らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

秋分と秋分の日

2010-09-23 | 季節
今日9月23日は二十四節気の一つ「秋分」です。そして国民の祝日の一つ「秋分の日」でもあります。
そこで「秋分」と「秋分の日」について調べました。

「秋分」
「秋分」とは、太陽が黄経180度の秋分点を通過する瞬間で、昼と夜の長さがほぼ同じとされており、暦便覧にも「陰陽の中分となれば也」と説明しています。
しかし、実際には、日本付近では平均14分、まだ昼が長いそうです。
その理由は「大気差」や「太陽の視覚」、「日周視差」、「秋分のずれ」などによるようです。
このため、今日の「秋分の日」の昼の長さは約12時間7分、夜の長さが約11時間53分となり、約14分昼が長いのだそうです。
そして、実際に昼夜の長さの差が最も小さくなる日は、「秋分」から4日程度後になるそうです。

「秋分の日」
「秋分の日」とは、1948年(昭和23年)に公布・施行された「祝日法」による国民の祝日のひとつです。
この日が制定された趣旨は「先祖を敬い、亡くなった人々を偲ぶ」こととなっています。
1947年(昭和22年)までは秋分は「秋季皇霊祭」、春分は「春季皇霊祭」という祭日でした。
「皇霊祭」とは、明治11年(1878年)にそれまでの歴代天皇や主たる皇族の忌日を春と秋に纏め奉祀したものです。
現在は「祝日法」によってそれぞれ「秋分の日」、「春分の日」となっています。

「秋彼岸」
「秋分の日」を中心とした1週間を「秋彼岸(あきひがん)」と言います。
「彼岸」とは、元々仏教用語で「煩悩に満ちた世界から、解脱した悟りの世界」を指します。
この彼岸の期間中に行われる仏事を「彼岸会(ひがんえ)」と言います。
この法要は、西方の遥か彼方に極楽浄土があると信じられている”浄土思想”と結びつけられて説明されており、日本独自の仏事のようです。
そして、太陽が真東から昇り、真西に沈む秋分と春分には、西方に沈む太陽を礼拝し、遥かかなたの極楽浄土に思いをはせたのが彼岸の始まりとされています。
このようなことから、現世に生きる私たちは、その祖先の霊を供養するために、お彼岸になると「お墓参り」に行っています。

(参考)
*解脱(げだつ)とは、仏教では束縛から離脱して自由になること。即ち、現世の苦悩から解放されて絶対自由の境地に達することです。
*悟りの世界とは、簡単に言えば「亡くなった祖先の霊が住む世界」のことです。