実は38度の熱が出てしまったのですが、インフルエンザとか感染性の風邪ではないと診断してもらったのでちょっとふらつきながら文芸坐に行ってしまいました。
だって、今もっともチケットとりにくい立川談春さんをかぶりつきで聴ける機会など、めったにあることではなかったので・・・・バカですよね~やっぱり。
文芸坐に行くのは初めてだったんですけど、これがすごいとこにあるんですね。池袋の裏側って感じ。周りには風俗店がいっぱい。。。そんなコワイ場所の、なんとパチンコ屋さんのビルの上。たぶん、こんなことがなければ一生行かなかっただろう界隈です。
で、エレベーターで会場につくと、すでに前座のこはるさんの噺が始まっていました。立川こはるさん。一瞬、少年かと思う中性的な女性でした。でも、軽やかな調子でわかりやすい落語でした。
2番手は立川志遊さん。先日志らくさんの会で聴いた「お七」
3番手は20年かけて真打になったという立川雲水さん。「鴻池の犬」という犬が主人公の噺でした。お金持ちにもらわれて立派になった黒犬が、みすぼらしくなった兄弟犬と再会する噺でしたが、そのみすぼらしい犬が不良になって飼い主に捨てられたというつらいつらい身の上話に、ついもらい泣きしてしまいました。
仲入りのあとは、いよいよ談春師匠登場。マクラは映画館で「おとうと」を観た時に、お隣に座った金正雄さん(金正日さんの息子)似の人の話。談春さんは正雄正雄とよんでましたが、その人の一挙一動が面白すぎて映画そっちのけだったとか。そして、温泉でロバート・デニーロに出会った話。すっごく面白かったです。落語は「天災」古典落語では抜群のうまさを誇るという談春師匠だけあって、情景がぱっと浮かんで素晴らしかったです。またひいきが増えちゃった。