らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

籠に乗る人担ぐ人

2016-07-14 | 時事

東京都知事選挙が今日告示され、31日の投票に向かって本格的に動き出します。
それに先立ち、昨日、有力立候補予定者4名による共同記者会見のテレビ中継がありました。
共同記者会見に臨んだ4名の立候補予定者は、元日弁連会長の宇都宮健児氏、元防衛大臣の小池百合子氏、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏 、元総務大臣の増田寛也氏の方々です。
会見を聞いていると、知事に相応しい人、そうでない人、政治に疎く評論家的な発言しかできずこれで知事が務まるのかな?と思う人など四人四様でした。

諺に、「籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋(わらじ)を作る人」があります。
意味は、世の中には職業や地位の違いなどがあり、境遇によって生き方は様々であるということです。また、様々な境遇の人々の色々なつながりによって世の中は成り立っていると言うことです。
英語でも同様の表現があって「Some people are born with a silver spoon,and some without.」(銀のスプーンを持って生まれる人ばかりではない)と、同じような意味で使われています。
この諺は、「箱根山、駕籠に乗る人、担ぐ人、そのまた草鞋(わらじ)を作る人」というのが全文なのだそうです。

故田中角栄氏はよく、さまざまな仕事を「箱根山、籠(かご)に乗る人、担ぐ人、そのまた草履を作る人」と、このように例えて言っていたそうです。
籠を担ぐ人も、草履を作る人も必要なのがこの世界であり、認められるべきなのだということです。
どのような立場の人間にも目配りが利き、あらゆる仕事が社会に必要なのだと訴えていたのだそうです。
また、田中角栄氏の愛弟子で後に首相になった故・竹下登氏は「汗は自分でかきましょう、手柄は人にあげましょう」というのが口癖だったそうです。

昨日の4人の共同記者会見を聞いていて、「あなたはそんなに籠に乗りたいのですか?」「担ぐ方が似合っているように感じますが・・・。」と言う人もいました。
人にはその人の適性に沿ったそれぞれの役目があります。敢えて都知事に立候補せずとも、今の立場で仕事をされた方が世間からも都民からも支持されますよと言う人もおられます。
(なお昨夜のニュースでは、記者会見をした4人のうち宇都宮氏は立候補を辞退すると表明されたそうです。)

二代続けて政治と金で任期途中で辞職した東京都知事です。
今度の都知事選挙では、東京都の有権者の方は、立候補者が「駕籠に乗る人」か、それとも「担ぐ人」か、或いは「そのまた草鞋(わらじ)を作る人」か、をよく見極めて投票していただきたいものです。