退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「今後の展開が楽しみな時代小説と今となっては意味不明なタイトルの快作」について

2022-04-28 02:29:50 | Weblog
くもり。上着なしだと夜はやや冷える。

白井喬二「富士に立つ影5 神曲篇」を読む。

本作もようやく半分。
兵之助とお園との「恋模様」が中心。

熊木伯典はまだしぶとく。
公太郎は相変わらずで。

前作は「ダレ場」だったのでいっそういい感じ。
今後の展開が楽しみなのみ。

フリッツ・ラング「真人間」(’38)を観る。

シルヴィア・シドニーのヘレンにジョージ・ラフトのジョー。
「訳ありな恋の行方」や如何にというお話。

デパートの社長ハリー・ケリーは妻に非難されつつ「前科者更生」のために彼らを従業員に。
ただしそこにバートン・マクレーンのミッキーが来て「仕事」を持ちかけ。

ヘレンの嘘に気付いたジョーはヤケになり仲間とともにそれを引き受けるのだが。
ギンピー、ウォーレン・ハイマーの「間抜けさと正直さ」が何とも好ましい。

現代で「真人間」という言葉の意味をすぐに了解する人がどれほどいるのだろう。
敢えてそれは書かないでおくことにする。

決して賢くはないが「真っ当」であること。
さらには「信頼できる仲間」がいること。

残念ながらいずれも失われて久しく。
製作総指揮にアドルフ・ズーカー、音楽にクルト・ワイル。

ミッキーが「親分」に嫌われた「結果」がやや「御都合主義」か。
「crime doesn't pay=犯罪は割りに合わない」がいささか行き過ぎな模様。
コメント
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