pippiのおもちゃ箱

舞台大好き、落語大好き、映画大好き、小説大好き、猫大好き!なpippiのつれづれ日記です。

柳家三三 桂吉弥ふたり会@紀伊国屋サザンシアター3列センター

2014-07-27 21:34:58 | 落語・講談

今年はこの会、ノーチェックだったのですが、ちょっとしたきっかけで最後の一枚をGET良席でびっくりでした。キャンセル席だったのかも。

入口には「満員御礼」がかかっていました。

開口一番、桂ちょうばさんは「普請ほめ」上方落語には前座、二つ目、真打といった階級がありませんが、ちょうばさんもかなりの実力派とお見受けしました。関西弁て、それだけでもう面白いっていうとこありますが、つかみが本当に御上手。

三三さん一席目の「転宅」はもう言うことなしですが、粋すじの姐さんの色っぽさにくらっときそうです。

吉弥さんの「宿屋仇」も、鳴り物入りの上方バージョンで聴くと賑やかさが半端なく、楽しい!熱演で、終わるともう3時半。御本人も「こりゃやばい!」ということで、仲入り後の「七段目」は「要点だけにしときます」と。でも、歌舞伎ものなので、踊りもいれてしっかり決めていました。

トリの三三さんは「上方落語は立体的。江戸前はあんなふうに座布団使わないですな。」と言いつつ、まさかの三遊亭白鳥作「殿様と海」三三さんのうそつき~この噺じゃ座布団活用率高いでしょ~よ数日前、グローブ座で「40にして惑う」と銘打って、三三さんらしからぬ新作落語挑戦しまくり落語会をされたばかりだったので、それもあったのでしょうか。前半はきっちり古典風、後半、殿様と家来の三太夫が海に出てからはもうシュールな白鳥ワールド全開。使わないはずの座布団も、マグロになったり船になったり大活躍だったのでした

お二人とも師匠が人間国宝ですが、将来は立派に後を継ぐんだろうなあと思う落語会でした。上方落語、もっと聴きたいです。


ミス・サイゴン@帝国劇場2階I列センター

2014-07-26 22:08:40 | 観劇/コンサート

駒田一さんがいよいよエンジニアを!と聞いて、一度はみておかなくちゃ!と、帝劇へ。天井桟敷は見晴しがいいのなんの。エンジニアの最大の見せ場、「アメリカン・ドリームが舞い散るドル札の上(プロジェクションマッピング)で展開されてるのは今回から?全体的にセットがかなりシックで立体的になり、あちこちいろいろと変更がみられました。前回は映像に代えていたヘリコプターも実物復活。クリスがジョンにキムのことを表現するのが「あの子は蓮の花」だったのが「月のよう~」とかね。

わらび座出身というクリス役の上野さんは端正な歌い方で、歌声はちょっと今拓哉さんを彷彿とさせる感じです。この方、3オクターブ出せる美声の持ち主だそうです。今迄にないタイプのクリスですが、結構堅実そうでな方で、正妻エレンに「妻は君だけだ。ベトナムの過酷な状況の中でキムに救いを求めたんだ」と泣きじゃくる(ここは兵庫の爆泣議員風)姿があまりしっくりこなかったかも。

駒田エンジニアは十分に胡散臭くて市村さんとはまた違った匂いのする演技でした。彼が抑え目なせいか、昆さんのキムがめちゃくちゃ良く、ひたむきさや、文字通り命がけで愛する息子を守ろうとする姿にものすごく泣けました「アジアの純真」という言葉がぴったり。

ジジの「映画のように」やキムの「命をあげよう」、エレンの「今、彼女に会った」、結婚式の美しいアンサンブルの「ウェディング」など、女性陣の曲が特に心に沁みました。

男性陣は身勝手なんですよね。特にアメリカチームのジョンとクリスやGIたち。オープニングの売春宿であれだけ傍若無人に振舞い、猥褻なことやりまくってたのに(ジョンだってかなり過激)ベトナム帰還兵の残した混血児の救済活動の中心になっているところにちょっと偽善的な匂いがしちゃうかえって、売春宿で米兵の言いなりになって性を安売りしているようでいて、過酷な状況の中でもきちんと自分の夢もあこがれも持っている売春婦たちの方がよっぽど高邁な精神の持ち主なのではないかと思ってしまったのでした。彼女たちが正装して歌う「ウェディング」の美しいこと

まあ、いろいろ思うことはあれど、本当に曲の素晴らしさは言葉に尽くせません。今夜はCD聴きながら寝ま~す

 

 


白鳥・三三 両極端の会@紀伊国屋ホールB列センター

2014-07-23 23:12:44 | 落語・講談

若き正統派古典落語のプリンス 柳家三三。 型破り創作落語の鬼才にして風雲児()三遊亭白鳥。

大好きで正反対のこのおふたりの会。今日は年に一度の大仕事の後にこの夜公演で、結構大変でしたが電車の中で居眠りしながらも紀伊国屋ホールに行って本当に良かったです

昨年末の「両極端」は堤さんのマクベスとかぶってしまい、あきらめましたが、その時に三三さんから白鳥さんに「牡丹燈籠」の宿題がでたらしい。これを白鳥さんがそのままやるはずもないので、さて、どんな風に料理されるかと、さんざん期待させておいて、まずは柳家三三の一席。

・・・・なんだろう?と思ったら、なんとこれが圓朝作・真景累ヶ淵~「豊志賀の死」本寸法。

三三さんの口から「豊志賀・・・」という言葉が出た時、たぶん両極端の会の常連さんたちは、以前に白鳥さんがやった改作「豊志賀ちゃん」を三三さんがやると思ったんでしょう。だってどよめき笑いが起きたから。

でも、本寸法の大真面目な怪談噺。背筋がぞくっとするような素晴らしい語りでした。先日の圓朝祭初日で歌丸師匠がやった「お累の自害」に勝るとも劣らない出来。お隣の落語通らしきご高齢の方も、「これだけできる人はそういない。と絶賛していました。

ひとつの殺人事件を発端に、加害者と被害者両方の子孫が次々と不幸に陥っていく前半と横恋慕を発端とした仇討話の後半で97章にもなるという真景累ヶ淵。この夏に一度に2つ聴けると思わず、得した気分になりました。

そして仲入りの後は、いよいよ改作・牡丹灯籠。お札はがしか?あの白鳥さんがそのまんまをやるはずもなく、牡丹灯籠なのにいきなりの「高田馬場のボロアパート」ゴーストバスター青竜刀まで登場!しかも、結構静かなシーンで突然客席からピョ~ン・・・・みたいな音がして一瞬どよめきが。師匠もさすがにあれには動揺してました。なんだったんだアレ

白鳥さんなんで、最後は「牡丹灯籠」ならぬ山手線、目白から高田馬場までの「牡丹道路」のオチでしたが、すじはちゃんと「お札はがし」になっていました。さすが!

次回は、いつになるかはわかりませんが、白鳥さんから三三さんへ「古典の改作を」という宿題が出ました。やっぱり次も行こうっと。でも、次は休日の昼間にやってほしいなあ


盛夏吉例 圓朝祭 初日・2日目@みらい座いけぶくろ1階8列(初日)・4列(2日目)

2014-07-20 22:36:05 | 落語・講談

        

今年の圓朝祭は2日目に女子会メンバーで行こうと、春から頑張って良席GETしていましたが、ひょんなことから初日も行きたくなってしまい、初めて通しで行ってまいりました。

◆まず、初日(こっちはひとりで鑑賞)感想。

開口一番の宮治さんは最近めきめきと人気が出てきたようですね。文芸坐で一度拝見したことがありますが、とても勢いのある二つ目さんだと思います。若い元気のある落語家さん大歓迎噺の途中で「サゲ」っぽいところが出てきて会場が拍手してしまい、「まだ終わってません!」と。。私も終わったのかと思っちゃいましたよ。

一之輔さんは若いけどすでに貫禄満点。「麻のれん」初めてですが、たくさん笑わせてもらいました。三席目は今回結構楽しみにしていた白酒さんの「死神」でしたが、こなれていなかったのか、期待が大きすぎたのか、いつもの白酒さんらしくない感じがしてしまいました。サゲもいまひとつしっくりこなかったようなこの噺は志の輔、喬太郎、。。。など、印象的な噺家さんたちの名演を聴いてしまっていたせいかもしれないな。。。

続く昇太さんは、もう、昇太さんなんで、もやもやした気持ちなど、どこかへすっとんでしまいました。昇太さんの古典、いいです。おっとりした昇太さんにぴったりな噺だったなあ。

仲入後の三三さん(333?)錦の袈裟はもう、鉄板で安心して聴いていられました。三三さんのマクラも、いつも印象的な言葉がありますが、「落語ってね、大笑いしたら、もう忘れちゃっていいんですよ。そしたら、次の時また大笑いできるから。」って、本当だなあと思います。つい、最後どうだったかなあ・・と調べてしまったりしますが、ただ笑って、お腹の中をきれいにすればいいんだよ、と言われた気がします。

トリは歌丸師匠「真景累ヶ淵より~お累の自害」。圓朝の超大作の一部分見せ場を渾身で語る歌丸師匠に会場もしーんとなって聴き入っていました。

終演して表へ出ると大雨。昨年はゲリラ豪雨だったのを思い出しました。

◆2日目。

今度はみんなでEsola8階のKICHIRIでたっぷりおしゃべりしてから劇場へ。やっぱりみんなと一緒は楽しいなあウキウキこのメンバーでは、お正月の志の輔PARCOも行きました。

開口一番は三平くん。はりきっている様子が伝わってきます。マクラから絶好調・・・でもさ、開口一番なのに長くないか?マクラ・・・と思ったらやっぱり「三人無筆」もめいっぱいで、ここで30分経過。

だ・・・大丈夫か?あと五人ひかえてるのよ   と、思ったら次の喬太郎さんはマクラなしで「へっつい幽霊」に突入。「へっつい」の解説とか、マクラでしゃべりたいことたくさんあったでしょうに~喬太郎さんのマクラ楽しみだったのに~

例の兵庫の爆泣き議員のネタなども入れて面白かったけれど、女子会メンバーに喬太郎さんのハジけた面白さにもっと触れてほしかったです。時間配分に気を使ってたよね~絶対。

しかし、次に登場した上方落語代表、米團治さんのぱあっと華やかで賑やかな「淀の鯉」で、そんなもやもやはどっかに飛びました。鳴り物、笑顔、オーバーアクションさすが上方落語の若旦那です。

続くは落語協会会長の市馬師匠。この方の安定感は半端ない。「黄金餅」は、蛇含草とかと同様、かなりグロい噺ですが、そこはさすがの話術で気持ち悪い部分はさらりと、ゆかいなところはみっちりとまとめていらっしゃいました。でも、「黄金餅」をすすめられたらもう結構です・・・・と言うだろう。死んだ男の桶をかついで寺へ向かう描写がくっきりで、私も地図をたどって進んでいるような気分になりました。

仲入り後の歌之介さんは「竹の水仙」。結構格調高く語られることの多い左甚五郎の逸話を、「名前言っとかないと少年隊のカッちゃんと間違われます」なんて言ってる歌之介さんがどう演じるのかと少々心配でしたが、ちゃんと「歌之介さんの『竹の水仙』」になっていました。まさかこの噺でイヤミの「シェ~」が聴けるとは

二日目のトリはお目当ての権太楼師匠。開口一番を除く皆様の絶妙な時間調整の賜物(だと思う)で、権太楼師匠はマクラもたっぷり。「外は雷で大雨です。ここにいた方がいいですよ」とにっこり。ご自分のこれまでの宗旨についてじっくり語られた後、「鰍沢もちゃんとやりますよ」とにっこり。

真冬の激流下りみたいな、アナ雪ばりの勢いで血眼で火縄銃持って追いかけてくるやまんばの様な元花魁・おくまから必死で逃げる旅人の様子が目の前に浮かんで手に汗握ってしまいました。そして、これだけの迫力の噺ながらさらっとしたサゲを考えた時、あの「宗旨」についてのマクラがここに生きてるんだよね~と、書くと陳腐になってしまうことをしみじみ思ったのでした。

落語の最中からゴロゴロ聞こえていて、幕間にお隣にいたチェシャ猫さんと「あれって雷だよねえ・・・でも、すぐいっちゃうよね」と話していましたが、外に出たらゴロピカどど~んそしてザンザン降り

 でも、今日は美味しいもの食べて、おみやげもいただいて、いっぱいおしゃべりして、たくさん笑って、充実した一日でした。みんな、ありがとね。

 


カッコーの巣の上で@東京芸術劇場1階I列下手

2014-07-11 22:30:51 | 観劇/コンサート

演出・上演台本:河原雅彦
原作:ケン・キージー
脚本:デール・ワッサーマン
主演/小栗旬 神野三鈴 武田真治 大東駿介/
福田転球 吉田メタル 伊達暁 櫻井章喜 駒木根隆介 
木下あかり 八木のぞみ 江戸川萬時 長田奈麻/
山内圭哉 藤木孝 吉田鋼太郎

あらすじ/
 刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装い、精神病院に入ったマクマーフィは、絶対的な管理体制をしくラチェット婦長のやり方に反発を覚える。マクマーフィは、管理されることに慣れ、無気力になっていた入院患者たちに生きる希望と活力を与えようとするが……。


1975年のジャック・ニコルソン主演の映画は、「精神病院」「ロボトミー」のキーワードに拒絶反応があって、見たかったけれど見られなかった・・・・のでした。

そのことはもうすっかり抜けていて、小栗旬くんと吉田剛太郎さんだ!仲がいいのねえ・・とか、大東駿介くんもでるんじゃない!神野美鈴さんもだ!などと、豪華なキャストに目がくらんでチケットをとりました。最初の頃のポスターは、あまり小栗君らしくない写真(勝手なイメージ)でしたが、新しいポスターはイメージどおりのちょっととんがった少年のようなシャープなお写真で、勝手な想像ではこれでずいぶん売り上げが上がったのでは?と思いました。この段階でも、ストーリーの予習はしていなかった・・・・・

ので、真っ白な気持ちで劇場へ。

そして、あまりに重く苦しい内容で衝撃を受けまくりでした

人間の尊厳、精神の自由、支配する者と服従させられる者・・・・一瞬の光が射したかと思うと消され、輝きが増したかと思うと力ずくで暗闇に塗りつぶされる。。でも、誰にも邪魔されずに飛び立つ魂も。なんとも心がざわざわする作品でした。あのラチェット婦長のような高圧的な人は、どこにでもいて、絶望する患者たちはどこにでもいる、そんな思いを持ちました。

小栗くんは、ポスターよりもずっと大人なマクマーフィー。吉田剛太郎さんやジャック・ニコルソンが演じたというのがしっくりくる骨太な役。まっすぐなエネルギーやバイタリティーを感じさせる太陽のような人物。「兄貴」という形容がぴったりきて、あなたにならついて行って間違いないと感じさせるオーラが。粗暴なようでいて、「カリギュラ」の時のようなアブナイ若者の張りつめた繊細さは微塵もありませんでした。そして、台詞の滑舌も素晴らしい。堂々たる主役です。

いつもは純粋で知的で一途な女性を演じている神野美鈴さんがそのラチェット婦長。患者たちを支配し、「ね、BOYS~」と語りかける姿が心底恐ろしかったです女優、恐るべし。

吃音と情緒障害の大東駿介くんがすごいです。そういったリスクを持つ方々をよく研究されたんだなあと思わされる迫真の演技でした。自由になった、そう感じた瞬間、一瞬だけ吃音が消える場面にはっとしました。もっと他の舞台でも見たいと思わせる役者さんです。

2列前のセンターに、なんと綾野剛さん発見。シアターコクーンの太陽2068ご出演中ですが、ソワレのない日だったようです。マチネを終わって駆けつけたんですね。熱心ですね~。幕間にも素顔で一緒の方々と談笑されていて、さわやかな感じのいい方でした。2幕目が始まって席に戻るとき、振り向いたら真後ろにいらして2度びっくり~カーテンコールまでしっかり拍手を送っていらっしゃいました。(そっちばかり見ていたわけではありませんが、視線の先にいらしたんです)

2幕はじまりには吉田メタルさんのちょっとした見せ場がありますので、早目にお席に戻ってくださいね




元気になあれ!

2014-07-08 23:09:56 | 

ここ数日、ちゃめのトイレが汚れていないのが気になっていました。(ウ〇コはあった)、トイレじゃないところにしている形跡もなく、おなかをさわっても良く分からない。でも、変。。。何もなけれないいんだけど・・・と、とりあえず動物病院へ行ってみました。いつもなら入るのを嫌がるキャリーバックにもすっと入りました。でも、幹線道路沿いの病院なので車の音が大きく、ちゃめはこわくてみゃんみゃん鳴きます。せつない。。。

「おしっこがでていないようなんです。朝ごはんもちゃんと食べて、階段の上り下りも普通なんですが」とお話しして、先生がお腹をさわると、「あ、これ、もう膀胱がぱんぱんです。自力では排尿できない状態になってるから、このまま入院して麻酔して尿管にカテーテル入れておしっこを全部出し、点滴します。」と。そ・・・・そんなに悪かったのか 野良猫や外飼いの猫だったら、この状態になれば命がないよ、と言われました。気がついてよかった。

ちゃめは、あっという間に洗濯ネットのようなものに入れられ、奥の部屋へ。

午後になって「処置が終わりました。たまっていた尿も全部出て、その後自分でおしっこも出せたので、もう大丈夫です。」という連絡がありました。よかった~

今朝、「大丈夫?」と頬をなでたら、心配しないで、というように私のほっぺをなめてくれたちゃめ。お医者さんについたら、不安なのかキャリーバックの中でぶるぶる震えていたちゃめ。

大丈夫と言われていても、今夜はなんだか眠れそうもありません。明日、迎えにいくからね。


抜目のない未亡人@新国立中劇場1階2列目上手

2014-07-07 20:39:00 | 観劇/コンサート

【原作】カルロ・ゴルドーニ
【上演台本・演出】三谷幸喜 

【出演】大竹しのぶ / 段田安則 / 岡本健一 / 木村佳乃 / 中川晃教 / 高橋克実 / 浅野和之 / 八嶋智人 / 峯村リエ / 遠山俊也 / 春海四方 / 小野武彦 

【あらすじ】
映画の祭典「ヴェネツィア国際映画祭」で賑わう現代のヴェネツィア。

金持ちで高齢の夫を看取ったばかりの未亡人(大竹しのぶ)は元女優。今度こそ、自分と年相応の再婚相手を見つけ、女優復帰も果たしたいと考えていた。
 そんな彼女に、イタリア(段田安則)、フランス(岡本健一)、スペイン(高橋克実)、イギリス(中川晃教)の映画監督たちから熱烈なアプローチが!!
ヴェネツィアの海を見渡すホテルを舞台に、ホテル支配人(八嶋智人)をメッセンジャーにした、かけ引きが始まった!!


いや、笑った笑ったこれだけ贅沢なキャストでこんなに楽しいのはなかなかないです。もちろん、主役である未亡人、大竹しのぶさん全開な舞台なんですけど、脇を固める方々もみんながみんな、ものすご~く楽しそうに演じています。

お話はちょっと「かぐや姫の求婚」みたいな感じなのですが、彼らの本音を聞き出すところがまた楽しい!しのぶさんと三谷さんでノリノリで考えたんじゃないと、わくわくするような展開

各国の映画監督たちも、それぞれがあてがきのよう。アッキーが端正で素敵ですよお仮装パーティーのお姿が焼き付いていますスペイン担当、高橋克実さんがすごすぎて自由すぎて圧倒されちゃいますが、お衣裳もお国柄が可愛く反映されていてこれも楽しいです。日本演劇界の至宝、段田さんが誠実で温かいイタリア人を嬉しそうに演じているのも印象的。そして、存在するだけで笑える浅野和之さんが今回もすごい。客席通路を誰か降りてくるなあと思ったら、なんとすぐ隣に浅野さん時速3mで歩くおじいちゃん・・渾身の仮装姿、これからご覧になるかたは、上の方もお見逃しなく!

狂言回しの八嶋智人さんが全体をうま~く運んでいます。仮装は懐かしいオイレンシュピーゲル

が~っと笑って、後にはなんにも残らないような舞台にしたい、というのは最近の三谷さんのコンセプトのようで、「酒と涙とジキルとハイド」同様、本当にそんな小粋で楽しい作品でした。アッキー、ちょこっと歌いますよもっと聴きたかった~


おきあがりこぼし軍団(笑)

2014-07-06 22:02:10 | 手仕事

昨日は、この春に退職し、演奏家となったた若い後輩ちゃんのコンサートに行ってきました。

安定を捨て、夢を追う姿がまぶしく、美しかったです。

・・・・で、私は仕事以外に何がやりたいのかな~などと考えたのか考えなかったのか、いきなり粘土がいじりたくなりました。

悪友杏Jちゃんの息子ちゃんちの猫、ちろちゃんのかわいいお写真を見て創作意欲がわいていたところでもあり、一気に作ったのがこの「起き上がり小法師」

ごろんごろんしてもちゃんと元に戻ります。

人生、七転八起

 自分の置かれたところで咲くことにします