粉雪の万座へ

万座の粉雪と雪景色、流れる雲と青空に魅せられ綴っています。

雪山遠足:ネイチャースキーイング

2021年04月14日 | 20~21シーズン

3月27日万座の朝は、まずまずのスキー日和でした。

1時間ほどゲレンデで足慣らしをして、朝日山へ移動。

かつての万座スキースクールの建物ハウスユキは昔日のままで、懐かしさがこみ上げてきます。


この日は、インターアルペン万座スキースクールの小渕副校長が担当する『ネイチャースキーイング』に参加。
参加者はいつものTnさんと私、そしてKsさんとTzさんの4名でした。


9時半過ぎから登り始め、順調なペースで予定通り1時間ほどで朝日山上部に到着。


ここから、志賀高原方面にある山田峠を目指してほぼ水平移動。


途中、眼下に見える道路では除雪作業が進められていました。
除雪作業をしばらく眺めていたかったのですが、この日は先が長いので休むことなく前進。


後ろを振り返り望遠で撮影すると、万座山のすぐ先に北アルプスがあるように撮れました。


志賀高原の横手山が見え始めたところで、道路標識がこんな感じになっていました。
雪の深さが一目瞭然です。


山田峠に到着。そこから見上げた坊主山です。
山田峠には万座から来た我々のほかに、草津や志賀高原からやって来たグループが何組もいて驚きでした。

気持ちよく滑ることができそうですが、時間の都合で峠下の斜面へ。


斜面に向かって右は雪崩の名所のため、そこを避けて爽快に滑走。
ここへ来るまで2時間以上かかりましたが、あっという間のスキーでした。


束の間の滑走を楽しんだ後、芳ヶ平湿原を目指して緩やかな雪の平原を滑って行くと、周囲に新雪滑走を
楽しめそうな斜面をあちこちに見ることができました。


その中で最も急峻な斜面をよく見ると、何本ものシュプールが。
羨ましさと悔しさがこみ上げてきました。


念願の芳ヶ平湿原に到着です。

何年か前に万座温泉観光協会主催のトレッキングで来て以来の芳ヶ平。
雪に覆われた冬季に来たのは初めてです。


赤い屋根の芳ヶ平ヒュッテが見えてくると、元気が出て自然とピッチが上がりました。

 

大自然の真っ只中にあるヒュッテ。
ここへやって来るためには、自分の足で登ったり滑ったりして来なければなりません。
夏場でも、車で来ることは出来ないそうです。

 

中に入ると、ありました。


名車『スカイライン命名の地』と設計者『桜井真一郎』さんのサイン。

結婚前後にスカイラインに乗っていたので、『スカイライン命名の地』には心ときめくような響きがあります。


ヒュッテの中は木の温かみに溢れています。


壁にはオーナー愛用のいろいろな種類のスキーが飾られていました。


ヒュッテで美味しいパスタをいただいた後、『スカイライン命名の地』を目指しヒュッテを出発。


遠くに見える稜線が『スカイライン』です。
山並みのバックには蒼天を期待していたのですが、淡く雲がかかり少々期待外れのスカイラインでした。


『スカイライン命名の地』からは、ときおり新雪滑走を楽しみながら草津を目指します。


しばらく滑ると草津までの標識がありました。
時刻はすでに2時45分。


ここからは山道を滑って行きます。
この写真に写る箇所は良い方で、ひどい所はまるで凸凹だらけの未舗装道路といった感じ。
プルークボーゲンで滑るのですが、とても難儀な山道でした。


山の奥深くに、『常布の滝』がありました。


標識が立つ場所から相当先にあるため小さく見えますが、落差が70mもあるとのこと。


さらに進むと雪がない山道があり、スキー板をはずしたり付けたりを何回か繰り返しながら進みました。
こんな経験は初めてでした。

途中には橋もあり、なんとも変化に富んだ道中でした。


4時半頃、ようやく草津のゲレンデに辿り着きました。


ゲレンデ下のパトロールとスキースクールが入っている建物に到着すると、パトロール隊員やスクールの校長が出迎えてくれました。
そして、あちこちから『小渕さ~ん』の声が聞こえて、草津での小渕先生の人気ぶりにビックリでした。


万座を出発してから7時間も要した長い旅路の雪山遠足でした。

地図で確認すると、赤い矢印線が今回のルートになります。

青い矢印線は万座へ通い初めて2年目に、Ki先生に草津へ連れて行ってもらったコースです。
そのときに、『自然の野山で粉雪の新雪を滑る楽しさ』を教えていただきました。
以来、途中長いブランクがあったものの、『自然の野山で粉雪の新雪を滑る楽しさ』を求めて万座を訪れています。


今回のネイチャースキーイングでもって、今シーズンを終えました。
コロナ禍において、シーズンを大自然の雪の野山で締めくくることができ幸いであったと感じています。

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軽井沢生活

2021年04月11日 | 20~21シーズン

昨シーズンに引き続き、今シーズンも軽井沢暮らし。
と言っても11月下旬に軽井沢へ行ったものの、コロナ禍の緊急事態宣言により昨年末からしばらくは自宅で自粛。
そして、再び2月下旬から3月末まで軽井沢へ。

軽井沢滞在中は、このコテージに宿泊。
外見は少し古びた感じですが、室内は暖かで清潔感あふれる快適な居住性でした。


冬の間の軽井沢は基本的に晴れの日が続き、毎朝コテージからこの眺望を楽しんでいました。


朝夕は林の中の小径を散策。
周囲に人がいないときはマスクを外し、木々の香りを静かに味わっていました。


浅間山をバックに仕事着姿で撮影。


疲れたときには、星野温泉『トンボの湯』へ。
町民割引によりリーズナブル価格で利用できるため、重宝していました。



東京と比較して油断できない寒さですが、日々森の中で暮らしスキーをする軽井沢生活は実に健康的。
そして、万座まで一時間半で行ける気軽さ。3月26日にこの冬最後の軽井沢生活を終え、翌朝万座へと向かいました。

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オフピステスキーイング第Ⅱ期

2021年04月09日 | 20~21シーズン

3月9日(火)8時30分、快晴の万座です。

一時間ほど足慣らしをして、万座を出発。


着いたところは、元某スキー場への入り口。
万座スキースクールの小渕副校長先生が担当の『オフピステスキーイング第Ⅱ期』に、Tnさんと参加。

10時30分、ここからスキー板にシールをつけて登攀開始。


2km、1時間ほど登ると駐車場跡に到着。


駐車場跡から本格的な登りが始まります。


少し進んだ木の上に、大きな熊棚がありました。
熊がドングリなどの食物を木の上に運んで食べるとのだと、小渕先生が教えてくれました。


これほど大きな熊棚を見るのは、小渕先生も初めてとのこと。

木の上の熊棚を見て、熊に出会ったときに木の上に逃げてはダメだと悟りました。


登り続けると、かつて存在したリフトやゲレンデ方向を指し示す標識がありました。
かなり朽ち果てて、過ぎ去った年月を感じさせられました。


目的地である最上部の手前で、昼休憩。


目指す最後の急斜面。


登ってきた下部の斜面。
その先に見える遠方の山は、浅間山。


ちょっとした遠足気分で食事。
小渕先生が背負ってきたガスコンロでお湯を沸かし、本格的なコーヒーを入れてくれました。


時間の都合で上部の斜面途中で登攀をやめ、ここから滑走開始。

ひたすら滑る動画をご覧ください。

 

 


オフピステスキーの楽しみの一つは、自分が滑ったシュプールを見ること。
優越感に浸ります。

 

 

 

 

 

 


元スキー場跡を滑って感じたことは、登った分だけ確実に滑れるということ。
三人とも、「こんなオフピステスキーも良いものだ。」と喜びに浸っていました。

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