防災の日
全国的に記録的な暑さとなった8月が終わり、今日から9月となりましたが厳しい残暑はまだまだ続くようです。熱中症には引き続き十分注意しましょう。
9月と言えば、今日1日は「防災の日」です。そこで「防災の日」について調べました。
「防災の日」とは、大正12年(1923年)9月1日に発生した「関東大震災」に因んで昭和35年(1960年)に制定された記念日です。
また、この日は二百十日になることが多く、台風シーズンを迎える時期でもあることから、災害への備えを怠らないようにとの戒めも込められているそうです。
今年の「防災の日」は初めて、東海地震、東南海・南海地震の三つの地震が同時に発生する国内最大級の巨大地震を想定して国の総合防災訓練が行われるそうです。
東海地震と東南海・南海地震は、東海から四国にかけての太平洋沿岸でおよそ100年から150年ごとに繰り返し起きている大地震で、今世紀前半にも発生する確率が高いと言われています。
この3つの地震は連動して同時に発生する可能性もあり、中央防災会議では、激しい揺れと大津波で最大およそ2万5000人が死亡し、55万棟の建物が全壊するおそれがあると想定しているそうです。
今日の国の総合防災訓練は、1日午前7時に和歌山県南方沖を震源に3つの地震が連動したマグニチュード8.7の巨大地震と大津波が発生し、東日本と西日本の広い範囲に甚大な被害が出たという想定で始まります。
全国で、およそ68万人がさまざまな訓練に参加する予定だそうです。
なお、これらの三つの地震に関しては、1944年(昭和19年)12月に東南海地震が、1946年(昭和21年)末には南海地震が起きており、歴史上、東海地震と他の二つの地震の同時または連続発生の記録が多く、三つの地震の同時発生は十分考えられることだそうです。
私たち市民も防災意識を持ち、地震に対する備えを万全にしておきたいものです。
「私たちができる地震への備え」
・家具類の転倒防止、落下防止などをする
・怪我の防止対策として、スリッパ、スニーカー、懐中電灯などの準備
・消火の備えに消火器や風呂水の汲み置きをしておく
・非常用品を備えておく
・集合場所、安否の確認方法、避難場所などについて家族で決めておく
「被災時の必需品」
1.現金、印鑑、預金通帳、権利証、健康保険証、免許証などの貴重品
2.乳幼児がいる場合は哺乳瓶、粉ミルク、紙おむつ等
3.下着、2~3日分、女性の場合は生理用品など
4.マスク、軍手、ヘルメットなど
5.バンドエイド、タオル、消毒液、解熱剤、風邪薬など
6.カセットコンロ、ガスボンベ、
7.インスタント食品、缶詰、飲料水など
8.携帯電話、携帯ラジオ、懐中電灯、ティッシュ、トイレットペーパーなど
これらを「非常持ち出し袋」に入れておき、いつでも持ち出せるようにしておくとよいですね。
(参考)
「関東大震災」
1923年(大正12年)9月1日、午前11時58分、神奈川県相模湾北西沖80㎞を震源として発生したマグネチュード7.9、海溝型の大地震による災害です。
千葉県から静岡県東部までの広い範囲に甚大な被害をもたらし、日本災害史上最大の被害を与えました。
「被害状況」
・死者・行方不明者者 14万2800人
・負傷者 10万3733人
・避難人数 190万人以上
・家屋全壊 12万8266戸
・家屋半壊 12万6233戸
・焼失家屋 44万7128戸(全半壊後の焼失を含む)
「二百十日」
二百十日は暦上の雑節の一つであり、立春から数えて210日目に当たります。
この日は、「二百二十日」と共に台風が来襲する厄日とされ、農家ではイネが開花する時期のため、台風が襲来すると稲作に大きな損害を被ることから警戒する目安の日となっています。