pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

モーツァルト!@帝劇1階最前列下手サブセンター

2010-11-28 19:25:28 | 観劇/コンサート

今期お初のM!に、親友チェシャ猫さんと行って来ました。はりきってとっつかまえたかぶりつき席は、オケピにつきだした舞台のまん前。開幕のドクトル・メスマーとコンスタンツェのお墓探しシーンからドキドキ。

ヴォルフガングは山崎育三郎くん。高校生の時にこの舞台を観て魅了され、いつかこの役で舞台に立ちたいという夢がかなったというだけあって、喜びにあふれたものすごく「熱い」ヴォルフでした。今まで細くて華奢だと思っていた山崎くんでしたが、髪型のせいもあってか、結構がっちりして見えました。

演出もちょっとずつ変わっていました。しょっぱなでパパに貴族だけに許された赤いコートをたしなめられますが、以前は「返してこい」だったと思いますが、今日は「処分してこい。」と。捨てちゃうんでしょうかね・・・高そうなのに。(って、主婦根性丸出し)アンサンブルキャストも入れ替わりがずいぶんあり、市場でコロレド猊下の真似をする肉屋さんがすいぶん恰幅のいい方になっているのにびっくり。港幸樹さんがいい声で目立っていました。シカネーダー登場は。「ワタシーガ、ダレダカシッテルーカー?」と、変なガイジン風。シカネーダーって外国人の設定だったかな・・・・ここは圭吾さんの独壇場。

まだ今期の井上ヴォルフを観ていないのでなんとも言えませんが、山崎ヴォルフは本当にやんちゃ坊主みたいな感じで、無分別で無自覚で無鉄砲で、パパの築いたものを壊してしまうという感じがよく出ていました。パパ・市村さんも、ご自身もパパになったせいか、それとも私がそういう先入観でみているせいか、より説得力があり、単に自分の思い通りにならない息子を嘆くのではなく、深く息子の行く末を心配して心を痛めている感じがしました。あれじゃ心配するよね。コロレド猊下も圧倒的な歌声。やはりこの役は山口さんしかやって欲しくないです。

この作品はいろんな風に感情移入してしまいます。自由を求めてまだ十分ではない羽で飛ぼうとする息子、心配しすぎて子離れできない親、若い才能に嫉妬する権力者、孤独に耐えられない若い妻、弟を愛しながらも自分が逆境におかれることにどこか納得できない姉。。。

ヴァルトシュテッテン男爵夫人の「星から降る金」の物語のシーンには、本当にうるっと来てしましました。わかってはいるけれど踏みきれない父、羽ばたきたい息子の葛藤。「才能」の象徴、アマデ。今日の子役ちゃんは本当にお人形さんのように可愛くて、恐ろしいアマデでした。そこここで、アマデがヴォルフの運命をあやつっている感がありましたが、コンスタンツェの母と、再婚相手のトーアヴァルトが理不尽な契約書に署名させようとヴォルフの新居に訪れた時、アマデがさりげなく招き入れるような動きをした時にはぞっとしました。もうひとつぞっとしたのは、ドクトル・メスマーがヴォルフのしゃれこうべを見つけてコンスタンツェにお金を渡した時、彼女が歯を出してにやっと笑った時。愛していたんじゃなかったの~

ヴォルフがレクイエムに行き詰まり最期に「おまえも死ぬんだよ」という台詞がなんだか印象に残りました。そしてアンサンブルの重厚な歌声に包みこまれ、完全に入り込んでしまった感じです。

余談ですが、昨日携帯を変えて、キャストボードを写そうとしたらボケボケ。画素数は増えたのになんでよ~と半泣きでチェシャ猫さんに代わりに写してもらいました。終演後、保護シールをはがしていないだけとわかって大笑いでした。チェシャ猫さま、ありがとうさん。ご一緒できて嬉しかったよまた一緒に遊んでね。

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K2 @世田谷パブリックシアター1階D列センター

2010-11-22 19:15:45 | 観劇/コンサート

作:パトリックメイヤーズ
演出:千葉哲也

出演:物理学者ハロルド・・堤真一  地方検事テイラー・・草剛

【あらすじ】
標高8611メートル。世界第2の高峰「K2(ケー・ツー)」登頂を果たした物理学者ハロルド(堤真一)と地方検事補テイラー (草 剛)は、その栄光から一転、
下山途中の8100メートル付近で遭難してしまう。
零下40度以下。酸素も薄く、寝袋もテントもない極限状況の中、ハロルドは足を骨折。
2人は氷壁のレッジ(岩だな)で身動きが取れなくなってしまう。
容赦なく襲いかかる大自然の脅威を前に、問わず語りにお互いの人生を話し出す2人。
青春の日々、仕事、日常、そして、家族や女たちのこと・・・。
「死」を意味する暗闇が迫る中、残された1本のザイルに託された2人の男の運命は・・・?!

(公式HPより)

ありとあらゆる先行に電話をかけまくって奇跡的にGETしたK2チケット。ようやく本日行ってまいりました。
平日マチネだというのに、劇場前は当日券を求める長蛇の列。立ち見もかなり出ていました。以下、ネタバレありますのでこれから行く方はご注意ください。

 

 

舞台があくと、三分の二がほぼ垂直の氷壁。高さ2mほどのところにある岩棚の畳2枚分くらいの狭いスペースで魂のぶつかり合いのような激しいドラマが展開されます。「動」のテイラー@草くん、「静」のハロルド@堤さん。堤さんは骨折して動くことができません。(しかも無精ヒゲ!)この窮地をなんとか脱出しようとする2人。「装備点検!状況把握!」を繰り返しながら。テイラーが遭難の際に失ったザイルを取りに氷壁を上って裏側にまわる時以外は二人とも舞台に出ずっぱりです。膨大な台詞。草くんが叫び、堤さんが語る。生きるか死ぬかの、ぎりぎりの戦いが繰り返されます。

すごい。ふたりは膨大な台詞を言いながらずっと(私はよくわからないんですけど)ザイルを結んだり、固定するための金具を操っています。テイラーはそのザイルを体に繋げて垂直の氷壁を上り、懸垂下降してきます。ワイヤーとかはつけていない様子。下で支えるハロルド。起死回生をはかり、ふたりでザイルをひっぱると、大量の雪が落下。1~2列目の客席にも大量の雪(紙吹雪)が降って来ました。

その落雪によってザックも落下、さらに装備を失います。もう無理。絶体絶命。ハロルドは学者として「生体が破損して、体に必要な成分を補給できなくなった時に訪れる結果」を語ります。そして静かに「逃げないで受け止めること、受け入れること」を決意する。そこで語られるキタキツネの白子の運命~突然変異で生まれたキタキツネの白子は、強烈な日光によって網膜が焼かれ、失明する。そしてやがて生きられないことを悟り、海へと向い、静かに死を待つ~泣き叫ぶテイラーを説得し、ひとりになった岩棚で静かに佇むハロルドはぎりぎりの葛藤の中で「なぜキタキツネの白子が海に向かうのか」に気づくのです。すべてを受け入れた堤さんの静かな表情、声、すべてが「神」でした

客席はし~んとして、すすり泣きが聞こえました。ハロルド、堤さんの横顔にも涙が光ってとても美しかったです。
テイラーが助かって地上に降りることができたのか、ハロルドが孤独な死を迎えたのか、結末は霧の中です。観客の想像力と役者の力に支えられた極上の舞台でした。私は、テイラーが無事ベースキャンプにたどり着き、ハロルドも救出されたと思いたい。そんな想像も許されますよね。映画版「K2ハロルドとテイラー」ではこの舞台とは違う結末があるらしいですから。

カーテンコールは三回。ここで初めて堤さんが立った姿を見ました。堤さんも草くんも素敵な笑顔でした。このハードなガチンコ舞台を一日2回公演やる日があるとはすごいです。。ロビーでは、「3回観たけど、今日が一番良かった。」という声も聞こえて、得した気分になりました。しかし、このプラチナチケットを3枚GETした人がいるとはうらやましすぎ。

しかし山はこわい。「すべてがシンプル」だからそこに魅かれて山に向かうと山男たちは言いますが、死と隣り合わせになることが分かっていて、なぜ人はそこにむかうんでしょうね。先日もテレビで若い登山家のドキュメンタリーをやっていたけれど、高山病になったり凍傷になったり雪崩にまきこまれそうになってもなお、そこに向かおうとするのでしょう。K2などは2010年7月時点で登頂成功者302人、そのうち77人が遭難死。死亡率25%だそうですよ。(エベレストは5%)我が家には息子はいませんけど、もし息子がいて山岳部に入ると言ったら、やっぱり反対するだろうなあ。。

 

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健康診断キライだもん・・

2010-11-20 23:19:54 | 

きょうはちょっと不機嫌なチャメ。

実は、年に一度の予防接種日でした。猫白血病とか、猫免疫不全とか、猫の病気もいろいろあるようです。チャメはこの一年脱走騒ぎもなく、完全家猫なので伝染病の心配はそうないけれど、体の状態をみてもらうよい機会でもあり、かかせません。

動物病院には小型犬を連れた人もいて、ちょっと緊張。ついでに血液検査もしてもらったのですが、それまでおとなしかったのがやっぱり採血となると注射針がささってる時間が長くて痛かったのか(そりゃ痛いさ。。)最後の最後でちょっと暴れてしまいました。終了すると、行く時にはさんざん抵抗してなかなか入らなかったキャリーバックにさっさと逃げ込み、巻貝状態。帰ってきてからも超不機嫌でした。

人間だっていやだものね。でも、5歳をすぎたらやっぱり体の状態に気を配っていかないといけないですね。長~く一緒にいたいから。

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おじいちゃんは25歳

2010-11-17 23:50:54 | テレビ番組

「奥様は18歳」みたいなタイトルで、何かと思っていましたが、いや、面白いです!

46年前、雪山の写真を撮りに行ったまま行方不明になっていた紀彦(高橋克実)の父・稔(藤原竜也)が、東北の山中で冷凍状態で発見され、現代によみがえるというお話。

25歳藤原くんの息子が52歳高橋克実さんですよ!そして、舎弟が石橋蓮司さん!
藤原くんは「黙阿弥オペラ」の時の五郎蔵さんテイスト。生きのいい江戸っ子風。2話ではまだまだ本性が出ていない(石橋さんが、「おまえは兄貴の恐ろしさを知らねえ・・」と、孫に言ってましたから)ようですが、キャバ嬢の孫娘、ひきこもりの孫、頼りない息子を前に冷凍おじいちゃんがどんな活躍をするのかとっても楽しみです。ほぼ8日間連続放映というのも面白い。でも、CMがめちゃくちゃ多いのには閉口なので、録画してみるのがいいかもしれませんね。

 

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こまつ座 朗読劇 水の手紙/少年口伝隊一九四五@紀伊国屋サザンシアター7列下手

2010-11-15 23:39:11 | 観劇/コンサート

新国立劇場演劇研修所出身の若手俳優さんたちによる群読「水の手紙」と「少年口伝隊一九四五」を見てきました。


季刊the座によれば、この日程は井上ひさしさんの新作「木の上の軍隊」のために劇場をキープしていたのだそうですが、井上先生の急逝で作品が完成せず、急遽この企画に差し替えられたそうです。集客に不安があったのか、毎公演日替わりゲストによるトークがあります。今夜はモーツァルト!公演中のプリンス井上芳雄くんでした。私もそれに釣られたひとりではあります。


「水の手紙」
ステージには青く水をたたえた地球が浮かびます。水をテーマに自然との共生を力強く訴える声、声、声。世界中の水はつながっている。
壮大な群読に圧倒されました。その中でも、ユーフラテス川をめぐる中東の争いに子供たちが身をもって「待った」をかけたエピソードに感動しました。こういう作品、文化祭とかでも学生さんたちにやってほしいなあ。若い人にこそ、体験してほしいです。


「井上ひさしさんへのラブレター」
なんだか客席がざわついたかと思ったら、井上芳雄くんが客席(後方センター)から登場。今日はモーツァルト!の数少ない休演日なんですね。背筋のすっと伸びたスーツ姿が素敵井上くんは、「ロマンス」「組曲虐殺」に出演した喜びと感謝、そして、井上先生が亡くなったその日に、小樽の小林多喜二記念館で多喜二のデス・マスクを見ていた偶然を「必然」と感じたと。井上先生が自分をそこへ導いたと感じたそうです。そして、組曲虐殺の中から「信じて走れ」をアカペラで歌いあげました。井上くんの瞳にあふれる涙が光っていました。客席からもすすり泣く声が。


15分休憩。お隣の女性もハンカチで涙をぬぐっていました。


「少年口伝隊一九四五」
紙谷町さくらホテル、父と暮らせば、に続く広島三部作という位置づけだそうですが、舞台いっぱいに並べられた椅子に座る制服姿の役者さんたちによって語られたのは、よりリアルな「広島」のその日の現実でした。そして、ようやく復興に向かった広島を襲った枕崎台風が被爆した人達をさらに厳しい状況に陥れたということを初めて知りました。「口伝隊」は、被爆によって壊滅的打撃を受けた中国新聞社が、被災地をめぐってニュースを口伝したという事実に基づいているそうです。口伝隊の3人の少年もまた、たたみかけるような不幸、厳しすぎる現実に飲み込まれていきます。混乱し、発狂しそうになる少年。そんな彼らに、妻を失ったばかりの老哲学者が「「狂ってはいけん!正気でおらんといけん!」と叫びます。なんだか、今の日本に必要なのは、そうやって混乱に飲み込まれそうになる者たちを強い言葉で引き留めてくれる言葉なんじゃないかと、強く思いました。井上ひさしさんや河合隼雄先生亡きあと、そんな人がもう思いあたりません。


 

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SP 野望編

2010-11-14 23:53:07 | 映画/DVD

今日は起きるともう夫はサッカーに、子供たちはそれぞれ出かけていないという、おそろしく楽しい朝を迎えてしまい、両方の親に頼まれた年賀状も作んなくちゃだし、年末調整の書類もかかなくちゃで、この貴重は日曜日を有効かつ有意義に使うには、朝一で野望編見に行くっきゃない!と、洗濯物を干し終わると同時に(そこは一応主婦)映画館までチャリダッシュしたのでした。

ドラマの最終回が、最終回なのに「つづく」だったもんで(意味不明)ず~っと気になっていましたが、そのラストシーンとこの「野望編」、そして次回作「革命編」の予告で鈍感大魔王の私でも、なんか見えてきました。尾形係長!やめようよ~そんなこわいこと~

しょっぱなから岡田君が走る走る!すべてのアクションシーンを吹き替えなしでこなしたという岡田くんの動きのキレは、並みの男じゃない~渋滞の車の上を走るわ、壁を横走りするわ、まるでマトリックスをみているようでした。いや、マトリックスもとい、キアヌ・リーブスの超名作「ハート・ブルー」のジョニー・ユタだ!・・・って、ひとりで盛り上がってしまいました。「フライ・ダディー・フライ」でもまるでドラゴン・ボールの悟空みたいでしたが、彼はこの作品に決まってからいくつかの武道の師範の資格までとったそうで、納得。ソフトな外見、いじられキャラっぽいイメージと、研ぎ澄まされた強靭な体とのギャップもまた魅力ですね。この作品にかけた情熱も、並々ならぬものがあるようです。

堤真一さんは、もう完璧に「私が一番見たい堤真一」スタイルで、うっとり。登庁してきた尾形係長をとろんとした表情で見つめる庶務係の原川さんと一体化してしまいました。場内が明るかったら、そんな顔の腐女子があちこちに見られたことでしょう。(きっぱり。)

この作品、テレビドラマからとっても見ごたえのある作品だと思いましたが、本当にすごい。「かっこいい」という言葉はこの映画のためにあるようです。四係のチームのメンバーもみんないい。それぞれのキャラが立っているとでも言いましょうか。地下鉄に逃げた犯人を追う際、みんな自動改札をぴょんぴょん飛んで抜けるのに、いつも笹本におちょくられている山本だけが違う抜け方をするのが個人的にツボでした。

「残念だよ、本当に残念だ。」とつぶやく係長。次回革命編ではどうなっちゃうの腐った日本のシステムを根本から変えるための「大義」とやらのために命を落とすことのないよう、今は祈るばかりです。「大義」チームの平岳大さんも素敵だったなと、つぶやいてみる。ねえねえ、予告編でちらっと「尾形総一郎はもうひとりいる」みたいなセリフが聞こえたんですけど。。。。気になりすぎて待てない。

 

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第3回日の出寄席 立川志の輔独演会@東京国際フォーラムホールC 1階14列センター

2010-11-13 22:22:30 | 志の輔らくご

急遽昼の部を追加した、ということで速攻GETしました。確か去年もあとから昼の部追加になったようですが、最初から2回公演にすればいいのにね。発売開始5分で奇跡的につながったけれど14列とは・・・と思いましたが、ほぼど真ん中席だったので、ストレス0でした。考えてみたら、いつも前方優先の姿勢だったためにこの劇場ではほとんどサイドしか座っていませんでしたが、千鳥席なのでセンターは本当に見やすくできているんですね。(サイドじゃ全然互い違いにならないの

開口一番は5番弟子。志の彦くん「牛ほめ」マクラは練馬区出身の彼が恵比寿にひとり暮らしをはじめた話。2万円台のアパートで、駐車場より安いその部屋は鍵が南京錠。。。。「外出する時は外から、中にいる時は中から南京錠かけるんですけど、僕が中にいる時に誰かが外から南京錠かけたら、僕、外にでられなくなるんですね・・・」ツカミがうまいですね。お隣のご夫婦も大爆笑でした。

志の輔師匠のマクラはやっぱり尖閣諸島の衝突映像流出問題。英雄か守秘義務違反か、今問題にするのはそこじゃないだろう。。。て、私も同感。そんな師匠の一席目は「ディア・ファミリー」勤続30周年のお父さんに社長から送られた記念の品は鹿の剥製。とりあえず押し入れにいれようと思ったら荷物がいっぱいで。。という、どこの家にもありがちな風景。押し入れの中のサザエさん全巻を宝物にしているお母さんが可愛いです。

中入り後は、おなじみ松永鉄九郎さんの三味線と長唄。

続く師匠の2席目は「柳田格之進」
何度も聴いた噺ながら、師匠の絶妙な間と、柳田様の「武士の気品」に圧倒されました。すごい熱演。終わって時計を見ると17時5分をまわっていました。17時30分から夜の部の開場なので、多分予定をだいぶオーバーしてたんじゃないかと思います。ちょっと得した気分だけれど、師匠は大変だろうなあ。まあ、前座があるから心配ないかな。そろそろ正月PARCOの1カ月公演が気になります。とれるかなあ・・チケット。

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ファントム@赤坂ACTシアター1階G列上手

2010-11-02 23:48:22 | 観劇/コンサート

出演:大沢たかお 樹里咲穂 杏 篠井英介 古川雄大 中村まこと 石橋祐 阿部よしつぐ 角川裕明 麻田キョウヤ 杵鞭麻衣ほか
演出;鈴木勝秀

大沢たかおファイナルということで、つい赤坂へ足が向いてしまいました。
今回は杏さんがクリスティーンということでしたが、杏さんは初舞台の初ミュージカルで、本日初日。
登場シーン、町で歌いながら楽譜を売ってるシーンでは、どうなることかと思いましたが、ファントムに見染められてレッスンを重ねるうちにだんだんお上手になっていらっしゃいました。
・・・ただ、まだ「誰もが聞きたくなるような天使の歌声」までにはもう少しレッスンが必要かも。日を追うごとによくなっていくんでしょうね。
真っ白なドレス姿はさすがでした。美しい!

この「ファントム」は四季「オペラ座の怪人」よりももっと人間的な感じ。クリスティーンもその辺にいるギャルのようだし、ディーバ・カルロッタはテナルディエ夫人かと思うような迫力です。樹理咲穂さんが楽しそう!フィリップ・シャンドン伯爵(ラウルにあたる人)は金持ちの軽いボンボン風で、クリスティーンが彼に魅力を感じるようにはみえないなあ。。。ファントムに至っては、せつなくて悲しくて、最後のほうは迷子になった雨の中の仔犬のようです。

ファントムの出生の秘密を握る元支配人、篠井英介さんのキャリエールがいい味です。ミーハーな気持ちで大沢さんを観に行ったのですが、樹理さんと篠井さんに惹きつけられました。

アンサンブルには阿部よしつぐさんや角川さん、キョウヤさんもいて、歌声に厚みがでています。ファントムを追い詰める曲はジキル&ハイドの「事件!事件!」を思わせます。声楽の人も何人か。角川さん、よしつぐさんはギャルソンや警官、ビストロの客など、いろんな場面に登場します。クリスティーンの初舞台チケットを求めるお客の角川さんは、最前列の人に、「初日に最前列ですか。今年の運、使い果たしましたね。」と客いじりしてました。

客席には世界のオザワ、小澤征爾さんほか、キャップを目深にかぶって大きなマスクをかけている役者風の方がたくさんいらっしゃいました。たぶん2幕の予定だったと思いますが、50分くらいのところで意味不明の5分休憩がありました。何かトラブルだったかな?8時30分ころにもう一度20分の休憩あり、終演は10時をまわっていました。初日ながらオールスタンディングとなり、カーテンコールの大沢たかおさんのさわやかすぎる笑顔にハート持っていかれました

コメント (4)
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