pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

ハリー・ポッターと呪いの子@赤坂ACTシアター1階I列下手

2022-06-30 22:32:59 | 観劇/コンサート

 ←キャスト表は本棚! ←巨大な「逆転時計(タイムターナー)」

 ←壁面いっぱいの肖像画

 ←じゅうたんもハリポタ!

原作:J.K.ローリング脚本・オリジナルストーリー:ジャック・ソーン
演出・オリジナルストーリー:ジョン・ティファニー
振付・ステージング:スティーヴン・ホゲット

〈出演〉
 ハリー・ポッター:藤原竜也
 アルバス・ポッター:福山 康平
 スコーピウス・マルフォイ:斉藤 莉生
 デルフィー:岩田 華怜
 ハーマイオニー・グレンジャー:早霧 せいな
 ロン・ウィーズリー:竪山 隼太
 ドラコ・マルフォイ:宮尾 俊太郎
 ジニー・ポッター:馬渕 英里何
 マクゴナガル校長:榊󠄀原 郁恵

〈あらすじ〉
ハリー、ロン、ハーマイオニーが魔法界を救ってから19年後、
かつての暗闇の世を思わせる不穏な事件が
あいつぎ、人々を不安にさせていた。
魔法省で働くハリー・ポッターはいまや三人の子の父親。
今年ホグワーツ魔法魔術学校に入学する次男のアルバスは、
英雄の家に生まれた自分の運命にあらがうように、
父親に反抗的な態度を取る。幼い頃に両親を亡くした
ハリーは、父親としてうまくふるまえず、
関係を修復できずにいた。
そんな中、アルバスは魔法学校の入学式に向かうホグワーツ特急の車内で、
偶然一人の少年と出会う。彼は、父ハリーと犬猿の仲である
ドラコ・マルフォイの息子、スコーピウスだった!

二人の出会いが引き金となり、暗闇による支配が、
加速していく・・・。


先日のスコットランド国立美術館展の帰り道、親友チェシャ猫ちゃんが「ハリー・ポッター観て来たよ!魔法がスゴイ」と、劇場の画像を見せてくれました。本棚がキャスト表になっててすごい!と、よく見るとハリーが藤原君、ハーマイオニーが早霧せいなさん、ドラコが宮尾俊太郎さまじゃありませんか!そ・・そうだった!キャスト発表になった時、宮尾さんが!早霧さんが!って喜んだんだった。。でも、チケット争奪戦が凄そうだし、ハリポタは最初の数冊しか読んでないしなあ。。と、二の足踏んでたのでした。

で、なんとなく公式を覗いたら、あれ?6月チケットまだある!しかも、I列って、前が通路の見やすい席だ!・・としうことで即GET噂の限定9と3/4チケットの並び!

幕が開くと、そこはもう魔法の世界でした。普段着のハリー親子が、一瞬にしてマント姿に!そこから一気にハリポタの世界に引き込まれました

藤原君のハリーはもちろん、早霧さんのきりっとした魔法大臣ハーマイオニー素敵そして、ドラコの宮尾俊太郎様、ミュージカルの舞台はありましたが、ストレート舞台は初めて。立ち姿や身のこなしが美しいだけでなく。台詞まわしも落ち着きのある重厚な感じで、シェイクスピア劇などでも拝見したい!と思っちゃいました。

今回はハリーとドラコの子供たちがメインとなります。早くにヴォルデモートに両親を殺されたハリーが、思春期の息子に手を焼き、言ってはいけない一言をぶつけてしまう。ドラコもまた、息子が自分の出生の秘密に疑問を抱いていることに悩む。。そんな「親子」と「友情」の物語が軸という感じでしょうか。あとは触っちゃいけない「逆転時計(タイムターナー)」へたに触ると歴史が変わっちゃうってやつですね

宮尾さんドラコが「人生で一番難しいのは子育てというけれど、本当に難しいのは自分を育てることだ。生きていく上には様々な岐路があり、自分で選択しなければならない。そんな時に必要なのは親や友達だが、自分には友がなく、親にも相談できず孤独だった」というようなことをつぶやいたのがとても印象的でした。数々の魔法仕掛けで賑やかな舞台ですが、この言葉がこの作品をあらわしているように思えました。そうだよなあ。。自分はたいしたことない人生だけど、親にも友達にも恵まれたかもなどとセンチメンタルな気分になりました

私の席はSですが、9と3/4席(20,000円)の皆様は、入場も一番早く、規制退場も一番先、特別プログラム付でした。プログラムは2000円なので、見やすさと優越感が3000円なのね。。と横目でうらやましがってきました。その席には、ホグワーツのガウン姿の方もちらほら。気合入ってました!

5月までキャスト発表になりましたね。一年間のロングランはすごいなあ

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CROSS ROAD~悪魔のヴァイオリニスト パガニーニ@シアタークリエ5列上手

2022-06-28 21:40:47 | 観劇/コンサート

原作・脚本・作詞・演出:藤沢文翁
作曲・音楽監督:村中俊之

音楽スーパーバイザー:塩田明弘

<出演>
音楽の悪魔 アムドゥスキアス:中川晃教、
ニコロ・パガニーニ:相葉裕樹
アーシャ:宮田佳奈
エリザ・ボナパルト:青野紗穂
ヴァイオリンの師 コスタ・作曲家ベルリオーズ:畠中洋
執事 アルマンド:戸井勝海
母 テレーザ:香寿たつき

荒居清香、小倉優佳、趙京來、德岡明、中野亮輔、増山航平

<あらすじ>
19世紀はまさに音楽に魅了された時代だった。
数多の音楽家が誕生し
人々はその才能を愛で
その美しい調べに酔いしれ
音楽が世界を支配したその時代に
突如として音楽史に登場し
音楽の世界を支配した漆黒のヴァイオリニストがいた
ニコロ・パガニーニ
彼には常にある噂がつきまとった。
悪魔と契約し、魂と引き換えに音楽を手に入れた・・・・と。
街外れの十字路で悪魔アムドゥスキアスと血の契約を結んだ彼は
100万曲の名曲の演奏と引き換えに、命をすり減らしてゆく事になる。

19世紀ヨーロッパの華麗なる音楽黄金期を舞台に
音楽を司る悪魔と
悪魔のヴァイリニストと呼ばれた男が奏でるメロディーは
ヨーロッパを
そして世界を熱狂させてゆく・・・


ガイズ&ドールズが再びの公演中止、千と千尋の神隠しも中止、クロスロードもメインキャストの体調不良で突然の公演中止と代役公演。。どうしちゃったの。。今日は大丈夫か⁈と、心配しながら灼熱の日比谷へ。(あっつー---い)

幕が開くと、そこには代役のアーシャ、宮田佳奈さん。おー一発目だったのね 体調不良の役者さんは、ここでもう泣きながら歌っていたという話・・・相当なプレッシャーだったのでしょうか。アーシャの出番は歌もダンスもかなりのボリューム。宮田さんはイッツ・フォーリーズの所属で他作品でヒロインを演じたこともあるそうですが、突然の代役はきっと大変だったと思います。でも、代役とは思えない完成度で、素晴らしかったです。思わず拍手しました。こういう力のあるアンサンブルさん、いっぱいいるんだろうな。応援します!

物語は、このアーシャと執事アルマンドの回想のような形で始まります。モーツァルト!のオープニング、墓場のシーンを思い出します。モーツァルトもパガニーニも、最期は悲しい。。。

今日の執事は戸井さんかっこいい初老の執事です。パガニーニを支え、励まし続ける人。この方と、母・香寿たつきさんの深い愛に泣かされます。香寿さんの優しい深い歌声に聴きいってしまいます。戸井さんも終盤に長いソロがあります。実の父親ではありませんが、父性たっぷりの執事にしんみり。

人生に迷うとき、十字路の悪魔には注意ですうっかり契約なんかしちゃうと、とんでもない目にあいます この悪魔アムドゥスキアス、中川晃教ここにあり!な、とんでもなく透き通る突き抜けた歌声もう、第一声で 魂持っていかれちゃいましたやっぱ天才。いかがわしい悪魔なのに漂う気品と怪しさ。そして冷徹にして自分勝手。この悪魔に振り回されるパガニーニ、相葉くんいいです!天才ヴァイオリニストの超絶技巧は、ダンスで表現されますが、しなやかで激しいダンスすごいですそして、ヴァイオリンの師と作曲家ベルリオーズの二役・畠中さんも作品をピリッと引き締めている感じです。

ところどころにモーツアルト!と似ているなあと思う場面があり、ラスト近くに悪魔とパガニーニが高い場所で歌う場面を見て、アッキーが「影から自由になりたーいー」と歌いだすような錯覚に陥りましたちがうって。

それはともかく突然の代役公演は、ご本人だけでなく他役者さんたちも本当に大変だったと思います。それを乗り越え、カーテンコールでは総スタンディング ほんと、素晴らしかったです

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スコットランド国立美術館THE GREATS美の巨匠たち@東京都美術館

2022-06-26 20:59:39 | ミュージアム

気のおけない仲間たちと、久しぶりの上野へ。

見たいなあと思っていた都美のTHE GREATSが、まもなく終わってしまうので、ダメ元で日曜日を狙ったら、意外にあっさりチケットがとれました。最近はこういうのも電子チケット。しかもみんなの分を一度にとって分配もスマホでできるとは。便利な時代になったものです。(それでも、スマホがトラブったら。。と、QRコードをプリンアトアウトしちゃうとこが、おばちゃん)

スコットランド国立美術館は、世界でも指折りの西洋絵画コレクションを有する美の殿堂だそうです。ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、レノルズ、ルノワール、モネ、ゴーガンなど、ルネサンス期から19世紀後半までの西洋絵画史を彩る巨匠たちの作品がぞろり。

購入予算が限られる中、地元名士たちの寄贈や寄託などもありコレクションの充実が図られたそうです。それにしてもすごい!習作のような小品から堂々たる大作まで、ずっと見ていたい作品が満載でした。

なかでも、ベラスケスが19歳の時に描いた「卵を料理する老婆」には圧倒されました。

鍋の中の卵が白く煮えていく様子までが表現されています。この後、宮廷画家に取り立てられるわけですねすばらしい。

これは、ジョン・マーティン作「丘の上から近づくノーサンブリア軍を眺めるマクベス」

スコットランドですもんね~中央右寄りの人物がマクベスとバンクォー、左に三人の魔女。

「ばんざーいマクベス 王になる男~」と、思わず口ずさんでみる

たっぷり時間をかけて鑑賞したあとは、レストランサロンでランチ。たっぷりおしゃべりして、恒例のお土産交換もして、久しぶりに充実した日曜日でした。みんな、ありがとね。

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ガイズ&ドールズ@帝国劇場1階H列サイドブロック

2022-06-25 22:19:49 | 観劇/コンサート

<スタッフ>
原作:デイモン・ラニヨン
音楽・作詞:フランク・レッサー
脚本:ジョー・スワリングエイブ・バロウズ
演出:マイケル・アーデン
振付:エイマン・フォーリー
装置:デイン・ラフリー
訳詞・日本語台本:植田景子(宝塚歌劇団)

<出演>
井上芳雄、明日海りお、浦井健治、望海風斗

田代万里生/竹内將人/木内健人/友石竜也
瀬下尚人/未沙のえる/林アキラ/石井一孝
青山航士ほか

〈あらすじ〉

1930年代のニューヨーク。スカイ(井上芳雄)と呼ばれる超大物ギャンブラーがいた。彼の仲間のネイサン(浦井健治)は自分の婚約者アデレイド(望海風斗)へのプレゼント代と賭場代を得ようとスカイに賭けを申し込む。「指名した女を落とせ」というものだ。「どんな女でも落とせる」と自信たっぷりのスカイだが、ネイサンが指名した女性は、清純で超堅物な救世軍(※)の軍曹・サラ(明日海りお)だった。サラの伝道所が閑古鳥で困窮しているところに、自分と一緒にハバナへ食事に出かければ、罪深い連中を伝道所に連れて行くと持ち掛けるスカイ。教団を救うため、サラはその誘いを受ける。ハバナで過ごすうちに、スカイとサラは次第に惹かれ合っていく。だが、高揚した気分で伝道所へ戻ると、サラの留守をいいことにネイサンが賭博を開催していた。ネイサンがスカイの仲間だと知ったサラは、スカイが自分を連れ出して仲間に賭博場を提供していたと誤解。彼に裏切られたと思い込み…。正反対のスカイとサラ、14年間も婚約中のネイサンとアデレイド。2組のカップルの恋の行方は?


「みんな我が子』に続き、何の因果か手持ちのチケットが公演中止となり、なんでよ~💦💦と落ち込んでいたところに救いの神が降臨(まじで神)、無事観劇が叶いました。「捨てる神あれば拾う神あり」を実感いたしました。

原題は直訳すると「野郎どもと女たち」だそうで、ギャンブル狂いのどうしようもない野郎どもと純な女性たちが織り成す恋模様ってとこで、しごく単純ですが、かっこいい、ダンスいっぱい、しっとりとしたデュエットもありの、素敵なミュージカルでした。

久しぶりの司教様(レミゼ)、林アキラさんがサラを心配する曲が心にしみました。これまた久しぶりの石井一孝さんも、ジャベールばりの刑事さんを楽しそうに演じていました。

井上くん、浦井くん、万里生くんを一度にみられるこの贅沢感ったらありません宝塚同期という明日海さん、望海さんのオーラもすごい!明日海さん可愛い‼️マドモアゼルモーツァルト観ておけばよかったな~❤️

あれよあれよという間に問題は解決、ハッビーエンドまでが早い早い

まあ、これはストーリーというよりもお祭りみたいな賑やかさを楽しむ舞台なのですね。ラスト近くの浦井くんのグレーのお衣装、マイ・フェア・レディのフレディを思い出しました🎵

 

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第73回大手町落語会~ザ・柳家!2022年 夏

2022-06-12 22:32:31 | 落語・講談

三三、さん喬、市馬、権太楼。

力のある真打ちの競演て、素晴らしい✨

権太楼師匠の歌声には、会場全体から暖かい拍手がわきました。なんか、爆笑しながら泣けてしまう力一杯の 一人酒盛✨

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スペクタクルリーディング~バイオーム@東京建物ブリリアホール1階K列センター

2022-06-08 16:44:47 | 観劇/コンサート

作 上田久美子
演出 一色隆司
出演 中村勘九郎 / 花總まり /古川雄大 / 野添義弘 安藤聖 / 成河 / 麻実れい

【あらすじ】
その家の男の子はいつも夜の庭に抜け出し、大きなクロマツの下で待っていた。フクロウの声を聴くために...。男の子ルイの父に家族を顧みるいとまはなく、心のバランスを欠いた母は怪しげなセラピーに逃避して、息子の問題行動の奥深くにある何かには気づかない。政治家一族の家長としてルイを抑圧する祖父、いわくありげな老家政婦、その息子の庭師。力を持つことに腐心する人間たちの様々な思惑がうずまく庭で、古いクロマツの樹下に、ルイは聴く。悩み続ける人間たちの恐ろしい声とそれを見下ろす木々や鳥の、もう一つの話し声を...。


「みんな我が子」「ラ・マンチャの男」のコロナによる公演中止の払戻しが立て続けにあり、なんかモヤモヤしているところにこの豪華キャストの朗読劇のチケットがまだあることに気が付き、即GET

正直、このあらすじだけ読むと、タイトルの意味がよくわかりませんでした。
バイオーム・・主として気候によって分けられた生態系に含まれる生物の集団。生物群集を区分するもっとも大きな単位。

???

プログラムを見ると、どのキャストも2役。勘九郎さんだけが人間(?)役のルイとケイで、あとはみなさん

花總まり /ルイの母・玲子と黒松の若芽
古川雄大 /庭師の野口と一重のバラ
野添義弘 /元大臣と黒松の盆栽
安藤聖 /フラワーセラピストと竜胆
成河 /ルイの父・学とセコイア
麻実れい/家政婦・ふきと黒松

朗読劇とはいえ、スペクタクルリーディングと銘打っているうえにこのキャストだけあり、本を片手にされているのが気になるのは一幕最初の頃までで、次第にお話に入り込んでいくと、朗読劇だということなど忘れてしまう熱さです。縦笛とフクロウと幻だけを友とする少年の孤独、愛されてこなかった母の孤独、大臣にまで上り詰めた家長の孤独、政治家の家の存続のために利用された男の孤独、人を癒す仕事をしながら独りで子供を育てる貧しい母の孤独、秘密を抱えた老家政婦と息子の孤独。。登場する人間たちはみな痛いほどの孤独に苛まれています。

そんな姿を見守る植物たちの揺るがない姿。自然は運命に抗わずどっしりとそこにあり、人間は運命に翻弄されてあちらこちらへとっちらかる。そんな印象の物語でした。

特筆すべきは麻実れいさんの存在感!全ての言葉が胸の奥にどっしりとしみわたります。ゆっくりと、深く。演じる黒松の大木もまた、この庭に深く大きく根を広げ、全ての植物に影響を与えています。

愛されてこなかったルイの母・怜子の感情の爆発から、この黒松は悲惨な運命を辿りますが、その時でさえどっしりと構え、静かに運命を受け入れる。なんという美しさ。。。言葉になりません。

キャストを見ると、花總さん、古川君、成河さん。。エリザベートにトート閣下にルキーニ!古川くんが花總さんをお姫様だっこしたり、花總さんがめちゃくちゃに錯乱する様子は、まるでエリザベートを見ている様成河さんは狂言まわしっぽいセコイアだしこのセコイア、少年ルイがセコイアに登って行くシーンで、枝のきしみを肉体で表現するのですが、そのタイミングの見事なこと!そして古川くんのバラがつるを伸ばすしぐさの美しいのなんの

基本朗読劇なので、小道具などはほとんどなくプロジェクション映像と役者の動きだけで表現されていますが、それが本当に見事です。

勘九郎さん演じるところののルイとケイは、まるで落語のように上下(かみしも)で表情を分けてとてもわかりやすく、本当に幼いふたりがそこにいるようでした。ケイは最後に家政婦・ふきをいざなう重要な役回りを担いますが、そこがもう本当に美しく、涙がとまりませんでした。

意識せずにとった日程でしたが、なんと初日でしたとてもそんなことは感じさせない完成度で、満足なひとときだったのでした。

 

 

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心の傷

2022-06-02 22:20:28 | 私の本棚

今は漫画といえば猫マンガしか読まない私ですが、子供のころは少女漫画が大好きでした。りぼん、少女コミック、マーガレットに少女フレンド。。まだあるのかなあ。。

一年ほど前、何かの記事で漫画家の萩尾望都さんと竹宮恵子さんの確執について語られた「一度きりの大泉の話」という本が話題になり、興味がわきましたが、わけありっぽいこのタイトルで、なんとなく図書館で借りればいいかな。。と予約。その時の待機人数が3桁で驚いたものの、そのままキャンセルもせずに忘れていました。そんな5月末、「予約資料がご用意できました」という図書館からのメール。なんと一年待ったわけです。

で、「一度きりの大泉の話」。

まあ人というのは 信頼し、ひとかけらの敵意もたない相手から、いきなり鋭い牙を剥かれることがあるんですね。萩尾さんの場合も然り。思ってもいないことを勘ぐられ、疑われ、もう近づくなと言われ、何がなんだかわからない状況に心も体もズタズタになった過去。そして、耳を塞ぎ目を閉じ、そのことを封印して生きて来たのに、思わぬきっかけから周囲に仲直りしろ、和解の場を設けろとうるさく言われ、古傷に塩を塗られるような事態に陥ったそうです。

もうたくさん。悲鳴のようなものが行間から読み取れます。二度と思い出したくないその絶縁の理由を「一度だけ話すから、もうそっとしておいてよ」という言葉が聞こえてくるようです。

大人の嫉妬と焦燥はこわい。何十年たっても癒えない傷を作ってしまうんですねもうそっとしてあげてください。萩尾さんに心安らかな日々が訪れますように。

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