画視聴してしまいましたが、もう限界かも。

もはや、紹介されるネタが軒並み面白くないことには驚きもしません。それプラス、今回切々と感じたのは、内輪ウケ多すぎだろう、この番組。

この日ゲストのしょこたん=中川翔子さんが05年の番組スタート以来5回めのゲストインであることを「絶対スタッフにファンがいてますね」「最低2人はファンですね」とからかったり、投稿受付センターの担当女子アナ(往年のアイドル桂木文さん似)を「写真を見てわかる通りニュースよりバラエティ向きです」と紹介した、楽屋関係者だけに回してりゃ済む局内資料を今田さんがカメラに晒したり、千原ジュニアがパソコン画面を覗き込んでいる(いちばん進行的に苦しい)間、凝った動きで場をつなぐハンディカメラさんを別のカメラで映し込んだり、ネタ紹介のたび“これでもか”ってなスタジオ内効果音笑いもどんどんあからさまになってきてるし、もう明らかに、観てる視聴者より、やってる人だけが楽しんでる空気(楽しみ方がかなりヤケクソに近いけど)。

この手の視聴者投稿番組では“ハガキ職人”的な常連さんを何人か作ってフィーチャーしたりイジったりしながら番組のテンション上げに利用するのは常套なので、“おほ”“すり身”“バケモン”さんなどの作品のオンエア紹介率が異常に高く、従って昇段も速いのは、方法論として間違ってはいないと思います。ただ、何度も言って申し訳ないんだけど、内輪でなんぼウケて見せてくれたって、ホント、面白くないのよ、ネタが。ルーキーとかメジャーとか初段とか三段とかその都度投稿者にも肩書きが付くんですが、そんなん無駄だろって言いたくなるくらい、平均的に面白くない。

この日、いちばん脱力したのは、アニメ『アルプスの少女ハイジ』のハイジ役声優さんをかつぎ出したお題の時間。最後に持ってきたのは一応クライマックスにするつもりだったんでしょうけど、大ベテランではあるがそれゆえにかなりのご年配な声優さん、ジュニアが選んだネタを生放送の初見でハイジ声で「おじいさん!…」と読み上げる慣れない仕事に、ドモったり噛んだり、噛んだと自分で気づいてセリフが尻すぼみテンションになったり、もうグダグダなの。そのたびに今田さんたちに流れる空気の微妙なことと言ったら。「ハイジ、いや杉山さん、しゃんとせぇや!!」って言っちゃいけない約束なのか。

以前の回でも、『ガンダム』のアムロに言わせるセリフをお題に、アムロ役の声優さんを読み役にしたりしていましたが、“ケータイ~ネット~オタク~アニメ”という安易な連想ゲームみたいなお題設定もバカくさいし、ましてや“大御所への遠慮”って、内輪盛り上がりの最たるもんでしょうが。

ラジオの深夜放送なら、送り手も受け手も限られた人数の中での内輪盛り上がり、月河はもう年齢的に勘弁して欲しいが、あっていいと思います。しかしTV地上波、しかもNHK総合が土曜24:00台にこれをやる意味がどこにあるのか。

番組の公式HPを調べてみて、05年1月からの放送開始と知って驚きましたが、NHKにとってこの2年余りが、相次ぐ不祥事露見とそのフォロー、受信料問題に七転八倒、右往左往してきた日々だったことが、答えの一つであるかもしれません。NHK、“内輪”を作りたいのよ、きっと。切実に。

でもそんな中、今田さんはきっちり仕事しますね。この日唯一、腹抱えて笑ったのは、開始26分、女子アナが“番組からのお知らせ”を受付センターから約1分(例によって落ち着かないハンディカメラで舐められながら)読み上げた後「…それでは今田さん、最後のお題、お願いします」とつないでカメラがスタジオに戻った瞬間、思いっきり目が死んでた状態から一転「出田さんがそこまで言うなら、いいでしょう!!今夜、最後のお題です!」と見事にリカバリーした場面。目が死んでたこと、それが切り替わったカメラに映ってしまったことを自覚して、瞬時に自虐に変換する“笑い”に“お”の付く“お笑い”の仕事とはこうでなければ。エキセントリック少年ボウイオールスターズの鳥バードとして天井から吊られ続けた経験が、この逆境強さを育てたんでしょうね(?)。

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