もふもふランド♪

たくさんのわんこと もふもふしてます。
    by ぷーどる♂ & ぷーどる♀

魂の色 ⑧

2011-07-23 11:15:23 | らんちゃん
13日の朝、いつものように診察と点滴を終え病院を後にするとき、

何か不気味な、なんともいえない不安を感じ、

今までは口にしたくなかった話題で先生と短い会話を交わしました。

その夜、ふらふらになりながらも立ち上がり自分でおトイレに行く、らんのその姿が辛くて、

少しでも足元が安定するようにと、コルクのシートを敷き詰めました。

そして、その日は夫婦揃って、横で添い寝をすることにしました。

その夜、らんは何度も嘔吐を繰り返し、そのたびに便の方もお漏らしもしてしまいました。



14日明け方の午前5時、らんがもがいているのに気づき姿勢をずらしてやろうとみてみると、

なんと四肢が痙攣し、表情がこわばっているではないですか!

慌てて奥さんが抱え込み声をかけると、徐々に弛緩し表情も穏やかになってゆきました。

体をさすり、顔を抱え込み、額をつけるようにして声をかけました。

すると、白熱灯の光を受けらんの被毛が美しく輝きだした気がしました。


今まで気づかなかったのですが、らんの被毛は黄金色だったのですよ。

しかも、大きく輝く太陽のフレアのように、美しく大きくうねっています。

その黄金色の炎の中から、真っ黒の美しい瞳がこちらをじっと見つめています。


辛い治療と、いやな食事、そして体のしんどさにずっと耐えながらも、

頑張って、頑張って、ずっと頑張って、私たちのそばにいてくれているらん。



我慢して、我慢して、

我慢して、我慢して、

我慢して輝気続ける金色のフレア

つぶらな黒点で私たちを追うあなたは、

まさに太陽

今はもう我慢しなくていいから、

輝かなくてもいいから、

ゆっくり休んで待っていておくれ

必ずそこへ会いに行くから。




そのあとは、ときおり尻尾を大きく揺らせたり、鼻を鳴らしたりしていましたが、

痙攣は定期的にらんを遅い続け、最後は午前9時12分に起こりました。

…その少し前、らんは何やら、キャンキャンでもクゥ~ンでもなく

何やらお話しているかのような抑揚で結構長い間、声を出していました。

「らんちゃん、ありがとうね。もう いいよ。ごめんね。ありがとう。」

そう言うと、らんは安心したかのように口を閉じたのでした。



その後らんちゃんは、大好きなものに囲まれて穏やかに寝ていました。

楽しみにしていた春の花の香りをかげなかったらんのために、

私はベランダで咲いていた、いつのあの子がクンクンしていた金魚草の花を添えました。


「虹の橋 そこまで供せよ 金魚草」



(大好きなミルクと豆乳ドーナッツをお弁当に持たせました)

【虹の橋】

天国に渡るすぐ手前、
「虹の橋」、そう呼ばれる場所がある
生前可愛がられていたペット達は、
みなその「虹の橋」のたもとに集う

なだらかな丘が、草原が広がり
互いに、走り、じゃれあえる
飢える事も、渇くこともなく
陽は優しく注ぎ、
誰もがみな暖かく快適に過ごせる

老い、病んでいた者たちは活力を取り戻し
失った手足までもが再び強く蘇る
そう、
夢のような
楽しかった、あの日々のように

すべては満ち足りて、幸せに暮らせる
たった一つを除いては…

「あなたがいなくて寂しい…」

誰もが、大切な誰かを残してきてしまっているから



今も、彼らはともに走り、そして遊んでいる

しかし

ある日突然その時がやってくる
彼らの中の一匹が、突然足を止め、遠くを見つめる
その目はキラキラと輝き
体は喜びに震える
突然、群れから離れた彼は
矢となって飛ぶように草原を駆け抜ける

速く、もっと速く!

「見つけた!」「見つかった!」

最愛のあなたと彼が再び出会った
これが最後の再会、もう二度と離れることはない

あなたの顔全体に彼のキッスが
彼の体中にあなたの掌が
やがてその掌は その最愛の頭を抱きしめる

そして
あなたは その瞳を再び見つめる

ずいぶん長い間無くしていた
しかし、決して忘れることのなかった
信頼に満ちたその瞳を

そして
あなたは虹の橋を渡る
彼とともに…

************************************
(原文英語☆作者不詳・日本語意訳☆ぷ♂)
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4 コメント

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別れ (LadyRose)
2011-07-26 10:16:21
愛するものとの別れは、言葉では表現できないほどの悲しみに襲われてしまいますね。
私も、いつかはチロと別れの日が来るのかと縁起でもないことを想像してしまうことがあります。
愛するが故、永遠の別れが来ずにいて欲しいと思うのは、誰しも同じことではなかろうかと。。。

らんちゃんのお話をずっと読ませていただきながら、涙が流れてしまい、らんちゃんの永遠の幸せを願う私でした。

らんちゃんが嬉しそうに駆ける姿、嬉しそうな表情をした写真を拝見しながら、
『らんちゃんよかったねぇ~』と、心の中で呟いていました。

今は、虹の橋を渡り、永遠の幸せの地で、飛び回っているのでしょうね。

『これが最後の再会、もう二度と離れることはない』
この言葉を聞いて救われました。
また会うことが出来る。。。
この世で会えなくなっても、いつかはまた会うことが出来る。。。
チロを失った後の悲しみも、会える日への楽しみへと変わることが出来そうです。

とても良い言葉をお聞きすることができありがとうございました。

らんちゃんに永遠の幸福が約束されますように。。。
返信する
Unknown (ままるー)
2011-07-26 22:38:48
もっともっと一緒にいたかったのだけれど
らんちゃんに残っていた時間は長くはなくて。。。
でもその決して長くはなかった時間を
プードルさんご一家と一緒に過ごせて
プードルさんご一家の1員になれて
らんちゃんはとってもとっても嬉しかったに違いありません
また同じ時を過ごせる日がきっと来ますね
返信する
LadyRoseさんへ (ぷ♂)
2011-07-27 14:18:18
こんにちは。

こういうときの悲しみって、本当にはかりしれないものがありますよね。
頭では理解できていても、感情が全く追いつかない。

私はこういうときよくこういうたとえ話を出すんです。

地面でスコップで大きな穴を掘って、
どこまでも頑張って掘ると、すごく大きな穴が開きます。
それこそそこの見えないような深く暗い大きな穴。
これがもし悲しみの深さだとしたら、
本当にもうたとえようもないほどの大きさ。
でもそこから目を横にずらすと、
掘り出した土が文字通り山のように!
もしこれが、今までの思いでならば、それこそ語り尽くせないほどの思い!
そしてその土をもう一度穴にいれていくと、
つまり、悲しみを思い出で埋めていくと…
そこは待ったいらな土地には決してならず、
こんもりと盛り上がった小高い形になります。
つまり、今までの重いでは、必ず悲しみよりも勝っていて、
つまりはそれだけ、色々素敵なものをもらえていて、
過去よりも幸せになれているということ。
いいかえると、悲しんでいる時には、
必ずその裏側にそれよりも少し多目のよい思い出があるはず。
だから、こういうときは思い切り悲しんでもいいと思うんですよ。
その後にある素敵な思い出をしっかりと意識しつつ。

そうすれば、いつかの再会を待たずして、
もしかしたら、つねに一緒にいると感じることも出来るようになれるかも・・

ま、これはあくまでも私個人の感じ方なので、
当然人によっては違うと思います。
でも、悲しみの裏側にある幸せな思い出は間違っていないと思うのです。

いつもありがとうございます。(*^人^*)
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ままるーさんへ (ぷ♂)
2011-07-27 14:38:09
こんにちは。
今でもよく家で話にのぼるのですが、
ランちゃんと過ごせた時間は、
思い出せば驚くほどに短くあっという間だったのに、
なぜか、一番印象強くその後の気持ちに影響を与えた、
なぜだかそういうとてもスペシャルな子だったのです。
そうおもうと、時間の長さよりも
むしろ重要なのはその密度かなと・・・
無論、密度が濃く、長いときを過ごせればそれに越したことはないのですが、
短くとも、ランちゃんと過ごせた時間は、
いまでも、これからも、私たちのとても大切で、誇らしい宝物です。
だから、あの時間は私たちがランちゃんからもらった時間。
(*^人^*)

いつもありがとうございます。
返信する

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