アキラが県職員試験に合格した。
良かった。
・・・本当に長かった。
アキラのブログを覗く。
レイアウト一新・・・春爛漫。
涙が出そうになる。
甚ちゃんはもう一つのパソコンでアキラの1年前のブログを読み返している。
思いは同じだ。
立命館大学を目指し、福井からウチの塾に密航してきた。
あれは7年前の夏。
そして慶応大学総合政策を狙った日々。
さらに去年・今年と公務員を目指し、塾で過ごしてきた日々。
アキラにとっても俺にとってもタフな日々だった。
公務員試験を目指す2年目となった今年、一次試験には全て合格。
しかし肝心の二次面接、東京都庁、大学職員、裁判官事務官と次々にはたき落とされた。
正真正銘、アキラは追いつめられていた。
県職員に落ちたら仕切り直し。
鬱々たる気持ちで市職員を目指し、何度も開いた学科試験の勉強が待っていた。
それはしぼんだ風船を再び膨らませる砂を噛むようなルーティーン。
最後の最後に踏みとどまった。
乾坤一擲・・・今日はこの言葉を噛み締めて酒を飲む。
塾生にとっては、酔っ払いが演じる授業を眺めることになる。
アキラ、本当におめでとう。