pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

クリスマス・スペシャル・クラシックス ウクライナ国立歌劇場管弦楽団@東京国際フォーラムホールA2階12列目センター

2023-12-24 20:06:25 | 観劇/コンサート

曲目

エルガー:威風堂々第1番
ヴェルディ:歌劇「ナブッコ」序曲
ドリーブ:バレエ音楽「コッペリア」より“ワルツ”“マズルカ”
プッチーニ:歌劇「ラ・ボエーム」より“冷たい手を”“私の名はミミ”

シベリウス:交響詩「フィンランディア」ヘンデル:「メサイア」より“ハレルヤ・コーラス” 
シューベルト:アヴェ・マリア 
ベートーヴェン:交響曲第9番より第4楽章“歓喜の歌”

大学時代の友人Mさんとクリスマスコンサートへ。クリスマスイブ前日の金曜日とあって、早目にどこかでお茶しようとあちこち歩いたものの、どこも長蛇の列。もう、コメダでいいよね、と入ったところで26人待ち。でもまあ、室内で座って待てるということで、案外おしゃべりしていれば時間なんて過ぎてしまうものですね

ウクライナでは依然として緊迫した状況が続く中、毎年恒例となっているこのコンサートは9年目を迎えるそうです。そんなことを感じさせない程に素晴らしい圧巻の演奏で胸があつくなりました。

東京国際フォーラム地下には毎年恒例の干支ツリーが。

 

ほんとにいつも可愛い❤

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東京ローズ@新国立劇場小劇場D1下手

2023-12-21 21:32:48 | 観劇/コンサート

<スタッフ>
台本・作詞:メリヒー・ユーン/カーラ・ボルドウィン
作曲:ウィリアム・パトリック・ハリソン
翻訳:小川絵梨子
訳詞:土器屋利行
音楽監督:深沢桂子/村井一帆
演出:藤田俊太郎

芸術監督:小川絵梨子
<キャスト> 
飯野めぐみ、シルビア・グラブ、鈴木瑛美子、原田真絢、森 加織、山本咲希

あらすじ

“Who is Tokyo Rose?”

アイバ・トグリ(戸栗郁子)は 1916年にアメリカで生まれアメリカで育った日系二世。日本語の教育を受けることなく1920~30年代のアメリカで青春を過ごした。

叔母の見舞いのために25歳で来日し、すぐに帰国するはずが、時代は第二次世界大戦へと突入。アメリカへの帰国も不可能となってしまう。そこでアイバは、母語の英語を生かし、タイピストと短波放送傍受の仕事に就く。

戦争によって起こる分断や、離散、別れ。多くの人々を襲った不幸がアイバ自身とその家族の身にも降りかかる。

やがてラジオ・トウキョウ放送「ゼロ・アワー」の女性アナウンサーとして原稿を読むことになったアイバ。彼女たちをアメリカ兵たちは「東京ローズ」と呼んだ。

終戦後、アイバが行っていたことは、日本軍がおこなった連合国側向けプロパガンダ放送であったとされ、本国アメリカに強制送還され、国家反逆罪で起訴されてしまう。

本国アメリカから、戦中日本の悪名高きラジオアナウンサー「東京ローズ」であった罪を問われることとなったアイバ。彼女は本当に罪人だったのか…?


同じ人物を6人の女性がリレー形式で演じる、主役だけでなく登場人物全員を代るがわる?しかもオールオーディション。そして演出は藤田俊太郎氏

でも、一番の動機は、アイバ・ドグリさんの境遇が、やはり日系二世だった亡き義父と酷似していたことでした。アメリカで生まれ、アメリカ人として育ち、教育を受け、明るい未来を描いていたのに、様々な事情で来日しているうちに日米開戦となり、帰れなくなった人たち。

東京ローズとされる人は複数だったにもかかわらず、アイバ・ドグリだけがインタビューという形でその名を引き受けてしまったことから悲劇が始まってしまいます。

自分の育った国と自分のルーツがある国。引き裂かれる心。アイバ・ドグリのことをよく知る義父は「あの人は本当に気の毒だった」という以外多くを語りませんでした。

本当に理不尽な仕打ちを受けながらも、一歩も引かなかった彼女の強さに圧倒されました。歴代大統領からも恩赦を拒否され、ようやくフォード大統領によって恩赦が認められ市民権が復活した時には、思わず涙がこみあげてきました。

シルビア・グラブさん以外はたぶんお初の女優さんばかりでしたが、どの方もすごい熱量、力強い歌声で圧倒されました。

観に行ってよかった。

劇場を出たあたりで、後ろを歩いていた方々が、「それでも、あの方はアメリカ国籍を持っていたから殺されなかったけれど、もし日本人だったら命がなかったかもね。『私は貝になりたい』の人みたいに戦犯で裁判にかけられて処刑されてたかも」と話していたのが妙に心に残りました。

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ジャンヌ・ダルク@東京建物Brilliaホール1階N列下手

2023-12-16 20:45:37 | 観劇/コンサート

演出:白井晃

脚本:中島かずき

音楽:三宅純

出演:清原果耶/小関裕太/福士誠治 島村龍乃介 深水元基/山崎紘菜 坪倉由幸(我が家) 野坂弘 ワタナベケイスケ 粟野史浩/りょう 神保悟志 岡田浩暉/榎木孝明 ほか

あらすじ

物語は、1431年、フランス国王・シャルル7世のもとに、ジャンヌ・ダルクの最期を見届けた兵士が報告に訪れる場面からスタート。イングランド軍との戦争で窮地に陥ったフランス軍の前に突如現れ、勝利をもたらしたジャンヌ・ダルクは、やがて捕えられ、異端者として火刑に処されたのだった。

遡ること3年。ジャンヌは故郷ドムレミ村でイングランド兵の襲撃に遭うが、“神の声”に導かれるように敵に立ち向かい、難を逃れる。傭兵レイモンとケヴィンの助けも得た彼女は、これを機に「フランスを救え、フランス国王を救え」と繰り返し語りかける神の声に従い、王太子・シャルルとの謁見を求めて行動することに。

そして1429年、遂にシャルルとの謁見を果たすことになったジャンヌ。自ら甲冑を身に着け戦に身を投じると、イギリス軍の砦となっていたオルレアンを奪還。彼女の存在と活躍は自信を持てずにいたシャルルを勇気づけ、正式な戴冠式を行う後押しともなった。そしてランス大聖堂にてシャルルの戴冠式を実施。そこにジャンヌも列席したが、振り返ればこの時が、彼女の生涯の頂点でもあった。

“神の声”がジャンヌにもたらしたものは何か?命を繋ぐ機会を与えられながらも、死を受け入れる道を選んだのはなぜか?ジャンヌ・ダルクの知られざる“生”の物語とは? 


「ひばり」で松たか子さんのジャンヌ・ダルクを観てからはや16年。堀北真希さん、有村架純さんなども演じた、若き実力派女優の登竜門なんでしょうか。今回のジャンヌ・清原果耶さん、「透明なゆりかご」などで印象的な演技をされてた方ですね。今回が初舞台とのことでしたが、まっすぐなよく通るお声で、堂々たるジャンヌでした。シャルル7世は小関裕太さん。微妙な立場の王太子を繊細に演じてました。特筆すべきは福士誠治さんのイギリス軍のタルボット。彼が登場した途端に空気がさっと変わりました。素晴らしい存在感。そしてジャンヌを守るフランスの傭兵坪倉さんがとてもいい味を出していました。お笑い「我が家」の方ですが、これからもいろんな舞台で拝見したいと思いました、。

様々な大人たちの思惑に翻弄されながらも神を信じ、命をも厭わなかった乙女ジャンヌ。神の声と彼女が信じたものの正体は。。

白井晃さんの演出、すごかったです。Brilliaの舞台に80人からの兵士たちが入り乱れ、通路もばんばん使ってすごい迫力でした。今回通路近くだったので、「くそ!」「このくそ!」とか叫びながら走り抜けるその震動。臨場感半端なかったです。

あの細い小さな体で大きな旗を振り、フランス軍を鼓舞するジャンヌの姿が目に焼き付いています。また清原果耶さんの舞台観たいなあ。

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新作歌舞伎 流白浪燦星(ルパン三世)@新橋演舞場1階18列花道脇

2023-12-14 23:17:45 | 観劇/コンサート

  

ルパン三世 片岡 愛之助
石川五ェ門 尾上 松也
次元大介  市川 笑三郎
峰不二子  市川 笑也
銭形警部(刑部)  市川 中車

傾城糸星/伊都之大王 尾上 右近
長須登美衛門 中村 鷹之資
牢名主九十三郎 市川 寿猿
唐句麗屋銀座衛門 市川 猿弥
真柴久吉  坂東 彌十郎

あらすじ
時は安土桃山時代。大泥棒・ルパン三世とその仲間の次元大介は、“卑弥呼の金印”という国宝級のお宝を狙っています。金印の封印を解くには雄龍丸と雌龍丸という2本の宝剣が必要で、金印と宝剣がそろった暁には世を統べる力を手にできると伝えられています。しかし雌龍丸は大盗賊として名を轟かせる石川五右衛門の手の中。五右衛門も同じく卑弥呼の金印を狙っていたのでした。ルパンが惚れる峰不二子も何か事情を知る様子。さらに天下をおさめる真柴久吉も金印を探しているようで、ルパンの因縁のライバル・銭形警部(刑部)もルパンと五右衛門らを追っています。一つのお宝を巡る争いの結末は…


ルパン流行ってるのかな先日ミュージカル・ルパンを堪能し、今日は歌舞伎でルパン三世。・・・・ってことで久しぶりの新橋演舞場へ。

歌舞伎ながらルパンだし、イヤホンガイドいらないかなあ。。と、開演5分前まで迷いましたが、やっぱり借りとこ。これ、正解でした!愛之助丈のインタビューあり、所作の解説ありで、やっぱり頼りになるイヤホンガイド

もう、幕開きからド迫力!わくわくします。愛之助ルパンも、 笑三郎次元も、中車銭形もハマってる。お衣装もルパンなんだけどちゃんと歌舞伎。歌舞伎なんだけどルパン。

今回は後方ながらまさかの花道上手脇。役者さんたちがびゅんびゅん走ったりトンボ切ったり、ルパンは飛び六方で通過していくし、その風を感じるだけでもお得な感じ。ルパン、通過しながらアニメ・ルパン三世の声優、栗田貫一氏を見つけて「こんなとこに栗田貫一さん!緊張するなあ」とおっしゃってました

からくり人間が出てきたり、VIVANにご出演の方々が多かったのでドラマネタがあったり、本水浴びまくりながらの立ち回りがあったり(前方列はビニールもらってました)と、本当に賑やかで楽しい舞台でした。真柴久吉(秀吉)は坂東 彌十郎パパだったので、「北条時政の生まれ変わりかと思ったらサルじゃねえか」とイジられてました。

今回はルパン三世の原作にはないオリジナルストーリーだったようですが、荒唐無稽、想像力をかきたてられるとても楽しい舞台でした。

シリーズになったらうれしいな。





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ミュージカル ベートーヴェン@日生劇場1階A列センター

2023-12-12 22:29:43 | 観劇/コンサート

    

脚本/歌詞:ミヒャエル・クンツェ
音楽/編曲:シルヴェスター・リーヴァイ
演出:ギル・メーメルト


出演:
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン :井上芳雄
アントニー・ブレンターノ(ベートーヴェンの想い人“トニ”) :花總まり
カスパール・ヴァン・ベートーヴェン(ベートーヴェンの弟) :海宝直人
ベッティーナ・ブレンターノ(“トニ”の義理の妹) :木下晴香
バプティスト・フィッツオーク(野心家の弁護士) :渡辺大輔
ヨハンナ・ベートーヴェン(カスパールの妻) :実咲凜音
フェルディナント・キンスキー公(ベートーヴェンのパトロンの一人) :吉野圭吾
フランツ・ブレンダーノ(銀行家であり“トニ”の夫) :坂元健児 ほか

あらすじ
「不滅の音楽、不滅の愛」
19世紀オーストリア・ウィーン。
音楽の都市において当代最高のピアニストであり作曲家として名声を博していたベートーヴェンだが、幼い頃から父の暴力と虐待の中で育ち、愛や人を信じられないまま孤独に生きていた。彼が作った音楽は喝采を浴びて評価される一方、本人には冷たい視線と冷笑がつきまとう。
ある日、ベートーヴェンは自分に無礼を働いた貴族たちに謝罪させようとキンスキー君主を訪ねた際、偶然アントニー・ブレンターノに出会う。愛を信じないベートーヴェンと、一度も愛を感じたことがないトニーは、互いに好感を持つようになる。
ベートーヴェンは聴力を喪失する不治の病の診断を受けて絶望に陥るが、トニーと互いに心の傷を伝え、慰めあううちに、嵐のような恋愛関係におちていくことになる。
しかし彼らの秘密の関係は世間に暴かれることとなり、トニーは自分の家族が傷つくのを恐れてベートーヴェンとの出会いを拒否することになる。
愛するトニーを失ったベートーヴェンはついに聴力を喪失し、人生が暗い影に飲み込まれていくのだが・・・


ぴあ貸切公演。10列以内という抽選にチャレンジして、まさかの最前列センターGET!今年の運、ここに集結最近チケットのお値段が急上昇なれど、こういうことがあるからなかなか足が抜けません

モーツァルト!で僕こそミュージックだったプリンス井上が、まさかのベートーヴェンと興味津々で劇場へ。楽曲は全てベートーヴェンの曲をミヒャエル・クンツェ氏とシルヴェスター・リーヴァイ氏がアレンジしたものだそうです。

プログラムにも原曲が紹介されていましたが、歌詞をのせるとふーん、こんなふうになるのね。。と思うものが多かったです。以下、ネタバレしますので、これからご覧になる方はご注意を。改行しますね。

 

 

 

 

 

楽曲は楽聖の手によるものなので、本当に美しいです。初見なせいもあってか、ちょっと耳なじみが。。でした。が、しかし、これは井上くんファンにはたまらない演出。とにかくプリンス井上が歌いまくり、ピアノ弾きまくり、果てはタクトがまるでハリー・ポッターの魔法の杖なんじゃないかと思えてしまう激しいシーンが炸裂。海宝さん、花總さん、木下晴香ちゃんにあの坂本健児さん、吉野圭吾ですよ。なんとも豪華キャストこれはM!、これはMA!これは。。と、クンツェ&リーヴァイ作品のいろんな作品とオーバーラップするところが多く、特にステッキを振って軽やかにステップを踏む圭吾さんはモーツァルト!の興行師シカネーダーさんに見えてしょうがなかったです。まあ、天才音楽家の苦悩というよりは渡辺淳一ばりの恋愛物語が中心という感じもありますが、細かいこと考えないでプリンス井上芳雄氏のオーラ全開日生劇場を一瞬で支配しかねないど迫力を堪能するのがいいのかも。

オーケストラも28人編成ということで、すごい迫力です。このオケピも上手に使った素敵な演出も!楽しい!今回は最前列なうえにたぶんいつもよりオケピの幅を広くとってた感じなのでオケピとA列の間が狭く、カーテンコールでスタンディングしたらオケの皆さんが井上くんの挨拶をニコニコしながら聞いているのがよ~く見えて、なんだかとっても嬉しくなりました。

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連鎖街のひとびと@紀伊国屋サザンシアター15列下手

2023-12-02 11:02:21 | 観劇/コンサート

作:井上ひさし
演出:鵜山仁

出演:高橋和也 千葉哲也 加納幸和 鍛治直人 西川大貴 朴勝哲 石橋徹郎 霧矢大夢

あらすじ

昭和二十年 旧満州国 大連市
取り残された劇作家たちに課せられた使命は
通訳将校歓迎会の台本作り
しくじればシベリア送りの状況下
時間も食事も何もかもが足りない中で
生み出されたのは起死回生の逆転劇


いつも何かに気づかせてかせてくれるこまつ座の舞台。

打ちひしがれた作曲家の一彦に、劇作家塩見が語りかける言葉がしみました。

「生きていればいろいろとつらいことがおきる。いや、つらいことの連続が人生だともいえる。だが、人はそれぞれ自分の仕事を通して一つ一つそのつらいことを乗り越えて本物の人間に近づいていくんだよ。一緒にいい仕事をしよう。」

今回舞台の塩見は高橋和也さん。2000年の初演で一彦を演じています。その時の塩見は今は亡き辻萬長さんでした。

なんだか辻さんが降りてきたような、深い言葉でした。

 

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