講師:松岡和子
進行:河合祥一郎
シェイクスピアシリーズ最後の作品「ジョン王」。上演回数も少なく、ほとんど予備知識もないので、徹底勉強会で予習。この勉強会は4回なのですが、過去1〜3回は都合がつかず断念。この第4回は「ジョン王こぼれ話」とのことでしたが、そこは松岡先生と河合先生のこと、十分に満足な内容でした。
ジョン王は冬のライオンで浅利陽介さんが演じたちょっと軽目のキャラクターぐらいの知識でした。
今回の上演では、勇猛さから獅子心王(Richard the Lionheart)と呼ばれたリチャード1世の私生児フィリップを小栗旬さんが演じます。台詞の量ではジョン王を凌ぐとか。ポスターでも、タイトルロールのジョン王とガッツリ向い合って大迫力。
松岡先生による当日資料には2幕ラストのフィリップの重要な台詞が原文で示され、この大事な台詞についての深い解説と河合先生による朗読がありました。河合先生の韻を大事にしたこの朗読が素晴らしく、このまま舞台でやってほしい!と思うほどでした。
松岡先生によれば、この作品はとにかく言葉、言葉、言葉、どのページも印象的な言葉で埋め尽くされているとか。未読ですが、早速 松岡先生の筑摩書房版を購入して、置いてきぼりにならないように予習しようと思います。
余談ですが、質問コーナーのやりとりの中でフォーティーンブラスへの言及があり、松岡先生、河合先生二人とも、そういえば小栗旬さんが蜷川先生と約束していたハムレットもフォーティーンブラスもこの私生児フィリップスも、王になる条件があるのに王になれなかった男ですね。と、膝を叩いていました。目からウロコ✨そういえば、鎌倉殿の13人の北条義時もだ。。なんか、すごーく得した気分になりました。
スタッフさんのシメも、「みなさん、明日は鎌倉殿の13人の最終回もありますし。。」でした😄✨