『 HARD & LOOSE 』 れいめい塾 津市久居

塾頭の『れいめい塾発 25時』
三重県津市久居にある学習塾『れいめい塾』の塾頭のブログです。

8月1日

2007年08月01日 03時26分52秒 | Weblog

午前3時、やっと英単語のプリントを打ち終えた。
しかし、昨日で俺のなかでは中3の英語は終わっている。
あとは調練・・・。
附属中学の正進社『夏の完成』は強敵だった。
ことに英語の素人、亜美や里歩や郁にとっては「海の向こうで戦争が始まる」程度の認識だったはず。
しかし、とりあえずはほぼ大半を終えた。
プリントをこなし、ミス3の試験をやり、その後に英単語のプリントがやって来る・・・悪夢のような1週間だった。
生徒にとっても悪夢だっただろうが、プリントを打つ俺にとっても悪夢以外の何者でもなかった。
まあ、皮肉なことにこんな嵐の洗礼を受けていないのが当の附属中の二人なのだが・・・。
少なくとも他の中3にとって、この1週間で培ったもの・・・これはとてつもなく大きい。
このひと夏を通して何度も反復する必要がある。
その徹底こそが2学期の反撃の狼煙となろう。


叔母の命日には、北方謙三『三国志』八巻「長江の冬」を読むことにしている。
何度も何度も読んだ稿・・・。
叔母が名古屋大学病院に入院、週に一度の割合で深夜名古屋までおんぼろエスティマを走らせた。
誰もいなくなった午前3時の塾を出発、一日で最も静かな23号線をゆっくりと走る。
閉店間際の『横綱』でラーメンをすする。
病院近くの『ガスト』に乗り入れるのは午前5時。
アイスコーヒーを注文し、病院の開業時間まで『三国志』を貪るように読んだ。
叔母の行く末を案じ、「長江の春」の稿・・・美周郎が亡くなる描写は意図的に飛ばした。
奇妙な個人宗教が癌という現実に勝てるわけもなく、叔母は生を全うした。
あれ以後、俺は暇があると『三国志』を読むことにしている。
おもしろかった、駄作だった・・・現代人、最後から二番目の宗教『批評家かぶれ』
昨日から今日にかけて、何度目かの美周郎の最後に立ち会った。
思い出すことは叔母の微笑み・・・「焦る必要はないのよ、康ニ君には康ニ君にしかできない仕事があるはずよ」
そして発癌してから叔母が言った台詞、「悔しいわ・・・今までの辛かったこと、どうしようもなかったことになんとか対応できると思った矢先に癌なんて・・・悔しい」
しかし叔母が言うほどにその痛恨、俺には伝わらず、痛恨よりは諦観が身に沁みた。
「悔しい」・・・漆黒の闇のなかで幾度ともなく、叫びともつかない感情の吐露とともに虚空に吐き出した夜。
そんな夜の果ての諦観・・・。
益州攻略を目前にした美周郎もまた、長江の川面を見据えつつ、身体が土に還りつつある静謐さのなかで「悔しい」と呟いていたのではないか。
天国の叔母が今の俺の体たらくを見捨てていないことを切に願う・・・合掌。
コメント
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