庭の「苧環(おだまき)」が咲きましたのでご紹介します。
「苧環」はキンポウゲ科の多年草で、花は横を向いて咲きます。花弁は青紫色で
先端が白色です。
日本に自生する「ミヤマオダマキ」を園芸化したものと言われています。
花言葉は 「断固として勝つ」
名前の由来は、むついだ「苧(お)」と言う麻糸を、中が空洞になるように丸く巻き
つけたもの(苧玉(おだま))に、花の形が似ているところから、苧(お)玉(たま)巻
きが「苧環」の漢字で「おだまき」と呼ばれるようになったようです。
薄紫色の「苧環(おだまき)」
「苧環(おだまき)」で思い出すのは、「静御前」が「源頼朝」の命により鶴岡八幡宮で舞を舞ったときのこの歌でしょう。ご存知の方も多いと思います。
「しずやしず 賤(しず)のおだまき 繰り返し
昔を今に なすよしもがな」
この歌の意味は、「白拍子のような賎しい身分の私を、鎌倉まで呼びつけられた
けれど、義経を想う心に嘘偽りはありません。
ああ、昔の華やかだった頃の様に、義経と一緒に幸せに暮らしたい・・・・」
このようなことかと思います。
「賤(しず)」は粗末な布の事。 「苧環」と言うのは、名前の由来で書いたように、
昔、麻糸を巻いた糸巻きで、くるくる糸を巻く事から、繰り返すの枕詞になってい
ます。
この歌は伊勢物語の
「いにしへの しずのおだまき 繰り返し むかしを今に なすよしもがな」
が元歌になっているようです。
白色の「苧環」です
「西洋苧環」です