退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『主人公』が実は『時間』である古典小説とほのかにスペインの香りがするアキラの映画」について

2022-04-02 02:25:36 | Weblog
晴れ。またコートを着ることになる。

サッカレー「虚栄の市(四)」を途中まで読む。

ジェスやふたりの父親の行方にふむふむ。
アミーリアとドビンについても同様に。

ベッキーはまだ「活躍」せず。
なるほど「主人公のいない小説」らしく。

敢えて言えば「時間」が主人公。
あらゆるものが「移り変わる」という事実よ。

明日読了予定。
作者はどう結末を付けるのか楽しみ。

鈴木清順「俺たちの血が許さない」(’64)を観る。

高橋英樹と長谷百合、細川ちか子に小沢栄太郎。
アキラと珍しく色っぽい松原智恵子はフラメンコギターよろしく「情熱的」に。

井上昭文の「昔のヤクザぶり」がなかなか。
弘松三郎、上野山功一、野呂圭介、高品格、冒頭に松尾嘉代など。

夕焼け色の空とモノクロの街並みなど。
少しだけ「監督印」もあり。

何よりラストのアキラの姿が印象的。
背景に「闘牛」がありそう。

高橋英樹が「エネルギーを持て余している」姿は後の「けんかえれじい」(’66)へ。
彼の恋人長谷百合はTV「スチャラカ社員」に出ていて本作が引退作品。

母・細川ちか子の何とも「昔風の顔」が素敵。
成瀬巳喜男「妻は薔薇のやうに」(’35)で若き日の姿を確認しておくべきか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする