粉雪の万座へ

万座の粉雪と雪景色、流れる雲と青空に魅せられ綴っています。

アキさんとザールバッハ『ハルシュタット&ザルツブルク』

2024年02月20日 | 23~24シーズン

1月31日は休息を兼ねて、村里さんと参加者の内5人はショートトリップへ。
体力があり余っているNbさんはスキーを希望し、思う存分滑ることになりました。
ショートトリップの行き先は、ハルシュタットとザルツブルクです。

手配していた車に乗って、まずはハルシュタットへ向かいました。
途中、前日滑ったツェルアムゼーをツェラー湖越しに見ながら、車は走っていきました。


ザールバッハのホテルから2時間ほどでハルシュタットに到着。
車を降りると、曲がりくねった断層がはっきりと見える岩肌が目に飛び込んできました。
ここで岩塩が採掘できるそうです。


ハルシュタットは村里さんが最も好きだという景勝地です。
オーストリアを代表する観光名所で、世界で一番美しい湖畔と言われています。


観光のオフシーズンのためか観光客が少なく、静かで落ち着いた湖畔でした。


湖のほとりをのんびりと歩きながら、教会の方へ。
ここで村里さんから秘話の紹介が。
村里さんが18歳で日本からオーストリアと来た時、ここハルシュタットのレストランで皿洗いをしながらドイツ語を学んだとのことでした。


小さな町ですが、立派な教会です。


教会の中は厳かな雰囲気に、鮮やかな彩りのステンドグラスが印象的でした。


教会を通り越してさらに歩いて行くと、湖の右手に教会が見えるハルシュタット随一の撮影スポットに到着。


あいにくの曇り空が、静かで穏やかな雰囲気を増幅した景色でした。
湖面に船の航跡が作り出した波紋が、何とも言えない情景を醸し出してくれました。


教会の方に戻る途中、民家の壁に飾られた絵と湖や山の背景が絶妙に組み合わさっていました。


昼食は教会近くのレストランへ。
湖畔の街に来たということで魚料理を注文しました。
湖で採れと思われる魚やザリガニを皆さんでシェアし、美味しくいただきました。


午後湖上に透き通るような空の青さが広がってくると、ため息が出るような清々しい美しさでした。



昼食後はあわただしく車に乗り、ザルツブルクへと向かいました。

ザルツブルク旧市街のメインストリート、高級専門店が並ぶゲトライデ通り入り口で自由行動となり皆さんバラバラに。
ここから村里さんは私のために『スミレの砂糖漬け』を探してくれながら、名所を案内してくれました。


まず向かったところは、モーツァルトの生家の1階にあるスーパー。
『スミレの砂糖漬け』を販売しているところについて尋ねると、場所をメモ用紙に書いてくれましたが・・??
少々信頼性に欠ける情報のようでした。


ここはホーエンザルツブルク城がよく見える広場。


広場の次は、私の希望で映画サウンド・オブ・ミュージックに出てくるミラベル庭園へ案内していただきました。


季節柄庭園に咲く花はありませんでしたが綺麗に整備され、奥に見える建物と程よく調和されていました。


ミラベル庭園から次に向かったところは、村里さんが日本で事前に調べてスミレの砂糖漬けを扱っていると思われるホテル『ザッハーザルツブルク』。
ホテルの洋菓子売り場でスミレの砂糖漬けを置いてあるか尋ねるも、残念ながらありませんでした。
ところが、そのとき対応してくれた若い女性店員があれこれと時間をかけて一生懸命にパソコンで検索してくれました。
販売店を見つけたようで、「ここで売っているかもしれない」とメモ用紙に店名と住所を書いて手渡してくれました。
まるで女神のように思える綺麗で心優しい女性でした。

ドイツ語で、『洋菓子屋シャッツ、ゲトライデ通り3』と書いてくれました。

メモ用紙を手にゲトライデ通りに戻る途中、ザルツァハ川に架かるマカルト橋の上からの景色です。
ホーエンザルツブルク城と手前のクラシカルな建物が、中世的印象の情景でした。


マカルト橋のネットには南京錠がいっぱい。
なんでも、恋人たちが永遠の幸せを祈って鍵をするそうです。


ゲトライデ通り3はモーツァルトの生家のすぐ近くにありました。
メインストリートから路地に少し入った右手に、ケーキを売っているシャッツ洋菓子店を見つけました。
店内にはいってケーキなどが並べられているショーケースを見ると、紫色のスミレの砂糖漬けがありました。
昨年はインスブルックへ行った際、村里さんが懸命に探してくれたにもかかわらず見つかりませんでした。
2年越しで見つけたスミレの砂糖漬けです。


スミレの砂糖漬けを手に入れたところで村里さんと別れ、さてどうしようかと思案。
またモーツァルトの生家へ行き、中に入ってみました。

壁に投射された文字は英語とドイツ語で、モーツァルトがこの家で1756年1月27日に生まれたと。
そう、ちょうどこの週はモーツァルト週間でした。
2階にチケット売り場と博物館入り口がありますが、集合時間まで30分ぐらいしかないため入館はあきらめて買い物に。

土産販売店で記念に、バイオリンのキーホルダーとモーツァルトのマグカップを購入しました。


もう一度モーツァルトの生家を写真に収めたところで、日本語で「すみません」と声をかけられました。

「えっ、日本語?」と思いながら声がした方に顔を向けると日本人のご夫婦がいて、ほかの外国人に写真を撮ってもらっていました。
振り向くのが遅かったかと反省しながらも、折角なのでご夫婦と話をしました。
貯まったマイレージで、ウィーンとザルツブルクに来たとのことでした。
今回のザールバッハツアーで、ツアーメンバー以外の方と日本語で話したのはこれが最初で最後でした。

ゲトライデ通りをぶらぶらしながら集合場所へ。

皆さん思い思いのものを買ったり見たりして、大満足のハルシュタットとザルツブルクのショートトリップでした。
ひとりスキーをしていたNbさんも思う存分滑ることができ大満足とのことで、めでたしめでたしの1日でした。

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