独特の強い臭気をもつ「マリーゴールド」。
根には線虫の予防効果があることから、家庭菜園ではその線虫予防のため作物の間によく植えられます。
今日はその「マリーゴールド」の一種、「アフリカン・マリーゴールド」の花をご紹介します。
・畑に咲いる「アフリカン・マリーゴールド」の花です。
「アフリカン・マリーゴールド」は別名を「千寿菊」、「山椒菊」と言い、日本には江戸時代初期に渡来しました。
草丈は50cm~100cmで太く、よく枝分かれします。
花は花弁数が多く、葉と総苞に油を出す線があって独特の強い臭気を持っています。
中国では、臭いがあるこの花を「臭芙蓉」と呼んでいるそうです。
「マリーゴールド」はキク科タゲテス属の一年草で、原産地はメキシコと言われています。
名前の由来は、16世紀初頭に「インドのバラ(rose of India)」としてメキシコからスペインに持ち込まれ、スペイン王の遠征を機にアフリカ北部に帰化し、その後、再度ヨーロッパにもたらされたために「アフリカン・マリーゴールド」と呼ばれているそうです。
属名の「タゲテス」は、ローマ神話の最高神・ジュピターの孫息子で、エトルリア人に予言を教えたと伝えられている「タゲス(Tages)」の名前に因むそうです。
・「アフリカン・マリーゴールド」の蕾と葉です。
なお、「マリーゴールド」は聖母マリアの祭日に咲いていたため「マリア様の黄金の花」とも呼ばれているそうです。