[作]倉持裕
[演出]いのうえひでのり
[出演]古田新太 / 早乙女太一 / 清野菜名 / 須賀健太 / 高田聖子 / 粟根まこと / 池田成志 / 他
【あらすじ】
軍配士として目良家と戦ってきた 真中十兵衛は、今は浪人生活。ある日、賭場でテラ銭泥棒騒ぎを起こした 美山輝親のとばっちりで、十兵衛は子分二人をヤクザに人質にとられてしまう。五日の間に捕まえて戻らないと子分の命はないと脅され、仕方なく輝親を探すハメになる十兵衛。
一方、目良家の城内では、同盟を組む厚見家を守るために当主・則治(のりはる)のもとに正室として嫁いでいた、 紗々姫 が目良家を出ようとしていた。とある木賃宿で十兵衛は輝親を発見するが、そこに紗々姫と源七も居合わせたことで、目良家の追っ手と一悶着を起こす。紗々姫から厚見の城まで自分を無事に送り届けることができれば、厚見家の軍配士として仕官させると言われて十兵衛の心は揺れ動く。しかし子分の命の刻限まであまり時間が残されていない。さあ、どうする、十兵衛!!
今回は身の回りがちょっとバタバタしていて、ろくに席も確かめないで客席に入ったら、A列がない!ってことで、まさかの最前列センター 新感線はかぶりつきじゃなくても良かったんだけど
てなわけで、今年中盤の運をみんな使ってまいりました
いや、久しぶりに古田さん、池田成志さん大暴れの大活劇で、めちゃくちゃ楽しかったです!早乙女太一くんの殺陣の美しいことといったら!まあ、ストーリーはちょっと走れメロスみたいだったりもして、十兵衛こと古田さんが仲間のために頑張る話が基本なものの、そこに怪しい浪人成志先輩やら、生家への脱出を図る目良の奥方、清野菜名ちゃんやら、その従者にあの三丁目の夕日の、昭和の香りがぷんぷんする子役だった須賀健太くん(古田さんに、さりげなく「子役あがりのくせに」って言われてました)やらがからみ、更に口下手な剣士の早乙女太一くんなども参加して、そりゃあもう、楽しいのなんの。「けむりの軍団」の意味がタイトルのわりにちょっと希薄な感じがしてしまったのは、やっぱり古田さんや成志さんの強烈な個性がばーんと前面にでていたからのような気がします。川原正嗣さんと早乙女太一くんの対決は、そりゃあもう舞のように美しくてうっとり。刀をぶんぶん振り回すので、客席に飛んでこないか怖いくらいでした
「髑髏城」で、さんざんぐるぐる回る客席を体験したせいか、侍や僧兵が走りながら袖へはけたり、スクリーン映像がぐわっと迫ってきたりすると、アラウンドしているような気分になりました
それにしても清野菜名ちゃん小顔!古田さんと並ぶと顔の大きさが半分くらいに見えました 回し蹴り軽やか!彼女はやっぱり舞台向きだなあ。