pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

このさい、猫をきわめたい!!

2014-11-26 23:38:39 | 鹿賀さんの舞台

羊毛フェルトにはまってからいろいろ作ってみましたが、どうもいまひとつ納得がいかない。そこで、やっぱり自己流はだめかあ・・・と、いうことで、アマゾンで「羊毛フェルトでつくるリアル猫人形」というテキストを購入。

「あ~そうかあ。。。」と思う解説がたくさんあり、目からウロコがばりばり落ちました。モデルはやっぱりチャメですが、左の自己流(小チャメ1号)とは違った雰囲気がでました。これからいろんな猫にチャレンジしようかと思います。

せっかくだから本物チャメと小チャメ1号、2号で3ショット・・・・と思いましたが家元は少しムカついているようで、こっち向いてくれませんでした

  

すねる長男に小チャメ1号が「お兄ちゃん、おっきいのにおかしいよ~」と言ってるみたいです

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『KING&QUEEN』鹿賀丈史×濱田めぐみ ミュージカルコンサート@赤坂ACT1階R列下手

2014-08-31 22:10:08 | 鹿賀さんの舞台

セットリスト

【ACT1】
罪な遊戯 「ジキル&ハイド」より (鹿賀&濱田)
時が来た 「ジキル&ハイド」より (鹿賀)
あんな人が 「ジキル&ハイド」より (濱田)
対決 「ジキル&ハイド」より (鹿賀)

死ぬのもそれほど悪くない 「ボニー&クライド」より (濱田)

マンマ・ミーア 「マンマ・ミーア」より (濱田)

青い鳥のように 「エニシング・ゴーズ」より (鹿賀)
もしも叶うなら 「カルメン」より (濱田)
君の歌をもう一度 「ラブ・ネバー・ダイ」より (鹿賀)
愛は死なず 「ラブ・ネバー・ダイ」より (濱田)

 【ACT2】

今宵安らかに 「ジーザス・クライスト=スーパースター」より (鹿賀&濱田)
私はジーザスがわからない 「ジーザス・クライスト=スーパースター」より (濱田)
ゲッセマネの園 「ジーザス・クライスト=スーパースター」より (鹿賀)
ゲストソロ曲 ★下記参照
Let It Go~ありのままで 「アナと雪の女王」より (濱田)
砂に刻む歌 「ラ・カージュ・オ・フォール」より (鹿賀)

濱田めぐみ回替わり曲 ★下記参照
ゲストと濱田めぐみデュエット曲 ★下記参照
彼を帰して 「レ・ミゼラブル」より (鹿賀)
オン・マイ・オウン 「レ・ミゼラブル」より (濱田)
スターズ/星よ 「レ・ミゼラブル」より (鹿賀)

ゲスト 李涛

ゲストソロ曲 終わりなき夜 「ライオンキング」より

濱田めぐみ回替わり曲 イカれた帽子屋 「アリス・イン・ワンダーランド」より

ゲストと濱田めぐみデュエット曲 二人は永遠に 「ウィキッド」より  (公式HP)


いや~まいりました!素晴らしすぎですオープニングにジキルとハイドの「嘘の仮面」の曲が流れた時にはもう、わくわくしてしまいました

そしてそして、しっとりセクシーな「罪な遊び」のあと、鹿賀さんバージョンではもう聴けないかと思っていた「時がきた」が歌い上げられた時には、なんだかこみあげてしまいました

続く歌の数々も本当に素敵鹿賀さんの存在感、濱田さんの圧倒的な歌唱力。濱田さん、本当にすごいです。強い女のイメージの濱田さんですが、可愛らしい歌も切ない歌も底なしの表現力もはや歌えない歌などないのでは?と、終演後に昨日の公演を観たchat noirさんとメールで盛り上がってしまいました。

嬉しかったのは、ゲストの李涛さんとのデュエット曲「二人は永遠に」濱田さんをはじめて観たのはウィキッドした。緑色の光線が濱田さんを照らした時、もしや?と思ったらやはり。李涛さんはフィエロ、濱田さんはエルファバになりきっていました

最後はレ・ミゼラブルから3曲。鹿賀さんの「彼を帰して」を生で聴くのは初めてですが、本当に素敵濱田さんの「オン・マイ・オウン」にはすーっと涙が出てしまいました。お隣の方はもうすすり泣き。ラストは降るような星空をバックに貫禄の「スターズ」 ため息ものでした。

アンコールはおふたりで「シラノ」から「ベルジュラックの夏」をしっとりと歌ってくれました。本当に美しい曲で、きらきら光る湖のほとりの木陰で聴いているような気分になりました。最後はオール・スタンディング本当に素敵なひとときでした。明日の沼尾さんと濱田さんのデュエットも聴きたくなってしまいました~こまった。。

赤坂サカスには、等身大の城田くんのファントムが。こちらも楽しみです!

 

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それぞれのコンサート鹿賀バージョンその2@東京国際フォーラム2階2列下手

2010-03-08 23:19:02 | 鹿賀さんの舞台

               


久しぶりの猪突猛進モードに入った私。今日も有楽町へ。駅で同じ目的のchat noir先輩に偶然お会いしてハイ・タッチ!もう、私たちって、どうしようもないですわよね~

さて、今日は昨日より一列前なだけで殆ど同じようなお席でしたが、開演のオルゴールが鳴るころ、前の席に黒いスーツの青年がふたり、そっと座りました。
誰だろ・・・と思ったら、な・な・なんと、本日の特別ゲストESCOLTAのバリトン吉武大地くんとリーダー結城安浩さんじゃありませんかうっそ~

お隣に座っていた二人連れの方はESCOLTAファンだったようで、ものすごく緊張されているのがわかりました。こんなとこで座ってていいの~??と思っていたら、万里生くんの「彼らの心は天国に」が終わったあたりで退席してステージへ。

大地くんの「万里生がお世話になってござりまする。」みたいな緊張のあまり()のようなカミカミのご挨拶のあと、鹿賀さんの「PRIDE」に結城リーダーがアレンジしたという素敵なバックコーラスをつけていました。・・・でも、それでおしまい。「特別ゲスト」なのに~ジキル&ハイドの「事件、事件」なんかESCOLTAがやってくれたら最高なんだけどな~それにしても、もう一曲くらいは聴きたかったです。まあ、間近で見られたんだからいいけれど。

今日は万里生くん、宝塚を退団した安蘭けいさんがメインのゲストで、昨日市村さんがおやりになった部分は万里生くんが頑張っていました。まさか万里生くんのバルジャンが聴けるとは思いませんでした。「対決」では、昨日と変わって鹿賀さんがジャベール、万里生くんがバルジャンパートを歌い、最後に「先輩!ありがとうございました!」と、さわやかに消えて行きました。ラ・カージュのゲイも可愛かったです。もともと可愛いですからね。万里生くん。

てなわけで、衝動買いしたリピーターチケットでしたが、本日も大満足でした。

ホリプロさん、やっぱり私、鹿賀さんのジキル&ハイド、また観たいです!
期間限定でいいからお願いします!

 

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それぞれのコンサート鹿賀バージョン@東京国際フォーラム2階3列下手

2010-03-07 23:12:14 | 鹿賀さんの舞台

              

鹿賀さんがジキル&ハイドを引退してどれくらいになるでしょう。バンクーバーオリンピック、フィギュアのエキシヴィジョンでも使われた「時がきた」そして「生きている」。もう一度鹿賀さんの歌で聴きたい!という気持ちだけでこのチケットをとりました。

その期待に答えるように、開演はオルゴールのような「時がきた」
私にとっても、「キター」という感じで、胸がいっぱいになりました。指揮者正装の鹿賀さんが登場!オーバーチュアはわくわくするようなミュージカルナンバーのメドレーです。
踊る指揮者、塩田さん真っ青のノリノリの指揮っぷり。後姿も素敵でした。

登場した塩田さんと握手して交代の後は、鹿賀さんの舞台の歴史、映画やテレビの歴史、そしてまた舞台に戻ってきた喜びなどを素敵な曲の数々とともに披露してくれました。

鹿賀さんにとって大きな出会いだったというミュージカル「レ・ミゼラブル」からの最初の一曲はなんとカフェ・ソング。ジャンバルジャンもジャベールもやった後でマリウスやりたいとは言えなかったものの、一度はこの曲を舞台で歌ってみたかったと仰っていました。また、バルジャンもジャベールもされた鹿賀さんの「ひとり対決」は出色でした。ふたりがだぶって違う歌詞を歌うとこはどうするのかな~と思ったら、「長い年月~」のところから市村正親さん登場。やっぱりうまい!声の相性がいいのか、バルジャンとジャベールのふたりの歌詞がくっきりしてすばらしい「対決」。そして、市村さんが「ひとりでやってろよ!」と去った後は、本当の「ひとり対決」をやってのけた鹿賀さん。ジキ・ハイでも「ひとり対決」ありましたが、実は間違えちゃったこともあります。。。と告白されてました。

今日のゲストは市村正親さん・田代万里生くん・笹本玲奈ちゃんと、歌の素晴らしい方ばかりで、聴きごたえがありました。田代くんはジーザスの「彼らの心は天国に」歌いましたが、今までのようなオペラの歌唱法ではなく、ものすごく迫力がありました。ウーマン・イン・ホワイトからの「すべては幻」も素晴らしかったです。「エリザベート」では皇太子ルドルフですからね~衝撃の石丸トート(噂は本当だったんですね!)との「闇が広がる」が今から本当に楽しみです。

ジーザス・クライスト・スーパースターのメドレーでは、鹿賀さんの「ゲッセマネ」初めて聴きました。山口祐一郎さんや今井清隆さんの「ゲッセマネ」とはまた一味違う、鹿賀さんならではの叫びがありました。そして、市村さんの「ヘロデ王の歌」楽しかった~ダンスのノリもよく、さすが市村さん!真骨頂ですね。ラ・カージュ・オ・フォールの曲も素敵でした。本編、観にいけばよかったなー・・

玲奈ちゃんとはそれこそ親子ほども年の離れたトニーとマリアのウエスト・サイド・ストーリーでしたが、しっとりして素敵な「トゥナイト」でした。市村さんが、玲奈ちゃんのマリアいいねー。。ホリプロでウエストサイドできればいいのにね~と、しみじみ話していました。本当ですね。

さて、いよいよおまちかねジキル&ハイド。「時がきた」~「生きている」で、ジキルからハイドに変わっていく様を演技プラスで再現。やっぱりいいな~素晴らしい!でも、できれば「生きている」はフルコーラス歌って欲しかったです~

最後はレ・ミゼから「彼を帰して」アンコールはやはり「スターズ
ジキハイではじまり、レ・ミゼデ締める。
鹿賀さんの中でも、やはりこの2つ作品は大きいんだな~と思わせられました。

そして、鹿賀さんにしてもゲストの3人にしても本当に素晴らしく、「一流」をみせてもらったという満足感で一杯になりました。それなのにロビーでは流行り(?)の「日程限定リピーター割引・半額」・・・・んで、明日は公休なんでのんびり寝てようかと思ってましたが(こちらは2000円引き)のエスコルタゲスト日を一枚GETしてきちゃいました。

年度末で残業続きだっちゅうのに、市村さんバージョンもみたくなってしまい、必死でこらえてます

エスカレーターで、「ねえ、やせたんじゃない?」などと大声で話してるふたり連れがあり、何気なく見ると森公美子さんと床嶋佳子さんでした。床嶋さん、お顔が小さくてまるでお人形さんのように美しかったです。森さんも、確かに少しシャープになったような。。。他にも俳優さんオーラの方が多かったです。やはり御大ふたりの競演は役者さんたちにとっても勉強になるんでしょうね。

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シラノ@日生劇場B列&E列センター&トークショー

2009-05-13 22:33:39 | 鹿賀さんの舞台

chat noirさんとご一緒に日生へ。今日は一幕B列、2幕E列、トークショーは再びB列と、またまた移動観劇。こういうのも楽しいです。

前回は端っこ席でしたので、上手からだと下手ばかりで芝居が進行するように、下手からだと上手ばかりで進行するように見えましたが、見せ場はほとんどセンターでおきているということが判明。やはり多少下がってもセンターがいいということですね。


2度目とあってちょっと余裕ができ、細かいところまでよくわかりました。オープニングのあたりでは、「オペラ座の怪人」や「ベガーズ・オペラ」のパロディーのような部分もあり、演出家の遊びが感じられました。曲も本当に美しい。一幕はシラノのソロが4曲も続きますが、トークショーでの鹿賀さんの解説によると、それはシラノの人物像を浮かび上がらせる意図があるとのことでした。そんなの聞いたら、また行きたくなるじゃありませんかね~

2幕、クリスチャンがロクサーヌの愛していたものが何だったのか、気づいてしまった時の浦井君の苦悩が切なかった~・・苦しくて苦しくて混乱するクリスチャンに涙。。。才気溢れているけれど容姿に自信のないシラノ、美しいけれど言葉で愛を表現することが苦手なクリスチャン。ふたりとも本当に切ないです。


また、私の記憶に間違いなければ、ラストの最大の見せ場の演出が、少し変わったように思います。前回は緒形拳さんのシラノのラストと思わせる感じでしたが、今回はジキル&ハイドのラストに・・・記憶違いかもしれないのですが。ほかにもいろいろ変えてきているところがありそうです。そんなのチェックしはじめたらまた行きたくなるじゃありませんかね~


トークショーは、軽部アナウンサーの司会でした。鹿賀さんも浦井くんも扮装のまま。鹿賀さんは「早くこの鼻とりたいです・・・」と。この鼻のせいで自分の歌声が聞きづらくなり、ボリューム調整が難しいとか。山口さんもクロロック伯爵のあの牙で苦労されてましたから、本当に役者さんは大変です。また、鹿賀さんはこの作品に強い思い入れがあり、初めて主役で舞台に立った「ジーザス・クライスト・スーパースター」の時と同じ気持ちで演じているとおっしゃっていました。また、こうした原作のしっかりした作品はミュージカルとして曲にのせ表現するのが難しいが、シラノに関しては成功しているとも。


浦井君は2幕途中で死んでしまうので、トークショーまでの間には、クリスチャンと素の浦井君の間くらいまでにはクールダウンしていると。そして、鹿賀さんのような素晴らしい先輩と同じ舞台に立っているなんて、夢のようだとも話していました。演出家の山田和也さんからも、「あこがれの鹿賀さんと一緒なんだ!」という喜びを演技に反映させてみるようにと指導があったそうです。シラノとクリスチャンの関係そのものが鹿賀さんと浦井君の今の姿でもあると。そんな素直な喜びをまっすぐに言葉にする浦井くんて、本当にピュアな方なんだなーと思いました。


終演後、ロビーに出ると人だかりがしているのでどなたかな?と見ると、高畑淳子さんでした。浦井君つながりだそうです。とっても気さくに、サインなどにも応じていました。素敵な方ですね。

帰りはペニンシュラのザ・ロビーでお茶してきました。生演奏つきでとっても落ち着けます。アフタヌーン・ティーのあと19時までは一品700円でお茶できるのでお得です

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ミュージカル シラノ@日生劇場XA列下手&上手

2009-05-07 23:49:32 | 鹿賀さんの舞台

娘と一緒に日生劇場へ。今回は連席でなく、最前列下手と上手の席でしたので、幕間で席を交換して両方から観劇できました。

鹿賀丈史さんが名作「ジキル&ハイド」の千秋楽カーテンコールでおっしゃっていた「シラノ」の実現に胸が熱くなりました。


大きな鼻をもつシラノと従兄妹のロクサーヌ、ひとめぼれした美男のクリスチャン。市村正親さん、緒形拳さん、江守徹さん、などなど、幾多の名優が演じてきたこの作品ですが、鹿賀さん、素晴らしかった~・・大きな鼻、いくぶん猫背気味なスタイル、ジキルのようなかっこよさはないのですが、「不器用な愛を貫き決して自分の心のうちを明かさず、愛する人の幸せを一途に願う誇り高き男」シラノ・ド・ベルジュラックを本当に演じきっている鹿賀さんに、ミュージカル初心者の長女も号泣でした。「やっぱりすごい!本物ってすごい!ヴァンパイアもみたいな~・・」と。。。


朝海さんも、宝塚退団後いくつもの作品をこなされて相当成長されたと思います。本当に美しいし、歌もかなり上達されていました。エリザベートではどうしても先輩たちと比較されて大変だったと思いますが、今回は日本初演ということでのびのびとしていました。

つくづく思うのは、東洋と西洋の愛情表現の違いかな。美しい男が「愛している」と言ってくれても、それだけでは満足できないロクサーヌ。彼女への愛の全てを美しい言葉で表現しなくてはならないことに苦しむクリスチャン。浦井君、お人形さんみたいに美しかった~今回はたぶん観ませんけど、ダブルキャストの中河内くんも素敵ですね。ここは一世一代の美男クリスチャン。眼福です。


光枝さん、林アキラさん、戸井さん、綜馬さんなど、歌の実力も芝居の存在感もある方々が贅沢な使い方若手では阿部よしつぐさんがかわいい!ほっぺ真っ赤な劇場の案内係と、青年隊を演じていますが、どちらも素敵サイゴンではトゥイだった神田くんや、新エルマー中山さんなども。アンサンブルも厚みのあるコーラスで酔わされました。


「心意気」がキーワードの素敵な舞台でした。でもね、でもね、中央の大階段でソロを歌い上げる鹿賀さんを観て、「もう一回、もう一回だけでいいから、ジキル&ハイドやってほしいです!」と心の中で叫んでしまった、後ろ向きな私でした。。。。

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かもめ@赤坂ACTシアター1階I列センター

2008-07-10 22:49:01 | 鹿賀さんの舞台

今週土曜は出勤なので、今日は振替休日。(信じて!うさちゃん。決してずる休みではないの。)


昨夜に引き続き副都心線を駆使して千代田線に乗り換え、赤坂へ。見附からだと歩くけど、ここは本当に改札出たら劇場なんですね。感動。

チェーホフは暗くて難しいというイメージがあったので、昨夏に井上ひさしさんの「ロマンス」をみていなかったら、きっとここには来ていないだろうなあと思いつつ、幕開きを待っていました。すると!!な~んか右の方からオーラが来る。はっとそちらを見ると、長谷川博己さんが!そして、ちょっと後ろには夏八木勲さんが!そしてそして、幕間にはなんとロビーで浦井健治くん発見!!さすが平日マチネは遭遇率高いですね。しっかし、いきなり大好き君ふたりにあうとは!浦井君はドリンクカウンターに並びながら、食い入るようにプログラムをご覧になっていました。帽子もサングラスもなく、あのままの浦井君でした。今はエリザベートのお稽古期間なんですね。ちゃんとストレートも勉強にきてるんだ。えらいなあ・・・


な~んて、客席やロビーみて興奮していてはいけませんね。さて、かもめ。登場人物の誰もが心に満たされないものを持ち、ぐるぐる空回りするそれぞれの心。藤原君扮するトレープレフはニーナに、ニーナは鹿賀さんトリゴーリンに、トリゴーリンはトレープレフの母とニーナに二股だし、トレープレフに恋するマーシャは彼女に恋する教師メドベジェンコに冷たいし、マーシャの母は夫よりも医師ドールンが好きだし、ドールンはトレープレフの母アルカジーナに憧れているらしい・チェーホフがこれをボードヴィルのつもりで書いたと聞くと、やはり滑稽にも見えてきますね。。


ニーナ役の美波さん。エレンディラでも体当たりの演技でしたが、今回もとても生き生きした前半の演技と、トリゴーリンに捨てられた後の暗い狂おしい演技の対比が鮮やかで素晴らしかったです。アルカージナ、麻実れいさんは大舞台女優という設定どおりの貫禄。好きだなー麻実さん。誰かに似てると思ったら、話し方が昔の我がしゅうとめにそっくりなんでした!(現在は大おかみ、草笛光子テイスト)


「かもめ」のタイトルは、捨てられ打ちひしがれたニーナが、自らを「作家がちょっとした短編のために気まぐれに撃ち殺したかもめ」と表現したことからきているようです。それでもなお、捨てた男への想いを捨てきれないニーナ、そんな状況になっても彼女に愛が届かない事に絶望するトレープレフ・・・滑稽なのか、残酷なのか。

栗山民也さんの演出で、どの役者さんたちもめりはりのある発声で心地よく台詞が響いてきました。ただ、鹿賀さん独特の「鹿賀節」は、その中で馴染んでるのか???なところもありました。今回の演技はあんまり作家には見えないし。。ただ、トレープレフに異変がおきる最後の場面、かもめの剥製を見つめる鹿賀トリゴーリンの静かな姿は胸に迫りました。

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ペテン師と詐欺師@日生劇場1階最前列上手

2008-01-18 23:18:52 | 鹿賀さんの舞台

IZOの後、青山から日比谷へ千代田線でGO!マチネの重い内容とはうってかわって楽しい作品。鹿賀さんの体調を心配していましたが、なんの、鹿賀節健在!市村さんもモーツアルト!のパパのリューマチ完治という感じで軽快でした。ブロードウェイミュージカルはヨーロッパ系ミュージカルと比べると苦手なのですが、この作品は大好き。

鹿賀さんと東山竜彦さん目当てのミーハー観劇なのですが、東山さんは初演と少し変わって、登場シーンはベルボーイではなく赤いタキシード姿でした。素敵!ダンスもさらにキレが良くなり、何より楽しそうに踊る姿に釘付けでした。

オクラホマの石油王の娘は、高田聖子さんから香寿たつきさんに変わっていましたが、う~ん・・高田さんの強烈さが印象的過ぎて、あれを超えるのは香寿さんといえども難しいようでした。香寿さん、ジキル&ハイドでもマルシアさんの後で損した感じですね。香寿さんの演技だけみればそれなりに素晴らしいのですが、どうしても比べてしまう。

逆に、素晴らしかったのはソニンさん。大竹しのぶさんを彷彿とさせるほど堂々たるクリスティーヌでした。歌も、最後の正体現すところもとっても良かったです。彼女、デビューのときにコンビを組んだ相手の男の子が失踪したり悪いことしたりで苦労したけれど、ひとりになってよかったですね。好感度高いです。

chat noirさんの情報どおり、市村さんの客席いじりが2回あり、最初は最前列センターに椅子を置いて舞台鑑賞。お客さんと「今年の初観劇ですか?いい作品選びましたね~」などと世間話。2度目のルプレヒトくんのフォークつんつんは、私のひとつおいてお隣の方が被害者でした。確か前回の銀河劇場では2階のボックスまで行ってましたが、今回は最前列のみでした。

清野くんも原さんも萬谷さんも少しずつ配役が変わっていましたが楽しんで演じているのが伝わってきます。鹿賀さんも本当に楽しそうで、観ているこちらまでにやけてしまいました。そんなことで、心配したマチソワですがちっとも疲れず十二分に楽しんでくることができました。まだまだ行けるぞ!私。

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鹿賀さん、藤原君のチェーホフ「かもめ」情報

2007-12-23 12:01:30 | 鹿賀さんの舞台

6~7月に赤坂ACTシアターでチェーホフの「かもめ」が上演されるそうです。主人公の作家志望の青年トレープレフは藤原竜也君。流行作家にして「彼の母の愛人」にして「彼の恋人と出奔する超色っぽい男」トリゴーリン が鹿賀さん。おー!こういう鹿賀さんがみたかった!井上ひさし作品「ロマンス」によれば、チェーホフはこの作品を悲劇ではなくヴォードヴィルとして書いたとか。この作品の演出をめぐっては、チェーホフとスタニスラフスキーの間に大きな感情ももつれがあったとか。しかし、主人公が


「君は…、君の道を見つけたんだね。どうやって進めばいいのかもわかってるんだ。 でも僕は、まだ夢と幻想の渾沌とした世界で、それがなんのためなのかもわからない。 信じられない。これが人生だなんて、信じられない。」などと言ってるのを読むと、やっぱり悲劇と感じるかも。


視点を変えてヴォードヴィルとして一回。悲劇として1回、2回はみるかもな作品ですな。自己管理は・・・・いいか。2回なら。しかし、藤原君と鹿賀さんの間を行ったりきたりする女優のたまごニーナは誰がやるんでしょう?息子の恋人に愛人をとられる母は?も~興味津々!

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錦繍ソワレ1階B列下手@天王洲銀河劇場

2007-08-09 23:46:09 | 鹿賀さんの舞台

レ・ミゼやベガーズオペラを演出したジョン・ケアード氏がどんな風にこの書簡形式の作品を舞台にするのかと、わくわくして天王洲アイルへ。地下鉄~モノレールだと我が家から最寄駅までの5分をのぞけばあの猛暑の中に出なくてすむので本当に楽でした。

舞台は超シンプル。小道具はいくつかの木の椅子と簡単な台くらい。藤原道山さんの尺八とモーツアルトの調べが、とても効果的に使われていました。尺八というのは、無音以上に静寂を表現できるととっても感動しました。

そして、ひとりひとりの役者さんの表現力も鬼気迫るものがありました。なにもないのに、すべてがそこにあるように見えるのです。鹿賀丈史さん高橋長英さんの存在感、余貴美子さんの渾身の演技。馬渕英俚可さんの魔性・・・脇を固める役者さんたちも、本当に隙のない演技をされていました。

山小屋での猫とねずみの残忍な、そしてこの物語を象徴する大事な場面の緊迫感はすごかったです。こういった演出センスは、ケアードさんならではなのかもしれません。ただ、手紙の結び言葉をみんなで合唱するところだけは、ちょっと馴染めませんでした。


上質の舞台を観たなあ・・という満足感いっぱいの観劇になりました。ただ、良席だったのに、ななめ右前に朝青龍のような体型の小父様がお座りになっていて、悲しかったです。。鹿賀さんが寝転がったりする場面は見るのに苦労しました。あちこち頭を動かしてしまいました。私の後ろの席の方は、すごく迷惑だったと思います。ごめんなさい!

 

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レ・ミゼラブルSP公演@帝国劇場1階H列ど真ん中

2007-06-12 21:51:28 | 鹿賀さんの舞台

今日のジャン・バルジャンは、私が一番バルジャンらしいと感じている今井清隆さんでした。今井さんはアンサンブルからかかわって10年間レ・ミゼラブルに取り組んでいらっしゃいます。

鹿賀さんとの相性もぴったりで、このお二人の対決を見逃す手はない!という思いで今日も劇場へ行ってしまいました。

幕があき、囚人たちの第一声!初日はここで音をはずしてしまったアンサンブルさんですが、今日は大丈夫。なんだかほっとしました。

何度もみているのに気づいたことも。建築中のバリケードに会いに来たエポニーヌにマリウスが「コゼットに手紙を渡して」と言う場面。自分に好意を持つ娘になんという残酷な事を!この鈍感ボンメルシー!といつも思っていましたが、この直前に彼は必死の形相で「行け!今のうちに!行け!危険だ撃たれる!」と彼女に言っているんですね。なのに、「心配してくれた!好きなの?あたしを!」と、まったく能天気なことを言っている。マリウスはもしかしたら、彼女をバリケードから遠ざけるために苦肉の策で言ったのかもしれないですね。それは結果的に裏目にでるわけですが。

鹿賀さんは、今日も文句なしの威厳ジャベールでしたが、センターで観たせいか本当に美しかったです。特に「自殺」いつもは、橋の欄干を乗り越えてから髪がばさっと乱れるのですが、今日はその前に右側の髪がはらっとほどけ、右の頬にかかりました。それをよけるかのように左に傾けた顔の色っぽいことと言ったら!!暗がりに浮かびあがる壮絶なまでに美しいジャベールに、私もセーヌの川底にひきこまれてしまいました。・・・・ったって、私じゃせいぜいカッパになるのがオチですけど。

今日も期待の岡給仕は、テナ夫人のスカートめくって銀フォーク拾ってるわ、お札一枚ネコババしてポケットにつっこんでるわ、さりげなく目だっていました。

バルジャン4人を一回づつだけ!もう絶対増やしちゃだめ!と心に固く誓いましたので、今公演の鹿賀ジャベールは今日で見納めです。その、わたし的鹿賀ジャベール楽は、十分に満足できる公演でした。

帰りに書店で雑誌をのぞいたら今井さんのインタビューがあり、原作の一節が紹介されていました。「海よりも壮大な光景がある。それは天空だ。天空よりも壮大な光景がある。それは人間の奥底だ。」・・・深い。レ・ミゼが読み継がれ、演じ継がれているのもそれが真理を深く追求した作品だからなんですね。

キャストの色紙がロビーにいっぱい。

 

これは、emiemiさんへのおみやげ。↓

この方のジャベールも楽しみです。ついこの前までのほんわかフランス国王と同一人物には見えませんねー

んで、これが噂の司教館。銀のコブレット持ってしっかり記念撮影もしてもらいました。衣装も着てみたいかも。テナ夫人?いやいや、コゼットの喪服ワンピがいいなあ。

 

 

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レ・ミゼラブル20周年記念公演初日@帝国劇場1階B列

2007-06-08 23:00:12 | 鹿賀さんの舞台

人間ドッグで休暇をとっていましたが、バリウムも飲むし夜の予定はいれていませんでした。しかし、そんな哀れな私の元へ「初日B列ありますよ。いきません?いきましょうよ!」という天使のお告げがあり、つい、足は有楽町へ。

なんといってもお目当ては鹿賀ジャベール!名古屋中日のあのショックさめやらず、お体が大丈夫でありますように!と、祈るような気持ちで舞台を見つめました。でも、「奴をここへ呼べ24653!」と、颯爽と登場した鹿賀さんは凛として、徹頭徹尾自分に厳しいジャベールそのものでした。もう、その姿をみただけでも胸がいっぱいになってしまいました。歌声も立ち姿も変わった様子はなく、鹿賀節健在!という感じです。

「スターズ」はもちろんのこと、「自殺」では、信念の中で生きてきた自分との葛藤、混乱、悲しみが渦巻き、凄まじいジャベールを見せてもらいました。バルジャンの最期には、死んでいった人達がみんな天国から降りてきて迎えるのにそこにジャベールはいない。それは、やっぱり自殺をして天国に行けなかったという「ことなんだなあと、また悲しくなりました。職務を全うし、最後には自分の信念を曲げてまで人命を尊重したのにね。

特筆すべきはシルビア・グラブさんのファンテーヌです。「夢やぶれて」では今までのように立ちすくんで歌うのとは違う演出ですが、そこがまた涙を誘います。

別所さんのバルジャンは初見でしたが、声の美しい、優しいバルジャンでした。どちらかというと声がこもったタイプかと思い込んでいましたが、相当なボイストレーニングをされていると見ました。

演出もだいぶ変わり、(初演の頃に近づいたのかも?)上演時間ものびました。3時間15分なので、30分くらい伸びたのかも。

仮出獄したあとは、宿屋で断られるシーンが入って 司教様の「さあ、入りなさい」がしっくり来るようになっていました。ガブローシュの「ちび犬でも♪」の歌が、「1発目は○○、2発目は○○。。」と、原作に近いシニカルなものになっていました。

新キャストでは、司教様でレーグルの港さんが良かったです。あの鬘が似合う日本人は少ないと思いますが、ばっちり似合って歌声も美しかったです。ただ、司教姿もレーグルも結婚式の貴族もみなヘアスタイルが同じなのはどうかなー松原フィイも秀逸でした。

岡さんは、新アンサンブルのみなさんより、かなり貫禄お兄さんな感じでしたが、この大好きなはまり役を演じられる喜びが体中に満ち溢れ、誰も文句が言えないアンジョルラスっぷりでした
しかし、今日は泉見君でしたが、藤岡マリウスとかだと、年齢差は否めないかもしれませんねー

カーテンコールでは、別所さんから「鹿賀バルジャン、鹿賀ジャベールとご一緒できたらという夢が叶いました。」と、感無量なご様子。鹿賀さんからは、「正直、20年前にやった役を今やっているのが本当に夢のようです。僕にとってこの作品は悲しすぎまして、今日もまた別所君が演じているのを見てつい涙がポロっと出まして、『俺はジャベールだ!俺はジャベールだ!』と・・・。ここで極上の鹿賀スマイル(自分は今回)ほんのわずかしかできないんですが、次から次へと若い人達がたくさん出てきて、この作品を継いでいってくれることを希望しています。今日はまた最高の思いをさせてもらいました。ありがとうございました。」

この滑らかな素敵なご挨拶を聞いて、私も胸がいっぱいになってしまいました。本当によかったです。また元気をもらいました。

 

 

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ジキル&ハイド大千秋楽@中日劇場下手サブセンンター

2007-05-27 23:22:23 | 鹿賀さんの舞台

泣いても笑っても鹿賀丈史さんの最後のジキハイ。

これだけの作品、最後を見届けなければという思いで名古屋まで出かけましたが・・・幕が開き、父上とご一緒の鹿賀さんの台詞が。。どうしたことでしょう、いつも気持ちが良いほど歯切れの良い台詞が、聞き取れないほど不明瞭、と、いうより呂律がまわっていないのです。

歌っている時やハイドになった時にはそう目立たないのですが、ジキル博士の台詞になると、もう、みんながハラハラするほどに回らない。ご本人も、これは相当お辛かったと思います。連日のお疲れもあるのでしょうか、これだけ出ずっぱりの舞台を東京、大阪、名古屋と続けてこられたわけですから。

でも、不調の鹿賀さんをカバーするように、アンサンブルが熱かったです。マルシアさんからバトンタッチした香寿さんも、好き好きはあるかもしれませんが、気持ちの良いほど力いっぱいの演技と歌でした。戸井さんも、宮川さんも、浜畑さんも、みなさんが渾身の演技で鹿賀さんを支えているのがわかりました。鹿賀さんの歌はもう、鬼気迫るといったほうがよいような血を吐くような迫力。声量もありました。歌で気になったのは一曲だけです。たぶん、細かい言い回しがしづらく、長く伸ばした音やゆっくりなテンポの台詞は大丈夫だったのでしょう。でも、鹿賀さんにとっては、思うように声の出てくれないつらい、つらい千秋楽になってしまったことは確かです。最後の「苦しかったでしょう。。ゆっくりおやすみなさい・・」の台詞は本当にそのまま鹿賀さん自身に向けられた言葉でした。

カーテンコールではキャストの皆さんほとんどの方が涙、涙・・・私のほうは、あまりの鹿賀さんの痛々しさに、ご挨拶はいいから一刻でも早く体を休めてください!という心境になってしまいました。それでも、回らぬ舌でしっかりと最後を締められた鹿賀さんの言葉を、なるべく聞き漏らさぬように書きとめてきました。あまり冷静に聞けなかったので、過不足があったらごめんなさい。

「ありがとうございます。2001年に幕を開けたこの舞台。本日、大千秋楽を迎えました。え~、なかなかこういうテーマの話は難しいのですが、熱い声援をいただき、175回を終えることができました。いつも暖かい声援を心からありがたいと思います。何本も演じていますが、これだけ別れの辛い芝居もないです。これは、ここにいる出演者たちの大変な努力と良いチームワークがないとできないことで、みんながひとつにまとまって良い舞台がつくれたかと思います。これからもまた、良い舞台を作っていきたいと思います。」

6月8日にはレ・ミゼ、その後にはストレートの錦繍、ペテン氏と詐欺師。シラノのお話もあるとかで、スケジュールはぎっちりな鹿賀さん。どうぞ無理をなさらず、お体の回復を第一に考えてくださいね。

いつまでもお待ちしていますから。

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ジキル&ハイド千秋楽@日生劇場1階H列下手

2007-04-29 22:14:19 | 鹿賀さんの舞台

ジキル&ハイド、鹿賀さんのファイナル公演も、ついに東京千秋楽となってしまいました。

これが超多忙な4月の公演でなかったら、もっともっと通えたのに~と、超良席やトークショー付を手放したことがかなり悔やまれもしますが、何を言っても千秋楽。今日は本当に本当に熱い舞台でした。ジキル博士が自分で善と悪とを分離する薬を試す直前の大ナンバー「時が来た」では、あまりの圧倒的な歌声にうるっと来てしまいました。あふれんばかりの喜びを全身で表現するジキル。万感こもっているように思うのは私の気持ちがかぶっているせいですね、きっと。

熱いのは鹿賀さんばかりではなく、今日が本当の千秋楽になるルーシー、マルシアさんもすごかったです。「あんなひとが」ではショー・ストップかと思えるすごさ。あの細い体のどこにあんなパワーが・・と思えるほどのすごい声量と軽やかな動きで、あっという間に劇場を征服してしまいました。

そして何と言ってもこの作品の醍醐味、アンサンブル。どの方も立派にソロをとれるような力のある声.。その幾重もの重なりは、地鳴りがするんじゃないかと思う大迫力でした。

何度も観ているのに、新しい発見もありました。苦悩の中、ジョンとエマの歌を前に下手のデスクでハモっているジキルは、「エマ、エマ、道を見つけて!」と、静かに静かに歌っていたのですね。誰にも言えない深い心の声だったんだ。。そして、ハイドに変身し、髪がばさっと落ちたときの美しさにもはっとしました。悲しみと恐れが傲慢と邪悪に変わる、善が悪に変わる瞬間の表情が、ものすごく美しいのです。

何度かのカーテンコールの後、鹿賀さんから「2001年に幕を開けましたこのジキル&ハイド、7年間やってきて厳しいことも楽しいことも沢山ありました。 スタッフやキャストの皆さんにも感謝しています。 今回をもって終わりとします。特に理由はありません。(笑)こんな風に幕を降ろすのも、この作品との付き合い方なのかと。この作品をバネにして次の作品に挑戦していきたいと思っています。本当にありがとうございました!」というようなご挨拶がありました。

そしてそして、最後の最後には、再びハイドに変身。会場は沸きに沸きまくり、当然のようにオール・スタンディング。パーンと銀のテープも飛び交い、華やかな幕切れとなりました。

 

興奮を鎮めるため、chat noirさんたちと椿屋珈琲店でお茶しましたが、その後更なる興奮が!なんと、駅まで歩いていると、向こうから美しい女性がふたり歩いてきました。ジキハイのアンサンブルの女性に似てるなーと思ったら、その後ろから、演出の山田和也さんとエマのパパを演じた浜畑賢吉さんが!思わず「素敵な舞台をありがとうございました。」と、声をおかけすると、立ち止まり、「ありがとうございました。」と、ちゃんとこちらを見てご挨拶をかえしてくださいました。握手してもらえばよかったですね!と話しながら調子に乗って日生方向へ向かうと、執事役の丸山さんが通過!ストライド宮川浩さんもたたずんでる!宮川さんにも当然のようにご挨拶。なんと、ずうずうしくも握手までしていただきました。

戸井勝海さんはすでに通過したらしく、残念がっていたら、なんと御大、鹿賀さん登場!もうびっくりです。興奮して見送っていると、今度は目の前にエマ、鈴木蘭々さん。私服は淑女のエマではなく、ポンキッキのランランちゃん。「こんな格好ですみませんね」と、笑顔で気さくに握手にも応じてくださり、「朝ドラも観てますよ~」と声をかけると、マネージャーさんともども、「よろしくお願いします。」とにっこりでした。

今日はたぶん千秋楽の打ち上げがあるのでしょう。みなさんでフツーに日比谷方向へ歩いて向かわれました。基本的に出待ちはしない主義な私ですが、こんなラッキーなこともあるんですね。みなさん、本当に気取らず丁寧な対応をしてくださって素敵でした。宮川さんの手は大きくて柔らかく、ランランちゃんはとっても華奢できれいな手でした。

名古屋・・・・大千秋楽・・・いやいや、・・・名古屋。。。千秋楽。。だめだめ。。

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ジキル&ハイド@日生劇場1階最前列上手(ネタバレあり注意)

2007-04-21 23:58:44 | 鹿賀さんの舞台

鹿賀丈史さんのファイナル公演。今回は最前列で、三月うさぎさんとご一緒しました。

鹿賀さん、マルシアさんは、本当に渾身の演技でした。歌声がびんびんと体の芯まで響いてくる感じです。石川禅さんからバトンタッチした、新アターソン弁護士、戸井勝海さんも、ソフトでとてもとても素敵でした。阿部よしつぐさんも、酒場で女の子の胸に触ったり、いちゃいちゃして同僚にカツいれられたりと、暗がりの中でいろいろと小芝居をされていました。こういうのは前方席でないとよくわからないですね。ちょっと得した気分。

この舞台での最大の見せ場、鹿賀さんのジキル&ハイドのひとり対決は、前回と少し演出が変わり、赤い照明=ハイド、青白い照明=ジキルが、終わりのほうで混乱するかのようにランダムになってきます。これは、ジキルとハイドの境目がだんだんはっきりしなくなったことをあらわしているように思いました。

最期の場面で、「ジョン、俺を自由にしてくれ!俺を自由に!」と叫んでいるのは、ハイドですよね?ジキルは自分のことを「俺」とは言わないので。最後の最後でジキルがエマを守ったのか、ハイドが心の自由を願ったのか、いつも不思議に思います。それにしてもエマの最後の一言には、いつも泣かされます。蘭々さんの歌はともかく、いつも恋人を信じ(でも、研究室でハイドっぽいジキルを見たときにはちょっと疑ってたかな)、支え、変わらない愛を誓う安定した態度には頭がさがる思いです。ああいう妻に、私はなりたい。。。。なれないけれど。

あ、それと、今回も酒場のオーナー、大須賀ひできさんの裸トレンチ怖かったです。。本当、ルーシーならずともあれじゃあ怖くて泣きます。

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