退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『遺産』を活かせないことふたつ」について

2023-01-25 02:29:45 | Weblog
くもりときどき晴れ。雪は少々だが夜に道が凍る。

越澤明「東京都市計画の遺産 防災・復興・オリンピック」を読む。

9年前の作品ということで。
ただしその内容が古びていないのはいいのか悪いのか。

東京都が戦後の復興にあまり熱心でなかったことを知る。
「公共のもの」であるべき土地を民間のものにしたり。

それにしてもわれわれは「歴史」を顧みず。
「現在のあれこれ」が「好ましい未来」に変わる想像力も持てず。

何とも貧しいかぎり。
「自らの利益」のために「街殺し」を続ける者たちよ。

とはいえ少数ながら「未来」を見据えていた人々の存在もあり。
「素敵な遺産」のおかげを思いたいもの。

そしてそれを今後も維持していかないと。
心ある者は「歴史」をつなげと思うのみ。

ババク・ナジャフィ「エンド・オブ・キングダム」(’16)を観る。

「武器商人へのドローン攻撃」がもたらしたものとは。
米英以外の5ヶ国の首相と大統領あるいは大勢の民間人が死ぬことに。

ロンドンは彼らのテロによって大混乱に陥る次第。
もちろん主人公ジェフリー・バトラーは大統領アーロン・エッカートを守る。

そもそもアメリカは「軍産複合体」の力が大きくわが国に要らぬ武器を買わせていたり。
昔はCIAがいろんな国に「傀儡政権」を立てるために「謀略」をしていたり。

どっちが「武器商人なのかテロリスト」なのかわかりゃしないということは敢えて脇に置いて。
とりあえず「正義と悪との戦いぶり」を楽しめばいい模様。

かつての西部劇がいたずらに「インディアン」を「敵」だとしたように。
「内通者の思い」が本作以外でも「ほぼ同じ」であることも覚えておこう。

アメリカ政府関係者たちが前作と同じ顔ぶれなのは「馴染みやすいポイント」。
ただし次作「エンド・オブ・ステイツ」(’19)ではキャストが大きく変わってしまい。

ここでも「遺産」は活かされず。
残念なこと夥しい。
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