脚本:マーク・アサイト、ジェイ・クオ、ロレンゾ・シオン
作詞・作曲:ジェイ・クオ
演出:スタフォード・アリマ
共同演出:豊田めぐみ
上演台本・訳詞:高橋知伽江
翻訳:渋谷真紀子
<出演>
濱田めぐみ
海宝直人
中河内雅貴
小南満佑子
上條恒彦/今井朋彦/渡辺 徹
照井裕隆/西野 誠/松原剛志/俵 和也/
村井成仁/大音智海/常川藍里/
河合篤子/彩橋みゆ/小島亜莉沙/石井亜早実/高橋莉瑚
<あらすじ>
日系キムラ一家のカイト“おじいちゃん”(上條)、タツオ(渡辺)、ケイ(濱田)、サミー(海宝)はカリフォルニア州サリナスで暮らしていた。
真珠湾攻撃が勃発後、日本人を祖先に持つというだけで、キムラ家や日系人たちは自宅から強制的に追い出され、収容所へ移送されてしまう。
収容所での厳しい環境の中でも希望を失わず暮らしていた彼らにある日、アメリカへの忠誠を問う忠誠登録質問票が配布された。
父タツオは不当な強制収容に抵抗し、アメリカへの忠誠を問う質問にNoを貫く。
姉のケイは収容所で出会ったフランキー・スズキ(中河内)とともに、強制収容と徴兵の不当性を訴え、日系人の人権を求める運動に参加する。
一方、弟のサミーは、他のアメリカ人と同じであること=国家への忠誠を示すことで父をはじめとする日系人を自由にしようと、家族の反対を跳ね除けて戦場へ赴く―
まだコロナはこわいけれど、この作品はぜひ!ということで、久しぶりに娘たちと観劇。
労働力としてアメリカに渡り、必死で働き、苦労してこの国に根をおろした日系一世、二世たち。その生活が日米開戦によって根底から覆されてしまう悲劇。
亡くなった義父はまさに日系二世で、開戦前に日本に留学していたために大変な苦労をしました。義父の兄姉はアメリカに残って暮らしていたので、おそらくはこの作品のように強制収容されていたのだと思います。
アメリカで生まれ、肌の色や瞳の色は違えどアメリカ人として生きてきたのに、ある日突然否定される人々。忠誠を証明するために命をかけて敵国と戦うことを余儀なくされた人々。
エピソードの中心となるキムラ家の人々もまた時代に翻弄され、ひとつずつひとつずつ大切なものを捨て、命を削っていきます。それでも懸命に生きて、家族の絆を確かめてゆく。父に自分を認めて欲しくて必死に戦うサミーや、家族を心から愛する姉や父、祖父の姿に胸がいっぱいになりました。
朝ドラ「エール」でヒロインの音楽学校のライバルだった小南さんが、サミーを慕う看護婦さんとして光ってました。アンサンブルも粒ぞろいの方々ばかりで、辛い収容所生活の中でもひとときパーティーなどを楽しむシーンのダンスが素晴らしかったです。
そして、なんといってもサミーの姉、濱田めぐみさんの歌声に圧倒されまくりでした。
忘れちゃいけない海宝くん!深くてのびやかな歌声!バルジャン&ジャベールを演じる日も近いのでは⁉️と思わされる堂々たる座長でした!
感動のあとは、東京會舘ロッシーニで娘たちとお茶☕️
絶品マロンシャンテリーと大人のパフェ、久しぶりにおいしいもの食べて、幸せなひとときでした💕