pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

八犬伝@イオンシネマ

2024-11-05 16:40:29 | 映画/DVD

原作
山田風太郎
脚本・監督
曽利文彦

キャスト
役所広司(滝沢馬琴)
内野聖陽(葛飾北斎)
土屋太鳳(伏姫)
渡邊圭祐(犬塚信乃)
鈴木仁(犬川壮助)
板垣李光人(犬坂毛野)
水上恒司(犬飼現八)
松岡広大(犬村大角)
佳久創(犬田小文吾)
藤岡真威人(犬江親兵衛)
上杉柊平(犬山道節)
河合優実(浜路)
栗山千明(玉梓)
中村獅童(七代目 市川團十郎)
尾上右近(三代目 尾上菊五郎)
磯村勇斗(宗伯)
立川談春(鶴屋南北)
黒木華(お路)
寺島しのぶ(お百)

あらすじ
江戸時代、戯作者・滝沢馬琴(役所広司)は友人の浮世絵師・葛飾北斎(内野聖陽)に構想中の物語を語り始める。それは里見家にかけられた呪いを解くため、運命に引き寄せられた8人の剣士たちの戦いを描く物語だった。たちまち魅了された北斎は物語の続きを聴くため、足しげく馬琴のもとへ通い、二人の奇妙な関係が始まる。執筆作業は、悪が横行する世で勧善懲悪を貫くという馬琴のライフワークとなるが、28年の歳月を経て最終局面に差し掛かろうとした矢先、彼の視力が悪化してしまう。


こどものころ、確かNHKで辻村寿サブロー氏による人形劇「八犬伝」に夢中になりました。あらすじはうろ覚えですが、犬塚信乃が人形なのにかっこよく、玉梓が怨霊がめちゃくちゃ怖かった親友Kちゃんは犬坂毛野さんにハマっていたようなそんな風にあのころから「推し」を見つけてはきゃーきゃー言ってたのよね

で、映画「八犬伝」。もちろん、おばちゃんのお目当ては内野聖陽さんに役所広司さんで、この2人の演技バトルを観るだけで幸せ~とチケットとったわけですが、いや、おもしろかった!実の部分の28年にわたる滝沢馬琴の苦悩や葛飾北斎の天才っぷり。(時間の経過によって少しづつ凄みが増し、老いに近づく演技秀逸)虚の部分、八犬伝イケメンチームの荒唐無稽なんで玉梓が怨霊になったのか、どうして八犬士なのかなども楽しく理解できました。特撮も立ち回りもすごいです。虚のほうはほんと迫力満点これ、劇団☆新感線でやらないかな

滝沢馬琴と正反対の価値観を持つ鶴屋南北はなんと談春師匠!忠臣蔵舞台に出ているのは錚々たる歌舞伎役者の皆様で、そういう意味でも豪華な映画でした!これはTVじゃなくて大きなスクリーンで観たいものです。

 

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碁盤斬り〜柳田格之進が映画に!

2024-05-18 21:56:55 | 映画/DVD

なんとなくテレビをみていたら、草彅剛さん主演の映画「碁盤斬り」のCMが。

〜浪人・柳田格之進は身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われ、娘のお絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らしている。

 

しかし、かねてから嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、嘘偽りない勝負を心掛けている。

え!?なにこれ、柳田格之進私が初めてみっちり聴いた志の輔師匠の落語「柳田格之進」じゃありませんか!STORYを読むと微妙に脚色されてますが、間違いない!しかも父のために自ら犠牲になろうとするお絹さんは清原果耶さんじゃありませんか。こりゃ、観なくちゃ!猿の惑星の新作もあるし、久しぶりに映画館に行かなくちゃ!

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ナショナルシアターライブ「ライフ・オブ・パイ」@シネ・リーブル

2023-06-22 21:55:04 | 映画/DVD

10年前にこの作品の映画バージョンを観てその壮大さにすっかり魂持っていかれた私。

たまたま知人とその映画の話になり、感想ブログを検索していたらなんとナショナルシアターライブでイギリスで舞台化されたライフ・オブ・パイやってるじゃありませんか!しかもシネ・リーブルで!

と、いうことでソッコー行ってきました。映画だけどナショナルシアターライブだから割引なしの特別料金3000円。

いやーーーいやいやいやいや、すごい舞台と出会ってしまいました!

最初は、あの宇宙的とも言える壮大な物語をどうやって板の上で。。と思い、さらに始まってみれば、かつての青山円形劇場くらいの丸い小さな舞台。役者が8人横並びすればいっぱいになってしまいそうな小さな空間。ここでどうやって。。と思ったのは全くの杞憂。この小さな空間が200日以上太平洋を漂流したパイが入院している病室から動物園に、大きな船の甲板に、荒れ狂う海に、はたまた様々なものが浮遊する海中に変わるんです

そして登場する動物たちにまたびっくり!動物園を経営する一家がカナダに移住するために動物たちを伴って乗った船が難破する話なので当然動物が出てくるんですけど、これがすごい!ヤギも虎もオランウータンもハイエナもシマウマもみんな実物大のパペットなんですが、一体を頭、胴体、下半身というように複数の人があやつります。この動きがリアル!プログラムによれば、虎は骨格から動きを割り出していったとか。本当に本物の動物にしかみえません!操る人間が丸見えなのに。これほんとにすごい。それだけではなく、プロジェクションマッピングと舞台の仕掛けが魔法のように次から次へと場面を変えていき、本当に魔法のようです。

他の動物たちが亡くなり、虎とふたりぼっちになり次第に心を通わせる様に涙が出そうでした。この物語には解釈が2つありますが、私は動物の物語を選びたいです。パイを演じるハイラム・アベセカラさんは王立演劇学校で学んだ正真正銘のシェイクスピア役者さん。とても美しく感情豊かなパイをしっかりと演じていらっしゃいました。あー素晴らしいお芝居みられてよかった!

この舞台、ロンドン公演を終えて今はブロードウェイで絶賛公演中だそうです。日本バージョンもやってくださーい!カッキーパイはどうでしょう?

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ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ@シネマシャンテ

2022-12-16 14:57:30 | 映画/DVD

監督:ウィル・シャープ

出演:ヴェネディクト・カンバーバッチ
   クレア・フォイ他

あらすじ:
イギリスの上流階級に生まれたルイスは早くに父を亡くし、一家を支えるためイラストレーターとして働くように。やがて妹の家庭教師エミリーと恋に落ちた彼は、周囲から身分違いと猛反対されながらも彼女と結婚。しかしエミリーは、末期ガンを宣告されてしまう。そんな中、ルイスは庭に迷い込んできた子猫にピーターと名づけ、エミリーのために子猫の絵を描き始める。


先日の朝日新聞にこの映画の劇評があり、あのヴェネディクト・カンバーバッチさんが猫の絵をたくさん遺した人を演じるとのことで俄然興味がわいて、早速日比谷へ。

ルイス・ウェインという方はイギリスではかなり有名とのことですが、私は全く知りませんでした。「誰もが知っている有名な猫のイラスト」と聞いて、ハワイのあの猫かな?と思った程度。(イギリスだってば)いろいろググると、なんとあの「吾輩は猫である」の中に出てくる猫の絵葉書はこのウェイン氏の作であるとのこと。こんな本も出ていました。

漱石先生がご覧になった絵ハガキはこれ→

かの岩合光昭氏も共鳴したというこの映画、猫中心かといえばそうでもなく、ルイス本人の波乱の人生。ブルジョワ階級に生まれたものの、父を失いたくさんの妹たちを支えるために様々な仕事をしようと試みるが、どれもなかなかうまくはいかず、何故か特許と電気にこだわる。よーく見ると、この作品の原題って、[The Electrical life of Luis Wain]なんですよね。反対を押し切って結婚した10歳年上の妻のために描いたたくさんの猫たちがこの作家の生活を支えることになっていくわけですが、絵と一緒に版権まで売り渡してしまったがゆえに、いくら評判になって絵はがきが売れても、一向にお金持ちにはなりません。誰か教えてあげればいいのに~

それでも、病魔に侵された妻の「世界は美しい」という言葉を胸に絵を描き続けます。しかしながら、妻を失い、ソウルメイトだった愛猫ピーターを失い、次第に壊れていく心。ピーターの最期を見つめる場面とベッドで号泣するシーンは本当に短いのですが、胸が締め付けられてしまいました。やがて絵にも変化が訪れ、現代でも彼が晩年に描いた「万華鏡猫」は精神疾患をもつ人の典型的な絵として扱われているそうです。

統合失調症と診断されて貧民病院に入れられたウェインを救ってくれたのは、あのH.G.ウェルズをはじめとした彼の絵のファンたちだったそうです。

ラストは本当に美しい景色の中に入っていくウェイン。きっとその先には最愛の妻と愛猫ピーターが待っているんだろうなあ。。

ルイス・ウエインの猫の絵は今月下旬から銀座の画廊で公開されるそうなので、そちらものぞいてみようかな。

 

 

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SABAKAN@イオンシネマ

2022-08-24 21:45:52 | 映画/DVD

監督:金沢知樹
脚本:金沢知樹 萩森淳
出演:番家一路 原田琥之佑 尾野真千子 竹原ピストル 村川絵梨 福地桃子 ゴリけん 八村倫太郎(WATWING) 茅島みずき 篠原 篤 泉澤祐希 貫地谷しほり 草彅剛 岩松了

あらすじ:

1986年の長崎。夫婦喧嘩は多いが愛情深い両親と弟と暮らす久田は、斉藤由貴とキン消しが大好きな小学5年生。そんな久田は、家が貧しくクラスメートから避けられている竹本と、ひょんなことから“イルカを見るため”にブーメラン島を目指すことに。海で溺れかけ、ヤンキーに絡まれ、散々な目に合うが、この冒険をきっかけに二人の友情が深まる中、別れを予感させる悲しい事件が起こってしまう…。


すごーく久しぶりに映画館へ。もしかしたら、コロナ騒ぎが始まってからは初めてかもしれない。心を動かされたのは、王様のブランチで紹介された映像の、男の子ふたりの表情かも。

貧しい暮らしをバカにされ、着ている物をバカにされ、それでも強い心を持つ竹ちゃん。子どもって残酷だなあと思いつつ、自分たちではどうしようもない境遇を笑う他人って、昔も今もいるのかもと感じる。

そんな級友たちのなかで、決して貧しさを笑ったりしなかった久ちゃんを誘い「イルカを見に行こう」と誘う竹ちゃん。この冒険にはいろんな出来事が起き、そのたびにいろんな人に助けられますが、喧嘩の強そうな青年が竹ちゃんにひと言「負けるなよ」と声をかけ、自分のアポロキャップをかぶせてくれる場面にぐっときました。無駄な言葉は一切なく、ただ「負けるなよ」という言葉のなんという力強いこと。

もうひとつ。ふたりがミカン山でミカン農家?のおじさんにおいかけられる場面。転んでしまって走れなくなりそうな久ちゃんに竹ちゃんが「きめろ!」自分は走れると心に決めるんだ。そうかもしれない。負けているのは自分の心かもしれない。走れると自分で決めれば、きっと走り出すことができるんだ。もう、ほんとにこの少ない言葉の重みが泣けて泣けて

たくさんの困難を抱え、さらにまたもっと大きな不幸にみまわれてしまう竹ちゃんなのですが、彼はきっと乗り越えて行けるんだろうという希望を感じました。もしかしたらもう会えなくなってしまうかもしれない2人が「またね!」「またね!」と何度も何度も繰り返す姿に、もう涙が止まりませんでした。ふたりの「またね!」は、きっとまたいつか会うためのおまじないだったんだろうな。

そして、2人を見守る大人たちが本当に温かくて優しくて、ふんわりした気持ちになりました。

この作品は、草彅くん演じる久ちゃんの回想の形をとっています。竹ちゃんと久ちゃんの「今」が、確実に少年の日と繋がっていることが、なんだか嬉しくなりました。エンドロールがはじまっても、明るくなるまで決して席を立ってはなりませんよ

久ちゃんは、なんとなく大泉洋さん似。竹ちゃんはなんとあの原田芳雄さんのお孫さんだそうです。ふたりとも、きっといい役者さんになるだろうなあ。

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EDMOND/シラノ・ド・ベルジュラックに会いたい!@ユナイテッドシネマ

2020-11-20 21:26:55 | 映画/DVD

監督・原案・脚本 アレクシス・ミシャリク
製作 アラン・ゴールドマン

キャスト
トマ・ソリヴェレ(エドモン・ロスタン)
オリヴィエ・グルメ(コンスタン・コクラン)
マティルド・セニエ(マリア・レゴー)
トム・レーブ(レオ・ヴォルニー)
ルーシー・ブジュナー(ジャンヌ)
アリス・ドゥ・ランクザン(ロズモンド)
クレマンティーヌ・セラリエ(サラ・ベルナール)
イゴール・ゴーツマン(ジャン・コクラン)

あらすじ
1897年、パリで暮らす詩人で劇作家のエドモン・ロスタン(トマ・ソリヴェレ)は、ここ数年スランプに陥っていた。2人の子供を抱え、生活に不安を感じた彼は俳優のコンスタン・コクラン(オリヴィエ・グルメ)に、年末に上演する舞台の話を持ちかける。だが、実はエドモンは英雄喜劇となるはずの新作をまだ一行も書いていなかった。


鹿賀さん主演のミュージカルや吉田剛太郎さんのストレート舞台で何度も涙したシラノ

この映画はその作者エドモン・ロスタンがこの素敵な戯曲を書き上げ、上演するまでを描く物語です。いや~面白かった!
気弱で小柄で心優しい、どちらかといえばのび太くんみたいなエドモンが、悩みつつも彼を取り巻く人たちのちょっとした言葉やヒントからどんどんイメージを膨らませ、素晴らしい舞台を作り上げていくさまが、本当にわくわくハンサムなのに言葉を紡ぐ術を知らないクリスチャンが、シラノの「言葉の力」を借りてバルコニーにいるロクサーヌに愛を語り、ハートをわしづかみにするシーンも、エドモンと仲良しのイケメン俳優レオとの間にあった出来事がヒントになっていて。そこ、すごく素敵です。そう、女の子は見た目だけじゃなくてロマンティックな言葉が大好物

エドモンが突然ふって沸いたチャンスをつかみ新たな舞台の脚本に悩んでいるとき、何気なく入ったカフェでヒントをもらうエピソードも素晴らしいカフェの主人がくれたヒントによってひらめく瞬間が、まさに「降りてきた」という感じ。シラノ・ド・ベルジュラックが実在の人物で、剣豪であり、作家であり、哲学者・理学者で、頭に材木を受けて大けがをしたというのも実話だったということもびっくりでした。

シラノを演じるコンスタン・コクランが本当に素晴らしいです。偉大な俳優なのに借金まみれで劇場支配人とトラブルになったり、舞台から締め出されそうになったりという困難に遭いながらも、いつも大きく前向きでぶれない。ベルギーの至宝と言われる方なのだそうです。そういえば日本の至宝、段田さんにも似てる✨なるほど!オリヴィエ・グルメが演じるコクランが演じるシラノ。

さまざまなアクシデントを乗り越え、渾身の舞台の幕があがる時に流れる曲はボレロ✨いやがうえにも胸が高まります!もう、素晴らしすぎて自分自身が客席からこの舞台を生で観ているようでした。最後はもうすっかり入り込んでしまいました。サラ▪ベルナールやアントン▪チェーホフも登場しますよ!

ロクサーヌを演じるマリアの「俳優に明日はないのよ!今がすべて!」という言葉にも圧倒されました。「恋におちたシェイクスピア」も映画から舞台になりましたよね。この作品もぜひ!

エンドロールには、コクランをはじめとする名優たちが演じたシラノの映像やロクサーヌを演じたマリアやライバルのジョルジュなどの画像が出てきますので、最後まで席をたたないことをおすすめします✨

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The Illusionist~幻影師アイゼンハイムDVDを観る

2020-11-14 21:05:28 | 映画/DVD

製作年: 2006年
製作国: アメリカ/チェコ
原題: THE ILLUSIONIST
監督: ニール・バーガー

出演者: エドワード・ノートン 、 ポール・ジアマッティ 、 ジェシカ・ビール 、 ルーファス・シーウェル 、 エディ・マーサン 、 ジェイク・ウッド 、 トム・フィッシャー 、 アーロン・テイラー=ジョンソン 、 エレノア・トムリンソン 、 カール・ジョンソン

あらすじ
イリュージョンが見せ物として隆盛を誇る中、天才と評され絶大な人気を集める幻影師、アイゼンハイム。ある日、評判を聞きつけた皇太子レオポルドが婚約者を伴い観覧に訪れる。その婚約者こそ、かつてアイゼンハイムが愛した女性ソフィだったのだが…。


急逝した三浦春馬さんが主演をつとめるはずだったミュージカル「イリュージョニスト」の原作映画があると聞いて、さっそく借りてみました。

主演のアイゼンハイムは、あのファイトクラブやハルクで印象的だったエドワード・ノートン今回ものすごく素敵なにせイリュージョニストなので、不思議なオーラをまとっています。奇跡を生み出す指先の美しいことネタバレすると1月のミュージカル公演に響くので控えますが、とにかくこれは奇術中心の怪しい作品ではなく、極上のラブストーリーです 久々に映画みた~っという満足感でいっぱい

身分違いで引き裂かれた若い日の恋を忘れることなく、胸に秘めた想いを持ち続けるふたりがほんとに素敵障壁となるのはオーストリア皇太子ですが、今回は悪役っぽい。

異なる解釈のルドルフかも?(役名はレオポルトだけどね)と思われる場面もあります。

皇太子の命を受けてアイゼンハイムを見張る刑事さんがジャベールを更にいい人にした感じなのですが、どこかで見たことが。。。と思ったら、「ウォルトディズニーの約束」で、メリーポピンズの作者にして孤高のトラヴァース夫人と心を通わせる運転手さんでした。この方のまなざしがとても印象的です。

このイリュージョン満載の作品、舞台でどうやって仕立てるんだろうと思うといまからわくわくします。その前にチケットとれるかしら。。。

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フォードvsフェラーリ@ユナイテッドシネマ

2020-01-19 20:26:33 | 映画/DVD

【監督】
ジェームズ・マンゴールド

【キャスト】
マット・デイモン、クリスチャン・ベール、ジョシュ・ルーカス、ジョン・バーンサル、カトリーナ・パルフ、トレイシー・レッツ、ノア・ジュープ

【あらすじ】

1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマ。ル・マンでの勝利を目指すフォード・モーター社から依頼を受けた、元レーサーのカーデザイナー、キャロル・シェルビーは、常勝チームのフェラーリ社に勝つため、フェラーリを超える新しい車の開発と優秀なドライバーの獲得を必要としていた。シェルビーは、破天荒なイギリス人レーサーのケン・マイルズに目をつけ、一部上層部からの反発を受けながらもマイルズをチームに引き入れる。限られた資金と時間の中、シェルビーとマイルズは力を合わせて数々の困難を乗り越えていくが……


ほんとはアナ雪見たかったのですが、ダンナにつきあってフォードvsフェラーリ鑑賞。

いや、バットマン役者のクリスチャン・ベールさんが、本当に凄かったです

ただただ純粋に車が大好きで大好きで大好きなマイルズ。彼の才能を高く買うシェルビーと、ただ利用だけして、宣伝のためには不都合な彼を外そうとするフォード社。巨大組織の様々な思惑などは全く意に介さず、ひたすらスピードに挑戦することだけを考えて改良を提言し、実践していくマイルズはまぶしいほどでした。

ル・マン24時間耐久レースのシーンはすごかった~💦💦凄い臨場感💦💦レースの過酷さを伝え、レーサーの凄さを伝えるために無理やりレースカーにのせた老フォード二世が恐怖のあまり泣き出してしまうとこなど、本当にリアル✨

ル・マンではフォードの宣伝のために理不尽な理由で優勝を逃す結果になりましたが、達成感は半端なく、自らを透明にしてしまう境地にまで達したのだと感じました。

本当に走ることが大好きだったのですね。

彼を信じてずっと寄り添った奥様と息子ちゃんも素晴らしかったです✨

なんとこれは実話だそうで、マイルズが乗ったフォードGT40MkⅡのプラモデルも夫のコレクションにしっかり入っていました😆死ぬ前に実物欲しいんだって。無理だから。

 

 

 

 

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「決算!忠臣蔵」そして「カツベン」@ユナイテッドシネマ

2019-12-22 22:53:54 | 映画/DVD

監督・脚本:中村義洋
原作:山本博文『「忠臣蔵」の決算書』(新潮新書)
出演:堤真一、岡村隆史、濱田岳、横山裕、妻夫木聡、荒川良々、竹内結子、石原さとみ


日本人なら誰でも知ってる忠臣蔵。大石内蔵助を堤真一さんが!浅野内匠頭を阿部サダヲさんがやるんじゃ、いかなくっちゃ!

でも、これは通常の美談ではなく、「決算書」なので、浅野家のリアルな台所事情が面白かったです。討ち入りシーンがなくても成り立つのね・・・が、やっぱり堤内蔵助の討ち入り見たかったな

監督 周防正行

出演 

染谷俊太郎  成田凌
橘琴江   井上真央
青木豊子  渡辺えり
栗原梅子  黒島結菜
永尾虎夫  音尾琢真
橘重蔵   小日向文世
山岡秋声  永瀬正敏
木村忠義  竹野内豊
茂木貴之  高良健吾
青木富夫  竹中直人

あらすじ

一流の活動弁士になることを目指す俊太郎(成田凌)は、隣町のライバル映画館に客も人材も取られて閑古鳥の鳴く映画館・青木館に流れ着く。人使いの荒い館主夫婦、傲慢で自信過剰な弁士、酔っぱらってばかりの弁士、気難しい職人気質な映写技師といった曲者ばかりが残った青木館で、雑用ばかり任される俊太郎。そんな彼の前に、大金を狙う泥棒、泥棒とニセ活動弁士を追う警察、そして幼なじみの初恋相手が現れ……。


「わろてんか」でヒロインの息子役だった成田凌くん、いいです スクリーンを見て初めて周防監督作品だと知ったのですが、本当に面白かったです!活動写真て、あんなだったのね。。。弁士によってギャグにもシリアスにもなっちゃうとは。どこからどう見たって活動弁士には見えない成田くんがいい声!素晴らしい!「活弁士ってこんな感じ」というイメージがないからこその自由さなのかなとも思っちゃいました。それほど軽やかでのびのびしてて、素敵

また、天下の二枚目 竹之内豊さんを銭形警部みたいにしちゃうとこ、高良健吾さんの色気を悪玉に利用しちゃうとこ、あの永瀬さんを酔払いの落ちぶれ弁士にしちゃうとこ、成河くんをニューシネマ・パラダイスの映写技師みたいにしちゃうとこ、城田くんや萌音ちゃんや奥さんの草刈さんやシャーロットさんまで無声映画のスクリーンに登場させちゃうとこなど、本当におしゃれで心憎いったらなかったです。うきうきしちゃうじゃないですか

そんな中、一点、音尾琢磨さんのヤクザが本当に恐ろしくてたまりませんでした

よく見てみれば、あのShall we ダンス?のメンバーいっぱい出てますね役所さんはいないけど。あー楽しかった。もう一回みたいほど。

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ライオンキング@バルト9

2019-08-24 20:44:48 | 映画/DVD

監督:ジョン・ファヴロー
オリジナル・ソング:エルトン・ジョン、ティム・ライス

シンバ:ドナルド・グローヴァー
ナラ:ビヨンセ

あらすじ:

命あふれるサバンナの王国プライドランド。その王であるライオン〈ムファサ〉に、息子〈シンバ〉が誕生する。だが、シンバはある“悲劇”によって父ムファサを失い、王国を追放されてしまう。新たな世界で彼は仲間と出会い、“自分が生まれてきた意味、使命とは何か”を知っていく。王となる自らの運命に立ち向かうために―。


劇団四季のライオンキングを観た時には、あまりの造形の見事さに、アートだわ~と、ひたすらうっとりしたものですが、この映画では。CGのものすごい進化っぷりに驚きまくりでした

Your Majesty と、ムファサにかしずくザズーのおじぎの美しいこと シンバを抱きあげる長老猿ラフィキの神々しいこと!いちいち感動しますが、なにより子シンバのきゃわゆいことといったら!

むしょうにうちの猫を抱っこしたい気持ちになりました」

ストーリーは数々の悲劇を乗り越えたシンバの成長物語ですが、父ムファサの姿が今は亡き父や義父の姿とだぶって、泣けてしょうがなかったです親というのはありがたいものです。

しかし、ムファサを死に追いやってしまった悲しみからプライドランドを出て、ずっと虫ばっかり食べてたシンバ。。。よくスカーに勝てましたねぇ

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アラジン~2D字幕版@ユナイテッドシネマ

2019-06-10 17:41:58 | 映画/DVD

スタッフ
監督 ガイ・リッチー
製作 ダン・リン
   ジョナサン・アイリヒ
製作総指揮 ケビン・デラノイ マーク・プラット
作曲:アラン・メンケン

 キャスト
ウィル・スミス  ジーニー
メナ・マスード  アラジン
ナオミ・スコット ジャスミン
マーワン・ケンザリ  ジャファー
ナビド・ネガーバン  サルタン
ナシム・ペドラド   ダリア
ビリー・マグヌッセン アンダース王子

STORY

ダイヤモンドの心を持ちながら、本当の自分の居場所を探す貧しい青年アラジンが巡り合ったのは、王宮の外の世界での自由を求める王女ジャスミンと、 “3つの願い”を叶えることができる“ランプの魔人”ジーニー。

果たして3人はこの運命の出会いによって、それぞれの“本当の願い”に気づき、それを叶えることはできるのだろうか──?


中村倫也くんがアラジンの吹替えをされると話題の「アラジン」今日は字幕版で観て来ました。

アラジンもジーニーも、そしてウィル・スミス氏のジーニーも、アニメのキャラクターにそっくりで、まずびっくり!特にアラジンは、本当にアニメから抜け出てきたかのようにそっくりです!そして、私はCG多用の映画ちょっと苦手なんですが、今回はほんとに素晴らしい!ディズニーの魔法おそるべしです!

劇団四季の舞台版であ、とにかくランプに閉じ込められた世界最強の魔王ジーニーに釘付けでしたが、この映画では、自立した心と強い好奇心を抱き、自由に憧れる王女ジャスミンの存在感がすごかったです。砂漠の王国アグラバーの民を思い、王家を継ぐための努力を重ねてきたのに、「女は王になれない」という法律に行く手を阻まれ、それでも頑張ろうとする姿がたくましい!アラジンもジーニーも、魔法使いの国務大臣ジャファーさえもかすんでしまうほど。

音楽も素晴らしく、アラジンと2人で空とぶじゅうたんに乗り、王国をめぐりながら「ホール・ニュー・ワールド」が流れた時には、ちょっと泣けてしまいましたアラジンといつも一緒の猿のアブー、ジャスミンに寄り添うトラのラジャーがとっても可愛かったです本当に魔法のような映画です

3つ願いをかなえてくれるといったら、何をお願いしようかな~


予告編で、ライオンキング実写版の予告が!楽しみ~

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コンフィデンスマンJP@ユナイテッドシネマ

2019-06-06 17:20:52 | 映画/DVD

スタッフ
監督 田中亮
脚本 古沢良太
製作 石原隆 市川南
企画 成河広明

キャスト
長澤まさみ  ダー子
東出昌大   ボクちゃん
小手伸也   五十嵐
小日向文世  リチャード
織田梨沙   モナコ
瀧川英次   ちょび髭
マイケル・キダ  バトラー
前田敦子   鈴木さん
佐津川愛美  矢島理花
岡田義徳   キンタ
桜井ユキ   ギンコ
生瀬勝久
山口紗弥加
小池徹平  桂公彦
佐藤隆太  鉢巻秀男
吉瀬美智子 桜田しず子
石黒賢   城ヶ崎善三
竹内結子  ラン・リウ
三浦春馬  ジェシー
江口洋介  赤星栄介

STORY

華麗に大胆に人を騙し続ける百戦錬磨のコンフィデンスマン(=信用詐欺師)、ダー子、ボクちゃん、リチャード、そして五十嵐。
次なるオサカナ(=ターゲット)は、香港マフィアの女帝で、その冷酷さから<氷姫>という異名を持つラン・リウ。
彼女が持つと言われている伝説のパープルダイヤを狙って、3人は香港へ。ランに取り入ろうと様々な策を講じるが、なかなかエサに食いつかず苦戦する。
そんな中、天才詐欺師ジェシーが現れ、同じくランを狙っていることがわかる。
そして、以前ダー子たちに騙され恨みを持つ日本のヤクザ・赤星の影もちらつき始め、事態は予測不可能な展開に。
騙し騙されの三つ巴の戦いを制するのは誰なのか!?


いや、気持ちよくだまされました!この作品、TV版も欠かさず観ていたので、いちいち疑いながら観ていましたが、まさかあそこから既にトリックだったとは!一筋縄ではいかないダー子チームに拍手!

あやしいあやしいとは思いながらも、最近舞台で大爆発の三浦春馬くんの、果てしなく怪しいけど、あまりのジェントリースイートイケメン大作戦についうっとりしちゃったりもしたのでした。映画「ゴースト」ばりの、ろくろ回し後ろからハグシーンなんか、ほんと美しいそして、竹内結子さん、かっこいい香港マフィアの女帝(?)っぷりおみごと!

荒唐無稽といっちゃあ荒唐無稽ですが、ここまでやるとほんと楽しすぎです!お約束の札束乱舞シーン、私もやってみたい!さっそく続編のニュースもありました。早く観たい!

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もう一度「Saving Mr. Banks~ウォルトディズニーとの約束」を観て思う

2019-05-14 23:10:11 | 映画/DVD

久しぶりにリビングで娘とダラダラしていて「何かDVDみようよ」ということになり、「レミゼ」「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」と迷った末、「ウォルトディズニーとの約束」にしました。

このDVDは何度も観ましたが、観るたびにしみる場面がたくさんあります。

メリーポピンズの原作者トラヴァース夫人。頑なに「メリーポピンズ」をディズニーが軽薄な娯楽作品にしないようクレームを出しまくり、絶対に嫌だと頑張っていたアニメーションの使用が判明すると、未サインのの契約書を叩きつけてイギリスへ帰ってしまいます。それを追ってウォルト・ディズニー本人が彼女の家へ行き、説得するのですが、そのなかで、彼女が大好きだった父にまつわる辛い記憶(アル中の父に絶望した母の自殺未遂、酒に溺れ、そのために仕事もうまくいかず、若くして亡くなった父親)にいつまでも縛られていてはいけない。何もできなかったと悔やむ自分を許さなければと話すのです。そして、ウォルト自身の辛く貧しかった少年時代を語るとともに、現実では救うことのできなかった何人もの「バンクス氏」(父親たち)を、映画の中で救うことによって、たくさんの人が救われるだろうと諭します。

辛い過去に縛られて自分の未来を閉ざしてはいけない。楽しい思い出で上書きし、閉じた心を解放することも人間にはできる。という力強いメッセージをもらった気がしました。

 

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グリーンブック@ユナイテッドシネマと、白金ランチちょびっとお花見

2019-03-17 21:25:51 | 映画/DVD

監督ピーター・ファレリー

キャスト
ビゴ・モーテンセン  
マハーシャラ・アリ  
リンダ・カーデリニ  
ディミテル・D・マリノフ   
マイク・ハットン 

あらすじ
時は1962年、ニューヨークの一流ナイトクラブ、コパカバーナで用心棒を務めるトニー・リップは、ガサツで無学だが腕っぷしはもちろんハッタリも得意で、家族や周囲から愛されていた。コパカバーナが改装のために休業となった時、トニーはある黒人ピアニストにコンサートツアーの運転手として雇われる。彼の名前はドクター・シャーリー、巨匠ストラヴィンスキーから「神の域の技巧」と絶賛され、ケネディ大統領のためにホワイトハウスでも演奏したほどの天才は、なぜか黒人には危険な南部を目指していた。


本年度アカデミー賞® 作品賞・助演男優賞受賞作

黒人と白人のバディものというと、「最強のふたり」を思い出します。あの作品も、差別を超えた友情の奇跡のようなお話でした。この作品では立場は逆転。白人のトニーはまたイタリア系で決して裕福とは言えない暮らし。黒人のドクター・シャーリーはカーネギーホールの上階に住む王様のような暮らしぶりで高い教養と実力の持ち主。このふたりが人種差別厳しい南部へコンサートツアーに出るわけですが、まあ、そこは筆舌に尽くし難いような差別の嵐。

「グリーンブック」というのは、黒人でも利用可能な施設の案内パンフのようなものです。と、いうことは、黒人はどこでも入れるわけではなく、高名な演奏家として招かれて喝采も受けているのにトイレも別ならレストランもだめ、夜外出することも禁止とは。。。。

はじめは同じように黒人に対して差別意識をもっていたトニーも、ドクターと旅をするうちに、差別を受けることの矛盾を感じ始めます。そして、差別とは一体何かということを考え始めます。黒人でも北部では良い意味での特別扱いをされ、お城のような部屋に住み、理不尽に投獄されても司法長官(ロバート・ケネディ!)に直接連絡とって助けてもらうこともできてしまうようなドクター。そんな彼が、自分を南部の農場で肉体労働している黒人と一緒にしてほしくないと思うのは差別ではないのか。「なんで黒人のドクターが良い暮らしをし、白人の自分が黒人のように貧しい境遇にいるのか」と感じるのは差別ではないのか。そういう感情と、露骨に黒人を排斥する白人とは同じなのじゃないのか。とか。

「自分はあんな人たちとは違う」という感情そのものが「差別」なんだと感じました。そんな中で、怒りに任せて暴力的になるトニーに、ドクターが「どんな状況でも品性を保つことのできる方が勝利するんだ」というようなことを言ったのがとても印象的でした。心に留めたい言葉です。

旅の途中でトニーが愛妻に書く手紙をドクターが「切り張りした脅迫状みたいだ」と、上手に手を入れてロマンティックな文章に換え、それを妻がうっとり読むシーンが可愛かったです 私もほしいなあんなお手紙というか、やくざまがいのトニーが奥さんにまめにお手紙書いてるだけで微笑ましいですそして、手直し入ってるのを知っててもやっぱり嬉しい妻もいいわ~ ラストの妻のシーン、とてもハートフルです

アメリカでは、クリスマス映画だったそうで、日本でもその時期に合わせて公開すればもっと良かったのにね。

時間が前後しますが、今日は我が家にとってちょっとうれしい日だったので、白金のいわゆるプラチナ通りのテンダーハウスでランチしました。うっかり前菜を撮り忘れましたが、私はメインをお魚に。

  デザートは紅茶のムース こちらもさっぱりしておいしい

帰り道には、おしゃれなプラチナ通りにはめずらしく木造の古いお蕎麦屋さんがあり、わらび餅も販売中。

 つい買っちゃいましたが、わらび餅1000円はちょっとプラチナ価格すぎ

目黒駅に向かって歩くと、自然教育園そばの白金台どんぐり児童遊園には早咲きの桜が綺麗に咲いていました。河津桜か寒緋桜のようです。もう、春ですね~

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ボヘミアン ラプソディ@T-JOY

2019-03-02 21:52:44 | 映画/DVD

監督ブライアン・シンガー
製作グレアム・キング ジム・ビーチ


キャスト
ラミ・マレック:フレディ・マーキュリー
ルーシー・ボーイントン:メアリー・オースティン
グウィリム・リー:ブライアン・メイ
ベン・ハーディ:ロジャー・テイラー
ジョセフ・マッゼロ:ジョン・ディーコン


素晴らしかった!必見ですよ!と、昨年のうちから20代~70代と幅広い知り合いの皆さまからさんざん薦められていたこのボヘミアン・ラプソディですが、変則的な愛についてはやや苦手意識があってなかなか映画館に足が向きませんでした。・・・が、しかし。アカデミー賞授賞式でのラミ・マレック氏の謙虚なスピーチが素晴らしかったことに背中を押され、おやじバンドでへ〇ギタリストな夫をそそのかして朝っぱらから映画館へ。(近くのシアターは既に深夜枠のみに。。)

フレディ・マーキュリーがインド系の移民なこともはじめて知りました。差別の中で「パキ野郎」と罵られても自分の才能を信じ、粘り強くのし上がって行く姿に打たれます。そして、愛する人や、仲間たちや、栄光を自分の手で掴み取って行きながらも、深い孤独や絶望を抱え、それでも前を向く姿には本当に感動しました。HIVに感染し、絶望の中て病院を出る途中で、偶然なのかそうではないのか、(たぶん)HIV患者と思われる男性に歌いかけられ、答える姿が印象的でしたそしてI decide who I amという一言。この言葉が彼の全てを言い尽くしていると感じました。重い言葉です。ライブ・エイドで歌う姿には、鳥肌が立ちました。

よく知るナンバーがどんな風に作られていったのかも、とても興味深かったです。一度は仲間から離れてソロ活動をしたものの、妥協を許さず自分を批判したり高めあったりする仲間の大事さを思い知り、再び戻ってくる姿もとてもリアル。でも、それを許して迎える仲間たちも素敵でした。ブライアン・メイ氏は60歳近くになってから学び直して天文物理学の博士号をとったとか。やはり只者ではないですね。

びっくりしたのはエンドロールで流れたキャストの中に「ジョセフ・マッゼロ」と「マイク・マイヤーズ」という名前を見つけたこと。え?!どどどこ?と思ったら、ジョセフくんは地味に登場していたベースのジョン。マイヤーズ氏はEMIレコードの社長レイ・フォスターでした。

ジョセフ・マッゼロくんは、あの「ジュラシック・パーク」の子役ちゃん。私は、ジュラシック・・・よりも、ちょっと後の「サイモン・バーチ」という、少し障害のある男の子を描いた映画で、サイモンの親友役だった姿が焼きついています。キアヌ・リーヴスの子ども時代ってあんなじゃなかったのかなあというほどの繊細な美少年でした「マイ・フレンド・フォーエバー」にもご出演でした。マイク・マイヤーズ氏は、あのコメディ「オースティン・パワーズ」のメガネ君ちょっと同一人物とは思えませんでした。マイヤーズ氏は、実は結構知られたクイーンファンらしいです

いや、昨日からクイーンの曲がぐるぐる頭の中で鳴り続けてます明日はwowwowなどでもクイーン特集が組まれているので、しっかり見ちゃいます

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