雨上がりの日に傘を立ててると

わたしの住む地域は、年間通じ雨が少なく、
そのうえアーケードのある商店街という立地もあって、
普段から傘を持ち歩く習慣があまりありません。

でもそんな私でも、さすがに雨降りの日や雨上がりで雲行きが怪しい時は、
もちろん傘を持って出かけます。
すると、電車をホームで待っている間など暇で手持ち無沙汰な時には、
ついつい普段持ち歩かない傘を眺めたりいじったりしてしまうのです。
で、最近ハマっているのが、カサをそのまま立てること。

それはいったいどういうことかと言いますと、
傘の持ち手を上にして、文字通り傘を立たすこと。
一見かなり難しそうに見えますが、バランスのコツをつかむとこれが結構できるもので、
電車を一本待つ間に、数回は綺麗に立てることができるのです。
むろん、通過列車の振動や吹く風ですぐに倒れてはしまうのですが、
それはそれで一層意地になって再チャレンジしてしまう。

するとその様子が気になるのか、周囲の人々もこちらをちらちらとのぞき見し、
上手く傘が立つと眼を丸くし、反対に惜しくも倒れると残念そうな表情を。
で、私はその表情を盗み見返してご満悦♪

ですが、子供はもっと露骨に反応してくる。
そういう時、変にかまうと妙に懐かれる反面、親御さんからは不審がられる。
ですので無視を決め込もうともするのですが…

先日の子供（3～4歳？）は私の横に来て張り合うように歌を歌い出したのです。
まあ、そういう子もいるよなと思っていたら聞こえてきた歌が、

「すいへー　りーべー　ぼくのふね～♪」

ありゃま！
これは元素記号の暗記歌やん！

そこで驚いた私は、傘を立てる手を止め、
「小さいのにすごいですね！」
と、隣にいたご両親に。
すると「いや～、意味も分からず口にしているだけですよ。」と、
「でも、それでもこれを選ぶなんてすごいですよ！
この子の将来が楽しみですね。」
と言ったもんだから、このちびっ子が調子に乗って、
「すいへ～！り～べ～！ぼくのふねぇ～！」
さらに大きな声で歌う歌う！

でその歌声は電車に乗っても止まることなく、
そのまま終点まで高らかに響き渡っておりました。

おかげで、いつもの退屈な電車も全く退屈することなくすみましたよ♪

わはははは！


こちらはいつもの雨上がり。

夜通しの雨でエサやりさんたちが出てこなく、
夜食にありつけなかったミーコは、早くから朝ごはん待ちでスタンバイ。

わんこ達は雨上がりの香りにつられ木の根元へ。


「ん？なんやこれ？！」

ぽちが桜の根元を気にするので見てみると、

でかいキノコ！

むろんこの雨で生えてきたわけでもないでしょうが、
なんでこんな大きなもの今まで気づかなかったん？！

で、こいつの正体は何なんだ？

う～ん、雨上がりはそれなりに楽しい♪