退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「世代あるいは養子」について

2016-04-08 02:05:35 | Weblog
雨。夜に止む。

残間里江子「引退モードの再生学」を読む。

オリジナルは05年でタイトルは「それでいいのか 蕎麦打ち男」。
「『団塊の世代』」よ もう一度立ち上がれ」というのがテーマのよう。

「よくも悪くもそういう考え方をするのが『団塊の世代』なのね」という内容。
身近ではあまりお付き合いがないので「異人種」を知るような感じ。

残念ながらあまり楽しそうな人々ではない。
世代に関係なく今後もお付き合いしていくのみ。

ジョージ・スティーヴンス「愛のアルバム」(’41)を再見。

というか日本が出てくるシーンで「以前に見たことがある」と確認できた次第。
地震は「関東大震災」を引用したのか。

ケイリー・グラントが「ダメ男」なのは案外珍しいかも。
「子ども嫌い」がやがて「子煩悩」になるのはいいところ。

アイリーン・ダンはどちらかと言えば「男前」なタイプの顔。
ぎこちない子育てぶりには愛嬌があるけれど。

孤児院で養子縁組をまとめるビューラ・ボンディと
自らも孤児院出身であれこれと夫妻を助けるエドガー・ブキャナンが素敵。

you were meant for me」は先日観た「ブロードウェイ・メロディ」(’29)から。
my blue heaven」などの曲にニコニコ。

昔を思い出してかけるレコードからのアイリス・アウトで物語の各章が描かれる仕組み。
基本の形式は「回想」で。

可愛くて仕方ない子育て描写が微笑ましい。
もちろん「映画の定石通り」に物語は展開して。

原題は「penny serenade」。
「ささやかなセレナーデ」といったところ。

いたずらに「血縁」が尊ばれるわが国においてこうした形の「幸せ」はもっと考えられていい。
なぜならそうした過去は間違いなくあったから。
コメント
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